おはようございます。 今日は有給休暇を1日もらって、夏休みの旅行です^^ 前日に友人に北海道入りしてもらい、 今朝は一緒に始発列車で日高本線の旅に出発しました。 天気はあいにく曇り空でしたが、 まぁ雨が降らないだけよしとするか〜。 |
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札幌から日高本線の始発駅である苫小牧までの 始発列車は711系という赤い電車。京浜急行みたいです。 途中、北広島と千歳でそれぞれ空港行きの快速列車に抜かれ、 苫小牧には1時間半近くかかって到着です。 |
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苫小牧からはいよいよ日高本線に乗り換え。 先に特急が苫小牧に先着するので、席を取られてしまってることも あるのですが、今日はまだ日高本線のドアが開いていなかったので 無事に海側のボックス席をGETできました(^^) 苫小牧での接続時間は10分弱。 あまり写真を撮ったりする時間はないので、 そのまま次の勇払駅までカメラ撮影はおあずけ。 苫小牧から勇払駅まではいきなり駅間が13kmもあります。 |
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苫小牧を出て、最初の駅、勇払駅。 最初から駅舎がすごいです。 普段、待合室などを利用してる人はいるの?? と思ってしまうほど、かなり荒廃した駅舎です。 駅舎の荒廃ぶりとは裏腹に、周囲は苫小牧郊外の新興住宅街で けっこうきれいな家が立ち並んでおり、 この日もこの1駅目で5人ほどが下車していました。 |
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車窓にはひたすら勇払原野が広がります。 海はちょっとまだ遠いところに少し見えているだけ。 なーんにもない・・・それが北海道らしくていいんですけどね。 |
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浜田浦(はまたうら)駅。 草ボウボウの中に駅舎と思われる小屋がポツンとあります。 日高本線はすべて普通列車で運行されていますが、 浜田浦駅はその普通列車ですら通過してしまう列車もあり、 苫小牧方面は1日6本、静内方面は1日8本と、 日高本線の全ての駅の中で最も本数が少ない駅となっています。 |
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浜田浦の次は鵡川(むかわ)駅。 ここはむかわ町の中心となる駅で、沿線ではかなり大きな駅。 列車も行き違いのため、鵡川駅で6分間の停車。 向かい側のホームには苫小牧や札幌方面へ出かける人たちが たくさんいて、1両の列車に乗り込んでいました。 |
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鵡川駅のホーム。あまりベンチを使う人はいなそう。。。 以前はここから日高町へと富内線という路線が延びていましたが 現在は廃線となっています。 |
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僕たちの乗っている列車も鵡川駅で多少の乗り降りがあり、 降りた人の方が多かったので、車内はだいぶ空いてきました。 鵡川駅に続いて停車するのは汐見(しおみ)駅。 こちらも小さな駅舎小屋があるだけのこじんまりした駅ですが、 先ほどの浜田浦駅と違い、1人ずつ乗り降りがありました。 |
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汐見駅を過ぎると、いよいよ海が近付いてきます。 このあたりから窓を開けて行くことにしました(^^) |
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汐見駅の次は富川(とみかわ)駅。 海沿いを走っていた列車が急に進路を変えて、 だいぶ内陸側に入った場所にある駅です。 無人駅ですが、駅舎は立派で4、5人の乗り降りがありました。 誰かを迎えに来ている家族連れもいましたが、 この列車には乗っていなかったらしく、残念がっていました。 帰省で誰か帰ってくる予定だったのかなぁ。 |
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富川駅を出ると、車窓にサラブレッドたちの姿が見え始めます。 海沿いの路線は日本各地にありますが、 サラブレッドを見ながらというのは、日高本線ならではの風景ですね^^ |
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富川駅の次は、日高門別(ひだかもんべつ)駅。 ここで再度、列車の行き違いがありますが、 向こうが待っていてくれるので、待ち時間はゼロです(^^) さっき鵡川駅ですれ違ったばかりで、もう次の列車。 本数の少ない日高本線にしては、かなりの頻発運転です。 この列車は、「ホリデー日高」と名前の付いた列車で、 土日のみの運転ですが、大狩部・汐見・浜田浦・浜厚真と 4つの駅を通過し、実質、快速列車となっています。 |
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日高門別を出ると、再び線路に太平洋が近付きます。 天気が悪いというのもありますが、なんともわびしい海。 けど、僕はこのなんとなく「果て」な感じがする車窓風景が とっても大好きで、日高本線にはたびたび乗車しています^^ |
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ざぶーん、さぶーん。 波が堤防にぶつかって砕ける音が聴こえてきます。 友達は爆睡していますが、僕は飽きずに見ていました。 |
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清畠(きよはた)駅を出ると、一旦、国道235号線が海側に出ます。 列車と車のスピードは同じぐらい。抜いたり抜かれたり・・・。 ただ、駅に停車する分、列車の方が遅いです。 以前、この区間をレンタカーを借りて走ったとき、 何度も同じ列車を追いかけて、3駅ぐらい 列車がホームに入線してくる写真を撮ったことがあります。 それぐらいのんびりと走るのです。 |
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厚賀(あつが)駅に到着。 日高町と新冠町の境あたりにある駅です。 ホームで待っている人が何人かいて、 列車がゆっくり入線するシーンがとても絵になります。 |
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厚賀駅を出ると、日高本線のハイライト区間へと入ります。 ほぼ海と同化している厚別川の河口の上を渡ると、 まるで海の上を走っているような感覚になります。 |
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厚別川を渡ると、その先は険しい断崖に海が迫り、 そこの間のわずかな場所を単線の線路が どこまでも続いてるかのように、延々と延びています。 相変わらず、波の打ち寄せる音が聴こえてきます。 並行する国道235号線は少し内陸側を走っているので、 よくここに鉄道を通したなぁと思ってしまいます。 |
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車窓いっぱいに広がる海。ひたすら海・海・海。 天気が悪いのは少し残念ですが、 この寂しい感じもまた旅情をかきたててくれます。 |
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海沿いをひたすら走って、大狩部(おおかりべ)駅に到着。 海を目の前にしてたたずむ、秘境駅の一つです。 この大狩部駅も一部の普通列車は通過してしまいます。 周囲に何にもない駅のように見えますが、 ホームからトンネルをくぐると、小さな集落が一応あります。 |
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大狩部駅を出ると、次は節婦(せっぷ)駅。 新冠町の一部で、駅の周囲は比較的まとまった集落があります。 |
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節婦駅の駅舎は、昔の車掌車を使用したものとなっています。 北海道にはこのタイプの駅舎を多く見かけますね。 |
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大きな岩のトンネルをくぐりました。 写真はくぐった後、振り返ったものです。 よく鉄道の本に日高本線が紹介されるときは、 この岩のトンネルを列車が飛び出す姿が 写されています。 |
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新冠の大きな街並みが見えてきて、 新冠(にいかっぷ)駅に到着しました。 駅舎は沿線の中では静内駅と並んでとてもきれいで、 無人駅ではありますが、地元の方々の手によって いつもきれいに掃除されている様子がよく分かります。 新冠駅は僕がよく途中下車をする駅ですが、 今回はこの駅で降りずに、さらに先を目指します。 |
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新冠駅から再び海沿い。飽きずに見ています。 山で育ったから、海っていつまで見ていても飽きません。 車窓の右側はこのように海がひたすら続きますが、 左側は次第に家々や大型店が増えてくるようになり、 日高地方最大の静内の町へと入っていきます。 |
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静内(しずない)駅に到着しました。 静内町と三石町が合併して新ひだか町となった現在でも、 静内駅周辺は町の中心地として機能しています。 沿線最大の駅ということもあり、半分以上が下車しました。 ここで24分という長時間の停車があるため、 車内の人も外の空気を吸うために一旦外に出る人が多く、 列車も人もみんな休憩!というムードになりました。 |
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静内駅舎をバックに記念撮影。列車をね・・・^^; キハ40系はかなり年季の入った車両ですが、 この日高本線にも一時期、新型車両が入った時代があって、 その時は海から吹き付ける塩水がすごくて、 新型車両がダメになってしまったそうです。 なので、結局またキハ40系に戻して使っています。 それだけ強い車両だということですね。 |
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しばらく待っていると、反対側のホームに 苫小牧ゆきの列車が入線してきました。 あとに入ってきたのに、発車は向こうが先。 到着して、早々に出て行ってしまいました(^^ゞ |
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10時01分に、静内駅をようやく発車。 左側は国道が走りますが、右側は再び海岸線となります。 ただ、この長い長い海岸沿いの線路も この静内〜東静内を最後に、しばし内陸へと入ります。 |
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馬はいませんでしたが、広い牧場が広がっていました。 その向こう側には海。 のんびりとした風景。時間の流れが止まっているよう。 |
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静内の次は、東静内(ひがししずない)駅。 静内駅から10分ほどかかっていて、 かなり中心地から離れた場所にある駅です。 乗り降りはありませんでした。 |
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馬たちものんびりと草を食んでいます。 意外にも列車の音にはびっくりしないんですね。 一切こっちを見ることなく、ひたすら草を食んでいました。 |
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春立(はるたち)駅に到着。 現在は1本しか線路がありませんが、 昔はこのホームと駅舎の間に、もう1本、 行き違い用の線路があった跡がありました。 |
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だいぶ内陸側に入ってきた感じです。 日高本線の車窓は、静内駅を境に大きく変わり、 静内駅を出て、東静内駅を過ぎると、海はあまり見えなくなります。 その分、牧場が至る所に広がり、あちこちで馬が放牧されています。 |
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エゾシカ発見! あっという間に走り去ってしまいました。 |
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日高三石(ひだかみついし)駅に到着。 ふたたびポツポツと雨が落ちてきました。 静内駅を出て以来、久しぶりの「街」の駅で、 5人ほど下車していきました。 静内町と三石町が合併して「新ひだか町」になる前は、 この日高三石駅が、三石町の中心駅となっていました。 今でも駅のすぐそばには、新ひだか町の支庁舎があります。 |
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これでもか!っていうぐらい「ひだかみついし」って 書いてありました^^; |
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本桐(ほんきり)駅に到着。 静内から先では、この本桐駅のみ行き違いができます。 島式のホームでは、2人のおじさんが列車を待っていました。 |
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荻伏(おぎふし)駅。ここから浦河町となります。 昔の車掌車を利用した駅舎で、 太平洋に沈む夕陽が描かれていました。 |
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荻伏駅から次の絵笛(えふえ)駅の間は、 沿線でも屈指の牧場地帯を走ります。 人家はほとんどなく、馬たちが自由に草を食んでいます。 あんなに高いところにも馬たちの姿が見えました。 |
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絵笛(えふえ)駅に到着。 ホームが座っていた場所と反対側だったので、 こちら側にはホームはありません。 駅の周囲は見渡す限りの牧場。 以前にレンタカーで訪れたときがありましたが、 駅には駅ノートが一冊、置いてあり、鉄道ファンの間では、 ちょっとだけ人気がある駅の一つとなっています。 |
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絵笛駅に停車中に撮った1枚。 駅前の風景とは思えないほど、のんびりしています。 |
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のどかな絵笛駅を過ぎると、次第に家が増え始め、 浦河(うらかわ)駅に到着しました。ここで途中下車。 浦河町は本州の「県庁所在地」にあたる、日高支庁の支庁所在地で 日高支庁の主要な施設が一同に揃っている町です。 人口は15,000人で、支庁内では新ひだか町(27,000人)の次。 駅舎は意外に小さく、駅の周囲には町役場があるぐらいで、 思っていたよりかなりひっそりとしていました。 駅には小さいながら、みどりの窓口もあり、駅員さんがいました。 |
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浦河駅から、列車で来た道を戻るように、 国道235号線を歩くこと約10分。 目的のパン屋さん、「ぱんぱかぱん」に到着しました(^^) 「ぱん」「ぱか」「ぱん」と書かれた赤いのれんが可愛らしいお店。 先日購入した、「北海道生活」という本に載っていて、 そのお店からの眺めと、優しそうな店主の顔が見たくて、 はるばる札幌から5時間かけてやって参りました。 |
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お店の中に入ったとたん、 正面の窓に太平洋が広がっていました。 「いらっしゃいませ〜」とアルバイトの子が笑顔で迎えてくれて、 本に載っていた女店主は、せっせと厨房でパンを練っていました。 あー、あの顔だー!と思いつつ、美味しそうなパンが たくさん並ぶ店内を歩き回って、最終的に3つのパンを買いました。 |
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イートインのスペースに座って、 のんびりと海を眺めながら、天然酵母のパンを食べました。 本に掲載されていた通り、お年寄りでも食べられるように 配慮された、とっても柔らかくて食べやすいパンでした(^^) もちろん味も手作りな感じがして、とっても美味しかったです。 来てよかったーと思いました。 |
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「北海道生活」の本がお店の中に置いてあったので、 お店のご主人が、パンを並べに出てきたときに、 「あの本を見て、初めてやってきました」と話しました。 ご主人はとてもビックリして、そしてとても喜んでくれました。 本に載っても、浦河町を訪れる人はきっと少ないのでしょう。 「こんな何もない町にわざわざ・・・本当にありがとうございました」 ご主人の笑顔を見て、僕もとても嬉しい気持ちになりました。 海側を散歩できるようになっていると教えてもらったので、 お店の外に出て、海側に出てみることにしました。 青空が顔を出してくれて、爽やかな景色が広がりました(^^) ご主人は僕たちをお店の外まで見送ってくれて、 最後に深々と頭を下げていました。「また来よう!」そう思いました。 |
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ご主人がプレゼントしてくれたクッキーとパウンドケーキ。 お店で普通に売られている商品だと思います。 あとで列車の中で食べましたが、 両方ともとても優しい味がして美味しかったです。 |
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「ぱんぱかぱん」のお店の前に広がる海。 砂浜まで降りると、ざぶーんさぶーんと波の音しか聴こえない。 打ち寄せる波の音を聴いていると、 とても落ち着いた気持ちになります。 浦河・・・初めて訪れる町だったけど、 とっても静かでいい場所だなぁと思いました。 |
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浦河駅に戻ってきました。 と言っても、これは駅舎の反対側の国道から撮ったもの。 駅の出口は、なぜか向こうの崖の方を向いています。 僕たちがさっき乗車していた列車が、終点の様似で折り返し、 そろそろ戻ってくるらしく、ホームには列車を待つ人の姿が 何人か見えました。僕たちはまだ時間があるので、 浦河の中心街を歩いてみることにしました。 |
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浦河の中心商店街。 先ほど訪れた「ぱんぱかぱん」のあった方も、 ハローワークや日高支庁などがあり、 国道沿いに小さな商店街が形成されていましたが、 浦河駅を挟んで、反対側の様似方面が中心地のようです。 駅周辺にはほんとに何もないのに、 駅の両側で別々の街が発展しているのも 不思議な町の造りだなぁと思いました。 商店街は電柱のないとてもすっきりとしたきれいな街並みで、 だいたいのものはこの周囲で揃うような感じです。 |
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浦河の商店街はかなり長く続いていました。 地図を見ると、隣の駅まで行けそうだったので、 のんびりと歩いていくことにしました。 きれいな電柱のない商店街が終わると、 急に時代を遡ったような古い集落へと入りました。 洗濯物が外に干してあり、古い家が立ち並び、すぐ脇は青い海。 なんだか沖縄に行ったことがないのに、 沖縄の街並みを想像してしまいました。 |
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猫が何匹か線路沿いをウロウロしていました。 とってものんびりした感じの集落でした。 |
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集落を抜けたあたりで、東町(ひがしちょう)駅に到着。 浦河の住所表記では「ひがしまち」なのですが、 駅名はなぜか「ひがしちょう」となっています。 駅のホームはゆるやかにカーブを描いていて、 その向こうには小高い丘がそびえていました。 友達が列車から降りてくるのを待っているのでしょうか、 少年が一人、自転車に乗ってじっと何かを待っていました。 |
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駅のホームからはすぐそばに海が見えます。 あのレールの向こうにはどんな景色が待ってるんだろう、 そんなわくわくするような駅でした。 駅の周囲はとっても静かで、ローカル線の雰囲気満点の駅です。 波の打ち寄せる音だけがざぶーん、ざぶーんと聴こえてきます。 |
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様似ゆきの列車がホームに入ってきました。 いよいよ終着駅を目指します。 |
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東町駅を出ると、再び線路は海に出ます。 ボロボロの漁師小屋が線路沿いに立ち並び、 列車はそのすぐ脇をガタンゴトンを走っていきます。 僕はこういうボロボロした海沿いの荒涼とした風景が いかにも北海道を走っているという感じがして大好きです。 |
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東町から次の日高幌別(ひだかほろべつ)駅までの間は、 線路沿いに昆布干しの風景が広がり、 日高本線の車窓を飾るサラブレッドたちと並んで、 沿線の名物車窓の一つとなっています。 今日はあいにくの空模様でしたが、さっきの浦河からは 少し晴れ間がのぞいたので、昆布を干しているのを 見ることができました。ちなみに、帰りは雨が降っていたのですが、 この区間に干してあった昆布は全て片付けられていました。 |
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日高幌別駅に到着。 駅舎は無人ながらとっても立派にできており、 中には郵便局と食堂を併設しています。 一人だけ様似へ向かう乗客が列車を待っていました。 |
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日高幌別駅を過ぎると、 国道沿いに「様似町」のカントリーサインが見え、 いよいよ終着が近いことを知らせてくれます。 まずは鵜苫(うとま)駅に停車。 乗り降りゼロで、ドアが5秒もしないうちに閉まりました(^^ゞ 駅舎は車掌車を使用したもので、 海のイラストが描かれていました。 |
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海沿いの区間は、先ほどの昆布干しの場所が最後で、 あとはひたすら内陸部を走ります。 沿線にはずっと黄色い花が咲いていました。 車内はすっかりガラガラ。 窓から吹き込む風が心地よいです。 みんな思い思いに過ごしている様子です。 |
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トンネルも何回かくぐります。 ただ、日高本線には峠はないため、 長いトンネルは一つもありません。 窓を開けているので、トンネル内は非常にうるさいですが、 すぐに抜けるので、みんな開けっぱなしです。 |
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西様似(にしさまに)駅に到着しました。 周囲は材木の集積場となっています。 駅舎はホームとはだいぶ離れた場所にあり、 ポツンと置いてあるような感じです。 西様似の駅舎も車掌車を使用したもので、 様似の観光名所である「親子岩」が描かれています。 西様似の駅から1kmほどで行くことができるようです。 |
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西様似を出ると、次はいよいよ終点の様似(さまに)。 ワンマン列車なので、運転席の後ろには料金表がありますが、 始発駅である苫小牧から乗って、 普通に払うと3,150円もかかってしまうんですね。 1日散歩きっぷの2,040円がいかに得なのかが実感できます。 |
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様似駅に到着しました。 終点まで乗ったのは10人ほどでした。 いつもはここからJRバスに乗り換えて、 えりも岬を目指すことが多いのですが、 今日はこのまま折り返し。 50分ほど待ち時間があるので、 駅の線路に降りてみたりしました。 |
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少し離れると、線路には草がたくさん生えています。 | |
終着駅の証である、列車止め。 日高本線の線路は、ここ様似で終了しています。 昔は、この線路を隣のえりも町まで延ばし、 帯広からの広尾線と結ぶ計画だったようですが、 えりも町まで線路が延びる前に、 広尾線の方が廃線になってしまったため、 その計画は夢のものとなってしまいました。 |
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様似駅の駅舎。 JR北海道バスが経営を委託されて、 業務委託の駅となっているため、 おばさんが窓口できっぷを売ってくれます。 またすぐ隣に観光案内所を併設しており、 様似町の観光地であるアポイ岳や、親子岩などの 美しい写真が展示されていました。 |
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時刻表。これですべてです。 1日7本。あまりに少ない・・・。 これでは地元の人は車を使ってしまうでしょうね。 |
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様似の駅前通りの様子です。 すぐに国道336号線の交差点があるため、 お店は国道沿いに多く、駅前にはコンビニなどもありません。 |
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駅前をふらふらして、様似駅に戻ってきました。 乗ってきた列車がそのまま苫小牧ゆきになります。 日高本線は途中でどの路線にも接続してないため、 終点まで来たら、また同じ道を帰らなくてはいけません。 このまま広尾線に接続して帯広の方まで行けていたら とってもいい1日散歩コースになりそうなんですけどね。 |
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来た道をひたすらに戻ること、約1時間40分。 旅の最後は、やっぱり温泉。 お気に入りの「レ・コードの湯」に立ち寄るため、 新冠駅で途中下車しました。 |
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新冠駅の待合室は、無人駅なのにとてもきれいです。 寒くなると、ちゃんと暖房も入るようになっています。 また待合室でしばらく待っていると、 人の存在を感知してか、レコードの音楽も流れます。 |
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新冠駅に着いて、レ・コードの湯に電話をすると、 10分もたたないうちに、お迎えの車が来てくれます。 宿泊でなく、僕たちのような日帰り入浴のみでも 快く送迎してくれるので、ここの施設はお気に入りです^^ |
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送迎の車に乗って、5分ほどでレ・コードの湯に到着。 駅から歩くと途中、急な坂道もあり、30分ほどかかりますが、 車だとあっという間に着いてしまいます。 ログハウス調のとても立派な施設です。 |
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日帰り入浴は左から、宿泊客は右から入ります。 | |
入口のドアをくぐると、 立派な凧と七夕飾りが迎えてくれました。 天井も高く、非常に広々とした気持ちのいい空間です^^ |
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お風呂や休憩所、レストランなどは、 すべてこの海側を向いています。 この日は霧が濃くて、向こうの太平洋が見えませんでしたが、 手前が牧場になっていて、ポニーの姿は見ることができました。 天気のいい日の夕方は、太平洋に沈む夕日がとてもきれいです。 そしてここの温泉は、とっても肌がつるつるになります。 掛け流しではありませんが、ビックリするぐらいトロンとしたお湯で、 湯上がりも身体がとても温まり、気持ちのいい温泉です(^^) |
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湯上がりに冷やしトマトをいただきました(^^) 近所の朝採りトマトだそうで、 とっても甘くてみずみずしく美味しかったです。 |
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冷やしトマトを食べた後は、レストランで夕食タイム。 日帰り客でも、自由に食事をいただくことができます。 大きい窓からは、牧場と太平洋を一望でき、 とても爽快な眺めの中で、 ちょっとだけ贅沢な食事が楽しめます。 |
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前浜産つぶ貝とタコのペペロンチーノ。 あんまりうまそうに撮れてないですが、 さすが近海モノだけあって、とっても美味しかったです^^ このパスタの他に、スープとパン、サラダ、飲み物が、 全てコースとなっていて、値段が1,470円と良心的です。 ちなみに友人は、刺身定食を食べていました。 こちらも新鮮な魚を使用しているので、 とても美味しかったですよ(^^) |
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食事を終えて、新冠駅に送ってきてもらう頃には、 すっかり真っ暗になりました。 3時間半の滞在時間でしたが、温泉に美味しい食事で、 ここは何度訪れても、満足できます(^^) 帰りの時刻も、列車の時刻を聞いてきてくれて、 その時間の15分前には、車を準備してくれていました。 20時03分、苫小牧ゆきの最終列車が 霧の中を突き破るようにして、入線してきました。 列車に乗り込んだとたんに、眠気が襲ってきて苫小牧まで爆睡。 苫小牧から札幌ゆきの最終列車に乗り換え、札幌に帰ってきました。 今回も、初めての場所あり、お馴染みの場所あり、 充実した楽しい1日散歩の列車旅でした。 |