東室蘭駅で乗り換え、室蘭行きの普通列車に

乗り換えます。運がよければ特急「すずらん」の

自由席に乗れる(東室蘭〜室蘭は普通列車扱い)

んだけど、やってきたのは1両編成の

小さなディーゼルカーでした。

終点の1駅前の母恋駅で下車しました。
母恋駅は地球岬への最寄り駅になってます。

駅弁の「母恋めし」というのが有名らしいです。
記念入場券を発売していたので、

さっそく購入してみることにしました。160円。

窓口のオバちゃんは、今回僕が使用した、

「1日散歩きっぷ」の存在を知りませんでした。

けど、入場券を購入すると、どこから?とか

帰りは何時ごろになるの?とか聞いてきてくれて

帰りの列車の時刻を調べて教えてくれました。
母恋駅から地球岬までは2.7kmです。

これぐらいなら余裕で「歩き」でしょう!

バス便もけっこうな本数が出ていますが、

岬まで行くバスはなく、途中の地球岬団地で

降りて、結局残り1.5kmは歩かされます。
あと1.8km地点までやってきました。

このあたりから少しずつ上り坂になってきます。

地球岬も気になりますが、すぐ隣の看板の

「トッカリショ」っていうのも気になります・・・。

いきなりここで登場したトッカリショって一体・・・。
だいぶ坂を上がってきました。

室蘭の街並みが眼下に広がってきました。

室蘭は半島状の街なので、

遠くには反対側の海も見えます。
坂を上りきって、急に海に出ました!

「金屏風」という景勝地でした。

目の前が断崖絶壁になっていて、

今にも吸い込まれそうな勢いです。

ここでも地球岬の看板の上に堂々貼り付けられた

「トッカリショ」の看板・・・。気になる〜〜。。。
地球岬へはさらに坂を上っていきます。

後ろを振り返ると、

太平洋の大海原が広がってます。

とってもきれいだったので、後ろ向きで上りました。
そしていよいよ地球岬に到着!

風がとっても強いですが、空は真っ青!

この先に広がる絶景に期待に胸膨らみます。
地球岬とうちゃく〜!

海が、空が、水平線いっぱいに広がり、

地球の丸いことを実感できる素晴らしい景色です。

地球岬パノラマ画像
ちょっとうまく表現できませんが、こんな感じで海がま〜るくなっているんです。
幸福の鐘

幸福とくれば鳴らすしかないでしょう。

他の観光客も鳴らしていたので、

僕も1回だけ「カーン」と鳴らしました(^^)

鳴らすと青い空いっぱいに

大きな鐘の音が響き渡ります。
海風が気持ちいい〜。

雄大な自然の素晴らしさに思わずため息です。
地球岬は「北海道の自然100選」で

なんと得票数第1位になったそうです。
土産物屋が3軒ぐらいありましたが、

営業しているのはここ1軒だけでした。

地球岬名物「毒まんじゅう」って・・・。

せっかくきれいな景色なのに、

毒まんじゅうで倒れてしまったら意味ないです。

どんなまんじゅうか気になりましたが、

1個売りしてなかったので、

挑戦するのは止めました。
地球岬からは母恋駅方面と、室蘭駅方面と

道が二手に分かれています。

母恋駅へは2.7km、室蘭駅へは3.5kmです。

せっかく室蘭へ来たので、中心市街地を

見なければ!ということで、室蘭駅を目指します。

途中、また読みにくい展望台発見。

ちなみに先ほどのトッカリショというのは、

「アザラシの岩」という意味で、奇岩の荒々しい景観

が魅力の景勝地のことらしいです。
室蘭駅へ向かう道もけっこう絶景。

波の砕ける音が聞こえてきます。
室蘭の街へ向かってどんどん坂を下っていきます。

正面に海を見ながらのハイキングは

とっても気持ちがいいものです。

歩いている人は誰もいませんけどね・・・。
30分ほど歩いて、室蘭の街へ降りてきました。

下りはさすがに早いです。

室蘭の中心街は非常に寂れていました。

製鉄・製鋼・造船の街として力強く発展し、

昭和40年代には人口も18万人を超えていましたが

現在は10万人まで激減しています。
アーケードもこの有様。。。

ほとんど店はやっていません。

照明も消されており、非常に暗い。

これでは人も集まらないでしょう。
立派な洋風の建物がありました。

これが旧室蘭駅舎です。現在の駅舎より、

1kmぐらい先に行ったところにあります。

登録有形文化財に指定されており、

中は観光案内所になっていました。

観光客は誰一人おらず、係員の人も暇そう・・・。

喉が渇いていたので、水だけ飲んできました(笑)。
こちらが現在の室蘭駅。

旧駅舎よりかなり簡素な駅になっています。

街に対して横向きに建っているためか、

イマイチ「玄関口」の雰囲気がありません。

どうしてこの場所に移してしまったのでしょう。
駅前通り。

室蘭駅前は将来の胆振支庁庁舎の

建設予定地が広く更地になっていて、

とってもスッキリした?風景になっています。

坂が非常に多く、丘陵地の上に

住宅街があるのが室蘭の街の特徴です。
駅前通りから分かれて、「日本一」の坂。

何が日本一かと思って試しに上ってみるが

30秒ほどで上ってしまった。しかも難なく(笑)。

看板を見ると、ここに「福井庵日本一」という

蕎麦屋さんが以前建っていたからということでした。
14:00発の東室蘭行きには間に合わず、

その次は15:39まで列車がありません・・・。

駅前にあった長崎屋でアイスコーヒーを飲んで

1時間ぐらい時間つぶしをしたあと、

室蘭駅にやってきました。

長万部ゆきに乗り込みます。
室蘭駅のホーム。

2番線までしかない小さなホーム。

半島の先端にある駅なので、

レールもここで途切れています。
長万部行きはキハ40系と150系の併結編成。

このあたりではけっこうこのパターンが

多く見られるようです。

乗客を見ていると、地元の人は新型150系へ、

鉄マニア系の人はやはり40系に乗るようです(笑)

僕もキハ40系の方に乗りたかったのですが、

途中駅でキハ40系は切り離されてしまうので、

キハ150系の方に乗車しました。
キハ150系の方の車両です。

4人がけのボックス席と、2人がけの席が特徴的。

そのため、通路が広く、明るい雰囲気です。

この車両は他に富良野線で使われています。

本州でもよく見られるタイプの車両ですね。
東室蘭駅にて。

大阪行きの「トワイライトエキスプレス」。

北斗星よりさらに長い時間をかけて

日本海側を大阪まで下っていく寝台列車です。
東室蘭駅で列車はスイッチバック。

進行方向を変えて、長万部方面を目指します。

さっきまでいた室蘭半島が見えています。

この付近は本当に工場が多いです。
先ほど一度下車した黄金駅付近を

ふたたび通ります。

太陽の光が海に反射して本当にきれい。
北舟岡駅。

海に最も近い駅として、ちょっと有名な駅です。

本当に線路と海がくっついていて、

そこにポツンと駅があるという感じです。

特急列車は停車しないので、下車しずらいですが

一度は降りてみたい駅の一つです。

ちょうど列車行き違いみたいで、

普通列車が止まっていました。

複線に見えますが、この辺りはほぼ単線です。
海が本当に目の前、きたふなおか。

こんな駅、誰が降りるの・・・と思いきや、

学校がそばにあるらしく、

高校生が大量に下車。ちょっとビックリしました。
先ほどの北舟岡駅でたくさんの人を降ろし、

身軽になった列車は、次の伊達紋別駅で、

特急「スーパー北斗」に道を先に譲り、

そこからの乗り換え客、また地元の学生で、

ふたたび少しだけ賑わいを取り戻しました。

こちらは有珠山のふもとにある「うす」駅。

一駅一駅と、また人が下車していきます。

地元の足として定着してるんだな〜って感じです。
洞爺湖温泉のある洞爺駅を過ぎ、

次の豊浦駅で、ついに後ろのキハ40系を

切り離し、1両編成になります。

ここのあたりが本州で言うと県境にあたるようで、

もうほとんど人は乗っていません。

静まり返った車内に、ディーゼルの力強い

エンジン音と、ワンマン運転の自動放送だけが流れ

淡々と小さな駅を通り過ぎていきます。
小幌(こぼろ)駅。

普通列車なのに、なんと通過してしまいます。

トンネルとトンネルの間に一瞬だけ現れる駅で、

小さなバス停のようなホームが見えました。
終点の長万部の1つ前の駅が旭浜駅。

これまで全く注目されなかった駅ですが、

今日は僕も含めて4人も下車しました。

実はこの旭浜駅は、3月17日で営業終了なんです。

この旭浜駅を含めて、北海道では3月17日で

7つもの駅が廃駅になってしまいます。
旭浜駅ホームの様子。

駅前には本当に何もありません。

西側は殺伐とした原野が広がり、

東側はすぐ脇に国道5号線と太平洋、

潰れた大衆食堂が1軒あるぐらいです。

廃駅になってしまうほどですから、

よほど長い期間、誰も利用しなかったのでしょう。
旭浜駅の滞在時間はわずか7分。

すぐに折り返しの東室蘭行きが

ホームにやってきてしまいました。

ちなみに降りた4人とも全員乗り込みました。
旭浜駅の最期を見届け、列車に乗り込むと、

外はまもなく暗くなってきました。

車窓も駅に着く時以外は、真っ暗です。

2両編成に10人ほどだったので、

車内はガラガラ。静かな時が流れます。
洞爺駅で函館行きのスーパー北斗とすれ違い。

特急が止まる駅はやっぱり立派だし、

賑やかさがありますね。

普通列車と違い、特急列車はかなり混雑しています。
ガタンゴトン。。。

この夜の何も見えない時間帯の旅も、

僕はけっこう好きです。

缶コーヒーを飲んだり、本を読んだりして、

思い思いの時間を過ごします。
3度目の黄金駅。

向こう側は海なのですが、さすがに真っ暗。
東室蘭駅に到着しました。

ここからは「汽車」から「電車」になります。

赤い711系に乗り換えて、苫小牧を目指します。

乗り換える人が多いかと思ったら、

ほとんどは東室蘭で降りてしまいました。
3両編成の列車は超ガラガラで発車しました。

僕の乗った1番後ろの車両は乗客ゼロでした。

結局、途中で一人乗り込んできましたが、

その人も終点までは行かず降りてしまったので、

終点までほとんど貸し切り状態でした。

こんなんでJR北海道、大丈夫なんでしょうか。。。
苫小牧で札幌ゆきに乗り換え、

南千歳でさらに快速エアポートに乗り換えて、

札幌に無事到着しました!

最後の快速エアポートは大混雑で、

座ることさえできず、一気に都会に

引き戻されたよううな感じがしました。

今回も温泉あり、絶景ありで、

充実した旅ができました(^^)



今回使用したきっぷは「1日散歩きっぷ」2,040円です。

旅日記はこれで終わりです。最後まで読んで下さって、ありがとうございました!


  

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