札幌市内を観光するには、環境にも優しい公共交通機関の利用が便利です。
主な交通機関として、地下鉄・バス・市電・JRの4手段があり、これらを利用すればほとんどの観光地に行くことができます。
路線も東京ほどは複雑ではありません。上手に利用して、札幌の観光を楽しみましょう。



札幌の市内観光で最も使いやすく便利な公共交通機関です。
さすがに東京の銀座線のように3分間隔とまではいきませんが、
日中は6分〜8分おきに走っており、時刻表いらずです。

札幌市内に張り巡らされている地下鉄網は3路線で、
「JR札幌駅」「大通」「すすきの」をつなぐ大動脈である南北線をはじめ、
市内を東西に貫く東西線、そして一番新しい路線である東豊線があり、
これらは全て「大通駅」で連絡しています。
また東豊線と南北線は「さっぽろ駅」でも連絡しています。

ゴムタイヤで走る、日本で唯一の地下鉄で、加速度は日本一を誇ります。
網棚はなく、また優先席が"専用席"となっているのも特徴的です。
→札幌市交通局ホームページ
JR札幌駅から地下鉄のみで行ける主な観光地

大通公園
南北線「大通」駅下車すぐ。200円。
大通公園までは札幌駅から約700m。歩いても15分ぐらいです。

さっぽろテレビ塔
南北線「大通」下車、徒歩5分。200円。
テレビ塔は大通公園の一番東側。札幌駅から徒歩でも15分ほど。

すすきの
南北線「すすきの」駅下車すぐ。200円。

狸小路
南北線「大通」駅、または「すすきの」駅下車、徒歩5分。200円。

中島公園
南北線「中島公園」駅、または「幌平橋」駅下車すぐ。200円。
園内を地下鉄が縦断しているので、幌平橋→中島公園と歩くのがオススメ。

円山公園
南北線で「大通」まで行き、東西線に乗り換え。
「円山公園」駅下車、徒歩10分。240円。

サッポロファクトリー
南北線で「大通」まで行き、東西線に乗り換え。
「バスセンター前」駅下車、徒歩5分。200円。

白い恋人パーク
南北線で「大通」まで行き、東西線に乗り換え。
「宮の沢」駅下車、徒歩10分。280円。

北海道大学
南北線「北12条」駅下車、徒歩5分(イチョウ並木)。200円。
JR札幌駅北口から徒歩10分ほどで行けます。

札幌ドーム
東豊線「福住」駅下車、徒歩10分。240円。
イベント時は大変混雑するので、先に帰りの切符も買っておきましょう。
ドニチカきっぷ 
大人 500円 子供 250円
共通ウィズユーカード 
1,000・3,000・5,000・10,000円(子供用もあり)
土曜日、日曜日、祝日に地下鉄全線が1日乗り放題の乗車券です。
札幌の地下鉄は初乗り運賃が200円なので、3回乗れば元が取れます。
現在は写真の赤いカードではなく、紙のきっぷとなっており、
通常の自動券売機で購入することができます(一部の古い券売機を除く)。
乗り継ぎ割引は使用できないので、地下鉄から市電・バスに乗り継いでも、
市電・バスは通常料金となるので注意してくださいね。
券面に記載の通り、市電・地下鉄・市内のバスの全てに1枚で乗車でき、
乗り継ぎ割引も自動的に計算してくれる、とっても便利なカードです。
1,000〜5,000円のカードは1割、10,000円のカードは1.5割のプレミア付き。
有効期限はなく、また券売機に挿入して切符も購入できるので、
複数人で短い区間を乗車するときなどにも、使用することができます。
こちらも、通常の自動券売機で購入可能です。
地下鉄専用1DAYカード
大人 800円 子供 400円
地下鉄専用昼間割引カード
2,000円(子供用なし)
地下鉄全線が1日乗り放題の乗車券です。
ドニチカきっぷと同じ効力なので、こちらは平日用ということになります。
地下鉄専用なので、バスや市電は乗ることができません。
バスや市電にも乗るなら、後で紹介する「共通1DAYカード」がお得です。
地下鉄専用の昼割カードで、2,500円分乗車することができます。
平日・休日に限らず、10時から16時までに改札を通ることが条件で、
その時間帯は自動改札機にも「昼割中」の表示が出ています。
また同時間帯であれば、券売機で切符を直接購入することも可能です。



札幌市内を網の目のように走るバス路線。
市営バスが撤退し、現在は「中央バス」「ジェイアール北海道バス」
「じょうてつバス」の3社が主に走っています。

バスというのは、観光客には非常に利用しにくい交通手段ですが、
地下鉄にバスをプラスすれば、行動範囲がぐっと広がります。
また、地下鉄と乗り継いだ場合は、乗り継ぎ割引が適用され、
運賃が80円引きになります。地下鉄からバスに乗り継ぐときは、
券売機で楽に乗り継ぎ乗車券を購入できますが、バスから地下鉄は、
ちょっと面倒なシステムになっているので、それを自動計算してくれる、
「共通ウィズユーカード」を利用するといいと思います。
→中央バスHP  →じょうてつバスHP
→ジェイアール北海道バスHP
JR札幌駅からバス(または地下鉄とバスの乗り継ぎ)で行ける主な観光地

羊ヶ丘展望台
地下鉄東豊線「福住」駅下車、中央バス「羊ヶ丘線 福84」に乗り換え、
約10分。終点下車。乗り継ぎ割引適用で360円。
札幌駅からも直通バス便(230円)があります(冬季運休)。

モエレ沼公園
東豊線「環状通東」駅下車、中央バス「北札苗線 東69・79」に乗換え、
約25分。「モエレ沼公園東口」下車。乗り継ぎ割引適用で340円。
夏季の週末のみ、大通バスセンターから直通バス便(230円)があります。

旭山記念公園
地下鉄南北線で「大通」まで行き、東西線に乗り換え、
「円山公園」駅下車。ジェイアール北海道バス「旭山公園線 円13」に
乗り換え、約13分。終点下車。徒歩5分。乗り継ぎ割引適用で340円。

前田森林公園
地下鉄南北線で「北24条」駅下車、中央バス「新川線 北72」に乗り換え、
約33分。「前田森林公園入口」下車。徒歩すぐ。乗り継ぎ割引で350円。
終点の「前田森林公園」まで行ってしまうと、少し行き過ぎてしまいます。

サッポロビール園
札幌駅北口バスターミナルから、
中央バス「サッポロビール園・アリオ線 188」で約7分。
終点「サッポロビール園」下車。徒歩すぐ。200円。
車両の横に「直行便」と書かれたバスが目印です。

定山渓温泉・豊平峡温泉
札幌駅前バスターミナル12番乗り場から、
じょうてつバス「定山渓線 8」「豊平峡温泉線 8」で
定山渓温泉まで約64分、定山渓湯の町(温泉街の中心)下車。750円。
豊平峡温泉まで約81分、終点下車。820円。
共通1DAYカード
大人 1,000円 子供 500円
日帰り温泉パック券
大人 1,700円 子供 850円
地下鉄全線、市電と、札幌市内のバス3社が1日乗り放題の乗車券です。
バスは画像にも記載がありますが、「対キロ区間」は別料金となります。
具体的には定山渓温泉や滝野すずらん公園、手稲山など、
中心部からかなり遠い区間だけは乗れないということになり、
それ以外のほどんどの区間はこれ1枚で乗ることができます。
札幌駅または地下鉄真駒内駅から、小金湯・定山渓・豊平峡の各温泉への
往復バス運賃と、温泉施設1ヶ所の日帰り入浴がセットになった乗車券です。
定山渓温泉までは往復するだけで1,500円するので、かなりお得です。
発売場所は札幌駅バスターミナル12番乗り場前のじょうてつバス案内所。
日帰り入浴対象施設、詳しい営業時間などは、じょうてつホームページで。
さっぽろ散策バス・さっぽろうぉ〜く共通1日乗車券
大人 750円 子供 380円
都心内100円バス
大人 100円 子供 50円
「さっぽろ散策バス」は、札幌駅よりテレビ塔や大通公園を通って、
円山動物園や北海道神宮、大倉山ジャンプ競技場などを巡る循環路線バス、
「さっぽろうぉ〜く」は、札幌駅(西武デパート南側)より、サッポロビール園や
サッポロファクトリー、二条市場、狸小路などを巡る循環路線バスです。
地下鉄に比べて、札幌の街並みを眺めながら観光ができるのでオススメです。
どちらのバスも1回の乗車はどこまで乗っても200円(こども100円)ですが、
1日乗車券は、2つのバスの他、市内200円区間の中央バスも乗り放題です。
さらに詳しくは中央バスのホームページをご覧下さい。
札幌駅から時計台前、大通公園、すすきの、サッポロファクトリーまでの
都心部の範囲内に限り、3社のバスが現金100円で乗ることができます。
「100円バス」として単独では走っていないので、通常の路線バスに乗ります。
地下鉄だと200円かかる区間が100円で済んでしまうので、
ちょっとした移動には使えますが、各バス会社とも乗り場、降り場が
かなり複雑であり、市内中心部は渋滞していることが多いので、
100円の区間であれば、バスを待って乗るよりは歩いた方が早い位です。
乗車場所、適用区間などは、こちらの100円バス案内ページをご覧下さい。



札幌で1路線、唯一残っているレトロな雰囲気あふれる市電。
大通公園そばの「西4丁目」駅と、「すすきの」駅の間を
ぐるりと遠回りして行ったり来たりしています。

ゆっくりのんびりと走るので、移りゆく車窓を楽しむにはもってこい。
チンチンと鐘を鳴らして発車する、レトロで楽しい乗り物です。

料金は一律170円。1日乗車券は300円(土日祝限定)と、とってもお得。
こちらも地下鉄と乗り継ぐ場合は料金が80円引きになります。
「共通ウィズユーカード」が使えるので、地下鉄と乗り継ぐ場合は、
カードを購入しておくと、乗り継ぎの煩わしさがなくていいでしょう。

→札幌市交通局HP
JR札幌駅から地下鉄と市電を乗り継いで行ける主な観光地

藻岩山ロープウェイ
地下鉄南北線「大通」駅下車。
市電「西4丁目」駅(大通駅から徒歩3分)から約21分。
または南北線「すすきの」駅下車。市電「すすきの」駅から約23分。
どちらとも「ロープウェイ入口」電停下車。
ロープウェイ乗り場まで徒歩10分。乗り継ぎ割引で290円。
どサンこパス
大人 300円(子供1人分の料金も含む)
市電専用の1日乗車券で、土日祝日のみ発売しています。
市電は1回乗車で一律170円なので、2回乗るだけで元が取れます。
300円で、大人ひとりと、子供ひとりが市電1日乗り放題なのでかなりお得。
発売箇所は地下鉄大通駅の交通案内所、定期券発売所のほか、
市電の車内でも購入することができます。なお、前売りはしていません。

また、このパスを1枚提示するだけで、藻岩山ロープウェイの料金が、
往復大人1,100円から900円に、子供550円から450円に割引になります。



札幌市内を南東から北西方向に走るJR線。
飛行機で北海道を訪れた場合、JR線を利用すれば、
快速「エアポート」で新千歳空港から札幌駅まで36分と非常に便利です。

札幌駅を挟んだ近郊区間は列車の本数も非常に多く、
通勤時間帯を中心にかなり混み合いますが、
都市間輸送が主なため、市内観光にはあまり利用されません。

ただ、僕は個人的に上野幌駅近くの「森の湯」や、
苗穂駅前の「蔵の湯」、桑園駅前の「北のたまゆら」によく行くので、
温泉目当ての方は、利用価値が高いと思います。

→JR北海道(北海道旅客鉄道)HP

inserted by FC2 system