○ 行程 | ||||||
札幌 | 7:04 | →→→→→ | (特急 スーパーおおぞら) | →→→→→ | 10:52 | 釧路 |
釧路 | 11:11 | →→→→→ | (SL 冬の湿原号) | →→→→→ | 11:38 | 釧路湿原 |
釧路湿原 | 13:01 | →→→→→ | (各駅停車) | →→→→→ | 13:19 | 釧路 |
釧路駅 | 14:15 | →→→→→ | (無料送迎バス) | →→→→→ | 16:20 | 川湯温泉 |
総移動距離 473km(バス部分はJR線に置き換えて換算) | ||||||
川湯温泉 名湯の森ホテル きたふくろう (泊) |
おはようございます。朝6時、札幌駅に帰ってきました。 次に乗る「スーパーおおぞら1号」まで1時間ほど時間があるので、 ちょっと大通公園にでも行って、 雪まつりの崩し状況を見てこようと思ったのですが(笑)、 あまりに寒いということで、駅の改札を出た所にある待合所で、 おとなしく列車を待つことにしました。 |
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30分ほどじっとしていましたが、さすがに我慢できなくなって、 ホームに上がって列車見物と参ります。 左はどこからか到着した普通列車。 前面が雪だらけで見ているだけで、こっちが寒くなりそうです・・・。 右は旭川行きの特急「スーパーホワイトアロー1号」。 JR北海道が誇る最高時速130kmの俊足電車で、 札幌〜旭川間136.8kmを、途中5駅に停車しながら、わずか80分で走破し、 同区間を走る特急電車「ライラック」に10分の差をつけています。 |
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発車時間10分前ぐらいになってようやく、僕達の乗る、 特急「スーパーおおぞら1号」が入ってきました。 もっと早く入線してくれればいいのに・・・寒かったぞ〜(>_<)/ 車内は暖房がよく効いていてポカポカ。 凍った身体が解けていくような感覚です(^^) |
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スーパーおおぞら1号は定刻どおりに札幌駅を発車しました。 自慢の振り子機能で、車体を左に右に傾けながら、 ぐんぐん道東へと進んでいきます。 その速いこと、速いこと・・・。ディーゼルカーとは思えないスピードです。 途中、南千歳・トマム・新得・帯広・池田と停まって行きます。 車内販売でお茶を買ったら、なぜかチョコレートをもらいました。 あっ!今日はバレンタインデーだったんだ(^o^)/ |
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南千歳から山越え区間に入り、トマムまではかなりの雪が降っていましたが、 日本3大車窓の狩勝峠を越え、新得に抜けると空が明るくなり、 帯広に着く頃には雲ひとつない青空になっていました。 街には雪もほとんどなく、あまりの天気の違いにビックリです。 |
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帯広を出ると、待ちに待った朝食タイムがまもなくです。 帯広の次の停車駅、池田駅では名物の予約限定発売の駅弁があります。 それが、この「十勝牛ワイン漬け ステーキ弁当」です! 札幌を出るときに、前もって乗車する列車名を告げ、予約をしておくと、 列車の時間に合わせて、駅のホームまでお弁当をもってきてくれるのです。 駅での停車時間はわずかなので、池田駅に着く頃にはドキドキでしたが、 ちゃんとオバちゃんがホームで待っていてくれて、無事に受け取り完了♪ この駅弁、なんと「日本一賞味期限が短い駅弁」であり、 その賞味期限は、たったの2時間しかありません(^^ゞ |
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中を開けると、分厚い十勝牛ステーキが! ううっ、見ているだけでよだれが出てきてしまう・・・。 できたてを持ってきてくれるので、ご飯もステーキも温かいのです。 ステーキの味はもちろん美味しかったのは言うまでもありません(^^) おまけに特急列車の中できれいな車窓を眺めながら・・・とくれば、 まさに格別のものがありました。ここまで朝飯、我慢してよかった〜! |
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上厚内駅を過ぎると、車窓右側に太平洋が広がります。 これまで北海道各地で見てきた寒々しい海と違って、 雪もなく、空も真っ青だったので、とても暖かな感じがしました。 もちろん外に出れば寒いんですけどね(笑)。 |
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厚内から釧路までは太平洋に近付いたり離れたりを繰り返します。 海から離れると、このような荒涼とした湿原が広がったりします。 北海道の自然はやっぱり雄大です。 |
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釧路駅に到着しました。いい天気です(^^) 着いて早々、次はSLに乗るので、 駅舎だけ撮ってふたたび駅のホームに戻りました。 |
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これから僕達が乗る「SL冬の湿原号」です。 ホームに漂う石炭の匂いが、ワクワク感を高めてくれます(^^) 平日にも関わらず、機関車の周りは多くの観光客で賑わっていました。 子供は運転席に乗せてもらって、写真を撮ってたりして、 「あー、いいなー。子供ばっかりずるいぞー・・・」 なんて思ってみたりしました(笑)。 |
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機関車を撮ったところで、さっそく車内に入ってみましょう。 僕達の乗った2号車は、カフェカーといって、 こんなおしゃれなカフェが車端部についています。 コーヒーはもちろん、ビールやおつまみ、アイスクリームにお土産品など、 一通りのものは売っているようです。 僕もつい雰囲気に誘われてアイスクリームを買ってしまいました(笑)。 |
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2号車の車内の様子です。 テーブル付きのボックスシートが並び、 照明もちょっと凝ってて、レトロなムードが漂います。 奥の方には昔ながらの「だるまストーブ」もあって、 そこでさっそくおつまみのスルメを焼く人もいました。 車内は平日ということもあって、それほど混雑することもなく、 適度な混み具合という感じでした。いよいよ釧路駅を発車です。 |
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「ポッポーッ!」と大きな蒸気音を上げて、 「SL冬の湿原号」はゆっくりと釧路駅を出発しました。 釧路を出ると、東釧路・釧路湿原・塘路・茅沼・標茶の順に停まって行きます。 僕達は2駅目の釧路湿原駅で降りるので、 わずか25分ほどの乗車時間。。。ちょっと寂しいかな。 けど、発車してすぐに車掌さんが「乗車証明書」を みんなに配ってくれました(^^) こういうのは記念になりますよね。 |
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一番後ろに連結されている「緩急車」という車両です。 指定席ではないので、誰でも入り込むことができます。 車内放送によると、SLが塘路駅付近まで来た時に、 ここで釧路湿原のネイチャーガイドが行われるとのことでした。 聞いてみたかったけど、塘路駅までは乗らないので残念! |
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釧路湿原駅に着きました。SLの楽しい旅はあっという間でした(^^) 僕達のほかに、一人旅の女性と、カップル一組が下車しました。 ここからは徒歩で「大展望」と呼ばれる「細岡展望台」を目指します。 |
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SLよ、さようなら〜。 | |
釧路湿原駅から遊歩道を登っていくこと約10分、 「細岡展望台」に到着しました! とにかく、「ひろ〜〜〜い!」 半端じゃなく広大な湿原が、視界いっぱいに広がります。 眼下をうねるように釧路川が流れ、遠方かなたに釧路の街が見えました。 さすが日本一広いだけのことはあります。しばし、言葉を失う2人でした。 |
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湿原の景色を思う存分満喫したら、 帰りの列車の時間まで近くのビジターセンターで一休みです。 中は天井まで広々していて、全部木でできているので、 とても落ち着く雰囲気です。小さなカフェもありました。 釧路湿原駅で一緒に下車した、 一人旅の女性、カップル共、僕達に続けてここにやってきました。 帰りの列車ももしかしたら一緒なのかも、、、と思ったら、 案の定、みんな仲良く一緒でした(笑)。 |
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釧路駅に戻ってきました。 帰りの列車は網走からやってきた快速「しれとこ」号なのですが、 たった1両編成で、車内は大変な混み様でした。もちろん座れず・・・。 冬の北海道は、平日でも旅人が多いようです。 釧路では川湯温泉行きのバスまで1時間ほど時間があり、 ちょうどお昼ということもあり、駅前の「和商市場」で、 名物の勝手丼を食べていくことにしました。 行ってみると、どの店も「勝手丼」の看板出しまくりで、 以前、来たときよりだいぶ派手に宣伝してるなーという感じでした(笑) |
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「勝手丼」は、まずご飯の量を選び(100円〜300円位まで5種類ぐらいある)、 その後、各店舗に並べられた新鮮なネタの数々から、 好きなネタを、好きなだけ選んで購入し、 ご飯の上に乗せて食べるという仕組みの、まさに自分勝手な丼なのです。 ネタも50円位からあり、もちろん一切れでも売ってくれます。 本来はいろんな店をぐるぐるめぐってネタを集めていくのが楽しいのですが、 気の弱い人は最初に捕まった店で、全てのネタを購入してしまうという、 まさに店側の「勝手丼」ができあがってしまいます(笑)。 |
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僕の作った「勝手丼」完成です。 やや店側の押しに負けたものの、3軒は頑張って渡り歩いて集めてみました。 ご飯150円・イクラ300円・タラ50円・サーモン100円・ オヒョー(釧路近海モノらしい)100円・トロ250円・鮭児(幻の鮭らしい)300円で、 1,250円の勝手丼でございました。トロが最高に美味かった(^o^) |
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腹も満たされたところで、 川湯温泉行きの無料送迎バス「樹氷号」に乗り込みます。 旅館に宿泊する人限定ですが、無料と来れば利用しない手はありません。 事前にかなり前から乗車の予約をしていたので、 さっそく運転手に名前をつげると、運転手がまた気性の荒い感じの人で 「あれっ?聞いてないよー。お客さん、いつ予約したの?」との答え。 そんなはずないじゃろがー!(怒)と思いましたが、 ここは冷静に、宿の名前と自分の名前を言って無事乗ることができました。 途中、鶴見台というところで、トイレ休憩。鶴を見ました。 |
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運転手の気性がとにかく荒い。運転ももちろん荒い・・・。 何台も車やトラックを抜かしながら、ぶんぶんかっ飛ばして、 予定より早めに着きそうな感じです。 途中、屈斜路湖を通りました。湖のほとんどは凍っているのですが、 ここ「砂湯」は地中から温泉が湧き出しているので、 真冬でも凍らず、白鳥の飛来地になっているようです。 今日も雪の中、多くの観光客で賑わっていました。 |
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屈斜路湖を過ぎると、バスは川湯温泉街へと入っていきます。 各ホテルで宿泊客を降ろし、僕達もようやく今日の宿に到着しました。 今日の宿は、「名湯の森ホテルきたふくろう」です。 玄関先では大きな木彫りのふくろうが僕達を出迎えてくれました(^^) |
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チェックインを済ませ、部屋に通されます。 この旅始まって以来、初めての和室です。畳はやっぱりいいなー(^^) 窓の外には原生林が広がっていて、新緑や紅葉の時期に来たら、 もっときれいだろうな〜と思いました。 |
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今回、この川湯温泉に宿泊した最大の理由は、 「湯めぐり」ができるということです(^^) 近畿日本ツーリストから予約したので、 近ツーの「湯めぐりパスポート」をフロントでもらって、いざ出発! これで、温泉街の他の旅館のお風呂にも好きなだけ入れます♪ 本当は浴衣に下駄で・・・と行きたい所ですが、外は−10℃以下。。 ダウンシャケットをしっかり着込んで、完全防備で出発です(^^ゞ |
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「きたふくろう」は温泉街のはずれの方にあるので、 他の宿が集まる、温泉街の中心地までは少し歩いていくことになります。 雪が降っていて、サラサラの雪が足元でキュッキュッって言ってます。 周囲からはあちこちからもくもくと湯けむりが上がっていました(^^) 途中、足湯を発見しました!温泉が惜しげもなく注がれていて、 それが、そのまま「湯の川園地」という温泉の川になって辺りを流れています。 手を入れてみると当たり前ですが、あったか〜い♪ 少し温まっていきたいところですが、 あまりに外が寒くて、逆に凍えてしまいそうなので、宿へ向かうことにしました。 |
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まずは川湯温泉で一番の老舗宿である「御園ホテル」へ。 川湯温泉の宿には、左画像のように、 どの宿にも「かけ流しの宿」ののぼりが出ていて、 自家源泉を持っており、泉質・湯量ともにとても充実しています。 ここ御園ホテルのお風呂は、大浴場がとにかく大きかったです。 あの草津温泉にも匹敵するという、強力な酸性硫黄泉のおかげで、 僕の肌もあっという間につるつるになって、ビリビリしびれてきました。 露天風呂「天の湯だまり」も小さいながら、屋根が無く開放的で、 ちょうど雪もガンガン降っていたので、絶好の雪見風呂になりました(^^) |
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次に向かったのは「温泉浪漫の宿 湯の閣」です。 温泉街のもっとも外れにある旅館で、 野趣あふれる混浴露天風呂が名物の宿です。 今年に入ってからリニューアルオープンしたということもあり、 とてもきれいなお宿でした。 |
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名物の混浴露天風呂には、こんな回廊を歩いていきます。 一応、周りはビニールで覆われているものの、とても寒いです(>_<)/ けど、この先にどんな温泉が待っているか、わくわくします。 |
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ついに露天風呂に到着しました! わ〜い!なんと貸切です(^^) しかも雪もガンガン降っていて、最高! 周りはすべて原生林に囲まれていて、とても落ち着く雰囲気でした。 結局、僕が入っていた30分間ほど、誰も入ってくることは無く、 ずっと貸しきり状態でした。あぁ、極楽とはまさにこのこと・・・。 |
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2軒の宿をはしごして、身体も温まったので、 そろそろ「きたふくろう」に帰ることにしました。夕食の時間です。 あたりはすっかり日も暮れ、 さっき訪れた「足湯」がある「湯の川園地」では、 夜のダイヤモンドダストパーティーに備えて、 きれいなライトアップが始まってました。 |
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「湯の川園地」には遊歩道が整備されていて、 中を散策することができます。きれいだな〜(^^) |
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「湯の川園地」の全体を見渡してみました。 一番奥に足湯があって、手前に向かって温泉が川のように流れています。 湯けむりがライトアップされて、とってもきれいで幻想的でしたよ(^^) |
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温泉街のメインストリートはこんな感じです。 木彫りの置物を売っているお店が多く見られました。 昔ながらの商店街という感じで、こういう雰囲気は好きです。 |
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宿に帰ると、待ってました!夕食の時間です(^^) 旅館の夕食って、なんだかとてもわくわくします。 特に火を使って料理する鍋なんかがあると、もうたまらんって感じ(笑)。 この日もちゃんと海鮮鍋がありました(^^) おまけに自分で焼く、石焼きのステーキなんかもあり、なかなか豪華です。 今日は平日で空いているということもあり、 掘りごたつ式の個室風料亭で頂くことができました!美味しかったぁ〜。 |
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夕食のあとは、再び外に出て、 「ダイヤモンドダストパーティー」を見に行くことにしました。 会場は足湯のある、おなじみ「湯の川園地」です。 夜9時からの開催なので、それに合わせて行きました。 会場の入り口には、こんな感じで足元にキャンドルが灯され、 とてもきれいでした。期待に胸が膨らみます(^^) |
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「ダイヤモンドダストパーティー」は、 パンストに入れたドライアイスを振り回して、 人工的にダイヤモンドダストを作り出すイベントです。 会場に詰め掛けたお客さんたちが、 代わる代わるパンストを振り回してます(笑)。 そこに下からライトをあてて空を眺めると、 キラキラと空からダイヤモンドダストが降ってくるように見えるのです(^^) 僕は見ているだけでしたが、夜空がキラキラと輝く様子は、 とってもきれいで感動しました。この日は雪が降っていたので、 気温がやや高めだったのですが、寒い日だともっときれいに見えるそうです。 |
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夜9時過ぎの寒い中にも関わらず、 けっこう多くの観光客がイベントを見に来ていました。 温泉街が一致団結してこういうイベントを毎日開催するということは、 とても大変なことであり、頑張ってるなーと思いました。 |
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この日の夜の気温は、−12.4℃でした。 今日は雪が降っているのであまり寒くない方らしいです(^^ゞ |
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イベントの最後に、湯の川園地の出口のところで、 ボランティアの子供たちが、絵はがきをプレゼントしてくれました(^^) 裏面には今日の気温を記入する欄があり、 さすが、極寒の街、川湯らしいな〜と思いました。 イベントから帰ってきて、もう一度お風呂に入って温まりなおし。 身体が温まったらすっかり眠たくなってしまいました(^^ゞ 明日はもう旅行の最終日です。早いなぁ。というわけで、おやすみなさい。 |