僕にとってはこれが11回目の北海道旅行。

だけど、これからしばらくこんな旅ができなくなるんだなぁと思うと、

今回の旅には、いつもとは違う格別の思いを抱かずにはいられなかった・・・。


    

いよいよ学生時代最後となる、北海道旅行に出発です。

見送りに来てくれた友達と一緒に上野駅まで行きました。

が、
北斗星がどこにもいなーい!!(泣)

なんと大雪の影響で北斗星が盛岡駅までしか来れなかったらしい。

ということで盛岡まで新幹線で行くことになりました。

しかもアナウンスを聞いてビックリ。

「本日、B寝台をご利用のお客様は
自由席で盛岡まで行って頂きます」

とのこと。この時点でキレてた客が数名いらっしゃいました(汗)
ここでJRさんもさすがにヤバイと思ったのか、

「上野駅20:22発のやまびこ号の自由席の一部の車両を、

北斗星ご乗車のお客様の為に
東京駅から空で持ってきますので

それまで待合室でお待ち下さいますようお願いいたします」と言われました。

エライ!JR東日本!これで座って盛岡まで行ける・・・(汗)

というわけで、新幹線の発車まで
3時間半ほど待つことになりました。

写真はその待合室の様子です。中々入れ込めない場所かもね。うしし。

しばらくの間はどこに出てもいいとのことだったので、

7時半ぐらいまではふらふらと新幹線で東京駅まで行ったりして遊んでました。

友達と別れて待合室に戻ってくると、
お茶のサービスが。

JRの職員の対応がとても柔らかくなっているのが印象的でした(笑)

そして20時22分、Maxやまびこの
2両を1階も2階もすべて貸し切って

僕を含めた北斗星の乗客は盛岡へと向かいました。

さすがに座席はゆうゆうです。一方、一般の自由席は激混みだったようです(笑)

一般のお客さんには悪いけど、
2席分を1人で使わせて頂きました♪
23時40分、ようやく盛岡に到着です。もうみんなすでにグッタリ・・・。

そして最後の力を振りしぼって在来線のホームに降りると...


「いた〜っ!!!」 やっといました、北斗星。

新幹線からの乗り換えが済むと、遅れをとりかえすため、

さっそく発車のベルが鳴り、盛岡駅を定刻から25分ほど遅れて、

発車していきました。ってか、もう
日付変わってるし・・・(汗)

ここが僕が乗車した「B寝台(ソロ)」のお部屋です。

部屋は個室になっていて、ちゃんと車掌さんから鍵をもらえるので、

貴重品の管理も普通のB寝台に比べて安心できます。

暖房や照明の調整が枕元のボタンやダイヤルで調整でき、

なんと音楽も聴くことが出来ます。

今回利用した「ぐるり北海道フリーきっぷ」では、本州との往復に

このようなB寝台のソロ(個室)も利用できるので、

どうせ同じB寝台なら、このソロの個室の方が断然オススメです。
北斗星に連結されているロビーカーの様子です。

長いソファーと1人掛けのイスが並んでいて、

みんなでテレビを見たり、大きな窓から車窓を眺めたりできます。

食堂車と違って誰でも無料で利用できるので、

暇つぶしに多くの人が利用しています。

ただ、僕の乗車した個室がこのロビーカーのある車両だったので、

寝るときはテレビの音がめっちゃ気になってなかなか眠れませんでした。

だって、この写真は部屋を出てすぐの場所から撮った写真だもの(汗)

ここが憧れの食堂車「グランシャリオ」です。

一見、これが列車の中とは思えないほどの豪華な造りになってます。

この日は発車が0時を回っていたこともあり、ディナータイムは中止でした。

予約をしてた人は相当残念だろうなぁ・・・。貧乏人には関係ないですけどね(笑)
車窓さんからもらった部屋の鍵です。

僕は6号車1番の部屋だということが分かります。

これで盗難の心配もなく安心して眠ることが出来ますね。
青森駅に到着です。

発車してまもなく布団に入ったのですが、

結局ドキドキしてなかなか眠れず、青森まできちゃいました。

ここで進行方向の転換と運転手の交代のため、しばし停車です。

青森の街はまだ一面真っ白な雪に覆われていました。サムそ〜〜。

写真は「青森ベイブリッジ」のものです。

「みなさま、おはようございます」

朝6時半、車掌さんのアナウンスで目が覚めました。外はすでに北海道でした。

カーテンをあけるとまぶしい朝日が部屋の中に入り込んできました。

青函トンネルや函館の到着にはまったく気付かずに寝ていたみたいです。

北斗星はちょうど長万部を出て、次の停車駅、洞爺に向かっていました。

遅れはいつの間にか、ほとんどなくなっていました。

札幌到着まであと3時間ほどです。
洞爺を出て、次の停車駅の伊達紋別に向かう途中の車窓です。

函館〜札幌間はその約3分の2をこのように海に沿うように走っています。

真っ白に雪化粧した砂浜と、優しく海を照らす朝日がとても幻想的でした。
ついに札幌駅に到着です!

さすがに
駅がデカイ!!

ちょうど4日前に札幌駅が、リニューアルオープンしたばかりだったので

こういう札幌駅の駅舎は初めてみました。

駅ビルとして百貨店の「大丸」(写真左)が入っていたりして、

まさに道都「さっぽろ」にふさわしい立派な駅ですね。
札幌駅再開発事業の一番の目玉、「JRタワー」です。

中にはオフィスや駐車場の他に、「JRタワーホテル日航札幌」が入るそうです。

展望台の高さは160m。あの「さっぽろテレビ塔」より高いそうで、

なんだか
テレビ塔がかわいそうね・・・。
今日の日中は札幌の市内観光をしようと思います。

まず時計台と並ぶ札幌市内のシンボル、
旧北海道庁に行ってみました。

赤レンガの立派な建物で、歴史を感じさせてくれます。

中に入るには入場料が・・・と思いきや、嬉しいことになんと
無料

というわけで、さっそく中に入ってみることにしました。
中は赤いじゅうたんがひかれていて、国会議事堂みたいです。

各部屋の中に入ってみると、北海道ならではの動物を紹介する博物館の様な部屋や

道内の全市町村の観光パンフレットがおかれた観光案内所の様な部屋があります。

ここで、インターネットができるパソコンが1台あったので、

ちょっと拝借させてもらって、これから行く登別温泉の

日帰り入浴割引チケット」をプリントアウトしちゃいました(笑)

だって印刷してくるの忘れちゃったんだもん・・・。ごめんなさい(汗)

だけど、これも登別市の観光を振興してあげてるのと一緒だよね、
たぶん...。
さらに駅から南に歩いていくと、10分ほどで大通公園に着きます。

夏に来ると噴水があったり、花壇にきれいな花が咲いていたりして、

たくさんの市民や観光客が訪れる、まさにいこいの場という感じなのですが、

さすがに今日はほとんど人通りもなく、

雪祭りの残骸だけが虚しく残っている感じでした。
大通公園のあとは、さらに遠くまで歩いて、二条市場まで行ってみました。

市場に足を踏み入れたとたん、案の定、カモが来たかのごとく声がかかります(汗)

へい!兄ちゃん!もうカニは買ったの?安くしとくよ、ねぇ!」

って言われても、まだ今日北海道に来たばっかだよ・・・。

笑顔で60店ほどある市場内をひたすらスルー。声はかかるが
笑顔で無視(笑)。

とはいえ、売ってるものがヤケに美味そうだったので、

市場の中にあるお寿司屋さんで、お寿司とホタテ焼きを食べちゃいました(笑)

お寿司は握り8カンで680円!さすが市場の中だけあって、安いですね!
二条市場で腹ごしらえをした後は、大通駅から地下鉄に乗って移動です。

普通に切符を買おうと思って、券売機を見てみたら、

共通ウィズユーカード」なるものが売られていたので、

ついつい衝動買いしてしまいました(笑)

このカード、地下鉄はもちろん市電やバスにも乗れるという超便利なカード!

関東で言うならば「パスネット」に相当するのですが、

嬉しいのは1000円券で1100円使えること!なんと1割もお得です♪

予定ではバスや地下鉄にこれから数回乗る予定なので使えそうです。
大通駅から12分。地下鉄の東豊線に乗って、終点の福住駅までやってきました。

ここから羊ヶ丘展望台行きのバスに乗ります。

さすが寒い北海道だけあって、

バス乗り場もこのように屋内にきれいに整備されています。

この駅からはたくさんの方面にバスが出ていましたが、

とても分かりやすく書いてあったので迷わずバスに乗ることが出来ました!
羊ヶ丘展望台に到着です。

駐車場の前のゲートで、バスもいったん停止したので、何かと思ったら

オバチャンが乗り込んできて、そこで入場料金を徴収されました(\500)。

展望台は札幌市街を一望できるとても眺めのいいところでした。

夏なら羊が草を食む姿が見られるそうですが、

この日は羊どころか
人間もほとんどいませんでした・・・(汗)

一面真っ白でとてもまぶしかったけど、雪がふわふわでとても気持ちよかった!
このように眼下には札幌の街並が広がっています。

夜に来れば夜景がかなりきれいそうですね。

天気もよかったので、遠くの山々まできれいに見渡せました。
なんじゃこりゃ

突然、かまくらのおでましです。

しかも名前が「
羊ヶ丘かまくら」・・・。あまりに安易(汗)

中は人が立てるぐらいのおおきなかまくらで一瞬感動しましたが、

中から
かまくらの形に組まれたワイヤーが見えてしまいました。

ワイヤーの上に雪を乗せた頑丈なかまくらですね。
展望台からの景色を満喫した後は、いったん札幌まで戻って、

次は一路、
登別温泉を目指して出発進行です♪

函館行きの特急「北斗」に乗って1時間、登別駅に到着です。

普通、特急「北斗」は青い車両なのですが、

今回は1両、「お座敷車両」を増結した列車だったので、

その増結車両だけ、写真のように赤い車体になっていました。
登別駅の改札口です。

観光地らしく多くのポスターやのれんが出ていました。

写真撮影用に熊のはく製や、駅長さんのパネルが立っています。

この熊は1983年生まれだそうですが、一緒に下車した女の子3人組が、

この熊、わたしたちよりオッサンだぁ〜。」と笑ってました。

1980年生まれの僕は
もうオッサンですか?(汗)
登別駅からバスに揺られること15分。登別温泉に到着です。

さっそくですが、この旅最初の温泉に入ることにしました。

選んだ宿は午前中に北海道庁で割引券をプリントアウトした、

登別グランドホテル」さんです。

とても立派な構えで、貧乏くさい格好をした学生が入っていくのには

やや気恥ずかしい感じもします。
ロビーに入ると、とてもゴージャスな雰囲気です。

温泉宿というよりは、リゾートホテルという感じ。

さっそく、プリントアウトした割引券で1000円の入浴料を
800円にしてもらい、

お風呂に行くことにしました。

僕がお金を払っているときに、別なおじさんの3人組がやはり日帰りで

入浴に来てましたが、きっちり1000円払ってました。ちょっと
優越感(笑)。
いよいよ温泉に入ります。ここからはカメラ禁止!ですね(笑)。

中は、「ローマ風呂」と言われるプラネタリウムのような丸くて高くて広〜い天井の下、

ま〜るい大きな大浴場が1つと、それぞれ源泉が異なった3つの小さなお風呂が

合計4つもあって、いろいろな泉質を楽しむことが出来ました。2周ぐらいしたかも(笑)

もちろん露天風呂もあって、透明なお湯の檜風呂と、濁り湯の岩風呂がありました。

露天風呂に浸かってると、外のあまりの寒さに
髪の毛が凍ってました(笑)

昨日と今日、2日分の汗と疲れを十分洗い流すことができました。

詳しくは登別グランドホテルのホームページをどうぞ(笑)
登別温泉の温泉街です。

お土産物屋や飲食店、観光案内所や立ち寄り温泉「さぎり湯」などが並ぶ、

登別温泉のメインストリートという感じでした。

平日の日中ということもあってか、人通りはまばらでしたが、

コンビニだけは若い人で賑わってました(笑)
温泉街の坂を登っていくと、登別のシンボル、赤鬼と青鬼がいました。

青鬼さん、雪に埋もれています・・・。かわいそうに。
温泉街の坂を上り詰めた所に観光名所の「地獄谷」があります。

ここが登別温泉で最大の源泉です。硫黄のにおいがすごい!!

白く雪化粧した山肌から、もくもくと湯けむりが上がっていて、

もっと近づいていくとお湯がボコボコ沸いているのを見ることが出来ます。

地球が生きていることを感じれる場所です。

あまりに寒かったので、写真だけ撮って帰ってきちゃいました。。。
温泉を満喫した後は、登別をあとにして一路、小樽を目指します。

途中、南千歳駅で「快速エアポート」に乗り換え、1時間ちょっとで小樽に到着。

札幌からは帰宅を急ぐ通勤客で車内はかなり混みあいました。

小樽に着くことにはすっかり真っ暗になってしまい、

外の気温もマイナス6℃でかなり寒くなってきてしまいました。
小樽といえば、やっぱり小樽運河です。

いつも大したことないものだと思いつつも、

北海道を訪れるたびに小樽運河にやってきてる気がします(笑)

暖かい時期に来ると、このロマンチックな景色に

どこからともなく恋人たちが集まってくるのですが、

さすがにこの日は極寒のため人も少なかったです。

僕もこの写真だけ撮って、そそくさと小樽運河を後にしました。

小樽での
滞在時間30分。いつもこんなもんです。

金さえあればお寿司でも食べて帰るんだろうけどね。
札幌まで戻ってきました。

釧路行きの夜行列車までまだ時間があるので、
すすきのまで歩いてみました。

猛烈に寒いのに東京並みに車と人がいっぱいです。
みんな風邪引くよー。

僕はリュックを背負っていかにも観光客風だったので、

いろんな怪しいお店に誘われます。

旅の記念にキャバクラどう?」とか(汗)

ほんとはすすきの周辺で美味しいラーメンを食べたかったのに、

結局、チェーン店の「味の時計台」で食べちゃいました。十分美味しかったけどね(笑)
ようやく夜行列車の発車する時間が近づいてきたので、

札幌駅まで戻ってきました。

今夜乗る夜行列車は釧路行きの
「まりも」です。

夜行列車なので寝台車も連結されていますが、

「ぐるり北海道フリーきっぷ」では特急の普通車指定席までしか乗れないので、

普通の「座席」で7時間、釧路まで乗り続けることになります(汗)

だけど座席自体がガラガラなので、自由席に座って、座席を回転させて、

4人分を1人で使って寝れば、割と余裕で朝まで寝ることが出来ます♪

札幌を出ると照明も落ち、列車は深夜の旅へ...。では、おやすみなさい・・・。

  
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