○ 行程
東京 6:56 →→→→→ (東北新幹線 はやて) →→→→→ 10:04 八戸
八戸 10:16 →→→→→ (特急 スーパー白鳥) →→→→→ 13:12 函館
総移動距離 888.3km (JR線部分のみ)
ホテル JALシティ函館 (泊)

旅の始まりは、「はやて1号」です。

最新型の
E2系1000番代の車両でした。ラッキー♪

今日は「3連休パス」の利用日ということもあって、

東京から最も早く青森・函館方面に行ける「はやて1号」は、

指定席の発売初日に指定をとったにも関わらず、

喫煙席しか取れなかったほどの大人気でした。
僕たちが乗る、6:56発の「はやて1号」は、

盛岡まで「こまち1号」と連結して走ります。

すぐ24分後にも臨時の「はやて・こまち271号」が出るようですが、

今日はどちらも指定席は満席のようでした。

指定が取れないと、立ちっぱなし決定ですから、これは正直辛いです・・・。

けれど、今日は3連休初日ということもあって、

特に上越新幹線はスキー客の混み具合が尋常ではなく、

東京駅発車の時点からすでにデッキに人があふれているほどでした。

たとえ喫煙でも、ともかく
指定席が取れてよかった・・・
ガイドブック・時刻表・お茶。いつも持っていく3点セット。

今回は荷物を少なくするために、いつもの大きな時刻表ではなく、

小さな北海道専門の「道内時刻表」を持参しました。

これで旅の準備はバッチリです♪
「はやて1号」は定刻どおりに東京駅を発車しました。

上野に停車し、赤羽を過ぎると、
荒川を渡り、埼玉県に入ります。

今日の関東地方は澄み切った気持ちのいい青空で、

遠くの山々まできれいに見渡すことができました!
大宮駅で今回一緒に旅を進める友達と無事に合流

「はやて」は大宮を過ぎると、これまでのノロノロ運転から一転、

一気に時速240kmに加速して、次の停車駅は仙台です。

宇都宮からは、さらにスピードが時速275kmに上がり、

滑るように北へ北へと進んでいきます。

途中、郡山まではほとんど雪は見えませんでしたが、

福島まで来ると、地面にうっすらと雪が積もっているようでした。

遠くには福島県を代表する、
吾妻連峰のきれいな雪化粧が見えました。
友達と旅の話なんかをしているうちに、あっという間に仙台を過ぎ、

盛岡に到着です。東京からわずか2時間半。

各駅停車の旅なら、ようやく黒磯駅あたりをノコノコ乗り継いでいる頃です(笑)。

やっぱり、新幹線は速いなぁと、改めて実感。。。

雪が降っていないか心配していましたが、天気も途中ずっと晴れで、

盛岡駅到着時には、雄大な
岩手山を望むことができました(^^)
10:04、定刻どおりに終点、八戸駅に到着しました。

東京からわずか3時間で青森県突入です。「はやて」恐るべし・・・。

八戸駅は、「はやて」開通に合わせて大改装工事を行ったので、

とてもきれいで、市の鳥「うみねこ」の翼をイメージした駅舎になっています。

思ったよりかなり大勢の人が下車しており、

ここからさらに函館行きの「スーパー白鳥」に乗り換える人たちで、

乗り換え改札口は大変な混雑ぶりでした(*_*) 

ぐえー、青森まで来て、こんな人ごみに紛れるなんてウンザリだぁ…。

なんて思いながら、「スーパー白鳥」の乗り換えホームへを向かいました。

僕たちが乗る、函館行き「スーパー白鳥1号」です。

JR北海道の車両なので、北海道内の特急とよく似た姿をしています。

鉄道ファンにとって、なんと言っても嬉しい設備が、

車両前面に設けられた
「展望窓」

JR北海道の特急には、必ずと言っていいほどある設備で、

列車の一番前から気軽に運転手気分を存分に味わうことができます(^^)

僕もその気分を味わおうと、一番前の車両の指定席を取ったのですが、

この日は展望窓どころか、デッキまで人が溢れている
大混雑状態!

仕方なくあきらめて、座席からの景色をのんびり楽しむことにしました。
10:16、大勢の立ち客を乗せて、「スーパー白鳥1号」発車です。

同時刻に八戸駅を発車する、八戸線の
「うみねこ号」が隣を併走します。

八戸線に別れを告げると、「スーパー白鳥」は一気にスピードを上げ、

自慢の俊足で、北へ北へと進んでいきます。

途中、正月パスで訪れた古牧温泉のある三沢駅を通りました(^^)

三沢と野辺地の間が、いつもこのあたりの天気の境目になっていて、

三沢までは天気がいいのですが、野辺地に着くとすごい雪・・・。

空の色もこれまでの澄み切った青から、

日本海側特有のどんよりした鉛色の空に変わってしまいました。
野辺地を過ぎると、が見えてきました。

下北半島と津軽半島に挟まれた津軽湾です。

左に見えている島が、まるでカメのようだったので、

友達と一緒に勝手に「カメ島」と命名・・・。単純・・・。
八戸から約1時間、青森に到着です。

ここまで来ると、さっきまでの抜けるような青空はどこへやら、

ホームも雪ですっかり覆われてしまっていて、完全に
雪国です。

同じ青森県でも八戸と青森では、ここまで天気が違うのです。

新幹線がとりあえず八戸まで・・・というのを、なんとなく実感しました。

「スーパー白鳥」は青森で進行方向が変わるので、

みんな協力して座席を回して、座りなおします。
青森で5分ほど停車したのち、もと来た道を戻るように発車。

東北本線に別れを告げ、
「津軽線」へと入っていきます。

青森駅でかなりの人が降りましたが、それでも座席はほぼ満席。

様子を見ていると、ツアーの人たちがかなり大勢乗っているようでした。

中には、函館でさらにそのまま特急「北斗」で札幌を目指すツアーもあり、

かなり強行軍だなぁ〜と思いました。

津軽線は
蟹田に着く直前で、ちょこっとだけ海に出ます。
蟹田を出ると、ふたたび内陸に入り、

真っ白な銀世界の中を走るようになります。

天気がちょこっとだけ回復して青空が見えてきました。

青空と白銀の世界のコントラストがなんともいえず、きれいでした(^^)
本州最後の駅、津軽今別を出ると、

いよいよ列車は海峡線に入り、
青函トンネルに入っていきます。

車内では青函トンネルの概要やトンネルに入る時間などが、

アナウンスされて、いよいよ北海道に渡る瞬間が来たな〜という感じです。

僕はすでにこれで
28回目の青函トンネル(笑)。

トンネルに入ってしまえば、ひたすら真っ暗なだけなので、

ほとんどの人は寝てしまっていました。

世界最長53.85kmを最新鋭の「スーパー白鳥」はわずか22分で駆け抜け、

ついに北海道最初の停車駅、
「木古内」に到着。北海道上陸です。
木古内を出ると、江差線に入り、速度がゆっくりになります。

車窓には津軽海峡の海が見えるようになり、

しばらく海沿いを走ると、対岸に
函館山の姿が見えるようになります。

函館到着までもう少しです。
13:12、ついに最初の目的地、函館駅に到着しました!

東京から
6時間16分。さすがにちょっとお尻が痛いかも・・・。

ホームの反対側には、札幌ゆきの特急「北斗」が停車しており、

さっそく乗り換える人が大勢いました。札幌まではさらに3時間半。

「また乗り換えるの〜?」とダダをこねていたツアー客もいました(笑)。

みんな、雪まつりを見るためにご苦労様です・・・。

僕たちは今日は一日足を休めて、函館でのんびり市内散策です。
すっかり新しくなった4代目の函館駅舎

昔の時計台が付いていた頃のかわいい駅舎が懐かしいです。

線路の終端部が駅という、頭端駅の特性を生かして、

ホームから改札口・駅前広場まで、階段が一切ない、

人に優しい駅になっています。
函館に着いて、とりあえず向かった先はラーメン屋さんです。

函館といえば「塩ラーメン」。ということで、さっそくガイドブックを見て、

朝市のそばにある
「星龍軒」さんというお店に入ってみることにしました。

店内は赤いテーブルと椅子が並ぶ、昔ながらの食堂という感じで、

とても素朴な雰囲気でした。
僕たちが食べた塩ラーメンです。

僕自身、実は塩ラーメンはあまり好きではなかったのですが、

ここの塩ラーメンはとってもダシが効いていて、

本当に美味しかったです(^^) 僕の塩ラーメンのイメージを変えてくれました。

しかも値段が
480円!ガイドブックには430円と書いてあり、

ちょっとだけ値上げされてましたが、それでも十分安いと思いました。
美味しいラーメンを食べて、腹が満たされたので、

とりあえず荷物を置きにホテルに向かうことにしました。

今回、宿泊する宿は
「ホテル JALシティ函館」です。

JALがやっているホテルなのに、土曜日以外は1泊3,900円という激安価格で、

しかもこの混みあう3連休初日にも関わらず、今日は金曜日だったので、

3,900円で泊まれるということで、即決してしまいました(^^)

市電一日乗車券600円を購入して、

市電でホテル最寄の電停
「宝来町」を目指します。
市電を降りて、無事ホテルに到着。

通された部屋はなんと
12階の最上階の部屋でした!

部屋の窓からは函館の街と海が一望できます。

右奥の小高い山のようになっているところの先端が、
立待岬です。
部屋はいたってシンプルで清潔なお部屋でした。

トイレもウォシュレット完備で、好感が持てます。

(すでに荷物を散らかしているので、汚れていますが・・・笑)
荷物を置いて身軽になったところで、函館散策に出発です。

まずは
「はこだて明治館」に行ってみました。

この建物は旧函館郵便局を利用したという、

レンガ造りのとてもおしゃれな外観です。

中には、オルゴール館やガラス館が入っていて、

女性に人気がありそうだな〜という感じです。
続いて、隣接している「はこだて海鮮市場」に行ってみました。

さっき、塩ラーメンを食べたばかりですが、

さすがにラーメンだけでは足りず、さっそく腹が減ってきてしまいました(笑)。
と、いうわけで、さっそく「活きホタテ焼」を食べることに。

焼きたてのアツアツをいただくことができました(^^)

う〜ん、やっぱり函館の海産物は何を食べても美味しいねぇ。
飲食コーナーの他にも、海産物を中心としたお土産コーナーがあり、

品揃えも大変充実していました。

お土産好きの人なら、一日中楽しめるかも(^^ゞ
外に出てみると、氷の彫刻が立ち並んでいて、

ミニ雪まつりのような感じでした。

氷のベンチなんていうのもあったので、試しに座ってみたのですが、

とてもくつろげそうにありません(笑)。
「金森赤レンガ倉庫」にやってきました。

船着き場にそって、5棟の倉庫が立ち並ぶ様子は、

函館ベイエリアのシンボルともいえる風景です。

背後には、夜に上る予定の
函館山が見えています。
ベイアリアに立ち並ぶお店の中でも、特に異彩を放っているのが、

ここ
「ラッキーピエロ・ベイエリア本店」です。

正月パスで函館を訪れたときには、滞在時間が45分しかなく、

駅からタクシーでここに来て、カレーを大急ぎで食べたのを思い出します(笑)

ここが有名なのは外観だけではなく、そのメニューにもあります。

一番人気の「チャイニーズチキンバーガー」は、

大きな鶏の唐揚げがパンで挟みきれないほど入った、

ボリューム満点の豪快な一品です。函館に来た際には、一度ぜひお試しを♪
「ラッキーピエロ」と並んで、ベイエリアで有名なお店の一つが、

「ハセガワストア」。通称、「ハセスト」です。

上の画像から分かるように、ラッキーピエロのすぐ隣にあるので、

場所はとっても見つけやすいです(笑)。

ここの名物は、お店の正面に巨大な弁当のフタが描かれているように、

「やきとり弁当」です。
ホタテ焼を食べたばかりですが、

せっかく函館に来たのですから「やきとり弁当」も食べていきましょう!

「小」・「中」・「大」の3種類の大きさから選べます。

さすがにそこまで腹が減っているわけではなかったので、

今回は遠慮して「小」をいただくことにしました。

注文を受けてから焼いてくれるので、少し時間はかかりますが、

いつもできたてを食べることができます。う〜ん、やっぱりおいしい(^^)

ここで、不思議なのは「やきとり弁当」なのに、
「豚肉」なのです。

函館では「やきとり」といえば、「豚肉」を指すのでしょうか。
すっかり腹いっぱいになってしまったので、

運動を兼ねて函館の坂を巡ることにしました。

ここは
「八幡坂」。おそらく函館で最も有名な坂でしょう。

石畳の坂道の先には函館の海が広がり、

元・青函連絡船の摩周丸が停泊しているのが見えます。
喫茶店や小さなお店が立ち並ぶ通り。

写真を撮ったときは人通りはまばらでしたが、

このあとツアーの大集団が押し寄せて大賑わいとなりました(^^ゞ
旧函館区公会堂です。

ブルーにイエローという、とても派手な建物です。

明治初期に建てられたというのですから、驚きです。
聖ヨハネ教会です。

丸みをおびた三角屋根がかわいらしいですね。
函館ハリストス正教会です。

このあたりにある教会群の中でも一番大きく、

シンボル的な存在になっています。中に入ることもできるんですよ。

雪がちらつく中、教会を巡るだけでも少しだけ神聖な気持ちになれました。
次第に暗くなってきたので、いよいよ世界3大夜景を見るべく、

函館山ロープウェイ乗り場へと急ぎます。

しかーし、乗り場のすぐそばまで来て、ロープウェイのチケットを

ホテルに忘れてきてしまったことが判明(>_<)/ 大急ぎで取りに戻ります。

雪まみれの坂を登ったり下ったりで、すでにグッタリ(^^ゞ

そしてなんとか無事、ロープウェイに乗ることができました!

冬の期間中は函館山に登る道路は閉鎖されてしまうので、

観光バスの客も全てロープウェイになだれ込みます。

山頂はさぞかし混んでるだろうなぁ。
ロープウェイで3分。あっという間に山頂到着です。

すると、さっきまでガンガン降っていた雪も止み、

一気に視界がクリアになりました。

思わずため息がもれてしまう
美しい夜景が眼下に広がります。

もうこの夜景を見るのも10回目以上ですが、

函館にきたら、これを見ずには帰れません。本当にきれいでした。
夜景を堪能して下に下りてくると、

これから登ろうとする人たちで、外まで大行列・・・。

あと30分ほど遅かったら、この大行列に巻き込まれていたかと思うと、

本当にいい時間帯に登ったなーとしみじみ実感。

しかも再び雪が降り出し、夜景危うし・・・。みんな、かわいそう・・・。
下山した後は、もう一度ライトアップされた街並みを巡ることに。

チャチャ登りと名付けられたこの坂沿いには、多くの教会があり、

どれも、とてもきれいにライトアップされていました。

これはその一つ、「聖ヨハネ教会」です。昼とはまた違ってきれいだなぁ。
函館では2月いっぱいまで、

「はこだてイルミネーションファンタジー」が開催されていて、

左画像の
元町公園や、基坂・二十間坂などがライトアップされていました。

元町公園の上に見えているのは、昼にも訪れた旧函館区公会堂です。
ライトアップされた「基坂」(もといざか)。

その名の通り、この坂から函館の街づくりが始まったそうです。
基坂の途中に建つ、旧イギリス領事館です。

このあたりは、本当におしゃれな洋館が多いなぁ。
坂を下り、ふたたび夜のベイエリアに戻ってきました。

暖かい光でライトアップされた赤レンガ倉庫群が、

ロマンチックな雰囲気を盛り上げてくれます。
夕食は赤レンガ倉庫の向かい側に建つ、

「はこだて海鮮倶楽部」というお店で頂くことにしました。

店内は明るく開放的な雰囲気で、窓からは函館の海を眺めることができます。

さてさて、今夜は何を食べようかなぁ。
けっきょく、「毛ガニ」丸ごと1パイ食べちゃいました(笑)。

なかなかこういう体験はできないもんね。

久しぶりに食べるカニは、食べにくくてかなり悪戦苦闘気味だったけど、

やっぱり最高にうまかったー!

カニみそも初めて食べてみました。こちらはちょっとイマイチ・・・(^^ゞ

左下の汁物は「ごっこ汁」という、お店おすすめのあら汁です。

こちらも魚のダシがよく効いていて、とても美味しかったです。
腹もすっかり満たされたところで、

今日最後の締めとして
谷地頭温泉に向かいます。

電停「十字街」から谷地頭ゆきに乗って終点まで乗ります。

日中は観光客や地元の人で賑わう市電も、

夜8時を過ぎると、静かな雰囲気につつまれます。
谷地頭の電停から歩いて5分ほど。

市営谷地頭温泉に到着しました。

朝6時から夜9時半まで営業時間がとても長く、

値段も370円と安いのが魅力的です。

驚きは洗い場の数。100はあるんじゃないでしょうか、ある意味圧巻です。

ここの温泉は赤茶けた熱いお湯が特徴で、とっても温まります。

大浴場の外には、五稜郭の星型を模した露天風呂もあり、

雪が舞う中、気持ちのいいお風呂に入ることができました(^^)
温泉で温まったあとは、市電でホテルに帰ります。

日中は5分間隔と、かなりの本数で走っている市電ですが、

夜9時代は1本だけ。もう終電の1本前です。

函館は朝が早い分、夜はとっても早いのです。

静かな谷地頭電停のホームに、電車が入ってきました。
今日一日の観光を全て終えて、ホテルに帰ってきました。

窓からはきれいな夜景と真っ黒な海が見えて、なかなかの眺めでした。

もう一日が終わってしまったんだなぁ〜という感じです。

明日はいよいよ札幌に向かいます。

というわけで、今夜も早めに
おやすみなさい。。。



  

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