気が付くと富良野駅に着いていました。

富良野からは、滝川に戻るか、新得に出るか

悩みましたが、結局、同じ道を帰りたくない!

ということで、新得まわりに決定。

ですが、その肝心の新得行きは約2時間後。

一駅手前の落合へ向かう列車があったので、

とりあえずこれで途中まで向かうことにしました
下金山駅。

どの駅も小さな無人駅ですが、

ちゃんと降りる人がいて、

住民の貴重な足になっているんだなって

感じました。

このあたりは駅前でも携帯が圏外でした。。。
山の中にひっそりとたたずむ1軒家。

こんな雪に埋もれた中でも、

ちゃんと生活していると言うのだから、

なんだか尊敬しちゃいますね。

同じ北海道でも広いなぁと思いました。
空知川を渡ります。

雪解けが少しずつ進んでいるようです。
かなやま湖です。

金山駅を過ぎて、長いトンネルを抜けると

急に景色が広がります。

この時期は氷と雪に閉ざされていて、

ワカサギ釣りをしている人たちが

けっこうたくさんいました。
東鹿越駅。誰も乗り降りなし。

なんか本当に鹿しか来ないような

寂しい場所にある駅でした。

それでも駅舎の中には、管理人さんらしき人が

常駐しているみたいでした。
幾寅(いくとら)駅に到着しました。

僕はひとまず、ここで下車しました。

富良野を出てから、ここまでで一番多くの人が

この幾寅駅で下車しました。
幾寅駅を出て、終着落合駅へと向かう列車。

終点まで行く人は2人だけでした。
列車が行った後は、ホームに静寂が走ります。

普段都会で何気なくいつも音に接しているので

これだけ音がしないと、やや不安にもなります。
幾寅駅は映画「鉄道員(ぽっぽや)」の

ロケ地に選ばれた駅です。

映画の中では「幌舞駅」として登場しているので

「幾寅」より「幌舞」の文字の方が目立ちます。
駅の中に入ってみました。

中は小さな資料館になっていて、

主演の高倉健が着ていた制服や、

当時の撮影風景などが展示されています。
旧国鉄時代の幾寅駅の時刻表。
こちらが現在の時刻表。

本数は昔と変わってませんね。
駅窓口の様子。

映画「鉄道員」の1シーンがTVで流れています

昼までは駅員さんがいて、

窓口できっぷを販売しているようです。
駅待合室の様子

ベンチの上には、座布団が並び、

どことなく懐かしい感じがします。

ストーブはあるのですが、点いていないようで

けっこう寒かったです。
外に出てみました。雪がすごい・・・。

映画で使われたセットが立ち並んでいます。
幾寅駅の駅舎です。

木造の駅舎に、赤いポストが似合います。

こちらでも「幌舞駅」と大きく書かれています。
本当の駅名はこんなにちっちゃく(笑)。
駅前通り(ぽっぽや通り)を歩いてみました。

古い定食屋や理髪店が並んでいて、

ちょっと入るのには、ためらってしまいます^^;
もう少し進んでいくと、町役場がありました。

ここは南富良野町の役場です。

役場があるということは、ここ幾寅駅周辺が、

南富良野町の中心なんですね。

役場にはトリノ五輪の女子カーリング、

目黒選手と寺田選手の応援幕が出ていました。

この小さな町からオリンピック選手が

2人も出て行くなんてすごいことですね!
道の駅「南ふらの」にやってきました。

何か美味しそうなものあるかな〜

と思ったのですが、パートのオバちゃんが2人、

楽しそうに談笑しているだけで、

あとはお客さんいませんでした(汗)。

道の駅って、福島では車がいっぱい来てて、

賑わっている印象があったので、

ちょっとビックリ。
駅に向かって折り返します。

商店で、何か魚を干していました。
待合室でしばらく待って、

17時35分発の新得行きに乗り込みました。

列車がホームに入ってきた瞬間は、

まさに映画の1シーンのようで、

ただただ感動してしまいました。

乗り込んだのは僕1人でしたが、

地元っ子が10人ぐらい下車していました。
幾寅駅を出ると、車内もガラガラ。

車窓も次第に暗くなり、

車内にはローカル線らしい

独特の空気が流れます。

足を投げ出して寝る人、本を読みふける人、

外の景色をじっと眺める人、

みんな過ごし方はまちまちですが、

過ぎ去る時間を楽しんでいるような気がします
幾寅駅の次の駅、落合駅を出ると、

外は真っ暗に。次の終点、新得駅までは、

実に駅間25分という、大きな峠越えです。

長い長いトンネルを抜けると、

日本3大車窓の一つである狩勝峠を通り、

遠くに美しく輝く新得の夜景を眺めながら、

右に左にカーブして、山を下っていきます。
新得駅到着。

1日散歩きっぷで来れる一番東の駅。

ここまで来ると、富良野より帯広の方が近い。
ここからは特急「スーパーおおぞら」です(^^)

1日散歩きっぷは原則では普通列車しか

乗れないのですが、ここ新得から新夕張までは

普通列車が1本も走っていないので、

特例として、この区間に限り、特急の自由席に

タダで乗ることができます(^^)

18きっぷや普通乗車券のみでも乗れるので、

この区間はオイシイですね!
一番前の展望窓に立って、かぶりつき(笑)。

これまでの普通列車とは違い、

ものすごいスピードで狩勝峠を登っていきます

振り子機能搭載で、カーブも全速力で

グイグイ曲がっていきます。いや〜、爽快!
約1時間の優雅な旅も、新夕張で終了。

新得から新夕張までは約90kmあるので、

そこを50分台で走るというのは、

ものすごい速さだったことが分かります。

新夕張から先も乗っていたいのですが、

もう1駅でも乗ると、新得から全区間の料金を

請求されてしまうので、おとなしく下車しました。

だって財布に700円しか入ってないんだもん^^;
新夕張でしばし40分ほど待ち時間。

駅前に出てみたけど、すぐ国道が走っていて、

コンビニと小さなスーパーがあるぐらいでした。

駅にはみどりの窓口はなく、

改札口も無人なのですが、

2階に事務所みたいなのがあって、

駅員さんが常駐している様子でした。
新夕張駅ホーム。

上りと下りでライトの色が違います。
新夕張から追分ゆき普通列車に乗り込み、

追分駅で下車。

すぐ接続で、岩見沢行きと苫小牧行きがあり、

僕は苫小牧行きに乗りました。
苫小牧ゆき普通列車。

5人ぐらいしか乗ってません。

僕は途中の沼ノ端駅で下車し、

札幌行きに乗り換えました。
最後は南千歳で小樽行き快速「エアポート」に

乗り換えて、札幌駅に21時51分到着!

最後の「エアポート」は予想外の大混雑で、

さすが北海道の大動脈に入ると、

ぜんぜん人の量が違うなという感じでした。

札幌に着くと、久しぶりの人の多さに、

実はちょっとホッとしたりしました(笑)。

北海道に引っ越しながら、まだまだ田舎には

住めそうもないへなちょこさわやんです(汗)

けれど、今回の旅は久しぶりに

ローカル線に乗れて、とっても充実した旅でした

この料金ならまたいつでも行けると思うので、

季節を変えて、また出かけてみたいです。


今回使用したきっぷは「1日散歩きっぷ」2,040円です。

旅日記はこれで終わりです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

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