おはようございます。今回は旭川空港をスタートに、
美瑛・富良野を通って、帯広までのドライブの旅です。
2日間の天気予報は、あいにくの曇りのち雨。
ちょうど週末に限って天気が悪くなるというパターンが、
これで3週連続で続いています。どうにかならんかなぁ^^;
まずは友達を迎えに、旭川空港へ向かいます。
乗車したのは始発の特急「スーパーホワイトアロー1号」です。
行き先幕です。「すずらん」・「ライラック」と並んで、
東日本ではほとんど見られなくなった「エル特急」を名乗っています。
国鉄時代から愛されてきた「スーパーホワイトアロー」の名前も、
今年の秋からは「スーパーカムイ」になることが決定したため、
まもなく見納めです。けっこう気に入っていた名前だけに、
「ホワイトアロー」の名前がなくなってしまうのは寂しいです。
6時53分、定刻どおりに札幌駅を発車したスーパーホワイトアロー。
旭川までは785系自慢の俊足であっという間の80分でした。
駅前から始発の空港連絡バスに乗り換えて約30分、
9時10分ごろ、旭川空港に到着しました。
札幌は天気悪かったけど、旭川は雲の切れ間から
少しだけ日差しが差し込んで、気温も17℃と暖かい^^
待ち合わせの時間まで、旭川空港の公園でのんびりと
タンポポを見ながら、飛行機が空から降りてくるのを待っていました。
友人を乗せたJAL1103便が、定刻より10分ほど遅れて到着しました。
ちょうど見えるかなぁと思って、ここから思いっきり手を振りました(笑)。
あとで聞いたところ、僕のことがよく見えたそうです^^
さっそく空港でレンタカーを借りて、出発です。
今回は日産レンタカーの「Cube」にお世話になることにしました。
まず最初に向かった先は美瑛の丘。
旭川空港から美瑛町まではわずか10分ほどです。
曇り空ながら、今日は大雪山系の山並みがくっきり(^^)
美瑛町に入ったとたんに、北海道らしい風景になってきました。
パッチワークの丘めぐり。
まださすがに丘全体が様々な作物で賑わうには早かったですが、
小麦だけはすでに緑色に輝いて見事な丘を作り出していました。
それにしても、この起伏の激しい美瑛の丘を使って、
農業を営む人たちには、ほんとうに頭が下がります。
一番奥に見えるのが「セブンスターの木」です。
まだ新緑が出るにはこちらも早かったみたいで、
観光客も車が2、3台停まっていただけでした。
続いて「親子の木」。3本の木がお父さん、こども、お母さんです。
このあたりは地図をよーく見ながら、迷路のような道を
あっちへこっちへと進路を変えて進んでいきます。
自転車だとこの辺りはかなり坂の斜度がきついので、
相当ゼイゼイするエリアなのですが、
車だと本当に簡単に来れてしまうんですね。
「赤い屋根の家」。
JR富良野線の「ノロッコ号」からもよく見えるので、
ノロッコ号の車内アナウンスでは「美馬牛小学校」と並んで、
激しく宣伝をする、車窓の目玉の一つにもなっています。
続いて「四季彩の丘」へやってきました。
イメージキャラクターの「ロール君」が迎えてくれます。
可愛らしいのでみんなそばで写真を撮りたがるのですが、
「ロールは1つ400kgあり、近付くと危険です」と書かれています^^;
四季彩の丘ではチューリップが見ごろを迎えていました(^^)
雪をかぶった山並みをバックに、色とりどりの花びらが揺れて、
とってもきれいでした。
これで晴れていたらもっときれいなんだろうなぁ〜。
真夏になると、丘の下の方まで花々で埋め尽くされる
「四季彩の丘」ですが、まだ5月なので、さすがに下の方はこれから。
また6月、7月と訪れる予定なので、その時が楽しみです(^^)
四季彩の丘に来たら、必ずセットですぐそばの「かぜまち珈房」という
カフェに立ち寄るのですが、今日は残念ながらお休みだったので、
他のカフェに入ってみることにしました。
北海道の情報誌に写真が載っていて、
ここに行きたい!と思ったのが、この「カフェ・ド・ラベ」です。
場所は途中から砂利道で、カーナビも停止してしまい、
ちょっと分かり辛かったですが、なんとか到着。
情報誌で見た通りの素敵な入口に、期待が膨らみます^^
白樺の林の中を歩いていくと、ようやく店舗が見えてきます。
あとでお店の人から聞いた話なのですが、
ぜんぶお店のご主人が自分で建てた建物だそうです。
実際、中に入ってみると確かに手作りな感じ満載な、
面白い造りになっていました。
東京から脱サラして引っ越してきた夫婦が経営しており、
奥さんはサバサバしていて、よく喋る人でした^^;
ちょうどお腹も減っていたので、ローストポークとトマトカレーの
セットを注文しました。ローストポークはとても美味しかったです(^^)
こんな素敵なテラス席もありました。
僕は座る気、まんまんだったのですが、
友人はさすがに本州から来たので「寒いよ〜」と言われ、
中で食事をいただくことになったのでした。
腹も満たされて、次は温泉だー!
白金温泉へと向かう美しい白樺並木を進んで行きます。
正面には美瑛富士や十勝岳など、大雪山系の山々が
次第に間近に迫ってきて迫力がありました。
白金温泉街を抜けて、さらに先を目指します。
グネグネ登っていく訳ではないのに、
気付いたら標高がかなり高くなっていました。
白金温泉から先は冬季通行止めの区間となり、
この時期でも、まだ新緑はまったく出ていません。
それどころか、ところどころにはまだ雪が・・・^^;
標高1,000m前後の場所を進んでいきます。
周囲はさっきまでの美しい丘の風景から一変して、
荒々しい火山帯の風景に。十勝岳の噴煙も見えます。
5月下旬でこの雪の量ですから、
さすがに冬は無理だというのがよく分かりますね。
目的の温泉、吹上温泉「白銀荘」に到着しました。
吹上温泉は、白金温泉と十勝岳温泉の中間にある、
標高1,020mという北海道有数の高所に沸く温泉です。
すぐそばには無料の露天風呂もあるのですが、
ゆっくりと寛ぎたかったので、600円払ってこちらへ入りました。
駐車場にはまだ雪がところどころに残っていました。
その駐車場と目と鼻の先に、露天風呂はありました(^^ゞ
駐車場から男湯は完全に丸見え状態です(笑)。
ただ、その露天風呂は源泉掛け流しで湯温も4種類に分かれており、
ぬるいお湯に浸かって、ゆっくりと温泉を楽しむことができました^^
遅くなりましたが、今回の相棒くんである日産の「Cube」。
普段はもう一段階、小さいレンタカーを借りているので、
今日は車内がとても広く感じました(^^)
今回、宿泊をJTBで予約したので、
そのオプションとして、免責料金込みの2日間8,000円で
借りることができてとってもお得でした。
温泉で寛いだあとは、十勝岳温泉郷を通って、
その後、上富良野町、富良野市方面へと下っていきます。
この道は、「富良野平原広域農道」。
ひたすらまっすぐな道が実に15kmに渡って続きます。
上の農道をひたすら走って、途中から国道273号線に合流。
富良野市から南富良野町へと入りました。
南富良野町は映画「鉄道員」のロケ地である幾寅駅や
かなやま湖のある、自然豊かな町です。
かなやま湖は、キャンプ場やラベンダー園があり、
夏は賑わいますが、この時期、しかもこの天気ということで、
だれーもいませんでした。あまりに寂しい・・・。
落合駅。狩勝峠を越える前の最後の駅です。
こうして外から駅舎を訪ねるのは初めてでした。
無人駅なのに駅舎は大きく、逆に寂しい感じです。
列車は、この落合駅を出ると、次の新得駅まで、
実に28.1kmもの距離があります。
駅のホームには積雪量が一目で分かる看板がありました。
冬の南富良野町は、北海道でも指折りの冷え込み度です。
−20℃以下まで下がる日も少なくありません。
それでも鉄道がこうして今でも走っているのだから、
まだ北海道の中では恵まれた方なのかもしれませんね。
落合駅を過ぎると、僕たちの車の方も峠越えにかかります。
途中からは霧がすごくて、狩勝峠の絶景は、
まったく見ることができませんでした。残念・・・。
霧で友人が運転に疲れたので、国道沿いで少しだけ深呼吸。
こういうとき、本当に変わってあげられなくてごめんなさい^^;
支庁が変わると車窓もガラリと変わり十勝平原の風景の中を、
走るようになりました。雨がポツポツ降り出したのが残念・・・。
そして、ようやく今回の旅の宿泊地である「北海道ホテル」に
到着しました(^^)
北海道ホテルに宿泊するのは、これで2回目。
普段、こういうホテルにリピートすることは滅多にないのですが、
ここは前回訪れたときに、「またぜひ来たい!」と思いました。
たくさん部屋のタイプがあり、朝食付で7,000円位からあるのですが、
今回、宿泊した部屋のタイプは「テラスツイン」。しかも2食付き。
一人14,400円。会社の福利厚生を使って、一応そこから5,000円引^^
「テラスツイン」の部屋は31m2あり、さらにそれと同じ広さのテラス付。
部屋に案内されたとたん、正面に広がるウッドデッキのテラスには、
思わず声が出てしまうほど感動しました(^^)
さっそくテラスに出てみました。
天気が悪いとはいえ、やっぱり広くて気持ちいい〜^^
これで天気がよかったらほんと最高なのになぁ・・・。
とりあえず、気分だけでも・・・とパラソルを広げてみました。
広げ方が分からず、すんごい力を入れても閉じてしまい、
2人であたふたしてしまいましたが、
友人が「なんだろ、この木の棒・・・」と言って、その棒を
支柱の上の方に空いていた穴にさすと、あっけなく開きました(^^ゞ
テラス席からの眺めはこんな感じです。
北海道ホテルは帯広の中心市街地にあるのですが、
それをまったく感じさせない、森の中に包まれています。
ホテルを出ると、すぐに大型ショッピングセンターがあるのですが、
ここだけは周囲が見えず、別世界のような場所です。
北海道ホテルの部屋は、上層階ほど値段が安くなります。
上の方まで行ってしまうと、森の上から普通に帯広の街並みが
見えてしまうためです。天気がいい日は日高山脈が見えるようですが、
今日のような日は下の方の階が断然いいですね(^^)
喫茶コーナーでケーキと珈琲をいただきました(^^)
ここからもホテルの庭がよく見えました。
お茶したあとは、ホテル内をいろいろと散策。
この北海道ホテルの建物に使用されているレンガは、
全て十勝産のレンガだそうです。
部屋の内装や家具類にも道内産の木材が使われており、
そういうところにもホテルのこだわりを感じます。
ちなみにこの並んだフクロウ像、3体合わせて、
「いないいないばあー」をしています^^
クマもたくさんいました。
人魚姫や見返り美人などをモチーフにしているそうです。
かわいらしくて思わず笑ってしまいました。
ホテルの庭は、とてもきれいな芝生が敷き詰められています。
けれど、別に散歩しちゃいけないというわけでもなく、
誰でも自由に散策することができます。
北海道の芝生は、札幌もそうですが、
基本的に入り放題ですね。本州のとは品種が違うので、
きっと足で踏まれても強く耐えるんでしょうね。
ホテル正面。上の階ほど窓が小さいのが分かります。
僕たちが宿泊したのは3階の左から2番目の部屋。
パラソルを広げているので、すぐに分かりますね^^;
結婚式場もあります。
今日は平日なのでありませんでしたが、
明日は結婚式の予約があるようです。
結婚式の日は温泉大浴場も含めて、
浴衣が完全に禁止になってしまうので、
今日は結婚式がなくてよかったーと思いました^^
ずっと私服でいるのも疲れますもんね。
19時半。お楽しみの夕食タイム。
十勝産の食材をふんだんに使用した料理が次々運ばれてきます。
今日は近郊の鹿追町産のホルスタイン牛ステーキがメイン。
10g単位で追加ができます、ということだったので、
「あのー、10g追加でいくらなんでしょうか?」と聞いてみると、
10g340円となります、と言われてしまい、目玉が飛び出そうでした。
2人ともおとなしく、100gのステーキを食べたのでした^^;
しかしさすがは高級肉。ナイフでスッと切れて、味付けもよく、
ものすごい美味しかったです。
追加で注文した、音更町産のアスパラのサラダ。
丁寧に係りの人が一人分ずつ取り分けてくれました(^^)
朝、採れたばかりのアスパラだけあって、
まったく芯がなく、シャキシャキとしています。
こんなに太いのに、繊維がまったく歯に挟まらないのが感激でした。
今回も十勝産の食材をたくさん食べれて、大満足の夕食でした。
夕食を付けると、一気に4,000円ぐらい高くなりますが、
ここの夕食タイムは落ち着いていて、それでいて堅苦しくもなく、
「あぁ、贅沢をしているなぁ^^」という気持ちにさせてくれます。
部屋に帰ってくると、本格的な雨。
けど、いつの間にかテラスがライトアップされていてきれいでした。
ずっと予報なんて外れればいいのにと思っていたのに、
やっぱり天気予報通りになってしまいました。
この日はモール泉の温泉にしっかり浸かって、
早めに寝たのでした。明日はせめて雨が止むといいなぁ〜。


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