奥多摩の清流

鎌倉の由比ヶ浜

奥多摩・横浜・鎌倉よくばり旅行

山と海、そして豪華な食事


◎行程

久しぶりに首都圏乗り放題切符「ホリデーパス」を利用して旅に出てきました!
こういう時の朝はなぜか異常に強く(笑)、朝4時半に起床。5時半には出発した。
しかしこんなに早く頑張って出発したのに、今回の旅で最初のJR駅である「分倍河原」では
なんと「ホリデーパス」が購入できず・・・。仕方なく130円払ってお隣の「府中本町」へ。
ここでようやく「ホリデーパス」をGET!いよいよ晴れて乗り放題の旅の始まりだ。
まず目指したのは奥多摩。立川駅で青梅線に乗り換えて、東京の最奥へと電車は進んだ。
青梅を過ぎると線路は単線になり、両側から一気に山が迫ってくる。いよいよ奥多摩だ。
各駅でポツリポツリと登山客が下車していく。どの駅で降りても、登れる山があるようだ。
そんな中、僕は終着駅「奥多摩」の3駅手前の「古里(こり)」という駅できまぐれ下車。
やはりここでも5人ほどの登山客が下車していった。
古里駅は自動改札はもちろん、駅員の存在すら見当たらないとても素朴な駅舎だった。
駅の後ろにはすぐ山が迫り、都会の雑踏は完全になくなっていた。いい駅で下車したと思った。 


京王線東府中
いつもの旅の出発点だ

沢井駅ホームにて
単線なので列車待ち合わせです

古里駅舎
後ろに山がそびえる素朴な駅

古里駅のホーム
やってくる列車は上下ともほぼ20分おき

古里駅の駅前にはさっそく観光情報としてハイキングコースの地図が描かれていた。
前日に奥多摩観光協会のホームページで、いろんなハイキングモデルコースを見ていたので
古里駅からは「大多摩ウォーキングトレイル」というコースがあることを薄々ながら覚えていた。
とりあえず駅前のコンビニでペットボトルのお茶を購入し、いざ古里駅前を出発!

最初は奥多摩でもっとも賑やかな青梅街道沿いを進む。もちろん道の両側には山・山・山。
しかしさすがに日曜日ということもあり、交通量が多く、排気ガスであまり気分がいいものではなかった。
しばらく歩くとようやく細い道に入り、山村のような素朴な街並みの中をのんびり歩けるようになった。
まだ時間は8時前。朝のひんやりとした清々しい空気と真っ青な空、そして新緑の映える山々・・・。
思わず両手を広げて深呼吸してしまった。町並みの中には当たり前のように清流が流れ、
そこではおばあちゃんがワサビの収穫をしていた。ここは東京かと疑いたくなるようなゆっくりとした時間。
きっとずっと都会で生活をしていて、忘れてしまっていた何かがここにはある気がした。


真っ青な空、美しい山々、澄みきった空気
本当に気持ちが良かった

民家のすぐ脇を流れる川
そのままワサビ園に流れ込む清流です

沿線の古い町並み
ちょっと昔にタイムスリップしたみたい

いよいよ大多摩ハイキング開始!
さっそく滝が姿を見せてくれます。爽快!

橋の上から見る多摩川
川の水も、連なる山並みもきれいだなぁ

さらに道沿いに進むと多摩川に出た。府中市内とは比べ物にならないほど、川の水は澄み切っていて、
川は渓谷のようになっている。河原に出ると、おばあちゃんがいたので「おはようございます」と
一言言ってみた。すごく優しそうなおばあちゃんで「おはようございます」と笑顔で返してくれた。
10分ぐらい話して別れた。最後に「気をつけるんだよ」と手を振ってくれた。嬉しかったなあ。

河原沿いをしばらく進んでいくと今度は一気に山道に入った。
すると途中で休んでいるまたしてもおばあちゃん!(笑)
今度もいい人だといいな、なんて思って近づいて行くと、向こうから話し掛けてきた。
「あ〜ら!お兄ちゃん。いいところに来たわ!」すごく元気な61歳のおばあちゃん。
どうやら初めて一人で奥多摩のハイキングに挑戦したらしいのだが、
ここで道に迷ってしまったらしい。それでここで30分も人がくるのを待っていたというのだ。
手にはしっかりガイドブックが握ってあるというのに・・・。僕は勘でここまで来たというのに(笑)

とりあえずおばあちゃんからガイドブックを借りて、ここまでの道があっていることを確認。
ここから2時間半、僕はそのおばあちゃんとひたすら談笑しながら奥多摩駅方面まで歩いた。
ほたるの川、鳩ノ巣渓谷、白丸ダム・・・2人で賑やかに自然を楽しむもの悪くないと思った。
おばあちゃんは「一人だったらこんな景色見に来れなかった〜」とすごく感謝してくれた。
自分も人のために役に立ってる時があるんだ。ちょっとなぜか誇らしげだった。


ほたるの川
とてもきれいでいかにも蛍が居そうでした

ほたるの川の流れ
本当に澄みきった流れです

鳩ノ巣渓谷
ハイキング部で来て以来2回目

渓谷に掛かるつり橋
限定5人。歩くとみしみし鳴きます

鳩ノ巣渓谷の眺め
ここが東京かと疑いたくなるほど

つり橋を見上げる
キャンプ場のすぐそばから撮影


多摩川の流れ
緑がきれいだね

白丸ダム
エメラルドグリーンに輝く水面に感激!

おばあちゃんとは「もえぎの湯」という温泉の前でお別れ。僕は温泉へ。
おばあちゃんはさらに奥多摩駅の方からハイキングコースに入っていくという。元気だね!
温泉は新しくてきれいな温泉だった。空いていると思ったけど思いの外、混雑していて、
あまり混んでいる風呂が好きでない僕は1時間足らずで出てきてしまった。あー、もったいない。
けど、露天風呂はよかったな〜。渓谷沿いに立地してるから、眼下には多摩川の清流が!!


もえぎの湯
奥多摩駅からでも徒歩10分ほど!

もえぎの湯のご案内
2時間まで700円です

温泉に入った後はそのまま奥多摩駅へ。奥多摩の駅舎は何度見ても風格があって好きだ。
さすがにまだ11時台ということもあって、上り電車はガラガラ。車窓に広がる奥多摩の景色を
名残惜しみながら僕は奥多摩を後にした。青梅、そして立川で乗り換え、終点東京駅へやってきた。


奥多摩の町並みを望む
橋を渡ると奥多摩の中心地です

JR青梅線の終着、奥多摩駅
歴史を感じる美しい駅舎です

奥多摩駅改札口
もちろん自動改札ではありません

青梅行き普通列車
青梅まで行くのに40分程かかります

駅の看板
ちゃんと住所は「東京都」ですね!

快速東京行き(青梅駅にて)
いよいよ大都会へ再突入!

東京駅といえば赤レンガの駅舎。実はまだ見たことがなかった。
そして今日、初めてその駅舎を目の当たりにした。正直、さすが東京駅って感じだった。
駅前ではたくさんの学生が駅舎の絵を描いていた。みんな上手いなあ。と思いつつ
自分は遅れ馳せながら東京駅の写真を撮りまくった。きっと田舎もんだと思ってるだろうな(笑)


JR東京駅 丸の内北口付近より
立派な赤レンガの駅舎だ

東京ステーションホテル
駅の中央部付近はホテルになっている

JR東京駅丸の内南口付近より
どっしりと構える存在感たっぷりの駅舎

JR東京駅構内
吹き抜けドーム型の天井

絵を描く学生たち
約20人ほどの人々が絵を描いていた

東京駅の次は横浜に向かった。なぜか横須賀線で向かった。
横浜はさすが東京に次ぐ日本第2の大都市。本当に賑やかだ。
3時間ほど前の奥多摩の静けさをすべて吹き飛ばしてしまうような、
そんなあまりの雑踏に、僕は一気に疲れが増してしまった。
横浜ではマックで昼食を採るだけで、することは見つからなかったので、鎌倉へ行くことにした。


JR横浜駅西口
東口に比べかなり発展している

同じくJR横浜駅西口
反対側から(意味なし)

鎌倉では北鎌倉で下車。駅舎を撮って次の列車に再び乗車。鎌倉駅で下車した。
もっとも賑やかな小町通を歩くが、一人では味気ないので、すぐに脇道に出てしまった。
再度駅に戻り、今度は由比ヶ浜に行ってみることにした。もうお寺は結構何度か見ているので
今回は止めておくことにした。参拝料とかもったいないしね(笑)
由比ヶ浜に向かうにつれて、カップルばっかりになる。これは辛い。しかし頑張って歩いた。


JR北鎌倉駅
普通の家のような素朴な駅だ

北鎌倉駅に入線する横須賀線車両
反対側にいるのはホリデー快速

JR鎌倉駅
鎌倉の中心となる駅。賑やかだ。

小町通の入り口
鳥居が立っていて駅からでもすぐに分かる

小町通の賑わい
なかなか前に進めないほどの賑わいだ

鶴岡八幡宮に続く道(若宮大路)
次第に道幅が狭くなる不思議な路です

おお〜っ!ついに海に出たぞ!海はやっぱり広いな〜。
海は山とはまた違って、自分を引き付けるような強いものを感じる。
僕は砂浜に座り、しばらく海を眺めることにした。
どこまでも続く大海原、絶えず打ち寄せる波、心地よく肌をなでる潮風。
カップルでいっぱいの砂浜に、独りぼっちの男はきっと変に映っただろう。
けどそんなの気にしないんだもん。僕はこの時自分の世界にいた。海に魅せられてね。


由比ヶ浜
家族連れやカップルで賑わっていた

海に入っていくサーファー
背中に「男!」を感じるねえ(笑)

夕陽に輝く由比ヶ浜
キラキラ輝く砂浜はとてもきれいだった

海をみんなで眺めよう
みんな海を見ていると落ち着くんだよね

カップル
海を眺めながら2人は何を語っているのだろう

鎌倉の次に向かったのは、横浜に住む、大学の友人の家。
最寄駅は大船だったので、そこまで迎えに来てもらって家まで歩いていった。
それにしても駅から遠い(^-^; この距離を毎日通ってるんだから本当に偉いと思った。
友達の家は実家なので、ご両親にご挨拶。そのあと出てきた料理にびっくり!!
なんと「ちらし寿司」と「ステーキ」!もう最高に美味しかったです。旅をしめくくるにふさわしいね。
あまり時間がなかったので、なんだか食い逃げのようになってしまったんだけど、
最後はお母様に丁寧にお礼を言って、お別れしてきました。また来ます(笑)

帰りは友達に車で大船駅まで車で送ってもらい、そこからは東海道線、山手線、京王線と
乗り継いで、東府中に22:38、無事に到着です。楽しい旅行でした。

◎今回使用した切符

ホリデーパス  2040円
有効期間は1日間で土日祝日限定。フリー区間内の普通・快速列車に乗り放題の切符です。
フリー区間は下の図の通りです。



    
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