おはようございます!
今日は夕張への日帰り一日散歩の旅です。
昨日の夜はまったく眠れなかったので、
結局、一睡もしないままの状態での出発となりました。
朝6時11分発の始発の地下鉄で、まずは札幌駅へ向かいます。
一日散歩きっぷを購入するべく、自動券売機へ。
一日散歩きっぷは2,040円ですが、オレンジカードでも買えるので、
あらかじめ金券ショップで安いオレンジカード(970円)を買っておけば、
実質1,980円で購入することができます(^^) カードは記念に残るしね。
自動券売機に入るオレンジカードは2枚まで。
何枚でも入れば、もう少しお得に買えるんですが、
そこまでうまくはできてないようです(^^ゞ
いつも通り、「一日散歩きっぷ」のボタンをポチっと押して購入!
地下鉄からのJRへの乗り継ぎが7分しかないので、
ほんとはこんな所でこんな写真を撮ってる余裕はあまりないです^^;
6時24分発、東室蘭ゆきの普通列車。
711系という札幌近郊ではあまり走っていない電車で運行されます。
札幌近郊の列車ダイヤが過密になってきたので、
加速度1.1km/h/sの711系では、乗客をさばき切れず、
現在は岩見沢〜旭川間や苫小牧〜東室蘭間などで
主に活躍しています。
車内は昔ながらのボックスシートが並び、暖かい雰囲気。
朝の早い時間帯は、多くの人が新千歳空港へ向かう、
快速「エアポート」へと乗車するため、東室蘭ゆきはガラガラです。
車内は各ボックス一組ずつ、程よく席が埋まりました。
足を伸ばして、のんびり行けるのが711系のいいところ^^
一睡もしていなかったこともあり、列車が動き出すと、
あっという間に睡魔に襲われました。
朝日が昇りました。
空をオレンジ色に染めていてとてもきれい。
これから長い旅が始まるんだなーと思いました。
爆睡しているうちに最初の乗り換え駅、千歳に到着しました。
外に出ると、一気に目を覚ましてくれるような冷たい空気が
僕を包み込みました。
今日は札幌でも今シーズン初めて氷点下になった日だけあって、
郊外の千歳では、さらに冷え込んでいるものと思います。
対面式の乗り換えにはなっていないので、
一旦階段を降りて、反対側のホームへ再び上がります。
ちょうどホームへ上がると追分ゆきのキハ40系が
ゆっくりとホームに入ってきました。
「千歳⇔追分」 わずか3駅間を行き来する列車です。
中間の駅は、南千歳駅のみです。
2駅しか停まらないのだから当然のごとく空いていました。
僕のほかに乗客は3人です。平日は混んでるのかなぁ・・・。
札幌からだと、僕の乗車した6時24分の列車の後に発車する、
6時34分と6時48分の快速エアポートでも、
この列車に接続することができます。
しかし、発車時刻の7時41分が近付いても、
快速から乗り換えてくる人はまったくいませんでした^^;
窓はしっかり二重窓。ここらへんが北海道らしいですね。
現在の近郊型の電車や特急車両は、ガラスが特殊加工されて
一枚窓ですが、昔ながらの車両はまだまだ二重窓が健在。
確かに一枚開けると、冷たい風が一気に入ってきて寒いです。
7時41分に千歳を出発。
鈍い加速で、まずは南千歳へ到着しました。
なんと一駅目でいきなり5分も停車。
何を待つのかと思ったら、札幌方面から来た、
普通列車の苫小牧ゆきがホームに入ってきました。
てっきり千歳からは2駅だし、すいすい行くのかと思ったら、
ここでさらに1本接続してるんですね(^^ゞ
本当にのんびりしている列車です。
南千歳を出ると、早くも、
「次は終点、追分です」の自動アナウンスが流れます。
ここで線路は3方向に枝分かれをしていきます。
僕が乗っているこの真ん中の線路が石勝線。
左側の地下へ潜っていくのが新千歳空港ゆき、
右側の少し高架になっているのが千歳線苫小牧方面です。
千歳線に別れを告げて、単線の線路を走り始めます。
電化されていないので、架線もなくすっきりしています。
南千歳を出ると、これまでの札幌近郊の風景から一変、
あっという間に北海道らしい広大な畑の風景が広がります。
今日は冷え込みのせいで、畑も霜で白くなっていました。
スノーシェルターの中を次々にくぐって行きます。
シェルターの前後が一部複線になっていて、
列車の行き違いができるようになっています。
石勝線は雪の多い山岳地帯を走るので、
トンネルとシェルターの連続する路線です。
追分駅が近付くと、石勝線は高架に駆け上がり、
下には苫小牧方面からの室蘭本線がやってきます。
どこまでもまっすぐに延びる架線のない4本のレールは、
いかにも北海道らしい大スケールの景色です^^
終点、追分駅に着きました。
ここが基点となって、苫小牧・岩見沢・帯広・千歳方面へと、
4方向に線路が分かれています。
結局、ここまで乗った乗客は僕も含めてわずか5人でした。
キハ40系が2つ揃いました。
追分駅は石勝線の特急停車駅でもありますが、
室蘭本線の方はすべて普通列車のため、
キハ40系の姿が目立ちます。
天気もいいことだし、乗り継ぎまで30分あるし、
ちょっと駅の外に出てみよう!
・・・と外に出たはいいものの、さすが内陸の町だけあって、
外はまだこの時間、めちゃくちゃ寒かったです((+_+))
かわいらしい小鳥が並んだゲートを抜けて、
追分駅の上をまたぐ歩道橋に上ってみることにしました。
それにしても寒いなぁ・・・。
手すり部分がばりばりに凍っていました^^;
歩道橋の上まで上ってきました。
追分駅は昔は相当広かったんだろうなーというのが、
この風景を見てもよくうかがい知ることができますね。
歩道橋を歩いて、駅と反対側まで来てみました。
こっちの方まで線路が延びています。
中間にはコンテナが放置されていたりして、
昔は石炭輸送で賑わったんだろうなぁと思いました。
日高線用の青いキハ40系が苫小牧に向けて走っていきました。
広い構内を1両の列車がコトコトと・・・。
まるでおもちゃの世界みたいです(^^ゞ
1日1本だけ、この日高線の車両が苫小牧と追分間を
往復しているようです。
追分駅までは順調に乗り継いできましたが、
ここから先に行く普通列車は3時間先までありません(汗)。
さすがにそんなに待てないので、新夕張まで特急利用です。
自動券売機で特急券を発売していたので、
ここもオレンジカードで買うことができました(^^)
追分から新夕張まで乗車券+特急券で1,130円。
痛い出費ではありますが、背に腹は変えられぬ。。。
JR北海道は、25kmまでなら特急料金300円なのですが、
追分から新夕張までって、25.4kmで切り上げ26kmになってしまうので、
一気に倍の600円になってしまうのです。
なんなら400mぐらい歩いてもいいんですけど。。。
改札の時間が近付いてきました。
僕が乗る列車は、スーパーとかち1号です。
特急列車は1番線からの発車です。
駅員さんが自由席の柱番号を丁寧に教えてくれました^^
それにしても人いないのに広いホームだなぁ・・・。
2番線・3番線ホームの方を見ると、
味のあるベンチが並んでいました。
ベンチに待って列車を待つのも辛い季節になってきました。
スーパーとかち1号が到着しました。
今年の10月に投入された新型車両キハ261系です。
車両はピカピカに輝いています。ひゃっほー。
自由席、混んでるかなーと思ったけどガラガラでした^^;
余裕で窓際の、しかも視界の広い側の席をGET!
追分駅を発車すると、キハ40系とは比べ物にならない
ものすごい加速で一気にスピードを上げていきます。
ポイントをガタンゴトンとMAXのスピードで通過する瞬間が、
「あー、特急乗ってるなー」って感じで好きです(^^)
キハ261系は、すでに稚内方面の特急には数年前から
投入されていますが、車内の様子はそれと全く同じでした。
インフォメーションボードには、新夕張まであと○○kmと、
次の停車駅までの距離が表示されるようになっていました。
わずか18分で到着メロディが鳴って、新夕張に到着。
この18分で1,130円。やっぱり高いなーと思いつつ、降りました。
新夕張からはいよいよ夕張ゆきの列車に乗り込みます。
特急「スーパーとかち」から5分で夕張ゆきに接続という好ダイヤ(^^)
ふたたび1両編成のキハ40系に乗り込みます。
車内は15人ほど。ボックス席に1組ずつ座っても、
まだ半分以上の座席は空いていました。
同じ北海道の1両編成でも観光地を抱える富良野線や、
釧網本線などはシーズンには座れないほど混雑していますが、
さすが夕張ゆきともなると、ほんとガラガラですね。
旅をするには足も伸ばせるし、快適そのものなんですが、
将来的にはどうなってしまうのか・・・ちょっと不安になります。
石勝線の帯広方面(右)と分かれて、
列車は左の夕張市内方面へと進行方向を傾けます。
さっきまでの特急のスピードとは比べ物にならない
ゆっくりとしたスピードで、列車は進んでいきました。
ここから先は、僕自身、訪れるのがすごい久しぶりで、
わくわくしながら前方の車窓を眺めていました(^^)
うねうねとカーブを繰り返しながら、坂を上って行きます。
エンジンがすごい唸り声をあげています。
最初の停車駅、沼ノ沢駅。
ここは帰りに食事で立ち寄る予定です^^
1駅目ですが、さっそく3人が下車していました。
続いて南清水沢駅。ここでも3、4人が下車。
夕張の集落は線路に沿って各所に点在しているので、
みんながみんな終点まで行くわけでもないみたいです。
駅というよりは、普通の家の裏口みたいな雰囲気でした。
夕張支線の中で唯一の有人駅である清水沢駅を過ぎると、
しばらく勾配のゆるい線路だったのが、ふたたび山登りに入ります。
清水沢駅から次の鹿ノ谷駅までが駅間6.6kmで最も長く、
夕張行きは急な登り坂となるため、その間を10分以上かけて
ゆっくりゆっくりと登って行きます。
すぐ脇を道路が走っているのですが、
車にスイスイと抜かれてしまっていました。
新夕張〜夕張間の駅名には全て「谷」か「沢」が付いています。
それだけ山と川に囲まれた自然豊かな土地にあるということですね。
長い長い坂道を登ってようやく鹿ノ谷駅に到着です。
ここまで来ると、夕張駅まではもう少しです。
このあたりは、線路がかなりゆがんでいて、
駅のホームや線路の周りも草がぼうぼう。
まるで廃線になってしまった線路と駅のようでした。
鹿ノ谷駅を出ると、1.3kmで夕張駅です。
山にへばりつくように家が建っていて、
いかにも過疎が進みそうな感じの街並みです。
実際、最大で11万人の人口を抱えていた街が、
今では1万3000人ほどまでに激減しているのですから、
ものすごい過疎率ですよね。。。
夕張駅のホームにゆっくりゆっくり進入。
ホームに置かれた雪かきグッズが冬の到来を感じさせます。
着いたぞー!夕張。
終点まで乗車していたのは、5、6人ほどでした。
このまますぐに列車は新夕張方面へと折り返してしまいます。
以前に一度訪れたときは冬だったので、
その時の運転手のおじちゃんにも
「折り返すなら荷物置きっぱなしでいいよー」って言ってもらって
駅舎の写真だけ撮って折り返してしまいましたが、
今回は次の3時間後の列車までのんびりしたいと思います^^
線路はもちろんここで終わり。
以前は夕張駅そのものがもう少しこの先にあったそうなのですが、
2代目、そして今の3代目と次第に駅舎が後退し、
現在の場所に至っています。
夕張駅の列車の発車時刻表。1日に9本です。
北海道の中では、まぁ、普通の本数かな・・・^^;
今回は9時29分に夕張駅に到着し、
次の列車の発車時刻が12時30分と、約3時間あります。
こんだけあれば、ゆっくり観光が楽しめそうです^^
夕張駅は無人駅です。売店もありません。
駅舎の中には黄色いハンカチがたくさん吊るしてあって、
「夕張快晴」「夕張革命」みんなのメッセージが飾ってありました。
夕張駅の外に出ると、最初にびっくりするのが駅前のホテル。
ホテルマウントレースイという、スキーリゾートホテルですが、
駅周辺にはこれしか建物が無いので、すごく目立ちます。
駅舎がとっても小さく見えました。タクシーのおじちゃん、爆睡中・・・^^;
まぁ、列車も1日に9回しか来ないんだから、
駅前にいたところで、それほど乗客はいなそうですね・・・。
お金があれば、「観光スポットぐるっと一周してー!」と、
夕張の人たちを元気付けたいところですが、
残念ながら自分自身に元気もお金もないので、無理でした(笑)。
とりあえずこの先に市街地がありそうなので、
駅前から続く道を北へ向かって歩いて行くことにしました。


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