○ 行程
小樽築港 7:35 →→→→→ (各駅停車) →→→→→ 8:15 札幌
札幌 8:30 →→→→→ (特急 スーパー宗谷) →→→→→ 13:28 稚内
稚内駅前 13:45 →→→→→ (バス) →→→→→ 14:31 宗谷岬
宗谷岬 15:08 →→→→→ (バス) →→→→→ 16:00 稚内駅前
稚内駅 16:34 →→→→→ (バス) →→→→→ 16:49 稚内温泉
稚内温泉 20:02 →→→→→ (バス) →→→→→ 20:17 稚内駅
稚内 22:00 →→→→→ (特急 利尻) →→→→→ 翌6:00 札幌
総移動距離 822.5km(JR線部分のみ)
車中 (泊)

5時半、起床。おはようございます。

モーニングコールをセットしたものの、相変わらず
早起きです(笑)。

部屋の窓からは空が白み始めた小樽の街の様子が見えます。

今日は札幌8:30発の特急「スーパー宗谷」に乗らなくてはならないので、

朝にめっぽう弱い友達も朝6時起きです。
札幌に8:30までに着くには、

小樽築港駅を7:41に出る電車に乗らなくてはならないので、

朝食もあまりのんびり食べている時間はありません。

朝7時からの朝食を、6時50分ぐらいにフライング入場して(笑)、

急いで食べ始めます(^^ゞ 入れるならもっと早く来ればよかった〜。

肝心の朝食内容はまずフレッシュ生オレンジジュースがテーブルに置かれ、

あとは好きなものをバイキング形式で。パンだけでも7〜8種類あり、

他にも鮭のちゃんちゃん焼きなど、北海道らしい食材もたくさんあって、

おまけに窓からは小樽の海が一望できるという非常に優雅な朝食でした(^^)
ロビーの様子です。チェックアウト前に撮ったものです。

チェックアウトは12時までだっていうのに、

7時半に出るのはなんとも惜しいホテルでした。

最後は小樽築港駅まで
タクシーで300円で送迎してくれるというので、

お言葉に甘えて、タクシー申し込んじゃいました(笑)

徒歩でも7分程なので、実際、乗ってみると
1分なのですが(^^ゞ

荷物もみんなベルボーイの方が運んで下さって、

逆にこっちが怯んじゃうぐらいのおもてなしでございました。

ありがとう!ヒルトン♪
小樽築港駅にはタクシーでわずか1分で着いてしまったので、

予定より1本早い電車に乗ることができました(^^)

小樽築港から銭函までの車窓は、このように日本海がすぐそばまで迫り、

意外と見ごたえのある車窓風景です。
8:15、札幌駅に到着。さっそく乗り換えホームに向かいます。

これから5時間の長旅となる
「スーパー宗谷」が入線してきました。

今回こそは展望窓に近い席を取って、展望窓から景色を独占!と

意気込んで、1号車の指定席を取っていたのですが、

今日はなんと1号車の前に21号車・22号車なる増結車両が出現!(>_<)/

けっきょく真ん中あたりの座席になってしまいました・・・(笑)。

8時半、特急「スーパー宗谷」は定刻どおりに札幌駅を発車。

途中、旭川で大勢の乗客を降ろし、いよいよ最北の地、稚内を目指して、

宗谷本線をひた走ります。途中、士別で上り列車とすれ違いました。

展望窓からの宗谷本線

防風林に囲まれた線路がまっすぐに北に延びています。
名寄を過ぎると、さらに乗客は減り、自由席がガラガラだったので、

増結された22号車へと移ってきました。

次は
音威子府。「おといねっぷ」と読みます。

北海道で一番小さな村なのだそうですが、

宗谷本線を走る特急の全てが停車する主要駅の一つです。

音威子府を出ると、車窓左側に天塩川が見えてくるようになります。

石狩川に次いで、北海道でも2番目に長い大きな川です。

この時期は、川が完全に凍結してしまっていて、

一面真っ白。。。流れている川が凍ってしまうのですから、

よほど寒いのでしょうね。
幌延を過ぎると、車窓にサロベツ原野の広大な雪原が広がります。

どこまでも果てしなく続くかのような真っ白な雪原は、

気持ちまでスッキリと晴れやかな気持ちにさせてくれます(^^)

ちょうど降っていた雪も止み、青空とのコントラストがとてもきれいでした。
豊富駅に到着。サロベツ原野への最寄り駅です。

数年前、夏にここで下車してサロベツ原生花園に行ったのを思い出します。

ここまでくれば、稚内まであと少しです。。。
空の色がふたたび鉛色の空に変わり、

車窓には
「果て」の風景が広がり始めます。
「みなさま、まもなく車窓左側に日本海が見えてまいります。

天気のいい日には、こちらより見える利尻富士がたいへんきれいです。」

車掌さんの粋なアナウンスが流れました。

寝ていた乗客も、みんな車窓左側に目をやっています。

宗谷本線は稚内に着く直前で、ようやく
日本海に出ました。

残念ながら天気が悪く、利尻富士は見ることができませんでしたが、

この殺伐とした風景には、「果てまで来たなー」という旅情を感じずには

いられませんでした。
ようやく車内の電光表示盤に、「稚内」の文字が出ました。

車窓には久しぶりに見る民家が見え始め、

なんでこんなところに人が・・・と思うほど、急に原野から街に変わります。

札幌から4時間58分、終点の稚内駅に到着です。

さすがに長かった・・・。座りすぎてお尻が痛いです(^^ゞ

これでも、この特急「スーパー宗谷」のおかげで、

以前より所要時間が50分も短縮されたというのですから、

稚内という街がいかに遠いかがわかります。

稚内駅の駅舎。

言うまでもなく、日本最北端の駅です。
最北端の線路。

線路ももちろんここが最北端。

最南端の西大山駅からつながる線路は、

最後は稚内駅で終わっているのです。
「日本最北端の駅」

北緯45度24分44秒、文句なしの最北端です。

最南端は、沖縄に「ゆいレール」が開通して、

駅としては日本一の座が譲られてしまいましたが

最北端の方は稚内駅でこの先もずっと安泰でしょう。
稚内に来るといつも目に付く旅館「さいはて」

駅前に立地しているので、アピール度抜群です。

今度、素泊まりしてみようかなぁ(^^ゞ
稚内に来たら、やっぱり日本最北端の宗谷岬でしょう!

ということで、路線バスに乗って宗谷岬を目指します。

ちょっと驚きなのがそのバス代で、
往復2,430円。。。高いよなぁ。

けれど、せっかくここまで来たのですから乗ることにします。

僕たちの他に宗谷岬を目指す観光客らしき人が2人ほどいました。
バスは稚内駅前バスターミナルを出ると、しばらく市内を走り、

乗客を集めていきます。途中からけっこう若者が乗ってきて、

しかもみんな別々の停留所から乗ってきたにも関わらず、みんな知り合い(笑)

いったいどこに行くのでしょうか・・・。

宗谷岬の先に何か遊ぶところでもあるのかなぁ・・・。

稚内の街を抜けると、バスは海に出ます。宗谷海峡を望む絶景路線です。

車窓前方に見えている白い岬の先端が宗谷岬です。

結局、地元の若者たちはついに宗谷岬のバス停まで誰も下車せず、

さらに先まで乗っていくようでした。う〜ん、実に気になる・・・。
宗谷岬に到着しました(^o^)/ 

わ〜い!ついに
日本最北端に到達!

自分が今、この瞬間に日本で一番北にいる人間だと思うだけで、

ぞくぞくするぐらい興奮してしまいました。

他の観光客の人たちより真っ先に走って、碑の前で写真をパチリ☆

残念ながら、対岸にサハリンを望むことはできませんでしたが、

これで今日の目的達成といえるでしょう(^^)
宗谷岬の周辺にはとにかく「最北端」をうたった店が立ち並んでいます。

今日は半分ぐらいの店は閉まっていました。

僕たちはその中で空いている店を何軒がひやかして、

帰りのバスが来るのを待つことにしました。
店の外に出てみると、天気が一変、猛吹雪でした(汗)

気温は−7℃とそれほどでもありませんでしたが、

とにかく風がものすごく強く、この旅始まって以来最高の寒さです(*_*)

観光バスが来ていましたが、この吹雪で観光客も周辺散策どころではなく、

あっという間に帰っていってしまいました(^^ゞ
宗谷岬バス停の時刻表

1日に4本と極少ですが、滞在時間がちょうど30分程度になるように、

帰りのバスもうまくやってきてくれるので、それほど苦になりません。

この寒さの中、逃したら死んでしまうかも(汗)

稚内駅前に帰ってきました。

吹雪も止んでおり、ホッと一安心です。

これから稚内温泉に行くのですが、バスの時間まで少し時間があるので、

市内を散策してみることにしました。

駅前には小さな
アーケード街があり、

地元に密着した感じの店が立ち並んでいます。
稚内は、さすがロシアに近い街だけあって、

あちこちの看板に、日本語とロシア語の
併記表示が見られます。

アーケード街にもロシア語でそれぞれの店名が書かれていました。
商店街に並べられた小さな氷像

アーケード街を少しでも盛り上げるための演出なのでしょう(^^)

中にロウソクが入れられるように、空洞になっています。
しばらく見ていると、店の中からおじさんが出てきて、

「今から火を付けるから待っててね」といって、火を灯してくれました(^^)

他のお店からも人が出てきて、それぞれ自分の店の前の氷像に

ローソクの火を灯していました。毎日寒いのにご苦労様です。
ちょっと小腹が減ったので、駅に戻って駅そばを食べました。

その名も、「そば処 宗谷」。もちろん日本最北端の駅そばです。

僕は月見そばを頂きましたが、いたって普通の味(^^ゞ

ここの店、以前「天ぷらそば」を食べたことがあるのですが、

その天ぷらが異常なほど小さいのです(汗)。

直径5cmぐらいしかありません。さすがにボッタクリだと思いました。。。

それ以来、ここでは天ぷらそばは食べないようにしています(笑)。
ようやく温泉ゆきのバスがやってきたので、稚内温泉へ。

道北地区最大級の温泉施設だけあって、大変立派な建物です。

中の施設も充実していて、お風呂には泡風呂や打たせ湯、サウナはもちろん

晴れた日には利尻富士が眺められる開放的な露天風呂もあります。

この日は猛吹雪の中の露天風呂となりました。

身体はあったかいのに、髪はガチガチに凍ってビックリ(^^ゞ

湯上がりには、広い休憩室が何種類かあって、

TVを見たい人、カラオケを歌いたい人、静かに休みたい人(←僕達はココ)、

それぞれ別々の部屋でゆっくりくつろげます。
温泉でじっくり身体を温めたら、今日の夕食タイムです。

今晩は、稚内名物の
「タコしゃぶ」をいただくことにしました(^^)

凍らせて薄くスライスした大ダコを、昆布だしのお湯でしゃぶしゃぶして、

特製のごまダレでいただきます。うま〜い!(^o^)/

大ダコはお湯につけた瞬間に、小さく縮んでしまうので、

なんだかいくらでも食べれそうな感じでした。

けど、決して安くはないので、一人前でストップ・・・(笑)。
宗谷岬・温泉・タコしゃぶを満喫し、

いよいよ稚内をあとにする時間がやってきました。

温泉やタコしゃぶを食べた店など、建物の中には人が大勢いますが、

外に出ると、駅前ですらほとんど人通りはなく、寂しい限りです。。。

夜遅くなるにつれ、雪が強くなってきました。
今日寝るのは、今回の旅で唯一の夜行列車、特急「利尻」です。

降り続く雪の中、静かに発車の時を待っています。
夜の稚内駅ホーム

「わっかない」と書かれた駅看板と、薄暗いホームの明かりが、

いかにも終着駅らしい旅情をかき立てます。
特急「利尻」は普段は4両編成なのですが、

この日は自由席を1両増結していたので5両編成でした。

僕達も一応指定を取っていましたが、

自由席に行ってみると、なんと僕達以外、
客ゼロ・・・

というわけで、座席を好きなだけ使って眠れるわけです(^^ゞ

座席を回して、4人分の座席を使い、腰を曲げて眠ります。

普段はこういう座席ではどんな体勢でもうまく眠れないのですが、

今日は2日連続で早起きしたということもあってか、

稚内駅を出てまもなく深い眠りにつきました。おやすみなさい。。。



    

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