おはようございます!
今日は早起きして日高本線の日帰り旅です。
天気もよく絶好の秋のお出かけ日和。
札幌駅までの地下鉄代200円を浮かすために、
朝6時前には家を出発して、自転車で札幌駅に向かいました。
それにしても半袖で14℃は寒いなぁ・・・。
(中島公園の温度計にて)
約20分で札幌駅に到着。
真っ青な空に、いつ見てもご立派な駅舎が映えています。
朝は駅前もひっそりとしていて、人が少ないですね。
正面から札幌駅へ入ります。
出発駅が札幌駅というのもよくよく考えてみればすごいことで・・・。
これまでは東北本線本宮駅だったり、京王線東府中駅だったり、
東京メトロ浦安駅だったりしたわけですからね(笑)。
札幌駅というと、終着駅という印象の方が強いですよね。
地下鉄で来ると、駅舎を見ずに地下街を通って、
改札口へと入ってしまうことが多いのですが、
僕はこうして地上入口から駅を見ながら入るのが好きです^^
自動券売機で「一日散歩きっぷ」を購入して、さっそく改札へ。
6時24分発の各駅停車、東室蘭ゆきに乗ればOKなのですが、
発車ギリギリで、座席が取れなかったら嫌だなぁと思ったので、
1本後の6時34分発、快速エアポート60号に乗ることにしました。
快速エアポートといえば、札幌圏ではすっかりお馴染みの721系です。
転換クロスシートと言って、首都圏のようなロングシートでもなく、
田舎のボックスシートでもなく、全員が前を向いて座れる座席なので、
とっても疲れが少なく快適に乗ることができる車両です。
721系リニューアルバージョンの車内。
最近新しく作られた車両は、721系の特徴のひとつである、
3ドアに全てデッキ付きという寒冷地仕様の造りから変わって、
中央にデッキがなく、広々とした造りになっています。
そのぶん、冬は風がモロに入り込んで寒そうですけど・・・^^;
この車両は、3号車のみに組み込まれていることが多く、
少しずつ入れ替えていっているようです。
缶コーヒーを買って、旅の準備は万端です。
最近ではコーヒーはすっかり旅のお供になりました。
今日購入した「一日散歩きっぷ」。
乗車できるのは普通列車と快速列車のみですが、
それでもこれだけ広いエリアをカバーしているのはすごいです。
下手をすると日帰りできない可能性があるほど、
遠いところまで行けてしまいますので、時刻表は要チェックですね。
と言っておきながら、さっそく今日は時刻表を忘れてきました(汗)。
大丈夫、日高本線の時刻表は頭の中に入ってますから(←1日7本)。
札幌を定刻どおりに発車。
豊平川を渡って、快調に飛ばします。
平和駅を過ぎると、北海道唯一の複々線区間が終わり、
千歳線(苫小牧・函館方面)は高架線で上に、
函館本線(岩見沢・旭川方面)は下に分かれて行きます。
函館に行く特急列車は、函館本線ではなく全て千歳線を通るというのが
紛らわしいですよね。
途中、北広島サイクリングロードと並走。
こないだは向こうを自転車で走ったので、逆から見るのもまたよし。
森の中から、急に住宅街に入ってくると北広島に到着です。
駅前はマンションラッシュで家がいっぱい立ち並んでいます。
さすがは札幌のベッドタウンで、町から市に昇格しただけありますね。
快速で15分だし、きれいなサイクリングロードが札幌まで延びているし、
なかなか住みやすそうな街です。
北広島で、各駅停車の東室蘭ゆきの普通列車に乗り換え。
ここからはのんびりとした速度で、1駅1駅停車していきます。
車窓にはところどころ、北海道らしい風景が見えてきます。
北広島の次は、島松駅。ここから恵庭市に入ります。
以前、快速エアポートが恵庭駅に停車しなかったときは、
この島松駅で快速の通過待ちをしていたため、
待避線があり、快速通過駅の割には少し広めの駅になっています。
今は上下線とも北広島で各駅停車と快速エアポートが接続し、
乗り換えもスムーズにできるようになりました。
千歳駅に到着。初めて外に出て、列車の写真を撮りました。
北広島から乗り換えてきた列車は、赤い711系という車両です。
2ドアでスピードも遅いため、札幌圏では大量の乗客をさばき切れず、
札幌では朝晩に少し見かける程度で、ほとんど見かけませんが、
苫小牧−東室蘭間や岩見沢−旭川間などローカル区間では、
今でもほとんどの普通列車がこの711系です。
千歳では、快速エアポート接続と特急通過待ちで9分停まります。
ホームの真ん中に夕張からの普通列車がやってきました。
1両編成のキハ40系という北海道のローカル線の標準スタイルです。
一番端っこのホームには、札幌ゆきの721系が入り、
いろんな車両が千歳駅のホームに並びました。
スーパー北斗が轟音をとどろかせながら通過。
ものすごい勢いで通過していきました。
千歳を出て、次の南千歳を過ぎると列車の本数も一気に減り、
車窓も人気の少ない地域を走るようになります。
普通列車なのに、美々駅は通過です。
だって、この美々駅前には家が1軒も見えないんですもんね^^;
トイレに行くと、洗面所が付いていました。
711系は以前、急行列車としても活躍していたので、
その名残が残っています。
植苗−沼ノ端間ではウトナイ湖のそばを走ります。
周辺は湿地帯になっていて、野鳥の宝庫になっているそうです。
写真はウトナイ湖から流れ出る勇払川です。
ようやく日高本線の乗換駅、苫小牧駅に到着しました。
特急列車なら40分強で到着できる、比較的近い街ですが、
各駅停車だと75分ほどかかります。
だけど、車窓がいろいろと楽しめたので意外とあっという間でした。
ここからが旅の本番、日高本線に乗り換えです。
1番ホームにたった1両のキハ40系が停まっていました。
ちょうど僕が到着したときに、ドアが開いたので、
バッチリ海側の席をゲットできました(^^)v
以前、静内の二十間道路桜並木を見に行ったときは、
臨時で1両増結していましたが、今日はやっぱり1両に戻っていました。
ちょうど僕が乗ってきた各駅停車に接続し、10分後に発車します。
発車を待っていると、上野からのカシオペアが到着です。
カシオペアから日高本線に乗り継ぐ人はほとんどいなそうですが、
一応、こちらも6分の乗り換え時間で、しっかり接続しています。
それにしても、日高本線のキハ40系のボロボロ感と、
このカシオペアのメタリックな高級感溢れる車体。
同じ列車とは思えないほどの違いですね^^;
車内はこんな感じです。ボックスシートが左右に4つずつあり、
天井には昔ながらの扇風機が付いています。
たった1両ですが、車内はまったく混みあうことなく、
ボックスに1人か2人ずつ座って、のんびりとした空気が流れています。
僕の席もけっきょく発車まで誰も座ってきませんでした。
苫小牧を出ると、あとは乗客は減っていくばかりなので、
足を延ばしてのんびりと車窓を楽しむことにしましょう(^^)
あ〜、楽チン、楽チン。
窓も思い切って開けてみました。
列車のスピードがそれほど早くないので、
爽やかな秋の風がサーっと吹き込んできてとても気持ちいいです^^
まさにローカル線の旅の醍醐味という感じですね。
苫小牧からかなり長い時間をかけて、
1駅目の勇払(ゆうふつ)駅に到着。
相当ボロボロの駅舎で、しかも駅舎がホームから遠い!
なので、ぜんぜん利用されていない感じです。
以前はあの駅舎の方まで広く線路が分かれていたのでしょうか。
みんな列車を降りたらそのまんま野原を歩いて帰っていました。
勇払を出ると、勇払原野という広大な原野を突っ走ります。
ちょうどススキがたくさん穂を出していて、
それが風になびいていて、とってもきれいな風景でした。
苫小牧は北海道でも有数の工場地帯。
勇払原野にも工場が点在しています。こちらは火力発電所。
こういうところで働く人たちってすごいなぁ・・・。
お昼ごはんとかどこで食べるんだろう・・・なんて余計な心配してみたり。
大きな厚真川を渡って、厚真町へ入ります。
青空がとってもきれいですね。
苫小牧から2駅目、浜厚真駅。
その名の通り、厚真町の一番海沿いにある駅で、
厚真町の中心街は、かなり内陸の方にあります。
浜厚真の駅舎。
昔の車掌車を改造した待合室が駅舎代わりです。
さらに1駅進んで、浜田浦。
駅舎は・・・あれでいいのかな(汗)。
最初の大きな駅、鵡川駅に到着。
かつては、ここから富内線という路線が、
内陸の日高町まで延びていました。
駅前もこれまでに比べると格段に家が多く、
たくさんの人が降りていきました。
と言っても、5、6人ぐらいですけどね^^;
鵡川駅は、日高本線で最初の列車交換駅です。
ここで5分ぐらい停まって、苫小牧ゆきの列車と行き違いです。
僕の乗っている様似ゆきの列車はかなりガラガラですが、
向こうの苫小牧行きはこれから苫小牧へ出るのか、
はたまた札幌まで遊びに行くのか、けっこうな乗車率でした。
といっても、やっぱり向こうも1両なんですけどね。
鵡川駅を出ると、その町の名前にもなっている「鵡川」を渡ります。
日本一のシシャモ産地として有名な川ですね。
6月頃には河川敷に一斉にタンポポが咲き誇り、
河川敷が一面、黄色に染まります。
鵡川の次は汐見駅。
今回は窓を開けることができたので、
1駅1駅、ゆっくり写真を撮っていくことができました。
汐見駅の駅舎です。
浜田浦駅に続いて、またしても「あれ?」って感じです。
こういう天気の良い日は、本当に誰も利用しなそうですね。
少しずつ太平洋が近付いてきました。
車窓にはもう使わなくなってから久しいと思われる、
物置のようなものが見えてきたりして、
いかにも北国の海岸を象徴するような風景が広がっています。
汐見〜富川間では一気に海の近くまで迫っていきます。
町の名前も、ここからはむかわ町から日高町へと変わります。
日高町は以前はずっと海から離れた場所にあった町だったのですが、
飛び地合併により、旧門別町と一緒になり、海に面する町となりました。
太平洋に面する一方で、十勝地方の帯広市などとも隣接しているので、
その面積の広さには驚かされます。
海沿いから急カーブで一気に内陸へと入り、富川駅到着。
周辺には家もけっこう建っていて、
日高本線の中ではかなり立派な駅舎です。
日高ケンタッキーファームの最寄り駅になっています。
富川駅を出ると、さる川(沙流川)を渡ります。
これが沙流(さる)川です。
猿は・・・当たり前ですがいませんでした。。。
牛はいましたけどね。
富川駅から先は馬の姿があちこちに見え始めます。
太平洋をバックに、ゆったりと草を食んでいる馬たちを、
車窓から好きなだけ眺められるのは、
北海道でもこの日高本線だけです。
日高門別駅で2回目の列車行き違い。
すれ違った苫小牧行きはめずらしく2両編成でした。
日高門別駅を出ると、より一層車窓と海が近くなってきます。
釣りをしている人を見かけたのですが、
この人たち、帰りに通ったときもまだ釣りしてました^^;
今日は本当にいい天気。
海の水面に太陽の光がキラキラと反射して、
とってもきれいでした。
この景色をずっとずっと見ていたい、そんな気持ちになりました。
清畠駅から厚賀駅の間でちょっとだけ国道が海側に出ます。
厚賀駅。「あつが」と大きく書かれた駅舎が印象的です。
このあたりからは、日高地方の中心的な町である、
静内へと向かう乗客が少しずつ乗ってきます。
厚賀駅を出ると、日高本線のハイライト区間へと入ります。
町名も日高町から新冠町へと変わります。
波が真下まで迫る橋を渡って、ぐんぐん海が目の前へ。
次の大狩部駅までの区間はまさに断崖絶壁。
人工物らしきものがほとんど見当たらず、
よくもこんなところを鉄道が走っているなぁと思ってしまうほど、
ものすごい場所を突き進んでいきます。
道路もなく、まさに鉄道の乗客だけに許された絶景です。
車窓いっぱいに広がる太平洋の大海原
時折、波しぶきがかかってくるほどです。
節婦(せっぷ)駅に着きました。
2人ぐらい下車。こちらも元車掌車を使用した駅舎でした。
誰も乗り降りのない駅は、この節婦駅の前に通った、
太平洋に面した大狩部駅ぐらいで、
あとは1人、2人ぐらいは必ず乗り降りがあります。
大きな岩のトンネルをくぐってきました。
このトンネルから列車が出てきたところの写真が、
よく鉄道写真集などでは取り上げられています。
新冠駅に到着しました。
日高本線に乗るときは、必ずといっていいほど下車する駅です。
サラブレッド銀座あり、温泉あり、太平洋ありで、
日高地方らしい美しい風景を存分に見られる町です。
今回は珍しく降りずに通過となりました。
そして静内駅に到着。ここまでで終着の様似駅まで半分。
車窓を眺めていると、約90分の旅も本当にあっという間です。
静内駅は日高本線で唯一、みどりの窓口を備える大きな駅で、
乗客も半分以上はここ、静内駅で下車していました。
列車もここで24分も停車し、苫小牧行きが来るまでひとやすみです。
僕もせっかく静内駅に降り立ったので、
駅の外に出てみることにしました^^

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