おはようございます。
昨日の日高本線一日散歩の旅に引き続き、
今日は仁木町へさくらんぼ狩りの旅です。
昨日が早かったので、今朝はちょっとゆっくりめの出発。
札幌10:14発の快速エアポートでまずは小樽へ。
小樽では観光客が大勢下車し、ランプの並ぶホームでは
さっそく写真を撮っている人たちを多く見かけました。
札幌から小樽までは複線電化されているので
1時間に日中は平均5本〜6本という高頻度で
電車が運転されていて、東海道本線にも負けない本数を誇りますが
小樽から先は一気に単線の非電化区間。
列車の数も最も多い区間で一日に17本しかありません。
その割には比較的混雑することが多いので、
11時21分発の倶知安行きに乗るために、
30分前にはホームの停車位置案内の場所に並んでおきます。
発車20分前、キハ40系がゆっくり入線してきました。
お盆時期ということもあり、2両編成で入ってきました。
あれ・・・1両だけ?という時もよくありますからね。
小樽まで乗車してきた721系電車に比べると、
はるかにずっしりとした車体が印象的です。
だいたいいつも発車20分前には入線してくるので、
30分前には並んでおくと、安心して座れるでしょう^^
車内は今のところ座り放題。
4人掛けの方も空いていますが、
2人旅なので、おとなしく2人掛けの向かい合わせの席に
座ることにしました。車内は激しく暑いです^^;
とりあえず窓を全部開けて、扇風機も回しますが、
熱風が吹き付けるだけで、ぜんぜん涼しくなく・・・。
汗が噴出してきます。
今年の夏は特にお盆期間中は暑かったですね。
北海道もその例外に入ることなく、猛烈な暑さでした。。
列車の外に取り付けられた「サボ」
あちこち錆びていてなんとなく歴史を感じますね。
この物体を「サボ」と呼ぶのは最近知りました^^;
この列車がホームに入ってきてから、
おじさんが手際よく別のサボとこのサボを入れ替えていました。
この列車、倶知安ゆきなのですが、
長万部まで行きそうな感じで書かれています。
僕たちが乗車してきた1本後の快速エアポートが
小樽駅に到着し、それに接続してこの列車も発車。
必ずすぐに接続する列車が設定されているのですが、
その列車で小樽まで来てしまうと、
小樽駅ではもういい座席は空いていません。
立ち客も出るほど混雑した車内の中、列車はついに発車。
ものすごい悪い加速ですが、エンジン音だけは豪快です。
小樽を出ると、ぐいぐい坂を登って行きます。
街並みも港町の風景から山村の風景へと変わっていきます。
次の塩谷駅までの区間だけでも、
十分、ローカル線らしい車窓が広がります。
窓を開ければようやく心地よい風が入ってきます(^^)
単線で非電化の線路をゆっくりゆっくりと進んでいく、
周囲は森に包まれていて、窓からは心地よい風・・・
まさにこれぞローカル線の醍醐味ですね。
10分以上かけてようやく最初の塩谷駅に停車。
小樽を出てしばらくは、駅間がものすごい長いです。
そのため、各駅に行き違いの設備があります。
先ほど快速エアポートで通過してきた駅とは一転し、
静かなローカル線の駅です。
1駅目ですが、7、8人が早くも下車していました。
車内は2両編成でこの通りの混雑。
4人掛けのボックス席ももちろんいっぱいです。
昨日の日高本線に比べると、えらい違いです。
北海道まで来て、立って列車に乗る・・・というのも、
なかなかしんどいものがありますよね^^;
次の蘭島駅では、海水浴客が大勢下車しました。
蘭島駅から徒歩5分で海水浴場があるため、
列車を利用して泳ぎに行く人も多いんですね。
続いて余市駅。小樽−長万部間では最も大きな町で、
この駅を境に利用客も大きく変わります。
余市−小樽間は、もう少し本数を増やしてもよさそうですが、
区間列車は1往復のみ。
小樽から余市までは、路線バスが20分おきに出ているので、
多くの人はバスを利用するんでしょうね。
こちらは帰省客と思われる客が大勢下車しました。
余市を出て、一気にガラガラ・・・。
倶知安止まりなので、18きっぷの旅行者も少なく、
ほとんどが地元の人か帰省客という感じです。
1日10数本しか走っていなくても、この乗客数ですから、
余市までの30分ほどは、多少混雑していても、
仕方ないのかな・・・と思ってしまいました。
余市を出ると、次はいよいよ下車する仁木駅。
沿線には田んぼや果樹園が広がり、
本州の田舎の風景を彷彿とさせる車窓に変わります。
余市から5分ほどで仁木駅に到着。
思っていたより立派な駅舎が迎えてくれました。
昔はこの改札口で駅員さんが集札をしていたんでしょうね。
下車するのも僕たちだけかな?と思っていたら、
地元の人が5、6人下車していました。
さらに少なくなった乗客を乗せて、列車は倶知安方面へ。
仁木駅のホームには、地元の人たちが
管理していると思われる花が植えられてあり、
無人駅ながら、温かみを感じる駅でした(^^)
仁木駅の駅舎内。
歴史を感じる高い天井の駅です。
明らかに昔は有人駅だったのをうかがい知れる駅。
今は長いふかふかのベンチが2つと、
固い1人掛けのベンチがいくつか並んでいるだけです。
列車がぜんぜん来ないときは、
この長いベンチで寝て待つのもよさそう・・・。
駅舎の外に出てみました。
すると・・・
地元の消防団が何やら宣誓をやっていました。
このあと、大型バスがやってきて、
すぐに宴会に向かったようですが・・・(笑)。
駅舎のすぐ脇には、今日向かおうとしている、
さくらんぼ山の案内看板が出ていました。
一応、電話番号は控えてきたのですが、
ここにこうして看板があるのなら不要でしたね(^^)
送迎連絡先に書いてある電話番号に電話をすれば、
10分ほどでお迎えの車がやってきます。
おじさんの車に揺られて果樹園の中を進みます。
ほんとにこの辺りは見渡す限り果樹園だらけ。
まるで地元の福島のような風景です。
最後に坂道を登って、さくらんぼ山に到着です^^
徒歩40分とホームページに書いてありましたが、
車で来ると、約5分。あっという間です。
車から降り、受付のおばちゃんに
インターネットから印刷した割引券を見せると、
1人1,050円の入園券が945円と、1割引になります。
さぁ、いよいよさくらんぼ狩り!
園内は非常に広いので、場所をおばちゃんから聞いて、
その場所へと向かいます。
あちこちにさくらんぼの木があるのですが、
今の時期のさくらんぼは下の方にあるみたい。
ゲートをくぐる前に、遠くに日本海が見えました。
さくらんぼ園へ向かう途中にも、
リンゴ、ブドウ、ウメなど様々な果物や野菜があります。
その中を1本の誘導ロープを伝ってさくらんぼ園へ向かいます。
こういう体験もわくわくして、楽しいものです^^
そして、ついにさくらんぼ園へ到着!
入口を入ったとたん、さっそくさくらんぼ発見(^^)
しかも、さくらんぼの王様と呼ばれる「南陽」です。
口に含むと、とっても甘くてびっくりしました!
これならいくらでも食べられそう。。。
時間制限なしなので、ゆっくり食べて構わないのですが、
なぜか僕は目の前の美味しいものを見ると急いで食べる癖があり、
目に付いた物をばくばく食べてしまいました^^;
やっぱりもぎたてのさくらんぼは美味しいです。
見渡す限り、"南陽"がまだまだ残っています。
"佐藤錦"という食卓でお馴染みの品種もわずかにありましたが、
粒の大きさや甘さがやはり"南陽"にはぜんぜん敵いません。
8月ということでほとんど終わっているかと思っていたのですが
それをいい意味で裏切ってくれました。
はしごに昇ったりして、できるだけ赤い実を食べました。
いくらでも食べられるかな、と思っていたのですが、粒が大きいため
30分も経つと、さすがに腹がぱんぱんになりました(^_^;)
最後にさくらんぼ100gお持ち帰り無料だったので、
特に赤くて大きいのを厳選してもぎ取りました。
さくらんぼですっかりお腹を満たして、
再度受付に戻ります。
トマトもありました。
まだ青いですが、ブドウもありました。
こちらはもう少し経って、
秋から果物狩りが楽しめるようです。
ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
ちなみに1人100gもぎとりサービスで
もぎとったさくらんぼは、計ると2人合わせて350gもあり、
「この場で食べちゃえばいいよ〜」とおばちゃんが言うので、
2人で200gになるまで、再びさくらんぼを食べまくり。
さくらんぼ狩りを終え、園内を散策することに。
こちらはバーベキューハウス。
ブドウが頭上にいっぱい実っています。
団体客専用のようです。秋になったらすごいでしょうね。
ミニトマトはご自由に食べていいそうです。
選別で、はじかれてしまったトマトなのでしょうか。
どれも真っ赤に実っていて、美味しそうです。
さくらんぼを食べた直後だったので、
さすがに酸っぱかったですが、
冷やして食べると、美味しそうですね(^^)
さくらんぼ山の看板犬「ぽち」。
一応、手前に柵がしてあり、「かみつき注意!」と
手書きで書いてありましたが、
どう見てもかみつきそうにはない、この表情。。。
近付いていくと、喜んでしっぽを振って、舐められました^^;
帰りは、列車の時刻までかなり待ち時間があったので、
歩いて仁木駅まで行くことにしました。
途中にもいろんな果樹園がありましたが、
こちらでは「サクラソボ」を取り扱っているようです^^;
「ン」と「ソ」、「ツ」と「シ」って昔から、
書き分けられない人いますよね。僕も練習しました(笑)。
40分で仁木駅に戻ってきました。
下り坂とはいえ、さすがに歩くと遠いな、と思いました。
おまけにかなり暑い。。。
果物が実るということは、それだけ夏も高温ということ。
この辺りは、北海道でもかなり暑い地区です。
汗だくになりながら、ホームで列車を待ちます。
とはいえ、まだまだ上りも下りも来ない・・・。
駅舎の写真を撮ったりして、のんびり過ごしました。
先に上り列車(倶知安方面)が来たので、
それに乗って、もう一駅だけ先に行ってみることに。
時刻表を見ると、一駅だけなら行けそうだったので、
隣の然別(しかりべつ)駅までやってきました。
こちらはホームは2番線まであり、大きいですが、
駅舎は比較的新しい感じで、こじんまりとしています。
駅前には小さな集落と、目の前に大きな山がでーん!と。
あとは何もありませんでした・・・。
ふたたびホームに戻ってきました。
この駅を始発・終点とする列車が設定されているため、
小樽方面へは1日16本あるのに対して、
倶知安方面へは1日11本と、ここで一気に本数が減ります。
然別駅を集落側から見てみると、ポツンと駅舎があります。
冬はどんな感じになっているんでしょうね。
僕たちはここで長万部から来た小樽行き列車に乗り、
小樽へと向かいました。
ちょうど函館を8時に出て、長万部からこの列車で札幌へと向かう
接続列車となっていたため、車内は旅行者で大混雑。
18きっぷ利用者らしき人がたくさん乗っていました。
余市で多少乗り降りがあったため、余市で座ることができ、
そこからはゆっくり眠りながら帰ってきました。
今日の旅は満腹、満足。昨日の旅に引き続き、充実した一日でした。
旅日記は以上で終わりです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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