南東北みちのく一人旅

気仙沼と山寺を訪ねる


◎行程

フリー切符の朝はやはり始発に限る!最近、フリー切符を使う時には、
元を取るために無理やりなスケジュールを組んでしまうのが僕の性格らしい(^^;;
というわけでさっそく本宮駅を6時25分に出る下り始発列車に乗り込んだ。
今日は第3土曜日ということで、高校生はもちろん学校。
本宮ではまだ乗客は少ないが、二本松と安達、松川で一気に増えた。
ここは僕が高校時代の時にも通った区間なので、車窓の風景が懐かしく感じた。
35分ほどで福島に到着。8割ほどの人が下車し、一気に車内はガラガラになった。
2分停車して7:00、電車は福島駅を発車!のろのろ走ってるうちに、
隣りを7:01発の米沢行きの奥羽本線の列車がサーっと抜いていき、山形方面に分かれて行った。
このあと乗客の動きは福島県内ではほとんどなかった。そしてそのまま僕は眠りに落ちてしまう・・・。
気付くとすでに宮城県に入っていた。次は白石〜♪とアナウンスが聞こえてたから
15分ぐらい寝てたのかな・・・。そして白石到着!!ここでドドーッと乗客が増える。
そう!ここからはいわゆる通勤通学ラッシュ。仙台の都市圏に入ってきたのだ。
ここからは車内にはどんどん人があふれていく。これが福島県と宮城県の差というものか(^^;;
特に乗客が多いのは「大河原」「船岡」「槻木」・・・ここまで来た時点で、かなりドア付近はキツそう・・・。
「岩沼」からは常磐線も乗り入れ、列車の本数が増えるので乗る人は少なかった。
そしてようやく電車は東北最大の都市、仙台に到着!ここまでですでに2時間掛かっている。
それにしても仙台は100万都市なのに、自動改札じゃないのがすごいよね(^^;

 

仙台駅前
さすが100万都市だね。発展してます・・・。

仙台では、次の列車に乗り換える。今度の列車は「快速南三陸」気仙沼行きだ。
ホームに行くと、すでに人がけっこう並んでいて、座れるかどうか不安だったけど
最終的にはギリギリでボックス席をGETすることができた!(^_^)v
もちろん座るのは海側の進行方向!!(笑)ここに座れなかったら意味なーいもん!!
発車時刻近くになって、おばあちゃんと相席することになったけど、
そのおばあちゃんはすぐに寝てしまった(笑)そしていよいよ列車は仙台駅を発車!
港町「気仙沼」へ向けてゆっくりと仙台の街をあとにした。

仙台を出ると次は小牛田(こごた)までノンストップで走りまくる。
35分ほど、しばし列車は東北本線を走りつづけるのだ。
途中、塩釜と松島の間で海が顔をのぞかせる。よくここは旅で通るので
そろそろ見なれた景色であまり感動は無し(笑)
列車が小牛田に到着すると、ここでしばらく停車。ちょっと列車の写真を撮る。
あー、マニアっぽいと思いつつも、やっぱり撮るんだからマニアなんだね(爆)
小牛田を出ると、東北本線と分かれ、いよいよ単線区間に入った。
3駅目の前谷地で石巻線が分かれ、ここからが本当の気仙沼線だ。
気仙沼線というと海のイメージが強かったんだけど、なかなか海は見えてこない。
まず車窓にはすっごいでっかい北上川が目に入ってきた。
それからしばらく田園風景の中を列車は走る。稲刈りが始まってるみたいだった。
そして志津川到着間際、トンネルを抜けると、やっと!待ちに待った海が広がった!
すっごい真っ青な海。やっぱりきれいだなー。他の乗客も景色を見て感動してた。
志津川に到着すると、ここで人がけっこう降りた。おばあちゃんは降りないけどね(笑)
それから先は2、3駅飛ばしながら、ちょっと大きな駅ごとに停車。
おばあちゃんは本吉で下車した。最後にガムをもらった。ありがとね(^-^)
大谷海岸駅は、もうホームが砂浜みたいなもんだった。夏は混むだろうなー。
そしてようやく車窓に港町の風景が広がってきた。南気仙沼到着だ。
気仙沼市はこの南気仙沼駅付近が市の中心で、この近くにいろんな観光施設がある。
だけど僕はあえて、気仙沼線を完全に乗車すべく、気仙沼駅まで行ってしまった(笑)
そして気仙沼駅周辺には南気仙沼駅前とは打って変わって、なーんにもない所だった(T-T)

   

北上川
東北で一番の大きな川
もうまもなく海に出るところだ

柳津付近
ちょうど稲狩りシーズン真っ盛り!
迫り来る秋を感じる

志津川駅
海沿いの町、志津川
駅の向こうにはすぐ太平洋が見える

海沿いを走る
海岸線沿いに走る気仙沼線
でも割と海の見える区間は少ない

気仙沼駅
JR気仙沼線の終点、気仙沼駅
駅前は本当に寂しい・・・

気仙沼に到着したはいいが、とにかく駅前に何もない!!(笑)
しかもここで「南東北フリー切符」は最北端なので、戻るほかないのだ・・・。
時刻表で確認すると折り返しの小牛田行きが30分後だったので、
それまで気仙沼の街をフラフラすることにした・・・が、本当に何もない!(笑)
コンビニを探したのだが、コンビニすら一件も見つからないのは何事!?
結局、駅から500m歩いて小さなスーパー(本宮のベニマルの3分の1位)があったので
そこで仕方なく昼食を買った。お金がないので、シュークリームとジュース(^^;;
そしてそのまま気仙沼駅に戻り、列車に乗り込んだ。帰りは快速ではなく各駅停車。
ゆっくりゆっくり海沿いを走りながら、僕はウトウトしてきてしまった。
途中で高校生が乗ったり降りたりする。相変わらず田舎の高校生は賑やかだ(笑)
そして終点、小牛田に到着。結局さっきのシュークリームでは満足できるはずもなく、
小牛田駅のホームでそばを食べてしまった(笑)そこから仙台まで東北本線で向かった。

 

気仙沼線車窓
気仙沼から戻る途中で撮影しました
海沿いをこんな感じで走ります

仙台にふたたび戻ってきた。ここからは仙山線で山形方面に向かう事にした。
これで南東北フリー切符で周遊できる3つの県をすべて周遊することになる!
仙台からは快速の「仙山」でまずは面白山高原に行く事にした。
仙山線は仙台を出るとすぐに単線になる。郡山や福島あたりだと、
東北本線以外の路線はすぐに沿線に家がなくなるが、仙台の街並みは
さすがにしぶとい!(笑)仙台からの街並みはだいぶ先まで続いていた。
列車はどんどん高度を上げて行き、北仙台、愛子、作並と停車。
次第に奥羽山脈が迫り、車窓に山と渓谷の景色が見えてきた。
そろそろ面白山高原だ。名前が名前だけに、面白いに違いない!!(爆)
そしてようやく面白山高原駅に到着!が、降りたのは僕だけたった1人(笑)
乗る人はけっこう居たんだけどなー。時間がもう夕方だからね(^^;;
面白山高原駅の近くに、コスモスベルグというコスモス畑があるとガイドブックに
紹介されていたので、駅の案内板に沿って、そこに向かってみる事にした。
でも行ってみるとかなり道がハード!!普通にスキー場の坂を登っていくのだ。
頭の上にはリフト・・・ここは登るところじゃなくて滑るところ!ホントに辛かった・・・。
そして歩くこと10分、汗だくになってようやくコスモスベルグに到着!
うーん、確かにすごい広いコスモス畑だけど・・・疲れの方が大きいよ・・・(^^;;
結局、次の電車までの時間もあまりないので、写真だけ撮って、その場を後にした。
面白山高原の次に目指すのは、沿線きっての観光地、山寺だ。

  

快速「仙山」
仙台駅と山形駅を結ぶ快速電車
停車駅の基本は北仙台、愛子、作並、山寺、北山形

面白山高原駅舎
三角の屋根がかわいらしい駅だ
冬は賑わうが、まだこの時期はひっそりとしている

コスモスベルグ
たくさんのコスモスが咲き乱れていた。
富良野のラベンダー畑より何気に広い(^^;;

駅近くの滝
面白山高原駅周辺のハイキングコースの滝です
時間があればもっと奥まで歩きたかったな。

面白山高原から山寺までは1駅。すぐに山寺駅に到着だ。
今度も誰も降りなかったらどうしよう・・・と思ったけど、
こっちは観光地だけじゃなくて普通の「街」としても発展してるので
かなり多くの人が下車した。山寺駅の駅舎はまだ新しそうだったけど
山寺の玄関口にふさわしい感じの作りで僕は気に入った!!(笑)
駅に着いたときは山寺にぜひ登りたいと思っていた。
が・・・駅には「頂上までは往復2時間掛かります」とのこと・・・。
そして上を見上げてみると・・・うわーっ!!高い!あんな所まで登るんだ。。。
たぶん2時間時間があっても、あれは登らなかったと思う(笑)
結局、下の方の境内を見回って、途中の露店でおばちゃんに捕まって
ソフトクリームを食べただけで、山寺観光は終わってしまった(笑)
しかも山寺って登るのにお金かかるんだね(^^;;ますます登る気力失せちゃった。
そのあとは、山寺の土産物屋が並ぶ通りでフラフラして、駅に戻った。
駅では30分も次の電車まで時間があったが、別にやることもないので、
ひたすら30分、待合室でボーっとしていた。山寺ってこんなもんか・・・(笑)
   

山寺駅
沿線では数少ないみどりの窓口を有する駅
木で作られた駅舎ってやっぱりいいね

山寺
駅方面から山寺を望む
山肌が露になってる所が頂上

お土産店の街並み
山寺のメインストリート
夕方だったので観光客の姿は少なかった。

夕日に照らされる子供たち
山寺駅と山寺の中間にある川です
夕焼けに染まる子供達がすごく生き生き見えました

山寺駅待合室
山寺の落ちついた雰囲気を再現したような待合室

待合室で待つこと30分、ようやく電車が来た。次の目的地は山形だ。
電車は山寺を出ると、北山形、山形と停車。その間に日が暮れてしまった。
山形駅はすごくきれいに整備されていて、さすが新幹線効果だと思った。
これと一緒で秋田駅も相当きれいに生まれ変わっている。
山形は駅前の通りも整然としていて、すごく歩きやすい感じがした。
だけど特にやることがないので、適当に書店に入って立ち読みをし、
それから「なか卵」(だったかな?)という店で牛丼を食べた。
ようやく電車の時間が迫ってきたので、山形駅に戻ることに。
改札を入ると、ちょうど新庄行きのつばさが山形駅に到着したところだった。
この南東北切符、実は特急券さえ出せば山形新幹線に乗れてしまうという
ちょっといい特典が付いてるので、福島まで山形新幹線で・・・とも思ったが
ここは踏みとどまって、各駅停車に乗った。当たり前だけどね(^^;;
ここから福島まではほぼグッスリ就寝・・・・・・・(__)。。ooOZZZZ
だけど赤湯駅周辺の夜景(ちょっと高いところを走る)や
福島市内の夜景(赤岩-庭坂間)はしっかりとこの目に焼き付けることができた。
そして電車は終点、福島に到着。すぐに郡山行きに乗り換えて、
無事、ふるさと本宮駅に帰ってまいりましたとさ。めでたしめでたし!!(笑)

  

山形駅
新しく生まれ変わったJR山形駅
東北地方の駅っていう感じはしないよね(^^;

山形駅前通り
アーケードはありません。だけど電柱も電線もなし!
そのため、すごく広く整然とした街並みに見えました

山形新幹線「つばさ」
山形駅に停車中の「つばさ」新庄行き
あー、ひさしぶりに乗ってみたいなー。

普通列車福島行き
だけど乗れる電車はやっぱり各駅停車・・・
でもこの車両は乗りやすくて好きです


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