おはようございます。今日は朝4時に起きました。
天気もよさそうなので、予定通り、じゃがいも畑の花を見るために、
美瑛の丘めぐりの旅へと出発です。
地下鉄の始発を待っていては、JRの始発に間に合わないので、
朝5時ちょっと過ぎ(5時に出たんだけど、肝心のカメラを忘れた^^;)に
家を出発して、自転車で札幌駅に向かいました。
さすがに週末の早朝だけあって、道路ガラガラ。
札幌駅前の北5条通りも、普段は車でいっぱいですが、
今朝はぜんぜん走っていません。
自宅から約17分で札幌駅に到着。
自転車でも余裕で来れる、この近さが嬉しい^^
地下鉄の駅まで歩く時間、待つ時間、乗る時間などを考えると、
これぐらいの距離なら自転車の方が早いです。
札幌駅の中に入りました。気持ちいいぐらいガラガラです。
まだ列車も動いていないので当然といえば当然なのですが、
東京だったら、4時半前から始発列車が動いているので、
このぐらいの時間帯だったら、けっこう駅は賑わっていますよね。
改札口に到着しました。
一応、各方面への列車の時刻は表示されていますが、
まだ改札の中へ入ることはできません。
札幌駅の改札口は5時40分頃にならないと、
自動改札機も開かないんです。
まずは券売機で「一日散歩きっぷ」2,040円を購入。
金券ショップでオレンジカード2,000円分を1,940円で買っているので
実質、1,980円で購入できたことになります。
日帰りとはいえ、富良野や美瑛へ1,980円で往復できるというのは、
信じられないぐらいお得な感じがします。
こういうことが気軽にできるようになったのも、
札幌に引っ越したからこそ。
5時40分、改札口がオープン。
東改札口と西改札口の両側から、一斉に人が入ってきます。
多くの人は、新千歳空港へと向かう列車に乗るようです。
僕が乗るのは、6時02分発の旭川ゆきです。
地下鉄の始発で来ても札幌到着が6時17分なので、
この列車に乗るには、夏は自転車、冬は歩いて、
札幌駅まで来なければなりません。
まだ列車は入ってきていませんが
乗車口の札の前で待っていることにしました。
いろんな札が下がっているので、
どこの乗車口に並べばいいのかは、
よくチェックしておかないと、列車は入ってきてから、
あれれ〜?と言うことになってしまいます。
いよいよ列車が入線してきました。
普段、2両編成なのになぜか一番前にもう1両付いています。
しかもその1両だけは、他の2両(キハ40系)より新しいキハ54系。
もしかしてその車両に乗れるかも〜!と思い、
ホームに入線してから、キハ54の前に走りましたがドアが開かず(汗)。
結局、お客さんを乗せるのは古い方の車両だけみたいです。
僕が乗車するキハ40系(右)と、新千歳空港ゆきの721系(左)。
キハ40系はどっしりと、721系はとってもスマートに見えます。
電車とディーゼルに違いはあれど、
どちらも道内の普通・快速列車用の車両としては、
主力となっている車両たちです。
「旭 川」 ゆきのサボ。
以前乗車した時は「FOR ASAHIGAWA」となっていましたが、
今回は「FOR ASAHIKAWA」と現在の読み方のものになっていました。
車内は、4人掛けの通常のボックス席と、
このような2人掛けのお見合い形式の席があります。
一人旅には、この2人掛けの座席がちょうどいいです^^
車内も空いているので、足を伸ばして、「あ〜楽チン♪」。
6時02分、札幌駅を出発しました。
札幌から旭川まではすべて電化されているのに、
この始発列車はなぜかディーゼル。
天井では昔ながらの扇風機が回っています。
加速が悪く、大きな音を立てながらゆっくりゆっくりと進んでいきます。
札幌駅を出るとすぐに見えてくる温度計は18℃を示していました。
朝の時間は、まだちょっとひんやりするけど、
これから美瑛で自転車に乗るにはちょうどいい陽気です^^
苗穂駅を出ると、僕の好きな豊平川カーブ。
山々に囲まれた高層ビル群が見えて、
ここからの風景はとっても好きです^^
今日は天気もよく、藻岩山や手稲山がくっきりと見えました。
千歳線の線路側のみにホームがある平和駅を通過すると、
北海道唯一の複々線の区間が終わり、
空港へと向かう千歳線の線路が高架で遠ざかっていきます。
札幌市内最後の駅、森林公園駅。
周囲はまだマンションやたくさんの家が立ち並んでいますが、
少し行くと、ものすごい広大な野幌森林公園があります。
この辺りの駅は普通列車しか停車しないのですが、
1時間に3本ぐらいのペースで普通列車が走っています。
「森林公園」という駅は埼玉県にもありますが、
列車の本数ではさすがにそちらには敵わないようです^^;
駅名が次第に北海道っぽくなってきます。
「幌向」と書いて「ほろむい」と読みます。
僕がよく森の湯で利用させてもらっている「上野幌」駅ですが、
本州からやってきた友達や両親は、「野幌(のっぽろ)」を
みんな揃って「のぼろ」と読んでいました^^;
1時間近くかけて、岩見沢に到着。
室蘭本線が合流し、空知地方の中心都市です。
ここで車内の半分ぐらいは下車してしまいました。
ここまで結構混みあっていた車内も、
ひとまず静かなローカル線の時間を取り戻しました。
岩見沢を過ぎると、これまで車窓にたくさん並んでいた家も
だいぶ減って、田んぼや畑が広がるようになります。
幹線なので、あまり「北海道らしい」車窓は見ることができませんが、
田舎の風景の中をディーゼル列車でのんびり行くのは、
なかなか心地いいものです(^^)
岩見沢から2駅目。光珠内(こうしゅない)駅。
駅のホームに草が生えていて、
端っこの方は列車が止まらないことがよく分かります。
昔は長い列車が止まっていたんでしょうね。
このあたりで普通列車の本数は1時間に1本ぐらいです。
茶志内駅に到着しました。
ここで札幌からやってくる始発の特急「スーパーホワイトアロー」の
通過待ちで5分ほど停車します。
何人かの人が外に出て一服していました。
僕も深呼吸のために、駅のホームをふらふらしてみました。
茶志内駅の駅舎は大きく立派なものです。
過去には明らかに駅員さんがいる駅だったことが分かる感じ。
今は待合室とトイレだけが機能しています。
ホームから駅舎までのこの砂利の場所も、
昔はきっとレールがあったんでしょうね。
スーパーホワイトアロー通過!
さすが特急は速いです。
この列車の51分も後に札幌を出ているのに、
わずか60kmほど走った所で、もう追いつかれました。
車内の混雑もだいぶ落ち着いてきて、
外の気温も上がってきたようだったので、
ここからは窓を開けて乗ることにしました(^^)
時速50kmぐらいでのんびりゆっくり走るので、
風がちょうどよく吹き込んで、とっても気持ちいい。
まさにローカル線の醍醐味という感じです。
豊沼駅。
ここも駅舎は比較的大きく、改札ゲートがあったりと、
過去には駅員さんがいた跡がありますね。
北海道の駅はどんどん無人化が進んでいます。
寂しいことですが、みんな自家用車を持っている時代、
これも仕方ないことなんでしょうね。
砂川駅。滝川駅まであと1駅です。
特急停車駅なので、これまでの駅と違って
駅員さんが常駐しています。
以前はここから2路線が歌志内市と上砂川町へ
それぞれ延びていましたが、今は両方とも廃線になっています。
30分間隔で特急が、1時間間隔で普通列車が来るので、
砂川駅では列車の本数が一気に増えます。
僕が乗る列車の時間にもよるのでしょうが、
砂川駅の反対側のホームにはいつ見ても列車を待つ人がいて、
なんだか少しだけ安心します^^
空知川を渡って、砂川市から滝川市へと入ります。
滝川市は、石狩川と空知川が合流する場所に発展した、
中空知地方の中心都市です。
滝川から富良野ゆきの快速列車に乗り換え。
快速列車といいながらも、車両はたった1両です。
先に、抜かされたスーパーホワイトアローが到着してるため、
すでに車内のボックス席はいっぱい。
ロングシートに座ることに。しかも目の前、トイレ(汗)。
まぁ、立っている人もけっこういたので、座れただけよしです。
心地よい揺れにウトウトしながら、1時間。
気付くと、もう次は「富良野」と出ていました。
富良野駅に到着しました。
「ようこそ 富良野・美瑛へ」の看板が迎えてくれました^^
今日は富良野駅で「ヘルシーウォーキング」が開催されるらしく、
それと思われる乗客がたくさん乗っていました。
駅の階段には、さりげなくラベンダーが(^^)
あぁ、富良野に来たんだな〜と思わされますね。
改札前ではラベンダーやマリーゴールドと共に、
かわいらしい駅員さんが出迎えてくれます。
富良野駅の駅員さんは、とても親切で、
困っている顔をするだけで、すぐに「何かありますか?」と
聞いてきてくれます。昨年はあまり感じなかったのですが、
今年はそういうところにも力を入れているのでしょうか。
富良野駅。富良野観光の玄関口です。
「愛される ふらの駅」と書いてあります。
駅前広場は、大規模な改装工事を行っていました。
観光地にふさわしい広くてバリアフリーな駅前広場にするようです。
後ろの山は、先月家族で宿泊した「新・富良野プリンスホテル」がある
富良野スキー場です。
富良野に9時08分に到着して、次の美瑛方面の列車が
10時02分。54分の接続待ち時間です。
ちょっと早めに改札口に入れてもらって、
駅のホームの写真を撮ったりしていました。
まだ遠くの山(芦別岳)には雪が積もっています。
富良野から美瑛までは、写真に載っているキハ150系に乗ります。
キハ150系の車内は、こんな感じです。
朝、札幌から乗車した列車と同じ、片側は2人掛け、
もう片方は4人掛けのボックス席になっています。
どちらの眺めがいいかというと・・・
2人掛けの方は、十勝岳連峰や美瑛の赤い屋根の丘が、
4人掛けの方は、ファーム富田や町営ラベンダー園が見えます。
美瑛方面、旭川行きの列車は定刻どおり出発。
札幌からの特急「フラノラベンダーエクスプレス」が接続するので
発車間際には立ち客も出るほどの混雑となりました。
乗車した列車は2両編成だったので、
学田、鹿討、西中など、1両分しかホームがない駅は、
こんな感じで2両目が踏み切りを塞いでしまいます^^;
芦別岳の残雪を背後に見ながら、
ガタンゴトンと進んでいきます。
後ろからの眺めがよかったので、結局座席は外人さんに譲って
僕はこうして後ろから流れ行く車窓を見ていました。
ちなみに富良野線の車内アナウンスは、
日本語・英語・中国語・韓国語の4ヶ国語。
さすが北海道を代表する観光地です。
10分ほどで中富良野駅に到着。
列車の車内からも町営ラベンダー園(冬はスキー場)の
色付き始めたラベンダー畑を見ることができます。
この列車は臨時駅のラベンダー畑駅には停車しないので、
ファーム富田に行きたい人も、ここ中富良野で下車します。
さっそくたくさんの人が下車していきました。
ファーム富田が見えてきました。
ラベンダーもだいぶ色付いているようです。
丘の上の中央、真っ赤なポピーの花がきれいでした。
ファーム富田の最寄り駅、ラベンダー畑駅は、通過。
ここは海の日の3連休のみ、日中は全ての列車が停まりますが、
それ以外は「ふらの・びえいノロッコ号」が1日3往復停車するのみで、
あとの列車はすべて通過してしまいます。
臨時駅とはいえ、夏はこの駅で大量の乗車・下車があるのだから
毎日、普通列車も停車してあげればいいのになぁと、
毎年のように思います。
黄色いタンポポモドキがたくさん咲いてきれいでした。
線路はこのあたり、ずっとまっすぐです。
線路もまっすぐなら、交差する道路もこれでもか!ってぐらい
まっすぐです。この道は西中駅に停車中に撮影したのですが、
僕は一度、この坂をてっぺんまで歩いたことがあります。
てっぺんからの眺めは、これまた絶景ですよ(^^)
丘の上が少し紫色に染まっているのが、
上富良野町の日の出公園ラベンダー園です。
バックにはきれいに十勝岳連峰が見えていて爽快な列車旅です。
今日は天気がほんとうによくて、山がくっきり見えました^^
富良野線にはよく乗っていますが、十勝岳の噴煙まで見える日は
そう多くはありません。
車窓が開けるのは、先ほどの日の出公園の辺りまでで、
ここから次の美馬牛駅にかけては峠を越えて走ります。
車窓の風景も緑のまぶしい森の風景に変わります。
そんな森の中でパッと視界が開けるのが、
ここの「赤い屋根のある丘」。
美瑛〜美馬牛間の車窓のハイライト区間で、
一瞬(5秒ほど)しか見えないのですが、
ノロッコ号に乗ると、ツインクルレディのお姉さんが、
「さぁ、森の中から見えてきますよー、カメラの準備はいいですか〜?」
とハイテンションになってくる場所です。
美瑛駅に到着。白樺の木が植えられたホームがいい感じ。
1日散歩きっぷで来れる一番端っこまで来ました(^^)
大勢の乗客が乗り降りし、ここが富良野線の
重要なターミナル駅なのがよく分かります。
富良野線はここから先、旭川の近郊を走るようになります。
旭川まではわずか30分ほどです。
跨線橋を渡って、改札口へ向かいます。
爽やかな風が吹いていました。
美瑛駅も富良野駅同様に、たくさんの花と
優しい駅員さんの笑顔が迎えてくれました。
さすが観光地の駅という感じがします。
乗り場案内も、「のりば・英語・中国語・韓国語」。
僕が10年近く前に初めて美瑛を訪れたときは、
富良野に比べると、まだそれほど観光地化されてなかったのですが、
今では富良野に引けを取らない観光客を
世界中から集めるほどの町になりましたね。
美瑛駅の駅舎は石造りでとっても立派。
富良野駅の古い感じも時代を感じさせていいですが、
駅舎はだんぜん美瑛の方がセンスよく作られていますね。
駅舎のそばにはすでにたくさんの花。
いろんな花がビッシリ植えられていて、きれいです^^
北海道にも花が咲き乱れる季節がやってきたなーと思いました。
ここからはレンタサイクルで美瑛の丘めぐりに出発です。
僕がいつも借りるのは、駅前左手すぐにある「松浦商店」さん。
ここのいい所は、料金がすべて後払い制のため、
時間を気にせず、乗った時間だけ払えばいいところ。
あとは地元のおじちゃんがやってるので、
手続きや説明が煩雑でなく、気軽に借りられるところ。
もちろんコースが分からなければ、
丁寧に景色のいいコースを説明してくれます^^
1時間200円ですが、多少のオーバーはカウントしないアバウトさも好き^^;
一番安い1時間200円のママチャリを借りて、いよいよ出発。
小さな富良野線の踏切を越えて、まずは北西の方に広がる、
パッチワークの路を目指します。
じゃがいも畑、花咲いてるかな〜^^?


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