おはようございます!
十勝旅行から1週間、今週末は晴れるという天気予報を見ていたら、
また旅行に出たくなってしまい、日曜日の朝、4時半に起きて、
富良野・美瑛日帰りの一人旅に出かけることにしました(^^ゞ
富良野・美瑛へ日帰りで行くには、やはり朝一番の列車に乗りたいもの。
札幌発の始発列車が6時02分発なので、それに乗るため、
自宅を5時に出発。地下鉄はまだ動いていないのです。
徒歩でとぼとぼと中島公園やすすきの、大通公園を
ひたすら歩いて約40分ほどで、札幌駅に到着しました。
始発列車の旭川行きはキハ40系というディーゼル車2両編成。
けっこう早くからホームで待っていたのですが、
結局入線してきたのは発車10分前ぐらいでした。
しかも立ち位置を間違えて、ぜんぜん違うところにドアが(汗)。
けど、さすが関東とは違い、2両編成でも車内は余裕でボックス占領です。
行き先「 旭 川 」の下のローマ字表記、
「アサヒカワ」ではなく、「アサヒガワ」になっていました。
昔は・・・というか最近まで「アサヒガワ」と発音していたのでしょうか。
そういえば、時々「アサヒガワ」と発音する人がいたりします。
僕が座った席は、1人がけの椅子が向かい合ったミニボックスシート。
一人旅には、まさに打ってつけの座席です。
缶コーヒーを買い込んで、いよいよ札幌駅を出発です。
札幌を出ると、ゆっくりゆっくり市街地の中を走っていきます。
途中、白石駅までは複々線区間で広々とした線路を走り、
平和駅を過ぎると、新千歳空港へ向かう千歳駅と分かれて、
純粋な函館本線・普通の複線になります。
多くの人は江別までの近郊駅で降りてしまい、車内はガラガラに。
岩見沢では室蘭本線と合流します。
ちょうど同じ時刻に岩見沢に到着する列車なのか、
苫小牧方面からやってきた列車としばらく並走。向こうは1両です。
札幌を出て最初の特急停車駅、岩見沢に到着。
特急なら23分ですが、この列車はなんと55分もかけて到着。
ここまでは札幌の通勤・通学区間で、列車の本数も、比較的多く、
札幌近郊型の主流である721系や731系が頻繁に走ります。
岩見沢を出ると、周りの家の数もだいぶ少なくなってきます。
けど、さすがに北海道1位と2位の街を結ぶ大幹線だけあって、
車窓に人気がなくなるということはありません。
途中、茶志内(ちゃしない)駅で、札幌をこの列車の50分後に発車した、
特急「スーパーホワイトアロー1号」に抜かされます。
富良野方面への乗り換え駅、滝川駅に到着しました。
ここまで札幌から約2時間です。
旭川まではさらにまだ1時間以上かかります。
今回利用した「1日散歩きっぷ」はこの滝川駅が北限で、
旭川方面には行けないので、根室本線で富良野を目指します。
富良野ゆきの列車もキハ40系。
1両編成で、まるでバスのような小さな車体です。
ボックス席が1つだけ空いていたので、
無事にそこに座ることができました。
富良野行きは快速列車で、途中3駅ほど通過します。
野花南駅に到着したころから、ようやく空が明るくなってきました。
みるみるうちに真っ青な青空に。
さっきまでの曇り空がうそみたいです。
山の緑もすっかり濃くなって、
北海道にも夏が来たことを知らせてくれます。
長ーいトンネルを抜けると、すぐに島ノ下駅を通過して
空知川を渡り、まもなく富良野駅に滑り込みました。
滝川からは1時間ほど。ディーゼル車の心地よいエンジン音を聞きながら、
あっという間の富良野到着だったような感じがします。
夏の期間は「フラノラベンダーエクスプレス」という特急が1日最高3本あり、
札幌駅から乗り換えなしで、1時間45分ほどで富良野まで来てしまいます。
富良野駅ではさっそくラベンダーが迎えてくれました(^^)
かわいい駅員さんがお迎え。
2006年夏の北海道は「はなたび北海道」と題した、
一大キャンペーンを実施中で、北海道内いたるところに、
例年以上にたくさんの花が植えられています。
富良野駅の駅舎。
実は富良野、僕は観光したことがないのです。
「北の国から」の映画を見た人たちには、麓郷の森が有名ですよね。
富良野駅で40分ほど待って、ようやく旭川ゆきの改札の時間。
ここの乗り継ぎがうまく行っておらず、札幌を1本後の列車にすると、
今度はこの列車に間に合わなくなってしまいます。
まぁ、北海道では乗り継ぎ1時間ぐらいなら許容範囲ですけどね(^^ゞ
富良野線はほとんど全ての車両がこのキハ150系という車両です。
乗り込むと、「旭川行き、ワンマン列車です。中の方にお進み下さい」
という自動アナウンスが、耳にタコができるぐらい延々と流れ続けます。
列車には「マイタウン列車 ラベンダー」という名称が付いていました。
特にこの列車に限らず、富良野発着の車両の多くには
この名称が付いていると思います。
普通列車は富良野駅を発車。すぐに根室本線と別れ、
穏やかな田園風景の中をひたすら直線で走っていきます。
普通列車なので途中、小さな駅にも停車するのですが、
この「ラベンダー畑駅」だけは臨時駅扱いなので、かなりの速度で通過。
一方、ノロッコ号などの観光列車は小さな駅は通過し、
このラベンダー畑駅にはかならず停車します。
ファーム富田の最寄り駅で、観光シーズンには相当の乗降客がいるので、
普通列車も夏の間は停車したら便利なのになぁと思うんですけど、
毎年、海の日の3連休以外は、普通列車はすべて通過します。
ラベンダー畑駅を通過してすぐの駅、「西中駅」で下車。
ホーム幅が2両分しかない、とっても小さな駅で、
こちらは普通列車も1日に数本しか停車しません。
普通列車は僕を降ろして、美瑛・旭川方面へ。
この駅で下車したのは、もちろん僕だけでした。
ホームから線路に降りてみました。
これまで走ってきた道を振り返ります。ま〜っすぐ。
西中駅の駅舎は小さな小屋のようでした。
待合室には昔ながらの座布団が並び、
駅の片隅にはフランスギクが咲いていました。ホッとする風景です。
西中駅の周辺の道路はどこもまっすぐ。
ファーム富田までは、直線距離ではそれほど遠くないので、
このまっすぐの道を歩いて行ってみることにしました。
まっすぐな道の両側は水田が広がっていて、
まるで東北のような風景です。
田植えが終わって、稲の苗も少しずつ育ってきていました。
だいぶ上まで上がってきました。
とにかくひたすらまっすぐまっすぐ。
正面には十勝岳連峰の山並みも迫り、迫力があります。
坂を上り切ると、丘の風景が広がっていました。
美瑛ほどの広がりはありませんでしたが、
それでも札幌のような都会から来ると、癒される風景です。
ここからは進行方向を南に変えて、道を進んでいきます。
とっさに新田中→「しんでんちゅう」と読んで、
思わずどこかの中学校かと思っていましたが、
ローマ字表記を見ると「シン タナカ」。普通の住所だったんですね(^^ゞ
うねる大地に、まっすぐに植えられた緑の小さな苗は、
まるでひとつの芸術作品のようです。
ファーム富田はこの辺のはずなんだけどなぁと思いながら、
よくわからない道を登ったり、下ったり。
道も西中駅からのまっすぐの道と違って、丘のまわりは、
道路もぐねぐねしているので、方向感覚が狂ってしまいました。。。
すっかり日差しも強くなり、背中は汗ビッショリです。
しばらく歩いていくと、ようやく下界がちょっと見えてきました。
ファーム富田の頂上から見える風景と近かったので、
それを信じて、山道の中を入っていくことに。
もう車もろくに通らないような道なき道を歩きました。
本当にこれで着かなかったらどうしよう・・・
農家の人に超怪しまれるなぁ〜(汗)と思っていたら。
急に景色が広がって、ファーム富田到着しました(^^ゞ
明らかに入口ではないところから入ってしまいましたが。
とりあえず到着できたので、一安心です。
トラディッショナルラベンダー畑。
ここから眺める風景を覚えていたのです。
丘一面がラベンダーで埋め尽くされ、眼下には農村の風景が、
見上げれば十勝岳連峰の山並みが広がる、一大パノラマです。
さすがに6月ということもあり、
ラベンダーはまだ本当につぼみが出たばかりという感じでした。
無理やり鼻を近づけて匂いをかいでみましたが、
ほんのりラベンダーの香りがしましたよ(^^)
7月にやってくると、ここ一面が紫色に染まり、
別に鼻なんて近づけなくても、辺り一面にラベンダーの香りが漂います。
トラディッショナル・ラベンダー畑を下から眺めます。
僕はあの上の茂みの中から入ってきました(^^ゞ
超怪しげな人でした。
春彩の畑にやってきました。
このあたりまで降りてくると、だいぶ観光客の姿が見えてきて、
ちょっとホッとします。
花畑では「はまなす」の花がちょうど見ごろを迎えていました。
山道を歩いてきたので、喉が渇き、腹も多少減りました。
せっかくなので、このあたりのジャガイモも使用した男爵コロッケと、
オホーツク産の牛乳を使用したイチゴミルクをいただきました(^^)
両方ともとっても美味しかったですよ。
イチゴミルクはちょっと量の割には高いかも・・・(380円)
「倖の畑」
こちらは早咲きから遅咲きまでいろんなラベンダーが植えられていて、
6月でも早咲きのものはけっこう紫色になっていました。
春彩の畑を下から眺めました。
今の時期は、ここが一番たくさんの花が咲いているようで、
写真を撮る人で大賑わいでした。
アイスランドポピー・サルビア・マリーゴールドなど、
いろんな花々が咲いていました。
ふたたび「倖の畑」へ。
この畑は真ん中にいくつか横断できる細い小道があって、
その中を歩くと、ラベンダーの香りに身体中が包まれて
実に気持ちがいいんです。
見ごろまではあと1ヶ月ぐらいかかりそうですね。
レストハウスのような「花人の舎」の前に広がる、
「花人の畑」も花が植えられたばかりでこれからという感じでした。
いつ来ても花は咲いていて楽しめるけど、
やはり一番の最盛期は7月のようで、それに合わせているようでした。
花畑の片隅には、十勝岳のふもとから引いているという水が
ちょろちょろと流れていました。
さっきのイチゴミルクだけでは足りなかったので、
思わずがぶ飲み。う〜ん、うまい。
たくさんの花畑と花畑を結ぶ、白樺の道。
ラベンダー畑はこの一帯にはけっこうたくさんありますが、
ここファーム富田は、そのラベンダーを求めて日本各地から
やってくる観光客たちの心を、実に上手に掴む経営をしていると思います。
実際に、ラベンダー畑はここが一人勝ち状態だそうです(^^ゞ
「彩りの畑」にやってきました。
あのポスターなどで目にする虹色の花畑で有名な場所です。
ここは本当にいろんな名前の花畑がありますね。
「彩りの畑」、普段はこんなに静かで、
観光客もほとんど訪れない農園のような雰囲気です。
それがあと1ヵ月後にはろくに写真も撮れないほどの
ものすごい人ごみとなるのですが・・・。
最近、彩りの畑内に設置された「森の舎」。
観光客増加にともなって、遊歩道だけでは対応できなくなったため、
このようなお立ち見台までできちゃいました。
ここからの眺めは本当にきれいですよ。
彩りの畑では、ファーム富田農園の方々が
この強い日差しの下、一生懸命に苗の手入れを行っていました。
これがあの超有名なお花畑になるのです。
入口付近はすごい観光客。6月でこの人の数ですから、
7月ともなれば、周辺の道路は恐ろしいほどの渋滞となります。
これだけ人が来ていても、入場はすべて無料なのが嬉しいですよね。
ファーム富田をあとにし、ラベンダー畑駅にやってきました。
ここから「ふらの・びえいノロッコ号」に乗って、
次の目的地、美瑛を目指します。

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