おはようございます。
夜は目が冴えてしまってほとんど眠れませんでした。。。
枕が変わるとぜんぜん眠れないんだよなぁ。
温泉大浴場も0時〜6時までは入浴できないので、
ただベッドの上でボーっとしているしかありませんでした(^^ゞ
3時ごろからは少しずつ明るくなり始めましたが、
相変わらず雨が降り続いていました。
外の気温は9℃。窓を開けると、とっても寒かったです。
朝5時になったので、朝の散歩に出かけました。
フロントで傘を借りて、ちょっとだけ市内散策です(^^)
北海道ホテルの周辺は緑ヶ丘公園をはじめ、
朝のちょっとした散策にはもってこいの道路に囲まれています。
この「とてっぽ通り」も昔の鉄道跡地をそのまま利用した
自転車・歩行者専用の散策路です。
ホテルに帰ってくると、
ホテルの庭の中にエゾリスがいました。
僕が近付くと、素早く木の枝をよじ登って
えさを食べていました。
こんなに市街地のど真ん中でもエゾリスがいるなんて、
さすが北海道という感じですね。
昨日の夜はけっこう入浴客がいた温泉大浴場ですが、
今朝は雨が降っていたので、露天風呂は貸しきり状態でした。
市街地にある温泉なので、あまり開放感はありませんが、
肌がしっとりする黒い色のモール温泉です。
僕がよく行く上野幌の森の湯に泉質が似ているのですが、
こちらは「モール温泉」として北海道遺産に登録されている温泉で
より成分が濃いそうです。しっかりと肌に染み込ませて入りました^^
朝食の時間です。
ここは朝食がとっても美味しいんです。
その理由の一つが、ホテルメイドのパン。
焼きたてはやっぱり美味しいですよね。
レストランの入口では、ガラス越しに
パンを作っている風景を見ることができます。
朝食はゆっくり食べてもらうことをコンセプトにしており、
飲み物以外は、ウェイトレスさんが丁寧に運んできてくれます。
洋食と和食が選べましたが、パンが食べたかったので洋食に。
カゴにたくさんのパンを抱えたウェイトレスさんが
頻繁にレストラン内を歩き回って、おかわりはいかがですか?と
聞いて来てくれるのでおかわりも気軽にできます^^
レストランの窓からは北海道ホテルの庭が一望できて、
新緑がとってもきれいでした。優雅な朝食タイムです。
部屋に帰ると、雨が止んでいました。
もう帰る時間なのに遅いんだよー(汗)。
最後に部屋から森を眺めて、テラスツインの部屋を後にしました。
天気は悪かったけど、やっぱりまた来たいと思いました。
従業員の方の笑顔や、モール温泉、地元の素材を使用した食事・・・、
ここにはお客を「また来たい」と思わせるものが揃っています。
今度こそは天気がいい時に来たいんだけどな〜。
ホテルを後にして、ナイタイ高原牧場に向かいました。
一度、雨は止んでいたのですが、また降ってきちゃいました。
ナイタイ高原牧場は日本一広い牧場で、
山手線の線路がすっぽりと入ってしまいます。
見渡す限りの牧場風景には圧巻のひとこと。
ちょっと霧が出てるのが残念でした(^^ゞ
牧場なのでもちろん牛がいます(^^)
あちこちでゴロゴロと気持ちよさそうに寝ています。
平らな場所もところどころあるのですが、
みんななぜか斜面で過ごしていますね。居心地がいいのかな?
途中からはぐんぐん高度を増していきます。
広さもさることながら、その高度差もすごいです。
さっきまで一面緑の牧場だったのに、急に雪が出てきました。
この辺りはまだ雪解けが終わっていないようです。
一応、頂上に到着しました。ここからは一面の大パノラマ!
・・・のはずが、何も見えないですね(^^ゞ
足元には今朝、降った雪が少しだけ積もっていました。
気温は3℃ほどしかなく、5月下旬とは思えない寒さです。
レストハウスでソフトクリームをいただきました。
さすがに牧場のソフトクリームだけあって美味しい!
ストーブの付いた暖かい店内で、霧の牧場を見ながらでしたが、
晴れた暖かい日に訪れたら最高でしょうね^^
ここはぜひまた天気のいい時に訪れたいです。
ナイタイ高原牧場を後にして、
次は糠平温泉で立ち寄り入浴をすることにしました。
10軒ほどの宿が立ち並ぶ山の中の小さな温泉街です。
こちらも今朝降った雪がうっすらと積もっていました。
今回、選んだのは「元祖 湯元館」さんです。
なにしろ「元祖」ですから、一番最初に開業したんでしょうね。
露天風呂はこの通り、貸切&素晴らしい眺めでした(^^)
もちろん源泉掛け流しで、脇の渓流にどんどん流れ込んでいます。
湯温もぬるすぎず、熱すぎず、ちょうどよくて、
とっても気持ちのいいお風呂でした。
大露天風呂の隣には、打たせ湯もありました。
すぐ脇には清流が流れていて、
とってもいい眺めの中、お風呂に入れます。
糠平温泉に立ち寄るのは初めてでしたが、
ここも道東の川湯温泉に続いて、
全ての宿が「源泉掛け流し宣言」をしてるんですね。
お風呂上りには、宿の主人が自ら作る、
手打ちそばをいただきました。
ここの日帰り入浴はひとり500円なのですが、
この手打ちそばとセットでも1,000円というビックリ格安料金でした。
というわけで、おじさんが打ったばかりのそばを食べました(^^)
手打ちということで、太さもバラバラでしたが、
適度にコシがあって、なかなか美味しいそばでした。
「美味しかったですよ」と最後に宿を出るときに言ったら、
おじさんがとっても嬉しそうな顔をしていたのが印象的でした。
せっかく露天風呂もおそばも素晴らしいのに、
これだけ山奥にあったら、お客さんがきっと少ないんだろうな〜と
ふと思ってしまいました。何しろ糠平温泉は、三国峠を挟んで、
層雲峡温泉と十勝川温泉に囲まれてますから
立地的にはかなり不利です。
糠平温泉をあとにして、糠平湖のそばを走ります。
この辺りは旧国鉄士幌線の廃線跡があちこちに残っています。
この幌加駅も鉄道が走っていた時代は、350人ほどが住む
小さな集落が駅前に広がっていたそうですが、
現在はその面影もなく、駅のホームにはエゾシカがいるほど^^;
僕たちが幌加駅のホームに立つと、
エゾシカは線路の上を走って逃げていきました。
地面にはシカの骨も落ちていたりして、
この辺りはなんと自然に近い場所なんだなぁと実感しました。
士幌線の線路跡地も幌加駅の次の十勝三股で終わり、
そこから先は北海道で最も高所を走る国道、三国峠にかかります。
道路沿いには今朝降ったと思われる雪が残っていて、
「路面凍結注意!」の電光案内板も見えました。
道路はかなり整備されていて、ウネウネと登って行くわけではなく、
比較的直線的に高度を上げていきます。
まだ新緑には早かったですが、まっすぐな白樺並木がきれいでした。
どんどん坂を登って行きます。
路肩には雪が本格的に積もっていて、
まるで真冬の景色のようです。
5月下旬でこのありさまですから、
真冬は一体どうなってるんだろう・・・と思ってしまいます^^;
峠の頂上に到着しました^^ 標高1,139mです。
頂上には小さなレストハウスがあり、
雪と戯れている人たちが何人かいました。
雪が10cmぐらい積もっていて、不思議な感覚。
この道路が通年開通というのもすごいと思います。
冬に通るとどんなことになってるんでしょうね。
レストハウスから先はトンネルに入ります。
景色はすっかり"真冬"という感じです。
このトンネルを境に、支庁が十勝から上川に変わります。
帯広を中心とする十勝地方と、旭川を中心とする上川地方の
大きな文化圏の境目です。
トンネルを抜けると、まず最初に「テン」がお出迎えしてくれました。
雪の上をちょこちょこと走っていって、可愛かったです^^
ここから先は、一気に高度を下げていきます。
上川地方側は天気がよく、途中から薄日が差していました。
真冬のようだった周囲の景色も、山を下っていくにつれて、
次第に新緑に包まれていくようになりました。
国道39号線と合流し、層雲峡を通りました。
切り立った崖がなかなかの迫力です。
秋にはこの崖が燃えるような紅葉に染まり、
日本一早い紅葉を求めて、全国から観光客が集まります。
僕も昨年の秋は、層雲峡温泉に宿泊しましたが、
今年も泊まりに来たくなりました。
層雲峡温泉を過ぎて、上川町の中心街まで出ると、
以前はまだ開通していなかった旭川紋別自動車道が
上川・層雲峡ICまで暫定開通しており、
そこから旭川までは一気に高速で走り抜けることができました^^
旭川まで来ると、空も一気に青空になり、
旭岳の姿もきれいに見えるようになりました。
さっきまで雪の中にいたと思ったのに、旭川はすっかり暖かくて、
こんなに天気が違うものなんだなぁと思いました。
無事に旭川駅前に到着しました^^
延滞などもなかったのでレンタカーの返却もスムーズで、
「ハイ、いいですよ〜」という感じで、
あっという間に返却終了。
まだ列車の時間まで余裕があったので、
駅前の平和通買物公園を歩くことにしました(^^)
旭川市は人口36万人で、東北・北海道では札幌、仙台に次いで
3番目に人口が多い街。駅前通りも賑わいがあります。
駅前の買物公園は、日本初の恒常的な歩行者天国で、
車を気にすることなく、のんびりと買い物を楽しむことができます^^
こんな洒落た彫刻なんかもあったりして、
さすが買物「公園」を名乗るだけあります。
隣に座って写真撮ったりしました。思い切り、観光客丸出し^^;
電車の時間が近付いてきたので、
旭川駅にやってきました。
現在は2階建ての小さな駅舎で、
これが北海道第二の街の中心の駅??という感じですが、
背後にはかなり大規模な高架の駅を造成中です。
旭川駅は、函館本線、石北本線、宗谷本線、富良野線と
たくさんの路線が乗り入れるターミナル駅。
駅ののりば案内には、各方面への列車がズラリ。
音威子府(おといねっぷ)行きや、網走行きを見ると、
思わずちょっと乗ってみたくなります。
僕たちが乗る列車は、上から2番目に表示されている
「L特急 スーパーホワイトアロー26号」です。
L特急スーパーホワイトアロー26号は、
札幌から新千歳空港行きの快速エアポートになります。
札幌で進行方向が変わるため、
行き先幕の矢印も札幌を中心にして、逆になっています。
北海道を代表する電車特急785系。
1990年に登場し、すでに17年目にも関わらず、
今なお、第一線で活躍するとても優れた車両です。
「SWA」の文字は、今年の秋には「スーパーカムイ」に変わるので
今のうちしか見られませんが、785系の素晴らしい走りは、
今後も変わらないことでしょう。
札幌までの1時間20分は、比較的退屈な車窓ながら、
国道沿いの車をぐいぐい抜かしていくそのスピードには、
毎回ながらホレボレしてしまいます(^^)
友達は運転疲れでぐっすり寝ていました。お疲れさま。
最後はやっぱり鉄道でゆっくり帰るのが一番ですね♪
今回も初めての場所にあちこち行けて充実した旅行でした。
旅日記は以上で終わりです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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