12月25日、旅行前日。ムーンライトながらの指定席が偶然にも取れてしまったので、
いきなりではありましたが、青春18きっぷを使って木曽路と諏訪湖畔の温泉めぐりを楽しんできました。


旅のスタートは久しぶりの「快速ムーンライトながら」です。

18きっぷ愛好者に絶大な人気を誇る大垣行きの夜行快速列車。

出発前日にもかかわらず、会社近くのJTBで指定席が取れてしまったので、

急きょ出発することになりました(^^ゞ

23:43、定刻どおりに
東京駅を出発で〜す。
ムーンライトながらの車両は、18きっぷで乗れる快速列車としては、

最高品質の座席を提供してくれます。

というのも、日中は
特急「ワイドビュー東海」として、

東京〜静岡間を走っている、本来は
特急の車両なのです。

これに、18きっぷと座席指定券510円だけで乗れてしまうわけですから、

人気が出るのもうなずけます。うんうん。
東京駅から揺られること6時間半、名古屋に到着しました。

日付が変わって朝6時を回っていますが、まだ真っ暗。

途中、ムーンライトながらの車内では各停車駅ごとにアナウンスが入ったり、

照明は明るいままなので、あまり熟睡できませんでした。うー、眠い・・・(*_*)

やっぱりいくら座席が快適とはいえ、ムーンライトながらで始まる旅は、

体力がある
学生時代ならではのものだなーとちょっと痛感。。。

ほとんどの人は名古屋で下車せず、そのまま大垣方面へを向かうようです。

僕はここから中央本線をひたすら東京方面へと向かう旅を始めます。

まずは
「快速 きそスキーチャオ号」で中津川駅を目指します。
中津川駅に到着しました。途中、ほとんど爆睡状態

「快速 きそスキーチャオ号」は、最初の目的地、

南木曽駅には停まらないので、ここ中津川駅で各駅停車に乗り換えです。

それにしてもあの爆睡状態から、ちゃんと中津川駅で下車できたのは、

ある意味、奇跡的かも・・・(笑)。なんて思いながら、

駅の売店でハンバーガーとジュースを買って、
朝食タイムです。

外はようやく明るくなってきましたが、雨が降ってきてしまいました。
中津川駅からは、各駅停車松本行きに乗車しました。

中津川駅を境にして、電車の本数が一気に減るのですが、

それもそのはず、急に山が迫ってくる景色に変わってきました。

天候はますます怪しくなるばかり。。。

傘も何も持ってきてないのに、大丈夫かなぁ〜(>_<)
20分ほどで、この旅最初の目的地、南木曽駅に到着しました。

木曽路の中でも1,2を争う観光名所、妻籠宿への最寄り駅なのですが、

降り立ったのはわずかに
5人ほど。。。

しかも、みんな地元の人みたいで、改札を出るとあっという間に

散っていってしまいました。お〜い、
寂しいんですけど・・・。
駅の看板がなかなかいい味出してました。

妻籠宿への期待感が高まります。
南木曽駅からはバスで妻籠宿を目指します。

今日の始発のバスです。

日曜日なので、観光客の一人もいて良さそうなのですが、

あいにく(?)
貸切でございました(笑)。
10分ほど走ると、妻籠バス停に到着です。

バス停からして、歴史を感じさせる造りになっていました。

帰りのバスまで1時間ほどしかないので、

さっそく町並み散策にでかけましょー♪
バス停のそばにあった、公衆電話。

町並みに合わせて、木の枠で囲まれ、色が塗られています。

こういう、ちょっとした演出がたまらないですねぇ。
公衆電話に感動してるうちに、時間がたってしまったので(笑)、

さっそく街並み散策に。バス停から階段をちょっと登ると、

そこは昔ながらの街並みが残る、
妻籠宿です。

ちょっと分かりにくいですが、左側には水車が回っています。

右側の、のれんが出ている建物は旅館でした。
古い街並みを、のんびり歩くこと5分ほど。

ちょうど妻籠宿の中心のあたりにあるのが、
観光案内所です。

昔の公民館か何かを利用しているのでしょうか。とても古い建物でした。

日中になると、きっと多くの観光客がやってくるのでしょう。
朝8時半という早い時間ながら、

観光案内所の中に入ることができました(^^)

ここは観光客が無料で休憩できるスペースになっているようです。

オバちゃんが「おはようございま〜す」と言いながら、

窓を拭いたり、ストーブに灯油を入れたり、忙しそうにしていました。
公衆電話も、ここでは「自動でんわ」と呼ばれているようです(笑)。

確かに昔は電話も手で回すダイヤル式でしたから、

プッシュホンで掛かる今の公衆電話はハイテクなのかもしれませんねぇ。
障子紙に直接お品書きを書く店、発見!

確かに単純明快。非常に分かりやすくてイイ!

中に入ってメニュー聞いたら怒られたりしてね(笑)。

「妻籠宿本陣」です。この宿場町のシンボル的な存在。

中に入るのにはお金がいるので、今回は遠慮しました。。。

さらに先へ進んでいくと、このような看板が。

いよいよ妻籠宿の中でも一番の見どころ、

寺下の町並が近いようです。
看板どおりに歩くこと1分。

妻籠宿といえば、ここ!という
寺下地区の町並みです。

日本で最初に町並み保存をした地区だそうで、

その道の両側には、古い木造の建物がずらりと立ち並んでいて、

とても歴史を感じさせる通りになっていました。

日中になると、両側のお店がひらいて、観光客で賑わうのでしょうが、

さすがに朝9時前ということもあって、ひっそりとしていました。

こういう朝のしっとりとした静かな時間も、妻籠宿の魅力なのかもしれません。
妻籠宿をあとにして、次なるは奈良井宿!という予定でしたが、

電車に乗ってしまうと
またもや爆睡

気がつくと目的地の奈良井駅は
とっくに過ぎ去り

塩尻に着く手前でした(笑)。このまま、松本まで行こう・・・。

天気もいつしか雨から雪に変わり、外は
一面の銀世界

しばし今シーズン初の雪に見とれていました。
松本駅に到着〜♪これで中央線の西半分を乗車したことになります。

「まつもと〜、まつもと〜」の到着アナウンスが、

いつも来るたびに笑えます。ぜひ一度、聞いてみてください(笑)。

ここまで来ると雪はぜんぜん積もっていませんでした。

時間があれば、
松本城見物と行きたいところですが、

今回は上諏訪温泉に行くのが最終目的なので、

そそくさと松本駅をあとにしました。
松本からは小淵沢行きの普通列車に乗り込みます。

この辺の普通列車はみんなこの水色カラーで統一されているようです。

車内はボックスシートが中心で、各駅停車の旅人にとっては、

なかなか乗り心地の良い車両です(^^)
松本駅から電車に揺られること約45分。

途中、あずさに抜かれたりしながら、
上諏訪駅に到着です。

この駅の名物といえば、なんと言っても
ホームにある足湯

乗車券か入場券があれば、誰でも
無料で利用できます。

以前は小さな露天風呂だったらしいですが、

最近になって足湯になったようです。さっそく中に入ってみました。
中は10人ぐらいが腰掛けられるようになっていて、けっこう広め。

源泉が右側から注がれて、掛け流しになっていました。

またしても貸切!ということもあって、

これは入らない手はないでしょう!

さっそく靴と靴下を脱いで、入ってみることにしました(^^)
ぷは〜♪極楽、極楽♪

最初は熱かったけど、足がじんわり暖まってくるにつれて

それも慣れてきて、とっても気持ちのいい気分になってきました。

ここなら、なんだかいつまで電車を待っていても苦にならなさそう(笑)。

日本全国の駅に、もっとこういうのがあったらな〜なんて思いました。
足湯の脇には「温泉洗面所」と題して、

温泉で顔まで洗えるようになっていました。

水は霧ヶ峰のおいしい湧き水を使用しているということで、

さっそく持参したペットボトルに汲んで帰ることにしました。
すっかり駅の中だけで温泉を満喫してしまいました(笑)。

ようやく上諏訪駅の外に出ました。駅舎はけっこう小さいのね・・・。

観光案内所もプレハブ小屋のような小さなもので、

あまり鉄道利用客からの観光アピールには力を入れていない感じでした。

とりあえず、地図だけゲットして諏訪湖を目指します。
おぉ〜!諏訪湖だ〜!

駅から10分ほど歩くと、キラキラ輝く湖面がきれいな諏訪湖畔に着きました。

さすが長野県一大きな湖というだけあって、広いです。

さっきまで降っていた雪もほとんど止み、

すっきりとした青空が広がっています。

この景色を見て、眠気もすっきり吹っ飛んでしまいました。
湖畔沿いをふらふらと歩いていくと、またしても足湯がありました。

今度のは駅よりさらに大きくて30人ぐらい入れそうです。

北風が強かったのと、端の方はぬるいということもあってか、

みんな風除けがついた向こうの方に集中して入っています。

僕は「ぬるくて結構!」という感じだったので、

空いている方に入ってみることにしました。
う〜ん、いい眺めだねぇ。

足湯からは
諏訪湖が一望でき、とても爽快な気分になります。

けど、確かにこっちの方はちょっとぬるすぎるかも(汗)。

というわけで、写真だけ撮ってあとはみんなと一緒に

暖かい方に集まって入ってました(笑)。
足湯のそばには、「自然浴散歩道」というのがあって、

ボコボコした足場を裸足で歩けるようになっていました。

僕はこういうつぼ押し系の物は決まって苦手なので、写真だけ(笑)。

けど、諏訪湖を眺めながら足のつぼを押すのも、

なかなか乙なものかもしれませんねぇ(^^♪
諏訪湖畔の道路沿いにある、片倉館という建物です。

一見すると、博物館のような立派な建物ですが、実は
温泉です。

中には「千人風呂」と呼ばれるとっても大きな大浴場とラドン浴室があって、

上諏訪温泉のシンボルともなっている、諏訪市指定文化財のひとつです。

入りたかったのですが、今回は下諏訪温泉にも行きたかったので、

外観だけ写真に収めていくことにしました。
電車で一駅戻り、下諏訪駅に到着。

街としては、上諏訪の方が発展しているのですが、

駅舎は断然、こちらの方が立派でした。

観光案内所もプレハブ小屋ではなく、駅にきちんと併設されており、

観光客誘致に力を入れている感じがしました。

さっそく観光案内所で公共浴場の場所を教えてもらい、

お風呂に入りにいくことにしました。
地図を見ると、下諏訪町には共同浴場が10個近くもあり、

どれに入ろうか迷ってしまうほどです。

温泉街としては上諏訪温泉の方が有名ですが、

下諏訪の方がお湯の量は豊富なのかもしれません。

特に御柱祭で有名な
諏訪大社の周辺には

4つの共同浴場が集中しているようなので、

そっち方面に行ってみることにしました。

その前に、せっかくなので
お参り。デッカイ鳥居が迎えてくれました。
パンパン。来年もいい1年になりますように・・・。

お参りを済ませて、さっそくお風呂に入りに行くことにしましょう。
諏訪大社の一番近くにある、

「遊泉ハウス児湯」という共同浴場に入ってみることにしました。

どうやら、ここが下諏訪町にある共同浴場の中で最大らしいです。

料金は
220円と他の共同浴場と一緒なのですが、

ここには
露天風呂あり、打たせ湯あり、ジャグジーあり

共同浴場にしては素晴らしい施設の充実っぷり♪

いくつか共同湯を巡ろうかと思っていたのですが、

ここですっかりいい気分になって、長居してしまいました(^^)
外には飲泉所もありました。

飲んでみると、意外と飲み易い味。胃腸によく効きそうです。
さて、温泉も入ったし、そろそろ東京に向けて帰ろうか。

下諏訪駅に戻ってきました。日も暮れかけています。

あとはひたすら東京目指して、一駅一駅乗りつぶしていくのみです。
長野県から山梨県に入り、小淵沢駅にそろそろ着くというころ、

車窓にまんまるの
お月さまが見えました。

とっても明るい月でした。満月だったのかなぁ。
甲府に着きました。あと東京まで130kmです(汗)。

またしても爆睡してしまって、車掌に叩き起こされました(笑)。

いよいよ東京の地名、「高尾」行きを表示した列車がやってきました。

高尾行きもボックス車両で、しかも混んでいなかったので、

前の座席に足をゆったり伸ばして、楽々帰ってこれました。
高尾で中央特快に乗り換えて、中野駅に到着しました。

あとは、地下鉄東西線に乗り換えて浦安までゆったり座って帰れました。

今回は行きのムーンライトながらでうまく眠れず、

睡魔との闘いになってしまった旅だったけど、

初雪も見れたし、いい温泉にも浸かれたし、

久しぶりに青春18きっぷらしい各駅停車の旅ができたと思います。

次の京都旅行では、ムーンライトながらでしっかり寝る方法を考えねば・・・。

(終わり)

ここまで読んでくれてどうもありがとうございました(^^)


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