おはようございます。
今日から2日間かけての故郷への帰省が始まります。
今朝の北海道は一段と寒いです・・・。
天気予報の気温には、-20℃以下の表示もちらほら。
戸締りOK、電気・ガス・ストーブOK、金魚・観葉植物OK!
最後の確認をして、出発しました。
何しろ次に自宅へ帰ってくるのは元旦の夜です。
ところが、幌平橋の途中まで行ったところで、
元旦に利用する「スーパー前売りきっぷ」を忘れたことに気付き、
けっきょく最初からバタバタと走って駅に向かうことになりました(^^ゞ
幌平橋駅から始発の次の地下鉄に乗りました。
始発は割といつも混んでるのですが、2本目はガラガラ。
普段は混んでいて座れない、前方の車両にも座れました^^
地下鉄からJR線に向かいます。
地下鉄さっぽろ駅と、JR札幌駅は地下街で結ばれているものの、
微妙に距離があり、乗り継ぎには普通に歩くと7、8分かかります。
まだ列車まで時間があったので、一旦外に出てみました。
ようやく少しだけ明るくなってきた感じです。
さすがに−6℃まで下がっているだけあって、
道路も雪と氷でバリバリに凍っていました。
タクシーがキュルキュルとタイヤを空転させながら、
走り抜けていきました。
寒かったので、早々と駅舎に入り、切符の準備をしました。
今回、お世話になる切符は「北海道&東日本パス」1万円です。
今日から5日間連続で、普通列車に乗ることができます。
青春18きっぷも選択肢にはありましたが、
こちらの切符の方が1,500円安かったこと、
一部の第3セクター線に乗車できることなどから、
こちらの切符を利用することにしました。
今日の目的地は、とりあえず函館。
函館ゆきの特急が走る千歳線・室蘭線まわりの通称「海線ルート」も
ありましたが、今回はひたすら函館本線をゆく、
ローカル色が濃い「山線ルート」を選択しました。
まずは最初の乗り換え駅である小樽へと向かいます。
6:53、7:05、7:15の3本が表示されていて、
どの列車でも長万部行きに接続できるのですが、
山線ルートは意外と混雑することが多いので、
いい席をGETすべく、6:53の一番早い列車に乗ることにしました。
ホームに上がると、ガッカリな車両が・・・。731系です。
旅人にはとても不評なオールロングシートの車両です(-_-;)
しかも意外と混んでいて、海側に背を向けながら、
乗ることになりました。休日に乗った時は721系だったんだけどなぁー。
かといって、一本見送ってまでのこだわりはなく、
そのまま乗り込むことにしました。
銭函駅を出ると、一気に日本海へ。
雪が積もって、完全に冬の海になっています。
外は−10℃近い冷え込みになっているはず。
とても寒そうな風景の中を電車は駆け抜けて行きました。
ようやく太陽が昇りました(^^)
車内も心なしか暖かくなった気がします。
ここまで来るとガラガラかと思いきや、
小樽方面へ向かう通勤客も意外と多いことに気付きました。
というわけで、車内は相変わらず混雑していて、
後ろを振り返りながら、写真を撮っています(^^ゞ
ひたすら断崖絶壁の海沿いを行く銭函〜小樽築港間。
波が押し寄せて、今にも電車にかかってきそうな勢いです。
この断崖の上には、家がたくさん建っていて、
路線バスは乗客をこまめに拾っていくのですが、
JRはなぜかこの人の誰もいない場所をひたすら走ります。
向こうに小樽の街が見えてきました。
今日は珍しく穏やかな天気です。
小樽築港→南小樽→小樽と、次第に市街地へ入っていきます。
札幌から乗って、途中で降りた人もいましたが、
逆に乗ってきた人も多く、結局、乗客の数は変わりませんでした。
意外と札幌と反対方向への流れも需要があるんだなぁと思いました。
札幌駅から46分で、小樽駅に到着。
次の長万部ゆきは、同じホームから発車なので、
乗車口案内の前に立って待つことにしました。
それにしても、寒いです・・・。
トイレに行くためにちょっと改札を出てみました。
長万部まで行ってくれる列車は、8:07の次は、
12:20まで4時間以上間が開いてしまいます。
ほとんどの列車は倶知安止まり。乗り継ぎもありません。
これは、なんとしてでも乗らなくてはなりません。
ホームに戻ると、一本後に札幌を出た列車が到着して、
たくさんの通勤客が降りてきました。こっちの車両は721系でした。
長万部ゆきの列車の乗車位置には、すでに1人先客がいて、
もう1つの乗車口(1両なので2つしか並ぶ場所はないんです^^;)にも
4、5人が列を作っていました。
長万部までは約3時間あるので、いい席をGETしたいものです。
7時58分ごろ、ようやく長万部ゆきの列車が入線。
すぐにドアが開いて、2人がけのクロスシートに座れました(^^)
席に荷物だけ置いてから、車両の写真を撮りに行きましたが、
さっそく雪まみれです。。。
2人がけのボックス型クロスシート。
2人で座るにはちょっと窮屈ですが、
1人旅にはとっても座りやすい座席です(^^)
札幌方面からやってきた、列車をさらにもう一本待ってから発車。
札幌からの3本の列車を、1両編成の列車がすべて受け入れるので
さすがに最後に接続する列車から乗ってきた人は座れません。
この小樽からの山線を行くルートは、いつもこんな感じです。
小樽を定刻に発車しました。
ここから長万部までは3時間ちょっとの長旅です。
小樽から先は電化されていないので、
ディーゼル音を高らかに響かせながら、
坂のまち、小樽を横目に線路はぐいぐい高度を上げていきます。
途中、日本海がちょっとだけ見えました(^^)
国道は海沿いを走っているのですが、
JRはかなり標高が高く、山深いところを走っています。
札幌〜小樽間では、逆にJRが海沿いだけに、
どうしてこういう線路の造りになったのかなぁ〜と思ってしまいます。
ポツポツと点在する民家の煙突からは煙が上がっています。
外は寒いけど、家の中はきっと暖かいんだろうな〜(^^)
蘭島駅では、列車の行き違い。
小樽〜長万部はすべて単線のため、
列車の行き違いで何度か停車します。
ここまでだいぶ山の中を走ってきましたが、
蘭島駅のすぐ目の前は海水浴場。
そして、ここからはひたすら国道5号線と平行して
海沿いを軽快に走っていきます。
最初の有人駅、余市に到着しました。
半分以上の人たちが降りて、車内はだいぶ空きました(^^)
余市ではいつもたくさん人が降りるので、
小樽では座れなかった人たちも、
ここまで来れば、たいてい全員が着席できるようになります。
余市駅を出発すると、線路は日本海に別れを告げて、
内陸へと入っていきます。
真っ白な雪原には、列車の影が映り
自分を含めて、乗っている人たちの姿もよく見えました(^^)
余市駅から、次の仁木駅までの区間は、
北海道最大の果物生産地。沿線には果物の木がたくさん。
夏にさくらんぼ狩りに来たのもこの辺りです。
仁木駅を過ぎ、その次の然別駅を出ると、
列車の本数がさらに少し減ります。
然別駅と小樽駅を結ぶ区間列車が数本設定されてるんです。
それは確かに頷けることで、然別駅を出発すると、
一気に車窓は山深くなっていき、雪も増えてきます。
山をぐいぐい登った先にある、銀山駅。
晴れていましたが、雪もちらちらと降っていて、
光に反射してとてもきれいな風景でした。
車窓には雪をかぶった木々が美しくどこまでも続いています。
こういう風景は、ほとんど雪のない方を走る海線ルートでは
見ることのできない山線ならではの光景です(^^)
羊蹄山の姿がでっかく見えてきました。
まもなく倶知安に到着です。
車内も降りる準備をする人で賑やかになってきました。
僕はこのまま乗り続けるので、
のほほんと最前方から、こうして写真を撮っていました(^^ゞ
小樽から約1時間10分。
余市の次の有人駅である倶知安駅に到着しました。
山線の中心駅、またニセコ観光の拠点となる駅のため、
国内外たくさんの観光客が下車していきました。
列車もここで約9分ほど一休みです。
粉雪の中を走ってきたので、
雪をたくさん巻き上げて、後方部は雪でびっしり。
車両がこういう風になってしまうのって、
本州ではなかなか見られない光景ですよね(^^ゞ
ホームからはジャンプ台が見えました。駅前すぐです。
さすがスキー王国という感じがしました(^^)
倶知安駅を発車すると、
車窓の右手には、ニセコアンヌプリ(1308m:左)
イワオヌプリ(1116m:右)がくっきり見えました。
雪の多いニセコで、これだけきれいに山が見えるのも
なかなかないことで、今日はラッキーでした(^^)
ひらふ駅。
駅そのものが宿になっているという珍しい駅です。
夏の間はホームでバーベキューの夕食と食べるという、
本州では考えられないようなことをやってのけます。
「ひらふ」とは、こんな字を書きます。
薪が用意されていたりして、いかにも宿って感じですね。
ニセコ駅。ようやく長万部まで半分ぐらい来ました。
外国人の観光客がけっこう乗車してきて、
ふたたび車内は賑わいを取り戻しました。
ニセコは本当に外国の人たちに人気が高いですね。
スキー場街を歩いていても、まるで外国に来たようです。
倶知安駅から線路と寄り添うようにして、尻別川が流れます。
今日は寒かったので、川が凍ってしまっていました(^^ゞ
きれいな青空とニセコ連峰の山々。
豪雪地帯であるニセコで、これだけ天気がいいのも珍しいです^^
車窓の右手にひたすらきれいな風景が広がっていたので、
ちょうど右側に座っていた僕は、ラッキーでした(^^)
逆に左側に座っていた外人さんは、車内をカメラ片手にウロウロ・・・^^;
ちょっと後方を見ると、羊蹄山もくっきりと見えました。
その存在感は、他の山々を圧倒していて、
まさに「蝦夷富士」の名にふさわしい山容をしていました。
ニセコを出て、次の大きな集落、蘭越の街並みが見えてきました。
周囲を美しい山々に囲まれて、とても自然豊かな町です。
ここで列車行き違いのため、しばし停車。
ホームからはニセコ連山が一望できて、爽快でした(^^)
長万部方面からの列車も、無事に定刻に到着し、
こちらもすぐに発車。蘭越駅をあとにしました。
目名駅。
ここから少し変わった名前の駅名が続きます。
列車は目名駅を出ると、再び高度を上げ始めて、
小さな峠越えにかかります。
次の熱郛駅までは15分ほどかかり、
エンジン音も久しぶりに唸り声を上げていました。
峠を越えて、熱郛駅に到着。
ふりがな振ってなかったら誰も読めない駅名ですよね(^^ゞ
ここからはブナの町、黒松内町に入ります。
黒松内駅でたくさんの乗り降りがありました。
蘭越駅より南側では、黒松内駅が一番大きいようです。
黒松内駅を出ると、ついに海に面した長万部町へ入ります。
写真は蕨岱(わらびたい)駅。昔の車掌車を使用した駅舎です。
続いて、二股(ふたまた)駅。
あまり聞こえがよくない駅名ですが・・・^^;
こちらの駅舎も、蕨岱駅同様に、車掌車を使用しています。
「次は終点、長万部です。長万部では全てのドアが開きます。」の
自動放送と共に、ようやく小樽から長万部までの3時間の旅も、
終わりを告げようとしています。景色を楽しんでいたので、
思っていたよりは、かなりあっという間に着いてしまった感じです。
二股駅から長万部駅の間で一気に雪が減っていきました。
線路沿いにたっぷり積もっていた雪がほとんどありません。
左から室蘭線が合流してきました。
今や函館〜札幌間の特急は全て室蘭線回りになり、
函館本線とは名ばかり。すっかり向こうが主役の線路です。
列車はポイントを通って、長万部駅のホームへゆっくり入っていきました。
長万部駅に到着しました!
長万部駅は各駅停車同士の接続がきわめて悪く、
函館ゆきの列車は少し前に出て行ったばっかり。
ここで2時間以上、次の列車まで待たなくてはなりません。
もうちょっとうまくならないもんかなぁ^^;
ホームでポカーンと待っていても仕方ないので、
長万部駅の外に出て、散策をすることにしました。
ほんとさっきまで雪がたくさんあったところばかり走ってたのに、
急に雪がまったくなくなってしまいました・・・。
駅前から横方向に続く、長万部町の商店街です。
人口6,700人ほどの小さな町ですが、
交通の要所として、とても重要な位置にあります。
その一方で、主要都市までの距離は非常に遠く、
函館まで鉄道で112km、小樽まで140kmも離れており、
かなり孤立した感のある町です。
長万部といえば、やっぱりかにめし!
駅弁がとっても有名ですが、今回は時間もあることなので、
その駅弁を作っている「かなや」さんのお店を訪ねてみました。
これが「かにめし」。1,050円です。
駅弁も同じ値段ですが、お店で食べると味噌汁付きで
ちょっとだけ得した気分です(^^)
ここのかにめしは、カニのふわふわ感や味付けが、
他で食べるかにめしとは一味も二味も違って、
まさに絶品の一品です。5分後にはカラになりました^^;
ごちそうさまでした〜。
腹も満たされたし、海に出てみよう。
駅から海までは300mほど。あっという間に海に出ました。
おじちゃんが自転車で北へ向かって走っていました。
この辺は雪がぜんぜんないから、まだ自転車も余裕ですね。
国道を渡って、いよいよ太平洋へ。
砂浜に出られるようにちゃんと階段もありました。
砂浜に出ました。山がくっきり見えて、気分爽快です^^
朝は相当冷え込んでいましたが、
この時間になると、さすがに日差しが暖かかったです。
小樽へ向かう列車の中で見た、雪に覆われた日本海とは一変、
こちらの太平洋は湾になってるのもあり、とっても穏やかでした。
カモメがたくさん空を飛び交っていました。
海ってなんだか見ているだけでとても落ち着きますね。
遠くの山並みで一際真っ白で、頭をちょっとだけ出しているのは
ニセコの羊蹄山です。ここからでもくっきりと見えて感激でした。
貝殻がいっぱい打ち寄せられて、貝の道になっていました。
流木もあちこちに打ち寄せられていて、
波は穏やかながらも、やはり北の海を感じさせます。
長万部町は、豪雪地帯の中でも特に雪の多い、
特別豪雪地帯に指定されているだけあって、
本来はこんな穏やかな日は少ないのかもしれませんね。
長万部では、温泉に入る予定でしたが、
海があまりにきれいだったので、
けっきょくずっと海を眺めていました。
あっという間に時間が流れていきました。
こういう旅もローカル線ならではだなぁと思いました。
長万部町には、東京理科大学の長万部キャンパスがあるので、
商店街にも理科大の歓迎旗が踊っていました。
またどうしていきなり東京の大学が長万部に・・・。
長万部温泉へと向かう歩道橋です。
温泉宿は海とは反対側、線路を渡った先にあります。
さすがに入浴する時間はなくなってしまったので、
歩道橋の上にだけ上ってみることにしました。
左が自分が乗ってきた函館本線。
函館から長万部を通り、小樽・札幌経由で旭川まで続いています。
右が現在の札幌〜函館間のメインルート、室蘭本線。
距離的には、函館本線経由の方が札幌まで近いのですが、
峠がたくさんあることや、途中に大きな街がないことから、
函館からの特急はすべて長万部から室蘭線に入ります。
ちょうど札幌からやってきた「スーパー北斗」が入線してきました。
100km以上離れた函館までも、この特急を使えば1時間ちょっとです。
長万部駅での列車待ち時間もあっという間に過ぎ、
自分の乗る、13時24分発の函館ゆきの時刻が近付いてきました。
ホームに早く出たかったので、駅員さんに声をかけて、
改札より一足早くホームに出てみることにしました。
駅によっては改札前まではダメなところもありますが、
長万部駅では「駅員にお申し出下さい」と書いてあったので、
遠慮なく、申し出てしまいました(^^ゞ
ちなみに僕が乗る列車の1時間後に特急の函館ゆきがありますが、
森駅〜大沼駅間で函館本線が2路線に分かれる区間で、
見事に抜かれるダイヤになっています。
発車10分前になって、4番ホームにゆっくりと列車が入線。
1両のキハ40系。北海道の典型的なローカル線車両です。
いよいよ今日の最終目的地、「函館」の文字が躍ります(^^)
函館までは約2時間50分の長旅です。まだ先は長い・・・。
車内は見事にガラガラ・・・^^;
室蘭線まわりの各駅停車で来ても、これに乗ることになるので、
線路が合流することで多少は混むかなぁと思っていたのですが、
けっきょく列車が発車しても、乗車したのは5人ほどでした。
これじゃ、1両でも十分すぎるぐらいだよなぁ・・・と実感したのでした。
というわけで、足を伸ばしてゆっくり車窓を眺めていくことに(^^)
こうして足を伸ばせるところが、ローカル線の旅の醍醐味ですよね。
1駅目。中ノ沢駅。
乗り降りなし。
すごい久しぶり(2時間半ぶり)に来る列車なのに・・・。
駅前には「素泊まり1,200円」の文字が大きく書かれた、
ライダーハウスのような建物がたくさんありました。
大沼公園の駒ヶ岳がまだ海の対岸に見えました。
なんだか方向感覚が狂ってしまいそうですが、
実際に地図で見ると、この部分は大きな湾になっていて、
線路もそれに沿って、ぐるりと走るしか方法がありません。
この噴火湾を、最も陸地同士が近い、室蘭市の地球岬から、
対岸の駒ヶ岳まで結ぶと、直線ではわずか40kmほど。
そこを鉄道だと東室蘭駅から大沼公園駅まで150km以上あるので、
相当な遠回りを強いられてることになります。
国縫、北豊津、黒岩・・・少しずつ乗客が増えてきました。
どの駅も普段は特急で通過してしまっていて、
初めて停車する駅ばかりなので、
駅舎を見たりするのが、なかなか面白かったです^^
列車は噴火湾に沿って、ゆっくり走っていきます。
特急とは時間の流れ方が違います。
あくまで急がず、のんびりと。波が打ち寄せるのを見ながら、
久しぶりに「あぁ、ローカル線の旅してるなぁ」と感じました。
気が付くと、駒ヶ岳がだいぶ大きくなりました。
北海道新幹線の「新八雲駅」の建設予定地。
周りは原野でなーんにもありません^^;
ここに東京から新幹線が本当に来ちゃうのかな〜と
疑いたくなりますが、作り始めたらあっという間なんでしょうね。
こういう風景も目に焼き付けておきたいものです。
新八雲駅の看板を通り過ぎると、
長万部以来、久しぶりに大きな集落が現れて、
八雲駅に到着しました。人口2万人と、長万部の約3倍の町です。
ほとんどの人が降りて、そしてまたいっぱい乗ってきました。
多くの特急・急行・寝台列車が停車する主要駅だけあって、
これまでとは乗降客の数が桁違いです。
珍しく若者(自分よりは明らかに若い)も乗ってきました。
ワイワイと話をしてた内容からしてカラオケに行っていたようです。
この周辺の人たちはみんな八雲の町に集まるんだなぁというのが、
普通列車に乗っているとよく分かります。
八雲駅を出ると、市街地を離れ、再び海沿いを走ります。
最初の駅は山越駅。立派な関所のような駅舎でした。
続いて野田生駅。
どんどん人が降りていきます。
車窓いっぱいに広がる噴火湾の穏やかな海。
いつまでも眺めていたくなる絶景です。
特急でぴゅ〜んと走り去っていた景色も、
普通列車でのんびり走っていくと、
またぜんぜん違った景色に見えます。
続いて落部駅。ここでも大量に下車。
若者も全員降りて、車内はふたたび静けさを取り戻しました。
ここまでわずか3駅でほとんどの人が降りてしまい、
八雲駅の集客力を感じるのでした。
長万部駅から通して乗っているのは、
僕と、その向かい側のボックスに座っているカップルだけです。
国道5号線がときどき海側に出たり入ったり。
函館まではあと59km。だいぶ現実的な距離になってきました^^;
駒ヶ岳がかなり近付いてきました。
列車は海の上を走っているような感覚に陥るほど、
海岸線のぎりぎりのところを走っていきます。
雪をかぶった駒ヶ岳が真っ青な空と海に囲まれて、
とてもきれいな風景でした(^^)
駒ヶ岳の標高は、わずか1,131mしかありませんが、
その存在感は抜群だなぁ〜と思いました。
石倉駅。周囲には漁船がたくさん停泊していて、
漁師町の中にある駅という感じです。
駅からは駒ヶ岳の姿もくっきりと見えていました。
ここから先は森町へと入り、再び乗客が少しずつ増え始めました。
森駅に着きました。八雲駅の次の特急停車駅で、
ちょうど反対側には札幌ゆきのスーパー北斗が入線してきました。
やはり普通列車で函館まで乗り通す人はほとんどいないのか、
向かいのカップルを除く、ほぼ全員が下車していきました。
そして、またたくさんの学生が乗ってきました。
この辺りは、特急停車駅が近付くごとに人が集まり、
また1駅1駅進むごとに、どんどん降りていくようです。
森駅を出ると、函館本線は二手に分かれます。
この普通列車は、ちょっと遠回りの渡島砂原・鹿部回りという、
駒ヶ岳の東側をぐるりと回る線路に入ります。初めてだから楽しみだな^^


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