こんばんは!今回の旅は夜行列車で向かう東京旅行です。
夜22時に札幌駅を発車する列車だったので、
6時に仕事終わって、帰って、シャワー浴びて、晩飯食べて、
余裕、余裕♪とか思ってたら、8時過ぎまで残業・・・。
ふー。やっと仕事が終わって東京へ向けて出発です。
大急ぎで準備して、まずは自宅の最寄り駅から地下鉄南北線で、
札幌駅を目指します。ホームに入ってきたのは3000系という古い車両。
南北線には5000系と3000系の2種類があるのですが、
3000系は2ドア8両、5000系は4ドア6両と大きさも編成もバラバラです。
今回の旅で使用する「札幌・東京フリーきっぷ」。29,500円です。
往復には東北新幹線か北斗星B寝台が利用できます。
飛行機で行けば、札幌−東京は片道10,000円からあるのですが、
この3連休だけは頼みのエアドゥが10,000円チケットを発売しておらず、
また久しぶりに鉄路で行くのも悪くないかなぁと思い、
初めて購入したきっぷです。寝台の個室が使えないのが難点ですが、
その分、おまけとして、東京近郊が6日間乗り放題!
通常に鉄道で行くと、片道20,000円以上するので、
単純に往復するだけでも1万円以上はオトクです。
札幌駅には21時40分ごろ、到着しました。
まず、最初に乗る列車は青森ゆきの急行「はまなす」です。
夜行列車ですが、自由席は立ち客が出るほどの混雑っぷり。
普通列車が5日間10,000円で乗り放題の「北海道&東日本パス」の、
特例事項として、この急行「はまなす」の自由席に限り、
急行料金など一切なしで乗車できるので、自由席はいつも大人気。
数時間前から並んでいる人もいるとか・・・。
確かに安く行けるのは魅力的なのですが、
ぜんぜん眠れないと結局は肝心の現地に到着してからが、
眠くて眠くてどうしようにもない・・・ということになってしまうので、
この「はまなす」自由席には一度しか乗ったことがありません。
一方、今回僕が乗車した指定席は超豪華シート。
「ドリームカー」と呼ばれている車両で、
以前グリーン車で使われていたシートが使われています。
特筆すべきは、そのリクライニング角度。
僕のように背の低い人は、完全にリクライニングを倒すと、
足が浮いてしまうほどに、座席を倒すことができます。
これで青森まではとりあえずゆったり行けます。
足元にはしっかりフットレストもついています。
一番前の席だったので、窓の開閉が少しうるさかったですが、
その分、前が壁だったので、壁に足を付けて、
ほぼ真横の体勢で寝ることができました(^^)
急行「はまなす」は定刻通りに札幌駅を発車しました。
はまなすは、電車でもディーゼル車でもなく、
機関車が引っ張るタイプの「客車」と呼ばれる列車なので、
車内はとっても静かで快適です。
車掌さんのアナウンスで、本日の指定席は全て満席とのこと。
やはり北海道から東北や関東へ遊びに出かける人も多いのですね。
写真は一駅目の停車駅、新札幌駅。
ここからは深い眠りに落ちていきました。おやすみなさい・・・。
気が付くと、函館に到着していました。
4時間ぐらいは寝ていたみたいです。
現在の時間は2時42分です。
函館では進行方向が変わり、
ここまで引っ張ってきたディーゼル機関車から、
電気機関車へと、機関車も交換されます。
18分間の停車時間があるので、
ホームには深夜にも関わらずたくさんの乗客が降りて、
外の空気を吸ったりしていました。
機関車付け替え作業中。
鉄道ファンがけっこう集まっていました。
機関車が取り付けられ、出発準備が整いました。
古ぼけた「はまなす」のヘッドマークが歴史を感じさせます。
僕が乗りたかった「カーペットカー」。
函館に到着しても、みんなぐっすり寝ています。
急行はまなすには、B寝台車・カーペットカー・ドリームカー・自由席の
4種類の席があるのですが、今回僕が使用しているきっぷで乗れる、
一番ゆっくり眠れる車両が、このカーペットカーです。
こうして見ると、ミイラが並んでいるみたいですが・・・^^;
人気があるのは、2階にある5席。半個室風になっていて、
隣の人を気にすることなく眠ることができます。
函館からは後ろ向きに進んでいきます。
寝ている人も居るので、座席をぐるりと回すことはありません。
僕もふたたび夢の中へと・・・。
青函トンネルもいつの間にか抜けていました。
気が付くと、空が少しずつ白んできていました。
いつの間にか、本州に入ったのですね。
蟹田駅を過ぎると、陸奥湾の海が見えてきます。
対岸に見えているのは、下北半島です。
「みなさま、おはようございます。あと10分ほどで終着青森です。」
昔ながらのチャイムのあと、青森到着のアナウンスが流れる頃、
ようやく朝日が顔を覗かせてくれました。
5時40分、青森に到着。定刻より5分ほど遅れて到着しました。
青森駅では、太平洋回りの八戸ゆき特急「つがる」と、
日本海回りの新潟ゆき特急「いなほ」の2本が接続。
眠い目をこすりながら、みんないっせいに乗り換えです。
乗り換え用の通路には朝日がまぶしく光っていました。
今回は指定席利用なので、自由席争奪戦もなく、
ゆっくりと乗り換えできるのがいいですね^^
僕が乗るのは、八戸ゆき特急「つがる」2号です。
新幹線がまだ盛岡までだったころは、特急「はつかり」の
スピードアップ版の「スーパーはつかり」として走り、
その後、新幹線が八戸まで開通した2002年12月からは、
新たに名前を「つがる」へと変え、現在は弘前まで足を延ばします。
E751系という車両で、最高速度は時速130km。
つがる2号は、青森から八戸までの96kmを、56分で走破します。
横から見ると、こんな感じです。
JR北海道の特急と違って、JR東日本の特急はカラフルですね。
青森を発車すると、途中、野辺地と三沢に停車します。
途中、浅虫温泉の周辺では、
陸奥湾の穏やかな海を見ることができます。
少し霧がかかっていてよく分かりませんが、
遠くにビル群が見えてくると、青森第2の都市、
八戸にまもなく到着です。市街地は八戸駅からは大きく離れています。
野辺地と三沢では、相当な乗客が乗ってきました。
全員が乗り込むまでに時間がかかってしまい、
結局、八戸には4分ほど遅れて到着。
八戸到着は6時52分。
乗り換え時間が、もともと7分しか取られていない上に、
つがるが4分遅れたので、新幹線との接続時間わずか3分^^;
大急ぎで、みんな新幹線ホームへと向かいます。
いよいよ新幹線に乗車。久しぶりの「はやて」です^^
しかも途中停車駅が盛岡・仙台のみ。東京までは2時間56分で到着。
東京−八戸間を2時間台で走れることをアピールするために、
1日1本だけ設定された、最速達タイプの「はやて」です。
青森からの「つがる2号」を利用すると、
青森からも3時間59分と、こちらもギリギリの3時間台。
なので、乗り換え時間もわずか7分と、
他の時間帯よりもかなり短く設定されているのです。
新幹線はすっかりJR東日本の代表格となったE2系。
東京ゆきの行き先表示が、いよいよ来たな〜という感じです。
「はやて」号には実は2種類の座席があることが多く、
僕はいつもその座席にこだわって、指定席を取っています。
1号車から6号車、そして9号車(グリーン車)、10号車は、
このような1人1窓で、普通の新幹線タイプのシートなのですが・・・
7号車、8号車のみは、このような大型窓が使用され、
座席も、リクライニング機能の他に座面もスライドするという
ちょっとバージョンアップされた車両なのです^^
E2系1000番台と呼ばれる、新しい車両で、
「はやて」の場合は、7号車・8号車に関しては、
必ずこのシートが採用されています。
一方、1号車から10号車全てがこのシートの場合もあります。
僕はどうしてもこの車両の座席(しかも車窓がよく見える後方側)に
座りたくて、いつも7号車(または8号車喫煙)を指定しています。
そして、6時55分。いよいよ「はやて2号」が八戸駅を発車しました。
乗り換え時間がわずか3分だったので、
缶コーヒーも買えず・・・^_^; ホームに降りたときは発車1分前でした。
それでも定刻になんとしてでも発車するのは、
やはり2時間台をキープするためには、どうしても必要なんでしょう。
なめらかな加速が、さすが飛行機の猛烈な加速と違って快適です^^
八戸発車時は、まだガラガラでした。
「はやて」は全車指定席なのですが、八戸〜盛岡間は「はやて」しか
走っていないので、指定席がなくても、空いている席なら座ってOK。
しかし、それがまだ完全には浸透していないらしく、
通路には指定席を取れずに立っている人がたくさんいました。
八戸から盛岡までは時速260km運転。
ほとんどがトンネルですが、やっぱり速いっ!
おぉぉぉぉぉぉぉぉぉー!って感じです(笑)。
まるで初めて新幹線に乗った人のように興奮してしまいました。
雄大な岩手山が見えてくると、まもなく最初の停車駅、盛岡。
八戸からはノンストップで2駅通過し、わずか29分で到着です。
盛岡では6分間停車。
ここで、秋田からやってくる秋田新幹線「こまち」と連結します。
「はやて」が大きな口をあけて、「こまち」の到着を待ちます。
この新幹線の連結シーンは、
子供たちや鉄道ファンを中心にいつも大人気です。
秋田から「こまち」がやってきました。
向こうも大きな口を開けています。
連結はあっという間で、その後はすぐに発車します。
この秋田からやってきた「こまち」も、
秋田−東京間を3時間48分で結ぶ最速達タイプのもの。
秋田から東京へ向かう上り列車では唯一4時間を切る新幹線です。
盛岡からは、けっこうな乗車率となり、
隣にも一人旅の女性が乗ってきました。
今回、喫煙席しか取れなかったのですが、
周りの人もやむなく喫煙席を取ったのか、
タバコを吸っている人はほとんどおらず、快適に過ごせました^^
盛岡を過ぎて、車内販売が回ってきたので、
新幹線に乗ったら定番の朝のコーヒーを頂きました。
300円と値段は少々高いのですが、
この少しだけ優雅な気分にさせてくれる感覚がたまりません(笑)。
盛岡からはさらに速度を上げて時速270km運転。
トンネルも少ないので、びゅんびゅん気持ちよく走ります。
一面に広がる田んぼとポツポツ見える農村の風景が、
やっぱり北海道にはあまりない風景だなぁと思いました。
盛岡から43分。あっという間に仙台に到着。
札幌を出て以来、久しぶりの大都会です。
こうして見ると、やっぱり仙台は東京に近く、
札幌はなんて遠いんだろう・・・と思ってしまいますね。
猛烈なスピードで突き進んできた「はやて」もスピードを一気に緩め、
グネグネとしたカーブを進んだのち、仙台駅に入線しました。
仙台では、さらにたくさんの乗客を乗せ、車内は完全に満席。
通路も立ち客でいっぱいの状態となりました。
次はもう東京です。
仙台駅を出てしばらくは家が続きます。
他の街はすぐに家がなくなってしまうのですが、
さすが高層マンションも多く、東北の中心都市です。
同じ大都市でも、やはり札幌と仙台では家並みがぜんぜん違います。
札幌はベランダのない箱のような家で雪かき用のハシゴが付いた家か
雪が落ちやすいようにすごい急な屋根になっている家が多いですが、
仙台は東京と同じ瓦屋根の家が多いです。
20分後には、福島駅を猛烈な勢いで通過。
さらにわずか10分もたたないうちに、
地元、本宮に近い郡山の街並みがぐんぐん迫ってきますが・・・
もちろん郡山駅もトップスピードで通過^^;
「はやて」は福島県内には1本も停車しません。
その分、福島駅には山形からの山形新幹線「つばさ」が、
郡山駅には郡山始発の「なすの」が入ってくるので、
本数はそれなりには確保されているのです。
その後も、新白河・宇都宮・小山と立て続けに通過し、
風景も次第に山のない、開けた感じになってきました。
関東平野に入ってきたのです。
横からは上越・長野新幹線の線路も近付いてきました。
埼玉新都市交通「ニューシャトル」が線路沿いを走るようになると、
まもなく大宮が近いです。
大宮駅も通過。ここまで仙台駅から1時間15分です。
大宮を通過する新幹線に乗るのは初めてでしたが、
相当にゆっくりなスピードで通過していました。
安全柵などがなく、基本的には必ず停車する駅なので、
通過するのは、なんだか不思議な感じがしますね。
大宮を過ぎると、いよいよ首都圏へ突入という感じが強まります。
車窓左手にはJR埼京線が並走し、右手には高層マンションが。
見渡す限りどこまでも続く街並みと、山のない風景。
東京に住んでいた頃は、この風景を見るたびに、
ガッカリしていたことを思い出します(笑)。
ですが、今回は遊びで来ているので、ガッカリとは程遠く、
逆に「東京ってやっぱりすげぇ・・・」と、既にさいたま市の時点で
思ってしまっておりました(笑)。やはり感覚がぜんぜん違いますね。
荒川を渡り、いよいよ東京都へ突入です。
天気もだいぶよくなってきたみたいです。
地下の上野駅を通過し、山手線が横に平行するようになると、
久しぶりに自動放送が流れ、「まもなく終点、東京です」。
定刻どおり、9時51分に東京駅に到着しました!
札幌駅から11時間51分の長旅でした(笑)。
八戸からは2時間56分ですから、
いかに札幌が遠いかというのが鉄道で旅行すると痛感しました。
東京は思ったよりもぜんぜん暑くなくて快適な陽気でした^^

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