冬の只見線旅行 with K
by青春18切符



12月26日
乗車路線、時間、距離
  • 府中本町7:34→(武蔵野線)→8:08南浦和 (31.7km)
  • 南浦和→(京浜東北線)→浦和 (1.7km)
  • 浦和8:24→(高崎線)→9:52高崎 (80.8km)
  • 高崎10:20→(上越線)→11:21水上 (59.1km)
  • 水上11:35→(上越線)→13:04小出 (73.1km)
  • 小出13:07→(只見線)→17:01会津若松 (135.2km)←倒木の影響で30分ほど遅れました。
  • 会津若松18:08→(磐越西線)→19:30郡山 (64.6km)
  • 郡山19:37→(東北本線)→19:51本宮 (14.0km) 
総移動距離、換算運賃
  • 473.7km (7350円分)
実際の交通費
  • 2300円 (青春18切符)
旅のお供
12月23、24と大阪でのオフ会、いったん東京に戻っての25日の名古屋のオフ会と、
超ハードスケジュールなここ数日...しかしこれにもめげず、僕は帰省に再び旅の執念を燃やす。
今回の目的は夏にも一緒に帰省した、小中高と一緒だった友達のくみくみさん(HPでお馴染みですね!)に
旅のお供をしてもらい、楽しく帰省することと、もう一つ、秋に訪れた時に超感動してしまった只見線に
もう一度この豪雪の時期に乗ることだった。前日までの3夜連続ムーンライトながらという疲れをも忘れ、
僕は高崎線でまずは待ち合わせとなる駅、高崎駅へと向かった。
待ち合わせの時間より5分前には、絶対にそこに着いていないとどうも落ち着かない僕...
やっぱりいつもどおり、僕が最初に待ち合わせ場所の改札に到着した。
しかしすぐに無謀にも今日の僕のお供をしてくれるくみくみさんもやってきた。
これで2人そろって準備万端!いよいよ快晴の高崎から、雪国へと向かう列車に乗り込んだ。
忌まわしき土合駅...
高崎駅から2人は、まず10:20発、上越線普通列車水上行きの列車に乗り込んだ。
車両は宇都宮線、高崎線、東海道本線とまったく一緒。やはり水上までは関東だからだろうか。
発車してしばらくは、中途半端な田舎風景の中を列車は走る。いつもは一人で暇だが
今回の旅行は、付いて来てくれる人がいるので本当に楽しい(^-^) 
話も弾み(方言について異常に盛り上がった気がする^^;)、いつの間にやら車窓にはちらほらと
雪が見えてきた。でも天気はまだすばらしく晴れ渡っており、この調子だと日本海側も晴れかな?
な〜んて甘い考えをこのとき、僕はしていたのだった(笑) 
天気が良いまま、列車は終点水上に到着。すぐさま反対ホームの臨時列車、新潟行きに乗り込んだ。
新潟行きの列車は乗客を乗せると、それほど間を置かずに発車。
車内はボックス席に2〜3人が座る、程よい混み具合。ただ車内は異常に暑い(^^;
東北に帰省してもいつも思うのだが、北国ほど、外は寒いくせに列車内は暖房が
ききまくっている気がして仕方ない(笑) まして北国は重装備で列車に乗るわけだから
その暑さは半端なもんじゃない!なんでもっと車内を涼しくしないんだろう...
列車は水上を出ると、すぐにトンネルに入り、以前忌まわしい体験をした土合駅にも停車した。
もうあんな駅二度と行くもんか...列車を降り、目の前に限りなく続く400段以上の階段を見たとき
おそらく君は日本一、この駅が下車して後悔する駅だと知るだろう...目的のない場合にはね(^^;
しかし降りる人はいるものだ(笑)大きなリュックを背負ったおじさんたちが4、5人、
この土合駅で下車していった...あの階段上ったら、もうそんなリュックで登山する必要もないでしょ(^^;
そして列車は群馬県からいよいよ新潟県へと入っていく...
以前、スーパーホリデーパスを使って行ったときに
まんまと下車してしまった土合駅の様子です。
列車を降りると、こんな恐ろしい光景が待ち受けています。
出口ははるか上...ほんの小さな点のようです。
足腰の弱い方には地獄の駅となるでしょうね(^^;
一応半分の200段目に、壊れかけベンチがありますけどね
階段を上り始める前に目に付くのがこの看板です。
462段!?改札まで10分!?なんとも恨めしい...
ようやくこの階段を上りきると今度はこの看板です。
一応、ご苦労様といいつつも、
実はまだ24段残してたりする...
「がんばってください」だってさ...ふぅ〜〜^^;

感動の雪景色
列車は長いトンネルを抜けいよいよ新潟県へと入った!
そしてトンネルを抜けて僕たちはビックリ!!そこは一面の銀世界!!
40〜50センチの積雪は余裕であった気がする。2人はまさにその景色に見とれるばかりだった。
天気は日本海側とは思えないような澄み渡るような快晴!車内が暑くて、窓を開けていたので
外からは冷たくてとても気持ちのいい風と、列車がかき分ける線路の雪がたくさん入ってきた!
車窓からは真っ白な越後の山々が、澄み渡る青空に映えてとてもきれいに見えた。
久々に見る感動的な風景...写真を撮りまくってしまった...デジカメなのが何より助けである(^^;
列車は新幹線停車駅、越後湯沢を越えさらに新潟方面へ。しかしここで雲行きが急に怪しくなってきた。
とうとう日本海側の気候帯に突入してしまったのだ。あっという間に雪が降り出し、外は吹雪に...
なんという天気の急変だろう...さっきまであんなに晴れていたのに...恐るべし「日本海側」。
長いトンネルを抜けて新潟県に入ると
急に眼下に真っ白な風景が広がりました!
空はどこまでも青く澄み渡り、雪は限りなく真っ白でした。
このときは、只見線もこんな景色なのかなあと
かなり期待してしまいました(^^ゞ 
まさか越後湯沢でこんなに晴れているのに、
只見で雪ってことはないだろうってね
この手はくみくみさんの手です(笑)
その奥の席から小さな女の子が
手を出している(見えますか?)ので、真似してみたんです。
一人旅では味わえないアングルですね(笑)

猛吹雪の中いよいよ只見線へ...
すでに外は吹雪いていた。東京、高崎、そしてついさっき越後湯沢まで晴れていたのに
この天気の変わり様はすごい。列車は吹雪の中をひたすら走った。
そしていよいよ只見線の乗り換え駅、小出駅へ。何気に人が大量に只見線へ流れた。
いつもは余裕のボックス席が今回は危ういと感じた僕は、ちょっと急ぎ足...だが...
すでに車内ボックス席はなんといっぱい!こんなこと初めて...
なんと只見線で長椅子に座る羽目になってしまった(^^ゞ 
列車はすぐに小出を発車。うるさいディーゼル車独特のエンジン音をならし
列車はゆっくりと猛吹雪の小出駅を発車していった。
小出駅を出て、只見線で最初の駅、薮神駅です。
外はものすごい吹雪で寒そうでしたY(>_<、)Y ヒェェ!
ホームだけは雪掻きがしてありますが
一歩出ると、歩けないほどの積雪でした...
でもこんなところにも人はしっかり生きているんですね
駅前には数件の家々が建っていました。

只見川とともに...感動の只見線
只見線はいよいよ上越線と分かれ、吹雪の中を福島県境に向けて走り出した。
途中、乗客の乗降はほとんどなく、僕たちはずっとロングシートの座席で耐えるしかなかった。
列車は最後の新潟県の駅、大白川まで張間川沿いをひたすら上流に上っていく。
外は一面の銀世界で、ものすごい雪!それでも列車は時刻表通り、各駅に停車していく。
川沿いの景色はまさに最高だった。川沿いの木々が真っ白に雪化粧し...う〜ん、なんとも表現しがたい。
そして列車は福島県へ。大白川を出て、長い長い六十里越トンネルを抜けると、そこは田子倉湖!
ここは一瞬だけ景色が開けて絶好の写真撮影スポットだが、今回は雪がすごくて
写真が撮れなかった(;_;)ウルウル そして列車はスノージェットの中で停車。ここが田子倉駅。
とにかく何もない!この湖以外にいったい何があるというのだ...もちろん民家は一軒も見えないし、
人っ子一人住んでる気配のない駅だ。しかしここで数名が下車。いったいなんのために!?凍死して自殺!?
まったく意味不明だ。山に住む雪女たちだったのだろうか(爆)
そして列車は最初の大きな駅、只見駅へ到着!ここで乗客の半分が下車していった。
しかしすごい雪...よく、住んでいられるなあとつくづく感心してしまう。
でも彼らにとってはここがふるさと。きっと自分たちにとっては都なんだろうなあ
列車は只見駅で5分ほど停車。僕たち2人はようやくボックス席をGETすることができた。
そして列車は再び大きな音を上げて只見駅を発車。ここからの駅はホームが異常に短く、
なんと1両目しかホームにかからないのだ。この路線はなんてすごい路線だろう...
只見を出てしばらく離れていた只見川が線路のすぐそばに並行するようになると、
そこは2つ目の大きな駅、会津川口駅だ。ここでしばしの停車。
反対ホームには小出行きの列車も入線してきて、駅は活気付く。非常に景色のよい駅なので
写真を撮る人もかなり多かった。僕たちも例外ではなく、雄大な只見川をバックに
数枚の写真を撮った。僕はひたすら撮る側。くみくみさんが、撮られる側である。(笑)
よって今回の旅日記の写真にも、僕の写真は1枚もありません。せっかくの2人旅なのにね(^^;
只見線は新潟県内をこの張間川沿いに走ります。
何度も何度も橋を渡るので、こんな景色が両側の車窓に
何度も展開します。雪と川のコントラストってきれいですよね!
張間川沿いに掛けてあった橋です。
列車の通る橋ではないし、かといって車は走りそうにないし...
なんのための橋なんでしょう。こんなに雪かぶっちゃって...
列車はこのように只見川沿いを走ります。
川といってもほとんど流れはなく、どんよりしています。
しかしここの眺めは最高ですよ!
列車は只見川の中を走るんです!線路の真下は只見川!
列車はようやく一つ目の大きな駅只見駅に到着です。
乗客の半分がこの駅で下車していきました。
しかしこの雪の量はいったい何なんでしょう!?
見渡す限り、真っ白です。1メートルは積もってました。
只見駅の駅舎に向かう人たちの様子です。
列車の停車するところから駅舎にはちょっと距離があります。
秋に来たときより駅舎がずいぶん遠く感じました。
列車はようやく只見線のほぼ中間地点にあたる
会津川口駅にとうちゃくしました。
このあたりでは最大の駅で、駅舎もなかなか立派です。
はいっ!ついにくみくみの全身写真公開ですっ!(笑)
場所は同じく会津川口駅。
只見川をバックに撮影してみました。幻想的な風景ですよね。
これも同じく会津川口駅です。
両方のホームに列車が入線してきています。
こういう2台の列車を只見線で同時に撮影できるのって
ここ会津川口駅でくらいしかできないんじゃないでしょうか。
小出から僕たちと同じ列車に乗ってきた人が
ここで数人、また小出行きの列車に乗り込んで戻っていきました。
これ以上行くと、帰れなくなるんですね、きっと。
ちなみにポーズを取っているのは誰かもうお分かりですよね(笑)

久々の鈍行2人旅の終わり...
会津川口で7分停車した後、列車は再び大きなエンジン音をあげて、駅を出発した。
進行方向左手には、悠然と流れる只見川の景色がめちゃくちゃきれいっ!
これは実際に自分の目で見ないことには、分からないと思う。電車のすぐそばまで只見川が迫ってくるのだ。
その後も、只見川は右に左に車窓に展開し、旅を飽きさせない。途中、いくつかダムもあった。
これだけ只見川の流れがゆっくりなのは、このダムがあるせいなのだろう。それにしても大きなダムだ。
そして列車は会津柳津をすぎたあたりでこれまで付き添ってきた只見川とお別れをする。
只見川が完全に見えなくなると、そこはもう会津盆地が近い。列車は一気に高度を下げ、盆地へと降りていく。
しかしここでトラブル発生っ!なんと雪の重みで倒れた木が、線路をふさいでしまっているというアナウンス!
さ、さすが会津...(^^ゞ こんなこともあるのね。列車はそこで35分ほど停車。
会津若松にはかなり遅れての到着となってしまった。
もちろん乗る予定だった17:09分発郡山行きには乗れず...
僕たちはいったん改札を抜け、駅で立ち食いそばをすすった。なんかホッとした(*^−^*)
北海道旅行以来の、鈍行の2人旅。1人旅もいいけど、
たまにはこうして気の合う友人とのんびり旅を共にするもの
いいもんだな〜って、そう思った今回の旅でした。(完)
沿線に見える家々の様子です。
ずっと昔からあるような家ばかりでした。
そうだよねぇ、あえて新たにここに住む人は少ないよねぇ...
思いっきり過疎化&高齢化が進んでそうでした。
雪にうずもれて本当に寂しそう...
それでも人々はしっかりここで生活してるんだと思うと
なんだか不思議な気分になってしまいます。
只見線と只見川はこのように何度も鉄橋で交差しています。
このためどっちの車窓も風景は十分楽しめます(^-^)
もちろん空いているときは、席をどんどん移動します(笑)
それにしても雄大な流れでしょ〜。
同じく只見川の写真です。
雪景色とのコントラストがなんとも言えません!
向こうのほうにダムが見えます。
只見線に乗っていると、このようなダムに何度か出会います。
景色がきれいなだけでなく、只見川は私たちの生活にも
重要な役割を果たしているんですね。





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