1月1日限定。JR東日本全線と函館までのJR線が乗り放題の「正月パス」が発売されました。
毎年出ているきっぷですが、利用するのは実は初めて。今回はエリアが函館まで延びたということで、
思い切って函館まで足を延ばしてみました。日帰りにして壮大な旅でした。

(今回は2人旅だったため、景色はあまり撮っていません!すみませんm(__)m)


朝4時半起床・・・。あけましておめでとうございます。う〜ん、眠い。。。

まだ真っ暗なうちから、「正月パス」の旅のはじまりです。

旅のスタートは12月28日に復活したばかりの
上越新幹線「とき」

大混雑を予想していましたが、今回は地震や大雪の影響もあってか、

自由席も全員座れるほどの余裕っぷり。

しかし、隣の東北新幹線ホームは、函館方面を目指す人たちで

自由席の列が大変なことになっており、非常に殺伐としていました(^_^;)

みんな正月早々、立って函館まで行くなんて頑張るねぇ(汗)

・・・と、混雑を横目に6時8分、定刻どおりに東京駅を出発です!

東京駅を出ると、上野・大宮・高崎・・・と停車。

関東地方でも昨日降った雪があちこちに残り、一面の銀世界でした。

高崎にもうすぐ着くというころ、車窓から
初日の出が拝めました。

車内をオレンジ色に照らして、それはそれは神々しいものでしたよ(^^)

長いトンネルを抜けて、越後湯沢に着くと、天気は一変、雪・雪・雪。

こんなに違うものかと思うほど、トンネルの北と南では天気が違っていました。

越後湯沢から燕三条までは地震の影響で、徐行運転。

長岡駅の周辺には仮設住宅も見えました。寒いだろうなぁ・・・。

そして8時29分、無事に
新潟駅に到着!

急いで
特急「いなほ」に乗り換えです。

ここから日本海側を延々と北上する3時間40分の長旅が始まります。
新潟から乗車した特急「いなほ」は485系という古い車両でした。

内装や座席も昔のままで、なんとも座りにくいというか・・・^_^;

新幹線からの接続時間が4分しかなかったので、もちろん遅れて出発。

「いなほ」はしばらく田園風景の中を走りますが、

村上駅を過ぎるとと、
名勝「笹川流れ」と呼ばれる

日本海の景勝地を通ります。この日の日本海は大荒れに荒れていて、

なかなかの見ごたえでした。結局、最初の遅れを取り戻すことができないまま

12分遅れで終点
秋田駅に到着しました。いなほ、やる気なさすぎ・・・。

本来は、ここから特急「かもしか」に乗って青森を目指す予定だったのですが、

せっかく秋田に来たのだから
「きりたんぽ」を食べようということになり、

指定席券を「かもしか」から「こまち」に変えて、

秋田で昼飯を食べていくことにしました。
きりたんぽ鍋にさっそくありつくことに

きりたんぽがたくさん入っていて、とても温まりました(^^)

「かもしか」に乗らないで、秋田で昼ごはんにしてよかった〜。

やっぱり地元に来ると、名物は美味しいね。

鍋だけでは食べたりなかったので、駅の売店で売られていた、

大館駅名物の「鶏めし」を購入しました。車内で食べよっと♪
秋田からは、こまち92号に乗り込みます。

在来線ホームに新幹線がいるというのは、やはり存在感抜群です。

ミニ新幹線とはいえ、デッカイんだなぁ(笑)。
秋田新幹線「こまち」は全席指定の新幹線ですが、秋田から盛岡までは、

空いている席を自由に利用できます。

空いていることをいいことに、座席をぐるっと回転させてやりたい放題(笑)。

足を伸ばせば、グリーン車並みの快適さです♪いや〜、楽チン。

さっきまで乗っていた「いなほ」の座席があまりにショボかったので、

やっぱ新幹線は違うなぁ〜とつくづく思いました。

大館駅名物の「鶏めし」は、さすが名物駅弁だけあって、

とっても美味しかったです(→ご満悦の表情)

盛岡に5分ほど遅れて到着。東京行きなので、ここで乗り換えです。

まだまだ東京には帰らないぞー!

盛岡からは、
「はやて」八戸へ。さらに北へ北へと向かっていきます。

「はやて」もこの時間になるとさすがにガラガラで、

指定席を取っていませんでしたが余裕で座ることができました(^^)

八戸からは、特急列車で三沢駅を目指します。

この列車は特急「つがる」として、八戸〜青森〜弘前間に使用されている、

とてもカッコいい車両です。これには乗らないんですけどね・・・。
実際に乗るのはこちら。「つがる」の隣に止まっていた特急「白鳥」です。

485系という古い車両ですが、

外見・内装ともにすっかりリニューアルされて、

特急らしい列車になっています。

「はやて」からの乗り換え客が一斉に乗り込んできたので、

僕たちも大急ぎで自由席を取ってから、この写真を撮りました(笑)。

この列車、八戸からはるばる函館まで走りぬく長距離ランナーです。

わずか15分ほどで、最初の停車駅である三沢駅に到着です。

ここから歩いて5分ほどのところにある、
古牧温泉を目指します。

JRの駅に隣接して、
「十和田観光電鉄」という私鉄の駅がありました。

とてもレトロムードあふれる駅舎で、思わず中に入ってみたら、

駅員さんが
「これから電車が来るよ〜」というので、

改札の中まで入れてもらって、電車を待っていることにしました。

すると2両編成のかわいい電車がノコノコとホームに滑り込んできました。

どこかで見たことあるな〜と思ったら、
元・東急電鉄の車両でした(^^)

改札の中まで入れてくれた駅員さんに感謝。旅先で触れた暖かさでした。

いよいよ温泉だ〜。わくわく(^^♪
雪道を歩くこと5分、古牧温泉に到着です。

ここの温泉のすごいところは
とにかくデカイ!!

湯冷めしないように敷地内を
マイクロバスが行き交っているほどです。

お風呂も大きく分けて3つあり、

まず、1200坪の広さを誇る日本一の
「大岩風呂」

そして大きな池と滝が見える
「絶景露天風呂」

最後に最も昔からある
「古牧元湯」があります。

これらがたった
500円で入り放題なんです。しかもバスタオル使い放題♪

大岩風呂で泳いで、露天風呂では池に雪を投げて遊んで、大満足でした。
大岩風呂から出てきて牛乳を飲み終わって満足げな表情。

すっかり身体の芯まで温まって

半そで1枚でも汗が吹き出してくるほど暑かったです。

お土産屋やゲームセンター、食事処が
商店街のように並んでいて、

もう一つの街のような旅館です。

また都会のように洗練されていなくて、

なんとなく、
うさんくさい所もすっかり気に入ってしまいました(笑)。

滞在時間3時間だったけど、ぜんぜん足りないぐらいあっという間でした。
三沢駅に戻ってきました。まだ東京に日帰りできる時間ですが、

今回はさらに北を目指します。

19時16分発の
特急「スーパー白鳥」21号で、いざ函館へ!
「スーパー白鳥」はさすが「スーパー」がつくだけあって、

八戸から乗車した「白鳥」と比べると、
外見・性能とも抜群です。

雪の中を最高時速
130kmで疾走。

あっという間に
青森駅に到着しました。

青森駅のホームは雪で覆われていて真っ白。人影もほとんどなく、

本州の果てまでやってきたな〜という感じです。
「あおもり」と書かれた駅名に、なんとも旅情を感じずにはいられず1枚。
これが函館まで乗車した特急「スーパー白鳥」21号です。

JR北海道の車両だけあって、外見はJR北海道を走る特急たちにそっくり。

雪の中を爆走してきただけあって、前面には雪がびっしりついていました。

この列車の好きなところは、最前部と最後部に、

小さな
展望窓が付いているところです。運転席は上にあって、

乗客はその下の小さな窓から、運転手気分を味わうことができます(^^)

僕たちが乗ったのは一番前の車両(わざわざ指定した)だったので、

青森までほとんど自分の席でおとなしく座っていることなく、

展望窓を独占しておりました(笑)。鉄道ファンの方々、悪いねぇ。

しかし、展望車気分は青森で終了。ここから進行方向が変わるので、

僕たちは一番後ろの車両に変わります。う〜ん、残念。。。

車両の側面には、本州と北海道の地図が描かれていて、

この列車が、その2つを結んでいることを表現しています。
青森から1時間50分。ついに北海道の地、函館に到着しました!!

55kmもある青函トンネルをたった22分で爆走した走りっぷりには感激。

しかし、感激してる暇はあまりありません・・・。

実は函館滞在時間わずか40分(爆) なんとむなしい事。。。

何しろ、今回の正月パス、元旦のみ有効なので、

元旦のうちに列車に乗らないと、また切符を買わなくてはならないのです。

とりあえず駅前のタクシーで大急ぎで、赤レンガ倉庫のそばの

「ラッキーピエロ ベイエリア本店」に向かいます。

ここでカレーを食って、名物の「チャイニーズチキンバーガー」を買って、

さらに隣の「ハセガワストア」で、これまた函館の新名物「やきとり弁当」を

買うはずだったのですが、店員のオッチャン、これから焼き鳥を焼くというので

あえなくゲームオーバー。。。

ふたたびタクシーを呼びつけて、大急ぎで函館駅にとんぼ返りです。

駅舎も赤レンガも何も写真撮れなかった・・・(汗)。
というわけで、なんとか北斗星82号に無事乗車。

発車ベルもなっていたので、まさに
駆け込み乗車でした(笑)。

駅員さんに
「走らないと行っちゃうよー」って言われたし。。。

なにはともあれ、間に合えばいいんです。

あとは上野までのんびり寝台列車の旅が始まります。

指定した部屋はデュエット。2人用の個室寝台です。

通常の開放型B寝台とまったく同料金で乗れる上、ちゃんと鍵もかかるので、

旅情的にも防犯的にも、とっても素晴らしい部屋だと思いました。

とりあえず浴衣に着替えて、
ロビーカーでまったり。

(本当は浴衣でロビーカーに来るのはNGだそうです・・・汗)。

青函トンネルを抜けて、本州に入ったあたりで眠くなってきたので、

部屋に戻り、寝ることにしました。オヤスミナサイ。。。
朝は車掌の「列車はまもなく福島に着きます」のアナウンスで

目が覚めました。時間は6時半ぐらいでしょうか。

東の空にまぶしい朝日が昇りました。外は一面の銀世界です。

福島を出ると、いよいよ僕のふるさとである本宮を通ります。

雪はあまり降らないところなのですが、前日までの大雪の影響もあってか、

道路にも雪が積もって凍り付いていました。外は寒そう〜(>_<)/

食堂車で
朝食が始まりますというアナウンスが入ったので、

さっそく朝食を食べに行ってみました。予約なしで食べれるということで、

案の定、「ただいま
10組お待ちいただいております」とのこと(汗)。

しかし、そうそう引き下がるわけにもいかず、
待ちました

そしてようやく自分たちの順番に。洋定食をオーダーしたのですが、

スクランブルエッグ、ウィンナー、パン、サラダ、ヨーグルト、ジュース、コーヒー

と、
1600円の割にはなかなか豪華で、とても優雅なひととき

過ごすことができました。食べ終わる頃には宇都宮に近づいていて、

ちょっと旅情に欠けましたが、

それでも
生まれて初めての食堂車には感動しました(^^)
10時15分、定刻どおりに終点上野駅に到着しました。

乗客たちはなかなかその場を離れようとせず、

たくさん記念撮影をしていました。

それだけ寝台列車というのは、みんなにとって特別で優雅な列車なのでしょう。

今回の正月パスの旅は、いろんな列車に乗れたし、美味しいもの食べれたし、

きれいな風景も見れたし、温泉も入れたし、14回目の北海道にも行けたし(笑)

本当に充実した旅になりました。また来年もぜひ出かけてみたいです。

(おわり)

今回の旅の行程
東京 6:08 →→→ (上越新幹線 とき) →→→ 8:29 新潟
新潟 8:33 →→→ (特急 いなほ) →→→ 12:11 秋田
秋田 13:23 →→→ (秋田新幹線 こまち) →→→ 15:11 盛岡
盛岡 15:26 →→→ (東北新幹線 はやて) →→→ 16:04 八戸
八戸 16:13 →→→ (特急 白鳥) →→→ 16:27 三沢
三沢 19:16 →→→ (特急 スーパー白鳥) →→→ 21:54 函館
函館 22:42 →→→ (寝台特急 北斗星) →→→ 10:15 上野


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