昨日の夜が、8時位に寝てしまったので、今朝は5時に目が覚めました。
外は相変わらず雨降り・・・。今日1日、十勝地方は雨とのことで、
けっきょくテラス席から日高山脈を望むことはできませんでした。
まだ朝食の時間には早く、お風呂も6時から営業開始だったので、
フロントで傘を借りて、ホテルの周辺を散策してみることにしました。
雨の中、ホテルから徒歩10分ほどの緑ヶ丘公園にやってきました。
帯広の市街地の真ん中なのですが、ものすごい広い芝生の広場が
入り口から広がっていました。
ギネスブックにも載った事があるという400mの長ーいベンチ。
芝生の広場の端から端までず〜っと続いています。
しらかばたちの径
立派な白樺の木々が並んでいました。
白樺は細い木が多いので、こんだけ太い株はあまり見かけません。
公園の中へ入っていけば行くほど自然が深くなっていきます。
市街地の中にあるとは思えないほど、緑が濃い公園です。
雨が降っているので、足元がぐしょぐしょになってしまいました。。。
森の小道を抜けると、急に観覧車が見えてきて、おびひろ動物園に。
ホテルから観覧車が見えたのですが、ここだったのですね。
ウツベツ川。
公園の中を流れる川です。
ぐるりと一周して、また芝生の広場の近くまで戻ってきました。
広場の脇には池があって、噴水が出ていました。
カモも何羽かいましたが、近付いてもじーっとしていました。
朝だからまだ少し寝ぼけているのかな?
カモ横断中。
思わず足を止めて先を譲ってしまいました(^^ゞ
とてっぽ通り。
旧広尾線が走っていた線路沿いの道で、
北海道ホテルのすぐ脇から延びています。
ホテルに戻ってきました。
まだ6時半なので、ロビー内はひっそりとしていました。
ビジネス利用の人も何組かいたようで、その人たちは
早くもロビーで新聞を読みながら、チェックアウトをしていました。
このホテルでは朝早くチェックアウトをする人には、
朝食をテイクアウトできるサービスも行っているようです。
部屋に帰ってから温泉に入ったり、庭を散策したりして時間つぶし。
朝8時になったので、朝食を食べに行くことにしました。
ここのホテルは朝食がとっても美味しいことでも有名です。
昨日夕食をいただいた「バードウォッチングカフェ」で和食か洋食を
選ぶことができ、和食はご飯が、洋食はパンがおかわり自由です(^^)
普通、ホテルの朝食というとバイキング形式がほとんどなのですが、
北海道ホテルではゆっくり朝食を楽しんでもらおうというモットーから、
1品1品、テーブルに料理を運んできてくれます。
飲み物だけは自分で取りに行きます。
コーヒー・紅茶・オレンジジュース・トマトジュースなどの他に、
北海道ならではの搾り立ての牛乳もありました。
さすが北海道の牛乳は味の濃さが違います。美味しい〜。
思わずこの場で2杯がぶ飲み(笑)。
天気は雨でしたが、庭の美しい緑を見ながらゆっくり食べる朝食は、
とてもすがすがしく、気持ちのいい1日の始まりを演出してくれました。
本来は今日も1日、帯広市内をゆっくり市内観光する予定だったのですが、
北海道の太平洋側は雨が止みそうにもないとのことで、
今日は早めに日本海側へ抜けることにしました。
帯広駅11時36分発のスーパーとかち6号に指定席を変えて、
ホテルも早めにチェックアウトして、旧国鉄広尾線、愛国駅へ。
駅舎は新しく立て直された感じのものでしたが、
ホームや線路はそのまま残り、SLも展示されていて、
当時のおもかげをうかがい知ることができました。
愛国駅の時刻表。
1日6本しか走っていなかったのですね。
当時の運賃表です。帯広までは110円、札幌までは2,100円、
東京都区内までは8,400円だったようです。
ふるさと銀河線も、昔は国鉄池北線だったので、
陸別駅や北見駅にもけっこう安く行けていたのが分かりますね。
路線が次々に廃止された今では、この運賃表の半分ぐらいの駅は
すでに消滅してしまった駅になってしまっています。
駅名も弟子屈(現・摩周駅)や川湯(現・川湯温泉)など、
昔のまま残されていますね。
周りにはたくさんの名刺や写真が貼り付けてありました。
愛国から幸福ゆき
誰が最初にこれを考えたのか分かりませんが、
本当に縁起のいい乗車券ですよね。
愛国駅からさらに南下すること約10分、幸福駅に到着しました。
こちらは愛国駅以上に人気のある駅舎で、
周辺の見どころの中でも一番の観光スポットになっているらしく、
大型観光バスの駐車場までありました。
愛国駅の10倍はあろうかという、おびただしい数の名刺や写真。
駅名の持つ力はすごいですね。
駅のホームもそのまま残されていました。
そして当時の車両も。
なんとこの車両、ドアが開いていて中に入れるではありませんか。
まさか中に入れるとは思っていなかったので、ビックリ。
普通だったら、こんな状態で保存していたら、
ものすごいいたずらがされてしまいそうな雰囲気ですが、
この車両の中はいたってきれいに保存されていました。
それだけみんなに愛されていたということでしょうか。
車内は扇風機とボックスシートが並ぶ昔懐かしのレトロ車両。
北海道の列車なので、窓はすべて二重窓になっています。
鉄道にもっと早くから興味を持っていれば、
この列車が現役で元気に走っている姿を、
この目で見て、そして実際に乗ってみたかったです。
廃線というのは、本当に寂しいですね。
今、この路線を復活したら、観光でけっこう乗りそうな気もしますが、
鉄道ってそう甘くはないんでしょうね。
幸福の鐘。
たぶん最近になって新しく設置されたっぽい感じの鐘でした。
けど、一応鳴らしてみたりして・・・(^^ゞ
幸福駅のホームのすぐ脇は広々とした畑が広がっています。
家も駅の周囲にポツポツとしか建っていません。
帯広を出て、すぐにこんな風景ですから、
旧国鉄時代の広尾線の経営状況がいかに厳しかったかが分かります。
ホテルから愛国駅、幸福駅と回って帯広駅へ。
約1時間半のドライブでしたが、初めてのスポットばかりで
けっこう楽しかったです。
今回、レンタカーは1日単位ではなく、24時間単位だったので、
昨日の11時に借りて、今日の11時に返しても3,000円。
車の燃費が悪かったので、ガソリン代がちょっと高かったけど、
それでも24時間で免責込み3,000円なら満足です。
レンタカーを返して、さっそくホームに上がると、
帯広駅ではすでにスーパーとかち6号が発車を待っていました。
帯広から、一気に小樽へ。
期待していた狩勝峠は帰りも霧でほとんど見えませんでした。
天気のすぐれない太平洋側を抜けて、千歳、札幌、小樽と日本海側に
向かうに連れて天気がよくなり、小樽に着いた頃にはすっかりいい天気に。
運河沿いの散策は暗くなってから行くことにして、まずは天狗山へ。
ロープウェイ割引乗車券は駅前長崎屋地下のJTBで購入できます。
駅からは路線バスでロープウェイ乗り場まで一気に坂を上っていきます。
振り返れば道の向こうには真っ青な海が広がり、気持ちのいい道です。
早めに帯広を切り上げてきて正解でした。
ロープウェイで頂上に到着。
前回、春に来たときほどではありませんでしたが、
今日も天気がよく、遠くの増毛連山までよく見えました(^^)
天狗山の山頂はスキー場のゲレンデになっているので、
函館山のように見晴台が混雑することもなく、
のんびりと景色を楽しむことができます。
海側と反対側の山側。
こちらはどこまでも山が続いていて、遠くには雪山も見えました。
天狗山のロープウェイを降りてすぐにあるのがシマリス公園。
リスをもうちょっと可愛く描いたらいいと思うのですが、
前回の支笏湖のボート乗り場といい、どうも北海道の動物たちの絵は
リアルすぎてちょっと怖いです。
シマリス公園に入ると、いましたー!小さな小さなリスが(^^)
なにやら両手に抱えて、むしゃむしゃ食べています。かわいいなぁ〜。
ハムスターを思い出して、また飼いたくなってしまいました(^^ゞ
遠くに見えているのは積丹岬です。
札幌から小樽までは電車が頻繁に走り、高速バスも5分〜10分おきという
ものすごい輸送量ですが、小樽から先は単線のディーゼル列車が、
1日に数本走るのみという超閑散区間。
北海道はこの辺のギャップがすごいなぁと思います。
天狗山を降りて、小樽の市街地へやってきました。
まずは堺町通りをふらふらと。
この付近が北一硝子店や六花亭などが立ち並ぶ一番賑わう界隈です。
ですが、こんなに明るいのに、小樽の店はほとんどが6時閉店。
というわけで、今回はランプの喫茶店「北一ホール」に行けませんでした。
夏ぐらいもっと長く営業してくれればいいのに〜って感じです。
上の写真で一際高いメルヘンチックな建物が「ルタオ」です。
1階はあまいお菓子がたくさん並ぶおみやげコーナー、
2階はその甘いケーキが食べられる喫茶コーナー、
そして3階は展望室になっています。
3階がこういう展望室になっているというのは初めて知りました。
ちなみに2階と3階の間は非常に長く、エレベーターを使わないと、
延々と階段を上がることになります(^^ゞ
ルタオの展望室からは、堺町通りの始発点である、
メルヘン交差点を見下ろすことができました(^^)
人力車も元気に走っています。
「500」と書いてあるのは、500円で乗せてくれるのかと思いきや、
写真を撮るだけで500円とのことです(^^ゞ
こうして後ろから撮ればタダですけど、前から撮ったら請求されるかも(笑)。
最後は定番の運河沿いにやってきました。
暗くなるのを待っていましたが、6月の北海道は
ぜんぜん暗くなりません・・・。
というわけで、ガス灯が一応灯ったのを確認して、
「あぁ〜、やっぱり運河は夜がいいねぇ〜」と無理やり納得させてみたり。
運河沿いに並ぶレストラン街です。
いろんなお店が並んでいますが、
観光客で一番賑わう場所に「びっくりドンキー」があるのが、
なんだかいつも違和感を覚えてしまいます。
そんなこんなで、夕食は小樽のラーメン屋で軽めに食べて、
札幌に帰ってきました。

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