おはようございます^^
今日から4泊5日の一人旅に出発です。
例によって、地下鉄の始発ではJRの始発に間に合わないので、
徒歩で札幌駅までやってきました。
地下鉄、せめて5時半から動いてくれるとありがたいんだけどなぁ。
札幌駅の構内は、さすがに6時前ということもあり、
閑散としています。・・・というか、誰も歩いていません^^;
札幌駅を出発する全ての列車の中で、
いちばん早い列車でも6時ちょうど発(新千歳空港ゆき)なので、
首都圏などに比べると、だいぶ遅いですよね。
今回使用するきっぷは、「北海道&東日本パス」。
普通列車が5日間乗り放題で10,000円のきっぷです。
1日あたりの価格が青春18きっぷより300円安く、
急行「はまなす」、一部の第3セクター線にも乗れるのが、
青春18きっぷとの主な違いですが、
一方で複数人では使えない、連続した5日間でないといけないなど、
青春18きっぷにはない制約もあります。
最初に乗る列車は、6時02分発の旭川ゆきです。
乗り換える駅は滝川駅なのですが、
次の6時35分の滝川行きに乗るのと、これに乗るのとでは、
最終的に今日の目的地である釧路に着くのが、
1時間半以上違ってきてしまいます。
始発列車の旭川行きは、気動車。ディーゼルカーです。
電化区間なのに、なんで始発だけ気動車なんでしょう^^;
まぁ、2両くっついてるだけマシかなぁ。
ドアが開き、列車に乗り込みました。
一番に乗り込んだので、ボックス席を余裕でGET!
こうして足を伸ばしていけると、すごく楽ですよね。
ついに札幌駅を出発です。
気動車、しかもキハ40系という車両なので、
加速も遅く、非常にのんびりと走ります。
滝川まではおよそ80kmの距離ですが、
そこを2時間かけて、ゆっくりゆっくり走ります。
ちなみに札幌−滝川間は、特急なら49分で走り抜けてしまいます。
55分かけて、岩見沢駅に到着しました。
特急なら、ここまで23分ですが、倍以上かかります。
ここで5分ほど小休止。
札幌駅周辺から乗り込んだ人たちは、
岩見沢まででほとんどが下車してしまい、
車内は閑散としてしまいました。
岩見沢を出ると、札幌の近郊区間を抜けて、
北海道らしい風景と駅が続くようになります。
これまできれいだった駅名板も、
岩見沢から一駅来るだけで、この錆び様です^^;
広〜い田んぼが車窓左手に広がります。
天気がちょっとイマイチなのが残念ですが、
北海道らしい雄大な風景です。
こんな風景に見とれているうちに、
時間は意外とあっという間に過ぎ、滝川駅に到着です。
滝川からは富良野ゆきに乗り換えです。
ここからは電化されていないので、もちろん気動車。
ただ、今度乗る列車は、一応、快速列車。
東滝川、平岸、島ノ下駅には停車しません。
ボックス席は相席になりそうだったので、
この小さな窓の付いた席に場所を取りました。
ここならよほど混まない限り相席にもならないし、
窓も自由自在に開け閉めできます。
予想通り、出発時刻になっても、隣には誰も来ませんでした。
一方で4人ボックスはどこも相席です。
列車は富良野へ向けて出発しました。
複線電化の函館本線に別れを告げて、
単線非電化の根室本線へと入っていきます。
東滝川を出ると、最初の停車駅は赤平。
赤平市の中心となる駅で、駅舎はとても大きく、
ディズニーシーの「タワー・オブ・テラー」のようです^^;
駅員さんがいるので、全てのドアが開き、
早くも数人が下車していました。
続いて、茂尻駅。
冬は「もしり」と書かれた看板の所まで雪で埋まります。
ここは無人駅なので、運転手後ろのドアしか開きません。
学生が数人降りていきました。
平岸駅は通過です。
札幌市営地下鉄にも平岸駅という全く同じ名前の駅がありますが、
豊平区の中心地的な存在である札幌の平岸駅周辺に比べると、
こちらはとってものんびりとしています^^;
列車は空知川と国道38号線に沿って走ります。
空知川は富良野方面が上流なので、
次第に標高を上げながら走っていることになります。
巨大な観音様が見えてくると、
まもなく芦別駅に到着です。
芦別駅に到着しました。
滝川から富良野までの中間駅としては、
最も乗降客が多い駅であり、
いつも女性の駅員さんがいらっしゃいます。
列車が出発すると同時に、
こちらに向かって、深く礼をしていました。
上芦別、野花南と停車し、ここから先は地方が変わります。
島ノ下トンネルという非常に長いトンネルに入り、
地方は、空知地方から上川地方へと変わります。
島ノ下トンネルに入ると、10分ぐらいしばらく真っ暗。
トンネル内も曲がっているので、出口も見えず、
本当に真っ暗です。
整理券案内板にも表示されているように、
島ノ下トンネルに入ると、もう次は富良野です。
※各駅停車はトンネルを出てから島ノ下駅に停車します。
トンネルを抜ける前に、乗り換えの準備です。
富良野駅では、帯広ゆきがすでに停車しているので、
それに一番乗りで乗り込もうという作戦です。
もう何度もこの乗り換えを経験しているので、
ここで事前に準備をしておくのが
自分の中で当たり前になってしまいました。
トンネルを抜けると、そこはもう富良野です。
富良野駅到着!
ドアが開くと同時に、向かい側に停車中の帯広ゆきに乗り換えます。
ただ、旭川から来ている列車なので、すでに乗客がいて、
一番に乗り換えたのに、ロングシートの席しかGETできず・・・(汗)。
運がいいときはボックス席を取れるんですけどね、
こればっかりはどうしようにもありません。
とりあえず座席はGETしたので、車両の写真を。
乗ってきた列車は1両、乗り換える車両も1両。
富良野のラベンダーシーズンもほぼ終わり、
多くの乗客がこの列車に乗り換えたため、
車内はけっこうな混雑っぷりになりました。
帯広まで行く列車は、旭川から富良野線を経由してやってきます。
この列車は旭川〜富良野間も快速運転をしますが、
快速「狩勝」と名前が付くのは、あくまで富良野〜帯広間です。
元々、旭川・美瑛方面からの乗客を乗せている上に、
ここで札幌方面からの乗客を上乗せするので、
どうしても混雑してしまいます。
列車は富良野駅を出発しました。
布部駅を通過して、最初の停車駅は山部。
ここはまだ富良野市内で、適度に住宅地が広がっています。
ただ、乗り降りはありませんでした。
下金山駅を通過し、次の停車駅は「金山駅」。
下金山駅からは南富良野町へと入ります。
無人ながら立派な駅舎を構える駅ですが、
ここでも乗り降りなし。混雑した車内はしばらく続きそうです。
いくつかトンネルを抜けると、
車窓左手にドーンと「かなやま湖」が現れます。
人造湖ですが、夏はラベンダー、秋は紅葉が見事です。
冬には全面結氷するので、ワカサギ釣りの人たちが、
たくさんテントを張っている様子が車窓からも見えます。
東鹿越駅は通過です。すぐ後ろは、かなやま湖で、
湖畔に出るには最も近い駅ですが、
鉄道でのアクセスはあまり考えられていないようです。
かなやま湖をぐるりと回るように列車は走り、
次の停車駅、幾寅駅に到着しました。
南富良野町の中心駅であり、ようやく数人が下車しました。
以前、映画「鉄道員(ぽっぽや)」で使われた駅のため、
当時の駅名だった「幌舞(ほろまい)」駅の表示の方が
多く見られます。写真に数人写っている人たちは、
車で来た人たちで、列車が来たのでホームに出てきたようです。
次の停車駅は落合駅。南富良野町最後の集落がある駅で、
根室本線では、上川支庁としても最後の駅となります。
落合駅を出発した列車は、たくさんのトンネルをくぐり、
空知川と共に、標高をどんどん上げていきます。
すでに誰も住んでいないところを走っており、
よく鹿との衝突による遅延が発生するエリアでもあります。
次の新得駅までは28kmも離れていますが、
その間に駅はひとつもありません。
落合〜新得間で、最も長い新狩勝トンネルを抜けると、
そこは・・・一面霧の世界でした。
本当は日本三大車窓の一つにも数えられる絶景が
眼下に広がっているのですが、今日は見えるはずもなく・・・。
列車は新得駅までの一駅を実に34分の時間をかけて下ります。
途中、信号所がたくさんあり、最初にすれ違ったのは、
釧路からやってきた快速「狩勝」滝川行き。
釧路を5時40分に出てきた列車で、すでに5時間近く走っています。
北海道内の普通・快速列車としては最長の距離を走る列車でもあります。
次にすれ違ったのは、「スーパーおおぞら6号」。
こちらも釧路からやってきた列車で、この6号が
札幌〜釧路間を最も早く結ぶ(3時間35分)列車です。
実際、さっきすれ違った快速列車は5時40分に釧路を出ていますが、
この列車は釧路8時39分発と、3時間も遅く出ているのに、
もうここまで追いついています。
それにしても、こっちが待たされてばっかりだなぁ^^;
スーパーおおぞら6号とすれ違うと、あとはすれ違いなしで、
一気にエンジン音を上げて、新得へと一直線です。
スピードも100km/h近く出ていて、スピード感満点です(^^)
まもなく新得というところで、料金表を見てみました。
落合駅から新得駅までは初乗り料金ですが、530円もします^^;
新得駅に到着しました。
道東(十勝)地方の玄関口となる主要駅で、
すべての特急・快速列車が停車します。
ここで乗客が大きく入れ替わりました。
「青春18きっぷ、北海道&東日本パス」の人はそのまま乗れますが、
この日使えた「一日散歩きっぷ」は新得駅が東端なので、
そのきっぷを持っている人たちは、
ここで折り返す(か、トマム方面へ行く)のが通例となっています。
ボックス席が空いたので、すかさずボックス席に移りました(^^)
新得を出発すると、車窓は一気に十勝らしくなります。
牧場が多く、牛の姿があったり、サイロがあったりします。
新得駅の次は、連続で十勝清水駅に停車。
「スーパーおおぞら」は通過(上下1本のみ停車)しますが、
「スーパーとかち」と快速列車はすべて停車します。
新得町から清水町へと移るわけですが、
人口としては清水町の方が多いので、
乗り込んでくる人もいっぱいいました。
自分が座ったボックス席も家族連れで埋め尽くされ、
独り占めはわずか一駅でした(笑)。
御影、芽室と停車し、着実に乗客を増やしていきます。
観光客は降りず、地元の人たちがどんどん乗り込んでくるので、
もうここまで来ると車内は立ち客でいっぱい。
ボックス席、ロングシート共にぎっしりです。
芽室駅を出て、帯広に着く前の最後の停車駅、西帯広まで来ました。
地元の人の乗り降りが少々ありましたが、
相変わらず車内の混雑っぷりは変わりません。
十勝清水駅からずっとボックス席に足を詰めて座っていたので、
そろそろ疲れてきました。
次第に家並みが増え、線路も高架になります。
帯広(柏林台駅周辺)のマンション群が見えてきます。
これまで非常にのどかな所を走ってきたので、
急に街にやってきた感じです。
「ご乗車お疲れ様でした。まもなく終点、帯広です。
帯広では全てのドアが開きます。」のアナウンスが流れると、
いよいよこの列車の終点、帯広駅に到着です。
高層マンションがいっぱい建っていて、
札幌を出て以来、はじめての大都会です。
ついに帯広駅に到着しました。
富良野駅から2時間13分の長旅でした。
1両編成の列車にこんなにたくさん乗っていたのかと思うほど、
大勢の人が降りていきました。
自分もようやく足を伸ばせて、外の空気を吸えて、
ほっと一息です(^^)
帯広駅はとてもきれいです。
改札も自動改札化されていて、洗練された印象を感じます。
とはいえ、列車は上下とも1時間に1本程度なので、
構内が賑わうのは、列車が到着したときだけに限られます。
次の列車の乗り換えまで1時間ほどあるので、
外に出て、豚丼を食べに行くことにしました。
帯広駅の駅舎は高架で、横に非常に長いので、
一見すると、新幹線の停車駅のようです。
実際には、電化されていないので「電車」すら来ないのですが・・・^^;
目指す豚丼屋「とん田」までは徒歩15分。
あまり時間がありません。さっさと歩いていきます。
住所表記は札幌市内と同じような感じですが、
札幌が南北を先に表記するのに対して、
帯広は東西を先に表記します。
JRの高架沿いにひたすら歩いていきます。
駅から「とん田」までは1.5kmあるので、けっこう遠いです^^;
とにかくサクサク歩きました。
そして到着した「とん田」ですが、この有り様・・・。
他のお客さんが何分待ちか聞きに行ってくれたのですが、
「最低1時間」とのことでした。う〜、せっかく来たのにぃ(泣)。
けど、1時間待つわけにはいかないので、
せっかく歩いてきましたが、また帯広駅まで戻ることにしました。
また15分かけて帯広駅まで戻ってきました。
駅の中にも豚丼屋さん(ぶたはげ)があるので、
ここで食べて行こうとしました。
ここはこれまで自分が帯広に来て、
並んでいたのを見たことがありませんでした。
それなのに今日は15分待ち・・・。
もう豚丼はあきらめようかと思いました。
すると、ぶたはげの店頭で豚丼弁当の看板を発見。
これならすぐに持ち帰れそうです(^^)
レジの人にお願いすると、7分ほどでできるとのことでした。
よかった〜、これで帯広で豚丼食べれるよー。
「とん田」の630円に比べると、こちらはだいぶ高いですが、
せっかくなので、特豚丼のご飯大盛りを注文しました。
できたての豚丼を持って、さっそく駅に向かいました。
僕が乗るのは、12時37分の釧路ゆきです。
すでに「改札中」のランプが点灯していたので、
さっそくホームに上がることにしました。
帯広から釧路までを走るキハ40系です。
前に乗った時は2両編成だったのに、今日は1両。
夏休み期間中で学生が乗らないからかな〜。
車内に入って、ビックリ。混んでいる・・・。
昼の下り列車なのに、なんでもうこんなに乗ってるの〜??
ボックス席に足を伸ばして、豚丼をのんびり食べるつもりでしたが、
その思いは夢となって散っていきました。
結局、ロングシート部分に着席。
納得いかないけど、ロングシートで豚丼を食べました。
それはそれは炭火焼きの風味たっぷりで、美味しいものでしたが、
やはり混雑した車内で、豚丼の匂いを放つのは、
なんだか周りの目がとっても気になります。
美味しかったけど、旅情のないものになってしまいました^^;
食べ終わる頃、列車は帯広駅を発車しました。
車内はデッキの立ち客も含めて、かなり混んでいました。
「さつない・さつない・さつない・・・」
帯広駅から一駅目の札内駅では列車行き違いのため、
いきなり3分停車。
ただ、この札内駅と次の幕別駅(稲士別駅は通過)で、
半分以上の乗客が降りてしまいました。
札内駅と幕別駅は、両方とも帯広市に隣接する幕別町にありますが、
帯広のベッドタウンとして人口が今も増えているだけあって、
両方の駅に駅員さんがいて、みどりの窓口が設置されています。
池田駅に到着しました。9分ほどの停車時間があったので、外へ。
池田町自体は、人口8,000人ほどの町ですが、
2006年までは北海道唯一の第3セクター路線で、池田と北見を結ぶ、
「北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線」の始発駅として、
重要な乗り換え駅でした。現在、その面影はほとんどありませんが、
僕が乗車中のワンマン列車の車内アナウンスでは、
「乗り換えのお客様は・・・」といまだに放送していました。
池田駅でも多くの下車があり、ようやくボックス席が空きました。
池田町の観光施設である、ワイン城が車窓からもよく見えます。
年に1回開かれる「秋のワイン祭り」の時は、
帯広方面から多くの観光客が、列車で訪れます。
列車で来れば、好きなだけ飲んでも大丈夫ですもんね^^
池田駅でようやくボックス席に座れたので、
ここからはのんびりと足を伸ばして釧路まで進んでいきます。
池田までわずか5駅(1駅は通過)なのに、
そこまでで約8割は下車してしまい、
乗っている人もまばらになりました、
帯広駅〜池田駅までの区間列車が、
多数設定されている訳が分かります。
池田を出ると、最初の停車駅は十弗駅です。
以前はホームの向こう側にも線路があったような駅の構造です。
「十弗は10$駅」という、大きな看板が目立ちます。
十弗を「10弗」と書き換えると、「10$」と確かによく似ています^^;
池田駅より手前の駅とは下車人数が段違いですが、
列車は各駅とも、着実に数人の下車があります。
「とよころ」とひらがなで書かれた駅舎が可愛らしいです^^
列車は草原のようなところを走ります。
人家がどんどん減っていくのが分かります。
帯広を出発して、初めて誰も下車しなかった新吉野駅。
駅前(駅裏?)の風景が、こんな感じですから、
誰も降りないのもなんとなく頷けます・・・^^;
新吉野駅を出ると、再び広い畑が広がり、
人の住んでいる気配が出てきます。
そして列車は浦幌駅に到着。
久しぶりに駅周辺には家がたくさん建っています。
池田駅以来の有人駅で、多くの人が下車しました。
浦幌町は根室本線では、十勝地方最後の街となります。
浦幌駅を出ると、これまで比較的平坦な場所を走っていた列車は、
急に坂を登りはじめます。トンネルをいくつかくぐって、
山の中へとどんどん進んでいきます。
窓を開けて、前方を見ても、
ぐんぐん登っているのが分かります。
浦幌駅までで約9割が下車してしまい、
残すは旅人ばかりとなってきました。
キハ40系のエンジンをうならせる音だけが車内に響き渡り、
ローカル線の旅をしているな〜という気分になります。
並走する国道38号線には、釧路まで、あと64kmの表示が。
けど、この列車はその釧路まで2時間近くかかります。
ほんと、のんびりだよな〜。。。
浦幌駅から長い長い上り坂を登り終えて、
ようやく到着した駅は上厚内駅。駅間は10分以上あります。
上厚内駅は北海道でも数少ない木造の駅舎で、
とっても味のある駅舎です。
ここで列車待ち合わせのため、5分ほど停車です。
上厚内駅の駅前通り。砂利道一本・・・。
それでも降りていく人がいたのには驚きました。
人家もほとんどないのに、どこに住んでるのかな〜
なんて、勝手に心配になってしまいます^^;
上厚内駅舎。外に出るドアももちろん木造です。
開くときは慎重にやらないと外れてしまいそう^^;
階段を登ってみました。
蛾がいっぱいいて、うわーっ!!ってなりました(笑)。
この写真1枚だけ撮って、すぐに退散。
そういえば帯広駅にも「蛾が入るのでドアを閉めてください」って、
注意書きがしてあったな〜。それにしてもすごい蛾の数でした^^;
上厚内駅を出ると、列車は坂を下って、
細い川沿いに走ります。
山が低くなり、次第に海が近付いてきます。
厚内駅に到着。
浦幌町最後の駅であり、十勝地方最東端の駅でもあります。
駅舎は立派なものですが、無人駅。
乗客の乗り降りも、新吉野駅以来、ありませんでした。
厚内駅を出ると、列車は一気に太平洋へ出ます。
根室本線を代表する車窓風景としては、
狩勝峠と並んで、クライマックスのひとつ。
ここからは釧路地方(釧路市:旧音別町)に入ります。
波がざぶーんさぶーんと打ち寄せています。
窓を開けていると、ほのかに潮の香りが漂ってきます。
荒涼とした大地を列車は走ります。
十勝地方は畑が多く広がっていましたが、
釧路地方に入ると原野のような風景が多くなります。
そして、この壊れた家並み。。。
写真は尺別駅で撮影したものです。
駅前なのに、ほんと寂しいなぁ。
直別、尺別、音別・・・。
このあたりは、「別」の続く駅が続きます。
乗る人も降りる人もおらず、本当に侘しい感じです。
尺別駅で5分ほど列車の待ち合わせがあったので、
尺別駅舎へ。比較的大きな駅舎ですが、
ここももちろん無人駅です。
尺別駅と、自分の乗っている釧路行き普通列車。
一つだけ窓の開いている所が自分の座ってる席です^^;
一体、この駅を1日何人の人が利用するのでしょうか。
尺別駅の時刻表。帯広方面6本、釧路方面7本。
釧路行きの方が1本多いのは、
厚内駅始発の列車が、朝に1本走っているためです。
釧路方面から行き違いの列車が到着しました。
乗客数は10人ほどで、どっちも同じぐらい。
音別駅に到着しました。
久しぶりに「全てのドアが開きます」のアナウンスが流れ、
乗車してきた人もいました。
現在は釧路市ですが、以前は音別町の中心駅で、
みどりの窓口もある大きな駅です。
ずっと秘境のような駅が続いていたので、
久しぶりに人の気配を感じる駅に着いてホッとします^^;
音別駅前の風景です。
現在は釧路市ですが、以前は音別町だったため、
ひとつの「町」としての風景が形成されています。
音別駅の時刻表です。
釧路方面の本数がずっと多いことが分かります。
音別駅を始発として釧路へ向かう列車が設定されていて、
完全に釧路圏に入ったことをうかがわせてくれます。
音別駅を出ると、再び海に出ます。
天候は相変わらず回復せず。
けど、山を見ながら海に憧れて育った自分は、
海沿いに出ると、ボーっと見入ってしまいます。
海沿いからカーブして、列車は湿原の中を走り始めます。
馬主来(バシクル)湿原という名前だそうで、
鉄道の撮影スポットの一つとなっている場所でもあります。
列車はここから次第に高度を上げて、
古瀬駅を通過(普通列車もほとんど通過)し、
ふたたび高度を下げて、白糠町の街へと入っていきます。
白糠駅に到着しました。
久しぶりの特急停車駅で、ホームも長く、端まで整備されています。
白糠まで来ると、特急なら釧路までわずか18分なのですが、
この列車、釧路までまだ50分近くかかります・・・(汗)。
白糠町は釧路市と合併せずに残ったので、
この辺りは、釧路市⇒白糠町⇒釧路市と走ることになります。
西庶路(にししょろ)駅。
ここからは変わった名前の駅名が続きます。
庶路駅。
「しょろえき」とひらがなで書かれた駅舎が可愛らしいです^^
東庶路信号所。
ここは駅ではないのですが、ここで列車は、
列車待ち合わせ&通過待ちで、15分も止まります。
もちろんドアは開かないので、かなり退屈です^^;
東庶路信号所には、3本の線路があります。
自分の乗っている列車が真ん中にまず停車。
次に釧路から帯広方面に向かう列車が右側に停車。
そして最後に、札幌から来た特急が左側の線路を、
時速130kmで一気にぶっ飛ばしていきます。
この特急、札幌駅を11時51分に出ていて、
自分の乗った列車より5時間49分も遅く札幌を出ているのに、
釧路に着くのは、タッチの差ですが、特急が先となります。
特急は高いだけあって、さすが速いな〜^^;
信号所で特急の通過を待って、ようやく出発。
阿寒川を渡って、今日のゴールの街、釧路市に入ります。
河川敷には馬が放牧されていました。
「大楽毛」と書いて、おたのしけ。
次は「しんおたのしけ」。
楽しそうな駅名が続きます(笑)。
家もだいぶ増えてきました。
乗客も少しずつ増えてきて、ボックス席には、
誰かしら座っている状態になりました。
何もないところをなぜか高架で走ります。
以前は地上を走っていたのですが、
ここに何かできるのでしょうか・・・。
新富士駅まで来ました。
次の駅はいよいよ終着、釧路。
そして、札幌駅から9時間55分かけて、
ようやく終着駅の釧路駅に到着しました!
時間にすると、相当かかったようですが、
乗っていると車窓に夢中(特に帯広〜釧路間)で、
それほどの長さは感じませんでした。
まずは無事に到着できて、ホッと一安心です(^^)
釧路駅から外に出て、さっそく街へ。
駅舎の中には、以前ミスドが入っていて、
多くの若者で賑わいを見せていましたが、
現在はそれも撤退してしまっていて、
なんだかとっても寂しい駅になってしまいました。
釧路は道東では一番大きな街ですが、
見た目の印象では、帯広の方がまだ賑わっている感じです。
とりあえず、駅前通り(北大通)を歩いてホテルのある、
幣舞橋方面へと向かいます。
駅前通りなのに、ぜんぜん人が歩いていません・・・。
提灯やベンチが、ちょっと寂しげでした。
ちなみに街灯は、写真の通り、
丹頂をイメージしたもので統一されていて、
歩道は道幅も広く、とっても歩きやすい道といえば、
歩きやすい道です。ただ、店には入りにくい・・・^^;
北大通・国道38号線・国道44号線がぶつかる交差点まで来ました。
帯広まで120kmの表示が、遠くから来たんだな〜というのを
感じさせてくれます。帯広から3時間半かかってますからね^^;
けど、反対側を見れば、根室はもっと遠いことが分かります。
釧路は地図で見れば、北海道の東の端っこという感じですが、
まだその釧路から、さらに最東端の街、根室までは、
124kmもの距離があります。北海道はほんと広いなぁ・・・。
ただし、釧路〜根室間は、帯広〜釧路間より所要時間は短く、
快速列車だと約2時間、普通列車でも3時間はかかりません。
釧路駅から約1km。幣舞橋に到着です。
北海道三大名橋(札幌の豊平橋、旭川の旭橋と並んで)として、
釧路川に架かる、とても美しい橋です。
橋には4つの銅像があり、それぞれ、
春・夏・秋・冬を表現しています。
幣舞橋から階段で釧路川のすぐ近くに下りることができます。
川というよりは、釧路港に近いので海という感じで、
周辺には潮の香りが漂っています。
以前、アザラシの「くぅちゃん」が来た時は、
この橋の周りにも観光客がたくさん来ていたようです。
このあたりは、道もとてもきれいに整備されていて、
釧路の街の中でも自分が一番お気に入りの場所です^^
フィッシャーマンズワーフ「MOO」と、今日の宿「ラビスタ釧路川」。
「MOO」は、釧路中心部のショッピングセンターとして、
以前は若者向けの洋服店や飲食店など、
たくさんのテナントが入っていましたが、
現在は以前の姿をうかがい知ることができないほど、
中はガラガラで、上の方の階は市の施設などが入っています。
1Fが辛うじて飲食店と市場で多少賑わっている程度です。
ただ、幣舞橋と共に夜は美しいライトアップがされるので、
それに目を付けたラビスタ釧路川があの場所に建っています。
気温は15℃。8月としては、釧路だとしても寒いです。
2009年の札幌は夏がなかったかのように雨ばかりで、
気温も上がりませんでしたが、釧路も例外ではないようです。
MOOの1Fに入っている「魚政」でサンマ唐揚げ丼(500円)を
夕食として食べました。
お店のおばちゃんが、サンマの匂いを嗅いでから、
調理に入ったのを、僕は見逃しませんでしたよー^^;
8月下旬ということもあって、今年モノのサンマが
すでに出回っている(札幌ではすでに売っていた)ものと思って、
おばちゃんに聞いてみたら、あっさり「去年のだよ」と言われて、
ちょっとガッカリしながら食べました。味は美味しかったけど。
夕食を食べたら、あとは温泉に入って寝るだけです。
ラビスタ釧路川にチェックイン。
18時インから9時アウトという安いプランで予約しました。
まだ時間は17時にもなってませんでしたが、
とりあえず行ってみようと思って行ってみたら、
すんなりチェックインできちゃいました(^^)
通された部屋は3F。
高層階をリクエストしておいたんだけどなー。。。
シングルルームは、すべてMOOや幣舞橋に
背を向けた部屋になっているので、
まぁ、いくら高層階だったところで、
それほどの眺望は望めなかったのかもしれませんが、
この部屋の窓からは巨大な「和民」のネオンが目の前に見えて、
暗くなってからは、それがとてもまぶしくて気になりました。
普段、カーテンを閉めないで寝ているので、
和民のせいでカーテンを閉めるのが、なんとなくしゃくでした(笑)。
ここのホテルのいいところは、温泉があるところ。
しかも13階の最上階にあり、釧路港やMOOが一望できます。
13階に到着し、エレベーターの扉が開くと、
目の前にはヤクルトがありました。
お風呂上りに・・・と書いてありますが、
まずは一杯・・・ということで、1本だけいただきました。
(帰りにはすでになくなっていたので、飲んでおいてよかったです)
13階の大浴場・露天風呂からの景色はこんな感じ。
まだ明るいので、なんともいえない風景ですが、
暗くなって、MOOがライトアップされると、
対岸の街並みの夜景も相まって、美しさを増します。
お風呂は高張性の強食塩泉で、
ちょっと舐めてみると、猛烈に塩辛いというか、
それを通り越して、苦いという感じです。
掛け流しの湯ではありませんが、成分がとても濃いので、
とてもよく温まり、そして肌もつるつるになりました。
この日は、ここで1泊。行くところもないので、早めに寝ました。
明日からは進路を北に取り、川湯温泉を目指します。
それでは、おやすみなさい☆


【 次の日に進みます 】

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