1日目、2日目(8月17日〜18日)

〜旅程〜
新宿
23:09→4:51 新潟
新潟 6:08→6:45 新発田
新発田 6:48→7:11 坂町
坂町 7:20→9:14 今泉
今泉 9:19→9:38 赤湯
赤湯 9:42→10:15 山形
山形 10:17→10:51 山寺
山寺 11:01→11:23 作並
作並 15:17→15:52 仙台
仙台 16:03→16:47 小牛田
小牛田 16:50→17:38 一ノ関
一ノ関 18:07→19:41 盛岡
盛岡 19:57→21:26 八戸
八戸 21:38→23:07 青森
青森フェリー
ターミナル
2:00→5:50 函館フェリー
ターミナル


旅の始まりは東西線浦安駅から。

ラッシュ時間も過ぎ、静かになったホームに、

東西線最新鋭の新05系の車両が滑り込んできました。

まずは東西線と丸ノ内線を乗り継いで、

ムーンライトえちごの始発駅である新宿駅を目指します。
22時50分。新宿駅に到着しました。

金曜日の夜ということもあって、新宿駅はこの時間でも相変わらず、

ものすごい人ごみでした。

そんなにぎやかな新宿駅のホームの中で、

唯一、7番線だけが静かな雰囲気を漂わせています。

今日これから乗る夜行列車
「ムーンライトえちご」のホームです。

「新潟行き」の表示が旅情をかきたててくれます。
本日のお宿、ムーンライトえちごの車両です。

以前はグリーン車の座席を備えた特別仕様車が充当されていましたが、

最近になって、485系と呼ばれる車両を使うようになりました。
ムーンライトえちごの座席

通常の特急用の座席仕様になっていて、

背面と座面の2面を動かすことができます。

18きっぷで乗れる座席としては最高ランクですが、

夜行列車として使用するには


ややリクライニングの角度が小さい感じがしました。

以前のふわふわグリーン車仕様の座席が懐かしいなぁ〜。
朝4時51分新潟駅に到着しました。さすがに眠い・・・。

以前は村上まで足を伸ばしていたムーンライトえちごですが、

いつしか新潟止まりになってしまい、睡眠時間が短くなってしまいました。

朝の新潟駅前は雨が降っていて人通りも少なく、寂しいもんでした。

駅前のロイヤルホストだけがえらく流行ってました。

僕も入店して優雅に朝食・・・といきたかったけれど、

これからの出費を考えると、ここは我慢の時だと思い、

駅前のコンビニでカロリーメイトを買って朝食としました。
腹減ったー
新潟駅前で1時間ほど時間をつぶし、

6時8分発、白新線の新発田行きに乗りました。残念ながらロングシート。。。

新発田では新津からやってきた酒田行きのディーゼルカーに乗り換え、

米坂線の乗換駅、坂町駅まで乗車しました。

坂町駅に着くと、米沢行きの古い2両編成のディーゼルカーが、

ひっそりとホームで発車の時を待っていました。
米坂線の列車は10人にも満たない乗客を乗せて、

7時20分、大雨の坂町駅を発車しました。

僕もボックス席を一人で占領して、足を伸ばしてくつろぎモードです。

これぞ
ローカル線一人旅の醍醐味!ってやつですね。

けど、あまりに空いていると、この路線は本当に大丈夫なのかと、

少し心配になってしまいます。米坂線もその路線のひとつです。

米坂線は、その名前の通り、山形県の米沢駅と新潟県の坂町駅を結ぶ、

全長約90kmのローカル線です。

越後金丸駅と小国駅の間で県境を越え、

この
小国駅からは山形県に入ります。

少し停車時間があったので、外に出てみましたが、
ものすごい大雨

しかも駅前には郵便局ぐらいしかなくコンビニもなかったので、

すぐに車内に戻ってしまいました・・・。

乗客は途中駅でちょこちょこ1人2人と乗り降りがあるのものの、

相変わらずガラガラでした。
9時14分、今泉駅に到着しました。2種類の列車が並んでいます。

ここは、
山形鉄道 フラワー長井線の乗換駅です。

米坂線はここからさらに南下して米沢を目指しますが、

山形鉄道はそれより北の赤湯駅への短絡線としての役目を果たしています。

時刻表で調べると、このまま米坂線に乗り続けて、

米沢で奥羽本線の山形行きに乗り換えるより、赤湯駅で乗り換えたほうが

1本早い山形行きに乗り換えられることが分かったので、

さっそく山形鉄道 フラワー長井線に乗ってみることにしました。

僕が乗車した赤湯駅ゆきのフラワー長井線は、

1両編成のワンマン列車でした。

バスと一緒で、整理券を取って乗車し、降りるときには整理券と運賃を、

運転手の横にある運賃箱に入れます。

ひとつ違うのは下車する時にボタンを押す必要がないことぐらいです。

大雨で景色がまったく見えず、その名前のごとく「フラワー」は

一輪たりとも見ることができませんでした。。。

一番前の席が空いていたので、

そこに陣取ってじっくり運転手さんのことを
みつめておりました(笑)
9時38分。終点の赤湯駅に到着しました。

JR線ではないので、460円を払って下車。20分の乗車で460円なら、

地方のローカル鉄道にしては高くないほうかな、と思います。

赤湯駅は
山形新幹線の開通に合わせて駅舎が大幅に改装されて

とってもモダンな駅舎に生まれ変わっております。

といっても、
以前の駅舎はどんなんか知らないんだけど・・・。

ここから奥羽本線に乗り換えて一路、山形を目指します。

久しぶりの「電車」はやっぱり
加速が違う〜♪

10時15分、あっという間に山形到着です。
山形駅ではそのまま北上せずに仙山線に乗り換えます。

わずか2分という接続時間でしたが、ちょうどいい列車に乗れました。

トロッコ列車の
「風っこ山寺・芭蕉号」です。

仙山線は日本初の交流電化区間として、全線電化されていますが、

このトロッコ列車は
ディーゼル列車♪

やっぱり旅といえば、デカいエンジン音を響かせながら走る、

ディーゼル列車の方が旅情があっていいですよねぇ。
風っこ号は途中、各駅に停車しながら、ゆっくりゆっくり、山寺駅を目指します。

車内では車掌さんが、車窓から見える景色や

山寺についての
観光案内を延々と山寺到着までお話してくれました。
車内の様子はこんな感じです。

白熱灯の明かりに、提灯がぶら下がり、レトロなムードが漂います。

4両編成でそのうちの2両がこのようなトロッコ仕様になってました。

残りの2両は普通のボックス車両でしたが、

そちらに乗っていたのは地元の女子高生1人だけでした。

トロッコ車両は普段なら窓も開放され、

風がとても心地よいはずなのですが、今日はあいにくの雨。。。

というわけでビニールがかけられ、視界はほとんどありませんでした。残念!
山寺に向かう列車らしく、お地蔵さんの風鈴が吊りさげられています。

けど、
ここまでたくさん吊らなくても・・・

今日は風が入ってこないので、音も静かでしたが、

普段、窓が開いていたらものすごい大合唱するんだろうなぁ。
10時51分。終点の山寺駅に到着しました。猛烈な雨です。

僕はここには何度か来ているので今日は駅舎を撮影して終了。

他の観光客の人たちはこの雨を前に
呆然としていました
山寺駅の待合室の様子です。

木がふんだんに使われていて落ち着きます。

こういう待合室なら列車を待つ時間も楽しそうですね。

山寺駅では滞在時間10分、ここから後続の仙台ゆきに乗り換え、

今日のお風呂、
作並温泉へと向かいます。
山寺駅から県境を越えて20分ほど。11時23分、作並駅に到着です。

作並温泉はここから3kmほど離れていて、歩くには遠いので、

列車の到着時刻に合わせて、宿の送迎バスが迎えに来てくれます。

始発列車から最終列車までなので、とっても便利!

もちろん
日帰り入浴も大歓迎なので、本当に助かります。

今回、温泉に入る宿は、
「湯づくしの宿 一の坊」です。
駅からバスでわずか5分。「湯づくしの宿 一の坊」に到着しました。

ここは僕の本当に
大好きな旅館で、宿泊もすでに4回しています。

日帰り入浴もこれで4回目です。

ロビーに入ると、宿の方々が宿泊客も日帰り客も暖かく迎えてくれます。

日帰り温泉の客はロビーの
日帰り専用受付でロッカーの鍵をもらい、

ロッカールームへ向かいます。
ここが日帰り温泉専用のロッカールームです。

ロッカーを開けると中には
浴衣と足袋が入っていて、

日帰り客が浴衣で館内をウロウロすることができるのも、

この宿の大きな魅力です。

なかなか日帰り専用のこういう施設を持っているところは、

ないかと思います。

マッサージチェアーも無料で利用でき、とっても良心的です。

って、こんなにほめまくりでいいのでしょうか(笑)。

ちなみに入浴料金は
1300円とやや高め。けど、来れば絶対満足!
さあ、そろそろ肝心のお風呂に向かいましょう!

大浴場を除いて、2つの露天風呂はどちらも渓谷沿いにあるので、

そこに降りていくまでやや距離があります。

普段ならそんなに歩かされるなんて、おっくうなところですが、

ここはその
アプローチがすばらしい!

そこかしこに憎い演出がしてあって、

露天風呂までの長い距離を飽きさせません。

どんどん、どんどん階段を下っていきます。
階段を下ると、回廊が続いています。

左右にはきれいな庭園が広がり、緑がまぶしいです。
長い回廊を歩ききるとようやく2つの露天風呂に到着します。

「広瀬川源流露天風呂」「鹿のぞきの湯」です。

13時で男女が入れ替わり、両方の露天風呂を楽しめるようになっています。

今の時間はお昼前なので、男性は「広瀬川源流露天風呂」です。
「広瀬川源流露天風呂」の入り口の前には、

「だいこん茶屋」という小さな茶屋があります。

ここは
男女の待ち合わせに便利な場所で、

その名のとおり、契約農家から仕入れたとってもおいしい大根を

ふろふき大根にして出してくれます。

仙台味噌をかけて食べると、また絶品です。
「広瀬川源流露天風呂」です。

どうですか、この開放感!

目の前を広瀬川の清流が流れ、

見上げると燃えるような緑。鳥のさえずりも聞こえ、

まさに心が洗われるようです。

温泉はもちろん
源泉かけながし

惜しげもなく温泉が広瀬川にジャバジャバ流れおちていきます。
ちなみにかけ湯も源泉です。
大浴場はこんな感じ。木がふんだんに使われていて落ち着きます。

誰もいなかったので、こっそり撮ってしまいました(笑)。
先ほど通った回廊沿いの庭園には、

こんな
かわいいベンチがあったりします。

湯上りにちょっと一休みするのもいいかもしれませんね。
お風呂で汗を流した後は、ロビーでくつろぎタイムです。

とても開放的なロビーで、浴衣とスリッパのまま、外に出ることもできます。

どこかのリゾートホテルに来たような優雅な気分になれます。
ロビーから見える作並の山々

今の時期は緑がとってもまぶしいです。

そして秋になれば燃えるような紅葉が、僕たちを迎えてくれます。

すでに11月に宿泊の予約を入れているので今から楽しみです(^^♪
温泉でのんびりした後は、ひたすら北上開始です。

仙山線で
仙台に出て、そこからは東北本線を1駅1駅進んでいきます。

ここで痛いのが
オールロングシートの車両。。。

しかも仙台から盛岡までひたすらこれ。

東北本線で猛威を振るうこの車両は、

旅人にとっては旅情を奪う、とっても乗っていて辛い電車です(>_<)

仙台から約3時間半。ついに盛岡駅に到着しました。

ここからは旧東北本線の
IGRいわて銀河鉄道に乗ります。

すでにJR線ではありませんが、今回利用した「北海道&東日本パス」では、

なんとこの
IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道も乗り放題!

非常に運賃が高い路線のため、盛岡〜八戸まで往復乗るだけで、

普通に切符を購入するとなんと
5920円にもなります。

それを5日間たった1万円の切符で通過できてしまうのですから、

これは乗らない手はありません。
ちょうど八戸行きは快速列車でした。ラッキー♪

JR時代にはすべて各駅停車で本数も少なかったのですが、

第3セクター化によって快速の新設や運転本数の倍増など、

さまざまな乗客誘致作戦を展開しているようです。
今回盛岡から乗車した車両がこれ。

乗り入れ先の
青い森鉄道の車両でした。

平日だったので、車内はすでに高校生でいっぱい!

さすがは元・東北本線だっただけあります。

っていうか、これだけ乗ってるならJRも手放さなきゃいいのになぁ。
と思っていたら、滝沢と好摩、いわて沼宮内の3駅で

ほぼ全ての乗客が下車してしまいました。。。

車内はこのまま八戸まで4、5人という少ない乗客を乗せて、

暗闇の中を突っ走りました。

車内はオールロングシートかと思いきや、

ボックス席とロングシートが混在する珍しい造りになってました。
21:26、八戸駅に到着しました。ついに青森県です。

八戸駅の駅舎は東北新幹線の開通によりすっかり改装され、

とても現代的な造りになっていました。
八戸駅構内の様子。

天井がとっても高くとられていて、開放感あふれる造りになっていました。

昔の八戸駅を知っているので、この変わり様にはビックリ・・・(@_@;)
東北新幹線開通にともなって、

八戸駅は
歓迎ムード満点でした。
八戸からは再びJR東北本線に戻り、青森を目指します。

いよいよ今日のラストランです。

普通列車の青森行きはこの列車が最終電車となります。
23:07、ついに青森駅に到着しました。

新幹線がきていない青森駅は、八戸駅に比べると、

だいぶ老朽化が進んでいて、旅情をかきたてるものがありました。

長かった東北の旅もここで終わりです。

いよいよここからは
フェリーで北海道を目指します!
青森駅から歩くこと40分・・・。実際は25分で着くらしいのですが、

迷いに迷って、ようやくフェリーターミナルに到着しました。

フェリーターミナルの中には、もっともメジャーな「東日本フェリー」、

そして今回僕が乗船する
「青函フェリー」

さらに「道南自動車フェリー」の3社が一緒になって入っていました。

3社から僕が青函フェリーを選んだ理由、それは
「安いから」

東日本フェリーと比べると同じ2等船室でも
430円も安いんです。

ちなみに東日本フェリー1850円、青函フェリー1420円です。
乗船開始は出航15分前ということなので、

それまではターミナル2階にある
待合所でオリンピックを見たり、

歯磨きをしたりして、時間が過ぎるのを待ちました。

ちょうど卓球の愛ちゃんが試合をしてました(笑)。

僕が乗船する2:00発の函館行きの前に、

1:10発の東日本フェリー、函館行きが出航するので、

その時間になると、ここにいた半分以上の人がいなくなってしまいました。
1:45分。ようやく乗船開始です。

船で北海道に渡るのは初めてなのでワクワク(^^♪

乗用車やトラックがほとんどを占める中で、

旅客のみの乗客は10人ほどでした。

そして案内された部屋がここ。
狭っ!

あらかじめ「うちの船は小さいですよ」と言われてはいましたが、

まさかここまで狭いとは・・・。結局10人でいっぱいになりました。

まぁ、安いから仕方ないか。4時間だ。がまん、がまん!

なんて考えてるうちに、いつの間にか眠りに落ちていました・・・。



  
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