黒岳がある大雪山国立公園は、「北海道の屋根」と呼ばれ日本一広大な面積を誇る国立公園です。
9月中旬になると、山では日本一早い紅葉の見ごろを迎え、日本中から多くの観光客が訪れます。
標高は2000m前後の山々ですが、緯度の関係で本州の3000m級の山と同じ自然環境にあり、そのスケールは壮大です。
特に層雲峡温泉からロープウェイとリフトで7合目まで登ることができる黒岳は、気軽に登れる山として人気があります。
層雲峡温泉出発
標高670mの山ろく駅を出発。ロープウェイは朝6時から営業しており、営業開始から観光客でいっぱいです。
101人乗りの大型ロープウェイは朝の混雑する時間帯は10分間隔で運転しています。[2006.9.30撮影]
ロープウェイ上昇中
見る見るうちに高度を上げ、左から黒岳(1,984m)・桂月岳(1,938m)・凌雲岳(2,125m)・上川岳(1,884m)などが見えてきます。
眼下の木々はまだ完全には色付いてはいませんでしたが、すでに凌雲岳の山頂には雪が見えていました。[2006.9.30撮影]
さらに上昇中
ロープウェイはさらに高度を上げて、雲の上へ。視界がかなり広がってきました。
正面には、ニセイカウシュッペ山(1,883m)がどっしりとした姿を見せています。[2006.9.30撮影]
5合目到着
山ろく駅から約7分で標高1,300mの黒岳駅に到着。ひんやりとした朝の空気がとても気持ちよかったです。
観光ツアーの人たちは、ほとんどがここで折り返し。ロープウェイ駅の屋上には大雪の山々を一望する展望台があります。[2006.9.30撮影]
高松台へと至る道
ロープウェイを降りると、そこは一面木々が紅葉していました。[2006.9.30撮影]
チングルマ
鮮烈な赤がとても印象的な高山植物。赤じゅうたんを敷き詰めたように一面に広がっています。[2006.9.30撮影]
エゾリンドウ
この厳しい寒さの中、山の中で唯一花を咲かせていたのがエゾリンドウでした。[2006.9.30撮影]
リフト乗り場
ロープウェイを降りて、200mほど歩くと、リフト乗り場があり、目の前に黒岳の姿が見えてきます。
大混雑だったロープウェイとは一転、こちらは別料金のため、ガラガラです。
紅葉空中散歩
赤や黄色に色付いた美しい山肌を見ながら、ゆったりと進む15分間の空中散歩。
手がかじかむほど寒かったですが、美しい風景に目が釘付けになり、あっという間の15分間でした。[2006.9.30撮影]
黒岳7合目到着
リフトを降りると、そこはすでに標高1,700mの7合目。山頂まではあと300mほどしかなく、1時間ほどで到着できるそうです。
ここからは入山名簿に氏名を記載しなければならず、本格的な登山となります。[2006.9.30撮影]
リフト降り場の展望台
リフトを降りると、ロープウェイよりさらに雄大な展望が広がり、見渡す限りの山・山・山。
この大雪の山々を東西に貫くには、登山道しかなく、その自然環境の厳しさを思い知らされます。[2006.9.30撮影]
リフト降り場からのニセイカウシュッペ山
展望台の正面にそびえる雄大な山容。人工物はリフト以外、まったく何も見えません。[2006.9.30撮影]
下界の紅葉
9月中旬に山頂付近から始まった紅葉は、日を追うごとに山を下り、10月上旬には温泉街へと到着します。
厳しい冬を迎える前に、一瞬だけ見せてくれる大自然からの贈り物ですね。[2006.9.30撮影]
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