南千歳では乗り換えに20分ほどあったので、 深呼吸がてら改札の外に出てみました。 温度計が「-7.1℃」を示しています。やっぱり寒いんですねぇ。 |
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南千歳駅は新千歳空港のすぐそばなので、 飛行機がひっきりなしに飛び交っているのが見えます。 列車なら16時間ですが、向こうならわずか90分です。 |
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乾燥していると思われる車内に備えて、お茶を買いました。 ぜんぜん冷えてなかったので、ホームに放置(笑)。 この「うらら」は北海道限定のペットボトルで、値段が130円と安め。 ニセコ山系から湧き出す水を使用しているそうです。 |
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9時33分、定刻どおりにスーパーおおぞら3号が入線してきました。 ここからは2日間特急列車が乗り放題で10,000円の、 「スーパー前売りきっぷ」を使用しての旅になります。 1号車を指定していたので、一番前の車両から乗り込みました。 北海道に住んでいても、特急に乗る機会はそうそうないので、 こういう列車を見るとわくわくします^^ |
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南千歳を出ると、すぐに千歳線の線路に別れを告げ、 左へとカーブを切りながら、ぐいぐいスピードを上げていきます。 車窓からは一気に人工物が減り、雪の量も再び増えてきました。 今回乗車している283系は、振り子式の車両なので、 カーブでは車体を斜めに傾けて走ります。 おぉ〜傾いてる〜!って感じで、なかなか楽しいです^^ 281系や283系はこの振り子機能で酔ってしまい苦手な人もいるようで、 旧式の「とかち」や「北斗」の183系を愛用する人もいます。 |
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車内のインフォメーションボード。 283系車両のイラストが駅の間を少しずつ左から右へと移動し、 今、どのあたりを走っているかが一目で分かるようになっています。 |
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南千歳を出て最初の停車駅、追分。10分ほどで到着します。 室蘭本線の乗り換え駅で、ここを中心に線路が苫小牧と岩見沢に 延びていますが、あまり利用客はいないようです。 |
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追分の次は新夕張に停車。ここから夕張へと線路が延びています。 夕張へと向かう列車は1日9本。廃線にならないことを祈るばかりです。 テレビの報道でいろいろと見ているせいか、 街並みが余計に元気なく見えます。ガンバレ、夕張。 |
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夕張を出ると占冠。新夕張から先は1駅1駅の間隔が長くなり、 新夕張から占冠までは34.3kmも離れているのに、途中駅がありません。 ちなみにここが日本で一番駅間が長い区間です。 次のトマム駅までも21.3kmも離れており、 本当に山の中にポツンと存在する駅であることが分かります。 そんな小さな駅でもこうして特急列車が停まるのは、 この区間を普通列車が1本も走っていないからなんです。 |
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占冠を出ると、さらに山奥へと分け入っていきます。 新夕張から先は1981年にようやく開通した新しい路線のため、 本当によくこんな場所に鉄道を通したなぁって感心するぐらい、 深い深い峠を走っていきます。 |
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トマムに到着しました。ここは駅を降りたらすぐスキー場です。 奥にトマムリゾートの大きなホテル棟が立ち並んでいます。 一度は滑ってみたいスキー場のひとつです。 雪質が大変いいスキー場らしく、日本海からも遠いため、 晴天率がニセコやキロロなどの他のスキー場より高いんです。 今日もスキー客がけっこう下車していきました。 |
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トマムを出ると、長い長い新狩勝トンネルをくぐります。 ひたすら闇の世界が続いたと思うと、パッと景色が開けて 眼下には広大な大地が広がります。 新狩勝トンネルを抜けてから、新得駅までの車窓は、 篠ノ井線、肥薩線と並び、日本3大車窓に数えられる絶景と言われ、 右に左に大きなカーブを描きながら、ぐんぐんと高度を下げ、 山を下っていく景色は本当に素晴らしいです。 日高山脈を越えて、太平洋側の道東へとやってきたことになります。 |
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振り子の機能をフルに使って、気持ちよく坂を下っていきます。 あっという間に周囲の山々が高くなりました。 それだけ下界に降りてきたということですね。 |
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「まもなく新得です。」の案内が流れる頃には、 すっかり周囲の山は見上げるほど高くなりました。 |
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新得に停車した後は、十勝の大地を軽快に駆け抜けます。 このあたりまで来ると、もう雪はまったくありません。 まるで春のような景色が広がっていて、 冬の北海道のイメージとは、かなり掛け離れています。 それだけ今年は雪が少ないということですね。 |
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新得の次は帯広です。十勝の中心都市で17万人が住む大都市です。 急に車窓にビル群が飛び込んできてビックリしてしまいます。、 さっきまであんなに山奥を走っていたのに、 すっかり里へと降りてきた感じがします。 帯広ではさすがに大量下車。半分以上の人が降りてしまいました。 |
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帯広駅で豚丼を積み込んだというアナウンスが入ったので、 さっそく購入してみました。 750円という駅弁にしては安めの価格だったので、肉も少なめ(^^ゞ けど、ちょうどお腹が減っていたので美味しかったです。 中身の写真は・・・食べるのに夢中で撮り忘れました(笑)。 |
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駅弁を食べ終わる頃には、 もう次の駅の池田に到着しようとしていました。 ここからは昨年の2006年4月まで、ふるさと銀河線の線路が 北見へと延びていましたが、ついに廃線となってしまいました。。 レールぐらいは残っているかなと思ったのですが、この通り。 2本のレールが「そこにあった」ことだけは辛うじて分かりましたが、 すでにレールは撤去されてしまっていました。 |
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池田駅のすぐそばに建つワイン城。 動いていない観覧車が寂しげな感じでした。 雲行きも少し怪しくなってきました。 |
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池田を出ると、線路は海岸線へと進み、海沿いを走るようになります。 何にもない本当に寂しげな場所を2本のレールだけが延びていて、 いかにも北海道らしい風景だなぁと思います。 それはそうと、この手前の「手」のようなもの。 改めて見ても何かの「手」のように見えるのですが、 気のせいでしょうか。写真を見たときに少し背筋が寒くなりました。 |
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池田から次の停車駅の白糠までは50分以上あります。 途中は本当に家がほとんどなく、海沿いに出たり、湿原を走ったり。 |
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小さな沼があったりします。 さすがにこの時期はすべて凍っています。 雪はないけど、やっぱり寒いのは寒いんですね。 |
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白糠の1駅手前の古瀬駅。 列車の交換ができるようになっています。 周囲に家らしきものは見当たらず、 こんなホームに人が立っていたら、逆にビックリですね。。。 |
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そしてようやく白糠駅に到着。 久しぶりにたくさんの家を見てホッとしました(^^ゞ |
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白糠を出ると、次はいよいよ終点の釧路。 最後はラストスパートとばかりに、エンジン音を轟かせながら、 ものすごいスピードで走り出しました。 家が次第に増えてきて、釧路の街が近いことを感じさせてくれます。 途中、いくつか渡った川は凍っているものがほとんど。 この阿寒川も凍りついていました。川が凍るってすごいですね^^; |
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最後は国道と完全に並走。 時速130km。ぐいぐい抜き去っていきます。 観光バスの人たちは興味深そうにこちらを見ていました。 |
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釧路駅に定刻どおり到着! 南千歳から3時間半の長旅でしたが、景色を眺めながらなので あっという間に着いてしまいました。 ここからは川湯温泉ゆきの無料送迎バス「樹氷号」に乗り換えます。 |
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釧路の駅前通り。 もう1月だっていうのに、ぜんぜん雪なーい。 札幌のあたりはまだ雪がある方なんだなぁと思いました。 まぁ、あんまり降りすぎてしまうのも困りものですが、 ここまでスッキリと雪がないと、冬の北海道旅行らしくないですね^^; |
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無料送迎バス「樹氷号」は川湯温泉と摩周温泉の宿泊者限定です。 予約が必要なのであらかじめ宿に連絡をしておいたのですが、 宿からバス会社への連絡がうまく機能していないようで、 予約者リストに僕の名前が入っていませんでした(汗)。 というより、僕と同じ宿の人たちは全員予約が入っていません。 以前にこのバスに乗車したときも、やはり同じ目にあったので、 この辺は改善して欲しいところですね。 釧路駅から川湯温泉までの所要時間は2時間とかなり長丁場。 途中、車窓には釧路湿原が眼下に広がります。 |
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「鶴見台」というところで20分のトイレ休憩。 僕たちもせっかくなので、タンチョウ鶴を見に行くことにしました。 (写真に写っている方は同じバスに乗車していた他の方です^^;) |
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いました!いました!鶴が目の前にたくさんいます。 別にここで飼われているわけではなく、野生の鶴です。 あまり近付くと、すぐに遠くに逃げてしまいます。 |
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バスは一番前に座ったので、眺望は抜群でした^^ 釧路にはぜんぜん雪はなかったけど、 次第に内陸に進むに従って、雪が増えてきました。 |
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夕暮れが迫り来る中で、気温もだいぶ下がってきました。 現在の気温は−5℃。この際だから、思いっきり冷えてもらいたいです。 |
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どんどん山の中へ・・・。まっすぐな道をひたすら走ります。 時折、釧網本線と交差するのが見えました。 本当はずっと鉄道で川湯温泉駅まで行きたかったのですが、 釧路で接続する釧網本線が、途中の摩周駅止まりで、 川湯温泉駅まで行く列車は2時間以上後だったので、 このバスを利用することになりました。 |
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硫黄山までやってきました。ここまで来ると、雪もかなりあります。 バスは停車はしませんが、すぐ脇を走るのでかなり迫力があります。 川湯温泉の強烈な硫黄の源泉はこの山から来ています。 今でも活発に噴煙を上げ続ける硫黄山は、 地球のエネルギーを感じますね。 |
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硫黄山を過ぎると、あとはこのストレートを走った先に温泉があります。 人工物が見渡す限り、まったくなくて、 なんだか日本の果てまで来たなぁ〜って感じです。 |
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そしてついに宿に到着!僕たちの宿が一番最初の停車でした^^ 今回宿泊する宿は、「名湯の森ホテル きたふくろう」さんです。 以前にも一度宿泊したことがあり、今回で2回目になります。 |
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駐車場のすぐ脇には、足湯があり、源泉がドバドバ流れています。 さすがにこの寒さで、椅子もバキバキに凍り付いているので、 入っている人はいませんでした^^; |
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チェックインを済ませて、部屋に荷物を置いた後、 まだ明るいうちに、温泉街の中を歩いてみました。 川湯温泉の温泉街はこじんまりとしていますが、 お店もしっかりと営業しているところが多く、 この寒さの中、よく頑張ってるな〜という印象を受けました。 木彫りの民芸品を扱っている店がやたらと多いですが、 飲食店もポツポツと点在しています。 観光だけでなく、湯治で利用する人も多いからでしょう。 よく見ると、電柱が白樺になっています。 |
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温度計のあるところまでやってきました。−5.7℃。 今日は空が曇っているので、意外と冷えていないようです。 川湯は陸別町と並んで、北海道でも1、2を争う極寒地だけに、 寒い日は−20℃ぐらい余裕でいってしまうのですが、 この日はそこまでの極寒を味わうことはできませんでした^^; |
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足湯がある「湯の川園地」。 川湯温泉の中心にある、この温泉地のシンボルとなっている場所です。 源泉がその名の通り、湯の川となって園内を流れ、 周囲にはもうもうと湯気が上がってて、いかにも温泉地らしい風景です。 |
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ダイヤモンドダストの説明もありました。 1月20日から2月28日までは、この湯の川園地で、 人工的にダイヤモンドダストを作り出すという、 「ダイヤモンドダストパーティー」が開催されます。 |
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このあと、「御園ホテル」さんで立ち寄り入浴(600円)をして、 広々としたお風呂でしっかり暖まってきました^^ 外に出る頃にはすっかり暗くなっていて、 湯の川園地ではイルミネーションが輝いていました。 |
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立ち上る湯気と真っ白な雪の中に、温かみのある灯りがちりばめられ、 寒いけど、とってもきれいでした。 あまりに寒いため、外を歩いている人はほとんどいませんでしたが、 それでもこうして少しでも温泉街を盛り上げようと頑張っているあたりが 僕はとっても気に入っています。 |
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宿に帰ってきたあとは、いよいよお楽しみの夕食タイム。 今日の夕食は豪華3大カニ御膳。桶に入ってるよ!桶に! 毛ガニ・ズワイガニ・花咲ガニの3ハイを、 腹いっぱいになるまで、ガツガツ食いまくりました。あぁ、大満足^^ このあと、自分の宿の温泉にもゆったり浸かって、 極楽気分の夜を過ごしました。やっぱり温泉はいいなぁ。 |