例年1月下旬から3月中旬ごろにかけて、オホーツク海には流氷がぎっしりと押し寄せます。
オホーツク海の流氷とは海水そのものが凍ったものではなく、遥か北のロシアの「アムール川」という大河の水が凍り、
それが海に流れ出して、強い北風に乗り、自転車ほどのスピードで徐々に南下して、北海道にやってきたものです。
北半球で見られる流氷としてはこのオホーツク海が世界最南端。自然の力を改めて思い知らされます。
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おーろら号(写真はおーろら2号)
普通の漁船では全く進むことのできない海を、この「おーろら号」が突き進んでいきます。混雑期は同時に2隻のおーろら号が出ます。
定刻の20分前にまず「おーろら号」が出航し、定刻の時間に「おーろら2号」が出るという感じです。 [ 2008.2.9 撮影 ]
いよいよ出航
係員のおじさんが陸と繋がっているロープを外すといよいよ出航です。見て分かるとおり、みんな帽子をかぶっています。
気温は平均で-5℃前後。それに氷の上を吹く風が加わるので、帽子がないと耳がちぎれるほど痛くなります。 [ 2008.3.1 撮影 ]
網走港
港の中もすでに小さな流氷で埋め尽くされています。出航すると風が吹き始め、一気に寒さが倍増します。 [ 2008.3.1 撮影 ]
カモメと一緒に
えさは一切与えてはいけないことになっているので、特に何かをもらえるわけではないのですが、
何かをもらえると思って、砕氷船の後ろにはずっとカモメが寄り添ってきます。 [ 2008.3.1 撮影 ]
外海へ
網走港の灯台の脇を通り、いよいよ外海へと出てきます。流氷の大きさが一気に巨大化します。
ここから先は流氷をまさに「砕く」ように突き進んでいきます。船も大きく傾きます。 [ 2008.3.1 撮影 ]
知床連山遠望
南側には天気がよければ知床半島を見ることができます。海別岳・遠音別岳・羅臼岳・硫黄山・知床岳など。
手前の流氷群と共に眺める知床の山並みは非常に美しく、まさに日本離れした風景が広がります。 [ 2008.2.9 撮影 ]
「おーろら2号」から見た「おーろら号」
2つの船は同じ航路を比較的接近して航行します。たくさんの人がぎっしりと乗船しているのが分かりますが、
向こうの船と同じぐらいこっちも乗っています。だから最初に乗船するときの場所取りが重要![ 2008.2.9 撮影 ]
オホーツク海
ぎっしりとどこまでも続く流氷群。ここが本当に海?と思ってしまうほどの風景が広がります。自然の力はすごいです。[ 2008.3.1 撮影 ]
流氷をかきわけて
砕氷船が通った後は海が一瞬開けますが、すぐに両側から流氷が押し寄せて、あっという間に元に戻ります。
こうして見ると、砕氷船が通ってきた場所がよく分かりますね。知床の山並みも本当にきれいです。 [ 2008.2.9 撮影 ]
砕氷
1階に降りると流氷が目の前に迫り、どんどん巨大な流氷を砕いていく様子がよく分かります。
船が大きく揺れて、ぎゅ〜っと流氷が砕けたときに鳴く音が聞こえてきます。迫力満点です。[ 2008.3.1 撮影 ]
オオワシ
流氷の上は野生動物の宝庫です。オオワシ・オジロワシ・アザラシなど、さまざまな動物に出会うことができます。
もちろん運がよければ・・・ですけどね。今回はオオワシの姿をかなり近くから見ることができました。[ 2008.3.1 撮影 ]
−砕氷船おーろら号− 公式ホームページ 乗船料 3,000円 乗船時間 60分
砕氷船乗り場まではJR網走駅から路線バス(30分間隔)で約10分230円、タクシーで約5分(1,100円前後)。
乗船は一応予約制となっていますが、予約なしでも乗れるようです。ただ混雑期には乗れないこともあるので、予約するのが賢明です。
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