列車待ち合わせの時間で静内駅の外に出てみました。
駅舎は近年、新しく建て直されたもので、とてもきれいです。
みどりの窓口では、JRのきっぷだけでなく、航空券の販売や、
ホテルの予約などもしてくれます。
駅前の様子。静内町は、2006年3月に隣の三石町と合併して、
現在は「新ひだか町」となっています。
新ひだか町に、日高町は含まれていないところが紛らわしいですね。
人口は27,000人ほどで、日高地方最大の町となっています。
人口の割には大型店や商店街もかなり充実しており、
旧静内町のころから、このあたりの中心都市として発展しています。
ふたたび駅の中に戻ってきました。
以前は小さな立ち食いそば屋さんが1軒入っているだけの、
とても小さな駅だったのですが、
現在は観光案内所やみやげ物屋もあり、
日高地方の観光の総合案内所となっているようです。
トイレも駅のトイレとは思えないほどきれいでした^^
観光案内所のパンフレットを見ていると、こんなパンフレット発見!
「駅からハイキング」というJRがやっているキャンペーンで、
北海道の観光名所を、列車と自転車(または徒歩)で回ろう!
というものなのですが、これまで富良野・美瑛エリアしか
見たことがなかったので、新冠のマップがあるとは知りませんでした。
しかも地図を見ると、新冠駅前にレンタサイクルのお店があって、
サラブレッド銀座まで20分ほどで行けると書いているではありませんか。
これは行かない手はないと思い、えりも岬へ行く予定を急きょ変更。
静内から折り返しの列車に乗ることにしました。
というわけで、荷物を持って、乗ってきた列車を降りて
線路を渡り、反対ホームへ。さようなら、様似ゆき・・・。
9時53分、様似方面から苫小牧ゆきの列車が入ってきました。
やはりここでほとんどの乗客が降りてしまい、
静内が日高の中心地であることを思い知らされます。
ここで7分間停車して、反対側の様似ゆきより早く出発します。
こんなに静内で長時間の待ち時間がなかったら、
そのまま様似まで乗りとおして、えりも岬まで行っていただろうなぁ。
5分ほど海沿いをひた走り、新冠駅に到着。
結局、今回の旅でもまた訪れてしまいました、新冠・・・。
新冠駅の駅舎。
無人駅なので、観光案内所などはありませんが、
とてもきれいで立派な駅舎です。
ただ、「新冠駅」の表示がないので、
ホームがなければ、駅舎と分からないです。
本来、「JR新冠駅」と書かれていそうな場所には、
このように「出会いと憩いのセンター」と書かれています。
無人駅で、中に公共機関などを併設しているわけでもないのに、
どうしてこのように書かれているのかは不明ですが、
せめて「新冠駅」とどこかに書いて欲しいですよね^^;
駅から徒歩2分ほどで、パンフレットに書いてあった、
レンタサイクル店「佐々木商会」に到着しました。
店の中のおじちゃんがすぐに気付いてくれて、
名前をノートに書いて、すぐに自転車を貸してくれました。
ビックリしたのは値段。なんと軽井沢並みの1,500円。。。
前回、お隣の静内で桜並木を行くときに借りた店は500円だったので、
あまりの値段の高さに絶句してしまいました(汗)
ですが、ここまで来て再びえりも岬へ行くことはすでに不可能なので、
泣く泣く財布の中から1,500円払いましたよ。もう・・・お金ないのに。
「好きなだけ乗ってきていいよ〜」と言われました。当たり前やん!!
ややボッタくられたような気持ちになりながらも、
気分を切り替えて、サラブレッド銀座へと向かいます。
すぐに国道235号と合流して、しばらく国道沿いを走るのですが
今日はいい天気で、しかも気温が高くないので、超さわやか!
山々の緑と青空のコントラストがとってもきれいでした。
国道を1kmほど走ると、サラブレッド銀座の看板を発見。
国道から右折して、いよいよサラブレッド銀座へと入ります。
サラブレッド銀座の入口には、
「サラブレッド銀座駐車公園」という広めの駐車場が整備されていて、
ここからの風景は「新冠八景」のひとつに数えられているようです。
その駐車場からの景色。
眼下には牧場が広がり、たくさんの馬たちが草を食んでいました。
遠くに目を移せば日高山脈も見渡すことができます。
サラブレッド銀座の道。
どこまでも続く北海道らしいま〜っすぐな道。
しかもこれだけ山と海が迫っている地域にありながら、
この道沿いだけはどこまで山の方へ向かっても坂がなく、
逆に少し下っているぐらいという不思議な道です。
道の両側には広々とした気持ちのいい牧場が広がっています。
とってもきれいに刈り込まれた牧場ですね。
道沿いには数え切れないほどたくさんの牧場がありました。
中には全く立ち入れない牧場もありますが、
多くの牧場では、馬たちのすぐそばまで行くことができます。
青空の下、ゆったりと草を食んでいる一頭のサラブレッド。
こっちまで気分がゆったりとしてしまう風景です。
ここの牧場にはサラブレッドがたくさんいました。
将来の名馬たちもここから出るのでしょうね。
この日は天気がよかったのはもちろん、雲もきれいでした。
こちらもサラブレッドがゆったりとお食事中。
近付いても、一瞬こっちを見るだけで、あとはひたすら食べてます^^;
自転車で走っていると馬を乗せた大きなトラックや、
トラクターとたくさんすれ違います。
一方で観光牧場のようなところはないので、観光客はほとんどゼロ。
サラブレッド銀座は僕たちが見る観光地というよりは、
本当に純粋にサラブレッドの産地という感じがしました。
軽トラが1台、ポツンと広々とした牧場の中に停まっていました。
なんか空もきれいだったし、絵になる風景でした^^
普通のサラブレッドたちに混じって、白馬もいました。
お昼寝中・・・。
いつも元気に走り回っているイメージの
サラブレッドもちゃんと昼寝するんですね^^
とっても気持ちよさそうだったので、
遠くからそっと見守りました。
こちらのサラブレッドたちは元気に野原を駆け回っていました。
本当にのびのびと育っているなぁという感じがしました。
上の写真のサラブレッドたちの動きがちょっとおかしいな、と思ったら、
野生の鹿が登場してきました。。。
最初はこっちをジーっと凝視していましたが、
しばらくこっちも睨み返していると(笑)、走り去ってしまいました。
サラブレッド銀座で唯一と言ってもいい観光施設、
「ナリタブライアン記念館」です。
ナリタブライアンだけでなく、この牧場から巣立っていった、
数々の記録を残した名馬たちの資料がいろいろあるようでした。
中の展示室は有料だったので、今回は外をぐるりと回ることに。
建物の裏手にはナリタブライアンのお墓がありました。
人間のお墓よりずっと立派なお墓で、
きれいな花とともに、たくさんの騎手や関係者のメッセージが
墓石に彫りこまれていました。
一般の人も有料ですが、大きな寄せ書きのような石が手前にあって、
そこにメッセージを彫りこめるようになっているようです。
お墓のさらに裏側には馬が1頭だけ飼われていました。
こちらは観光用と思われる少しポッチャリした馬でした^^
まっすぐ続いてきたサラブレッド銀座も、
確かに走りやすくて、景色も最高なのですが、
どこまでも走ると帰りが大変そうなので、
そろそろ引き返すことにしました。
レンタサイクルのおじちゃんにもらった地図で、
この道とは別の道を通っても町に戻れるようだったので、
帰りはちょっと山に近い町道を走って帰ることにしました。
新冠川を渡って、サラブレッド銀座とはお別れ。
一般の町道へと入ります。
振り返ると、雲がとってもきれいでした。
札幌にいても感じることなのですが、
改めて北海道の空は高く、青く、澄み切っていて、
その美しさにはいつも感動させられてしまいます。
町道へ入ると、これまでの広々とした牧場は少ないのですが、
普通の民家っぽいところにも、
何気なくサラブレッドが飼育されています。
後ろのボロボロになったバスの車両は、
田舎に行くとけっこう見かけますが、
今でも本当に使っているのかと疑ってしまいますね(^^ゞ
珍しく水田地帯を発見しました。
北海道に来てから、畑は本当によく見るようになりましたが、
田んぼはやっぱり東北の方が多いですね。
北海道は冷涼な気候のため、稲の栽培にはもともとは
あまり適していない土地で、その味のほうも、
やはり北海道のお米より、僕の実家から送ってもらう福島のお米の方が
ふっくらしていて美味しいと思います。
それでも毎年品種改良して、CMに北海道知事が登場したりと、
今ではだいぶ美味しいお米にはなっているようです。
町道を抜け、国道235号へ。一気に海まで戻ってきました。
この美しい海と、馬たちのおかげで、ますます新冠という町が
僕にとってお気に入りになってしまいました^^
自転車で汗をかいた後は、やっぱり温泉ですね^^
毎回、日高本線に乗ったときには恒例となっている、
お気に入りの温泉、新冠温泉「レ・コードの湯」へと向かいます。
新冠町は競馬の「レコード」と掛け合わせて、
レコードと音楽による街づくりを進めています。
さてさて、温泉楽しみだなぁ〜^^

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