5、6日目
(6月28、29日)

さようなら北海道


◎行程

いよいよ北海道の旅も最終日を迎えた。さすがに疲れもたまっていて、ホテルはギリギリでチェックアウトした。
ホテルから札幌駅までは1kmほどあって意外と遠い・・・。少しでも近いと感じれるように、
大通公園を横断しながら札幌駅に向かった。今日の予定は倶知安で「日本一おいしい水」を飲み、
羊蹄山を見ながら長万部にぬけて、そこからそのまま函館に向かい、最後は函館の夜景でこの旅を終了したいと
思っていた。というわけでまずは倶知安行きの列車が出る小樽まで向かうことにした。

 

札幌大通公園
札幌とももうお別れ・・・

札幌時計台
日本3大がっかりスポットの一つ。

小樽までは快速エアポートで30分ほどで到着。すぐに向かい側に停車中の倶知安行きの
列車に乗り込む。僕が乗ってきた電車が最後の連絡列車だけあって、さすがに1両の車内は
混雑していた。ボックス席に座りたかったが、長椅子にしか座れなかった。僕が列車に乗りこむと
すぐに列車は発車。途中、余市で多くの人が下車していき、そこからはボックス席にも座ることができた。
列車はゆっくりゆっくり倶知安に向けて走って行った。残念ながら外はあいにくの曇り空で、
羊蹄山は眺めることができなかった・・・(泣)そして小樽を出て約1時間半。沿線最大の倶知安に到着。
「日本一おいしい水」は駅前すぐのところにある、はずだった・・・がそれらしき形跡が残っているだけで
なんと水は出ていなかったのだ!!!!( ̄□ ̄;)!!せっかくここまで来たのにぃーー!!
僕は仕方なく駅に隣接していた公園の水飲み場の水道で水を飲んだ。水道から出る水なんて
ぜんぜん飲んでも美味しい気がしなかった。だって・・・だって・・・(;_;)ウルウル。

JR倶知安駅
沿線最大の駅。この駅前に美味しい水が出るはずなのに・・・
タクシーばかりで人はあまりいませんでした。

倶知安で日本一美味しい水を逃した僕は、ガッカリしながら駅前の商店街を歩いた。
街には特に観光地らしきものはなかったが、100円ショップがたくさんあったので、
そこでジュースとパンを買って、駅に戻り、列車が来るまでの間、昼食をとることにした。
倶知安に来て、自分は一体何をしているんだろう・・・こんなんなら別な所に行けばよかった(^-^;
と、後悔する僕なのであった。そしてようやく長万部行きの列車が到着!さっきは1両だったが
今回は2両でしかも新しい車両だった。車内はボックス席が全部埋まっていて、僕は長椅子に
しか座ることができなかった。途中、「ニセコ」で数人の観光客が降り、ニセコからはボックス席に
座ることができた。ボックス席に座った僕は、すぐに爆睡モードに突入!!(笑)
起きると、まもなく終点の長万部に到着というアナウンスが流れていた。

 

JR昆布駅
北海道特有の変な名前の駅登場・・・(笑)
根室付近には「昆布盛(こんぶもり)」という駅もあった(^_^;)

長万部付近
終点間際で起きると、こんな風景が・・・
さすが北海道って感じですよね。

列車はようやく終点長万部に到着!!隣りから立派な室蘭本線の複線の線路が合流してきた。
今日のように、札幌から小樽、倶知安、長万部を経由して函館に行くのが「函館本線」なのに
札幌から函館に向かう特急列車は全て室蘭本線を経由して函館に向かっている。
そのため、本当の「函館本線」は申し訳なさそうに長万部の一番端のホームに入線した。
駅に着くやいなや、さっそく長万部名物の「かにめし」をオジさんがホームに売りに来た。
あまり買った人はいなかったみたい(笑)降りる人自体が、あまりいなかったからね(;^_^A アセアセ
ホームに人が居なくなると、オジさんは再び駅舎の方にそそくさと戻って行った。また次の列車が着たら
ホームに立って「かにめし」を売り始めるのだろう。時間が少しだけあったので、長万部で下車してみた。
駅前には「アイリス」という魚屋っぽい店があった。長万部の始発の快速列車に「アイリス」という愛称が
付けられているのは、ここから来たんだなぁーと初めて分かった。
しかし店の名前を列車の愛称にしてしまうとは・・・(^-^;
ま、駅前にはこれしか目に付くものはないから、これに決めちゃえ!!って感じで決めちゃったのかな??
そろそろ函館行きの特急「北斗」が来る時間になったので、ホームに向かうことにした。
さっきの「かにめし」オジさんも今度は一緒だった。やっぱり「かにめし」をホームで売るらしい(笑)
そして特急「北斗」が到着。車内は「スーパー北斗」と比べると、だいぶ古くて使い込んだ感じだった。
でも列車自体は速い!!スーパー北斗に比べれば遅いかもしれないが、古くて車体が揺れまくるせいもあって
だいぶ速さを感じた。いや〜、快適♪列車は1時間20分ほどで函館に到着。いよいよここで北海道も最後だ。

JR長万部駅
函館本線と室蘭本線が分岐(合流)する駅。
かなり寂れた感じ・・・(^-^; 駅の左にあるのが「アイリス」。

大沼公園
車窓から見えた新日本三景の大沼公園の景色。
今度来た時は、ぜひ下車して観光してみたいな♪

北海道最後の地、函館では夜景を見ることに決めていた。
僕にとって北海道は4回目だが、なぜかこの夜景だけは毎回見ている。
今回も結局こうして旅の最後を飾ることになってしまった(^_^;)
函館山まではロープウェーに乗って行くので、その乗り場まで歩いていくことにした。
函館と言えば坂の街でもあり、乗り場まではその坂を上って行かなければならない。
でもその坂がなんとも上り心地がいいのだ。坂を上っていて、ふと振り返るとそこは
函館の街並みと海が一望できて、とてもきもちがいい。僕は意気揚々と坂を上った。
乗り場へ向かう途中には、たくさんのみやげ店や飲食店が並んでいて、
僕はそこの一軒の店の客引きに引っ掛かってしまい、ソフトクリームを食べてしまった(爆)
だって・・・今だけ50円引きなんて言うんだもん・・・ま、いいや、美味しかったし!!
そんなこんなでだいぶ夕方っぽくなってきたので、乗り場へ急いだ。あまり暗くなってくると
今度は観光客が殺到して、並ばなければならなくなるからだ。駅前の観光案内所で
もらって来た100円割り引き券を使って、ロープウェー往復1050円。かなり高い・・・(-_-;)
券を買っているうちに一本前の便が行ってしまい、僕は次の便の一番最初に並ぶことができた。
10分おきの運転なので、すぐにロープウェーが来た。僕はもちろんダッシュで一番夜景が
きれいに見える、一番下の方に立った。まだ薄暗いくらいの時間だったので夜景とはいえないが
ポツポツと付き始めた灯りがとてもきれいだった。早く暗くならないかな・・・・。

大好物('-'*)フフ
旅といえばこのソフトクリーム!!(笑)
最近は旅に行く毎に購入するようになってしまった(^_^;)

基坂
函館にあるたくさんの坂の中の一つ「基坂」
坂の下には海が見える。

函館山の山頂に到着した。さすがに展望が素晴らしいとしかいいようがない!!
釧路湿原などの展望も最高だったけど、こうして海岸線の形に沿って街がびっしりと
形成されている函館の街もまたけっこうなものだ。みんなすでに歓声を上げていた。
僕はとりあえず一番高いところに行ってみることにした。まだ暗くなってはいないが
すでに多くの人が写真を撮っていた。僕も「撮ってください」と頼まれたので、写真を
撮ってあげたりした。もちろんそのあとは自分の写真もしっかり撮ってもらってね(^^)v
ちょうど夕日が沈むところも見えた。幻想的な風景で、見とれてしまった。
夕日が沈むと一気に暗くなってくる。いよいよ夜景のクライマックス。
観光客がどっと増え、展望台は人で埋め尽くされた。僕も必死の思いで展望台へ・・・
う〜〜ん・・・やっぱりすごくきれいだ・・・函館の夜景は海岸線の形がすごくきれいで、
それに合わせて夜景ができるので、海の暗黒と街の明るさが対照的で素晴らしい夜景ができる!
僕は人ごみの中でしばしその夜景に見とれていた。あー、これで旅も最後なんだな・・・と
これまでの充実した5日間を振り返る。たくさんの美しい風景、たくさんの素晴らしい人々。
そんなたくさんの出会いの中で僕はきっと精神的に成長したと思う。
一人旅・・・行く前は不安でたまらなかったけど、今までで一番充実した旅になった。
きっと今回の北海道一人旅は僕の記憶に一生残るものとなるだろう・・・。(終)

函館山山頂からの眺め
函館山からの夕方の眺めはこんな感じ。
いかにも夜景がきれいそうな感じがしますよね。

夕日
函館山から夕日が沈むところが見えた。
海に夕日が映って、すごく幻想的な風景だった。

函館の夜景
世界3大夜景の一つ、函館の夜景。
この夜景で今回の旅の全てが終わる。

函館駅のホーム
函館駅で上野行きの北斗星を待つ。
目が覚めれば、そこは再び大都会東京だ。

◎今回使用した切符

ぐるり北海道フリー切符  33500円
有効期間は5日間。北海道までの往復は、新幹線+特急の指定席、
もしくは「北斗星」「はくつる」のB寝台に乗車でき、
北海道内では特急、急行、快速、普通列車の普通車自由席が乗り放題の切符。
「北斗星」のように列車が最終日の翌日にまたがって運転される場合は、その列車の終着駅(上野)まで有効。
つまり5日目の夜に北海道を出て6日目の朝に上野に着く「北斗星」までこの切符は有効というわけ。
往復の新幹線or北斗星に道内の特急乗り放題まで付いて、5日間で33500円はかなり安いと思います。
ちなみに7〜9月は観光シーズンのため同切符でも47500円と値段が跳ね上がる。
10日間用もあり、これは49500円とさらにお得な感じ(7〜9月は61500円。)
すべて東京都区内発の料金です。
(平成16年現在、通常期の料金は35700円、7〜9月は45200円に変更になっています)


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