4日目
(6月27日)

咲き始めたラベンダー


◎行程

気が付くとすでに空は明るくなっていて、まもなく函館というところまで来ていた。外は旅始まって以来の雨。
ウトウトとしながらもコンタクトを装着して、昨日札幌のコンビニで買った夜食の余りを食べた。
そして函館到着。ここではお土産の「カニ」を買うことだけが目的だったので、さっそく朝市会場へ。
相変わらず威勢のいい声が飛び交っているかな・・・と思いきや、外はあいにくの雨もよう。
観光客の姿もかなり少なく、これは気合いを入れて突入しないと、威勢に負けてすぐに買ってしまうな・・・
と思い、あまり店の人と顔を合わせないように朝市の中へと入っていった。が・・・
1件目から、さっそく「よっ!おにーちゃん!!何探してるの!?」なんて話しかけられ、立ち止まってしまった。
とりあえずカニを探してると正直に言った上で、「まだこれから見るんで」と笑顔で言いながら通過(笑)
(^。^;)ホッ。としたのもつかの間。僕はその隣りの2軒目でカニを買うことになる(爆)
だってぇ〜〜、9000円のカニが5000円になるってまず言われて、「今3000円しかないんです・・・」って言ったら
「じゃぁ、送料も全部含めて3000円でいいや!!」なんて店の人が言うんだもん!!(;^_^A アセアセ
僕は昨日の納沙布岬のお土産やさんで、本タラバガニと油タラバガニの見分け方を教えてもらっていて
そこの店のカニはしっかり「本タラバガニ」だったのだ。と言うわけで、なんと朝市に入って3分で交渉成立!(笑)
NO!と言えない典型的日本人なのかな(^^;;; そのあと次の札幌行きの特急まで時間が空いたので、
朝市をゆっくり見てまわる事にした。もうカニを買っているから、何を言われても逃げられるしね(^_^;)
周っていると、まーみんな話し掛けるわ、話し掛けるわ!とにかく全部無視と言うわけにはいかないのだ。
視線をどこに向けたって僕のことを見ているのだから(笑)こっちが恥ずかしいわいっ!!
そして全部回った挙句に僕が買ったのは、イカスミソフトクリーム(笑)やっぱりソフトクリームは僕の旅のお供だ。
かなり予定より早くお土産が買えたので、始発の「スーパー北斗」に乗る事ができた。
昨日札幌から7時間半掛けてやってきて、滞在時間がたった1時間(笑) 嗚呼...カニさえ頼まれなければ・・・(笑)
友達からカニのお土産代としてもらって来た3000円の存在が、かなり痛い┐('〜`;)┌

函館からは再び来た道を戻るように特急で札幌へ。時速130km運転はやっぱり何度乗っても気持ちがイイ(^-^)
札幌到着後は、そのまま旭川行きの特急「スーパーホワイトアロー」で富良野を目指す。
スーパーホワイトアローもスーパー北斗と並ぶ時速130Km運転をするJR北海道自慢の特急の一つだが
こちらは電気で走る「電車」のため走行音が静かでスーっと滑らかに進んで行く感じだった。
スーパーホワイトアローは途中、「岩見沢」「滝川」「深川」と停車。あまり客の動きはなかった。
あまりスピードは感じなかったが、140kmほどの道のりを80分で走破。やはりかなり速かったらしい(^_^;)
北海道第2の高層ビル街が見えてくるとそこはもう旭川。旭川で僕は旭川ラーメンを食べる事にした。
旭川駅前は札幌に負けない人の多さで活気に満ち溢れていた。さすが北海道第2の都市だ。
函館や釧路などと比べるとその活気の違いに驚かされる。駅前通りは1kmほどに渡って
ず〜〜っとホコ天になっていて、買い物客であふれていた。この通りは日本で初めての恒久歩行者天国らしい。
僕は旭川の活気を感じながら、商店街を歩いた。札幌同様、
直角に交わる道路が整然と並んでいてきれいな街だ。
僕はこの駅前通り沿いにある「西山軒」というラーメン屋に入ってみることにした。
行ってみると常連客っぽい人ばかりで、観光客はいないようだったのですこし入るのに躊躇したが、
ここまで来て入らないのもしゃくなので(笑)、勇気を出して入る事にした。僕はしょうゆラーメンをたのんだ。
出てきたしょうゆラーメンはシンプルにネギとメンマとチャーシューが並んだ、すごくきれいな感じのラーメンで、
すごく美味しそうだった。だけど・・・味はやっぱりイマイチかな(^_^;)
どうも北海道では美味いラーメンに巡り合えない。
今回もガイドブックに出てるからって行ったのに・・・(-_-;)ま、昼食代が500円で済んだからいいか!

 

特急「スーパーホワイトアロー」
札幌と旭川を80分で結ぶ特急。最高130km/hで走る。
「ライラック」と合わせ札幌〜旭川間は30分おきに特急が走る。

西山軒
僕が旭川ラーメンを食べた店。
とてもあっさりしたスープが印象的。決して美味しくはない(-_-;)

旭川ラーメンを満喫!?した僕はここから富良野へ向かう事にした。
雨がポツポツ降ってきたので、「ダイソー」で100円傘を買おうと思ったが、
旭川のダイソーではなんとその傘が売っていなかった(T-T)
コンビニで何倍も高い傘を買うのも嫌だったので、富良野では雨が降っていないことを祈って
僕はそのまま何も買わずに旭川駅の富良野線ホームに向かった。
列車はまだ来ていなかったが、多くの人がホームで列車の到着を待っていた。
そしてまもなく富良野行きの2両のワンマン列車が到着。僕は後ろの車両のドアの前に立ったが
なぜかドアは一番前のドアしか開かなかった。急いで一番前のドアから乗車し、なんとか座席GET!
いつまでも後ろのドアが開くと信じていた人は座れなかったようだ(笑)
列車に乗って座っていると、隣りの老夫婦が「ほら、あの若い人、一人旅なのかしらね」と
僕のうわさをコソコソしていたので、僕は思いきってその老夫婦の方を向いて、
「そうなんです、一人旅してるんですよ!」と話を切り出した。
その老夫婦は僕のちょっと苦手な関西人で、特に旦那の方がかなり関西チックだった。
どうやら旦那の方は会社の社長だそうで、毎月海外旅行をしているらしい・・・(^_^;)
それでたまたま今月は北海道に来たらしく、富良野は初めてで何がなんだか分からないのだそう。
3人でいろんな話をしながら、列車は美瑛に到着。石で作られた重厚な駅舎がイイ感じだ。
僕は美瑛の次の駅、「美馬牛」で降りつもりだったので、降りる準備をはじめた。
僕の計画では美馬牛で下車し、駅周辺を周遊した後、あとを追ってくるノロッコ号で
再び富良野方面を目指すという感じだったのだ。
するとその老夫婦が「ここで降りると何かあるんか?」なんて聞いてくるので
僕はノロッコ号に乗るためにここでちょっと小観光をしようか考えてることを話した。
するとなんと「それじゃ、わしらも一緒に降りて案内してもらおうかな」なんて言い出した(^^;)エ・・・
とりあえず3人はわけのわからぬまま美馬牛下車。駅前は何もなく、さらに雨まで降ってきた。
ガイドブックを見ると近くに「かんのファーム」というラベンダー畑があるらしいことが分かり、
そこに行ってみる事にした。詳しい場所は駅前の農協で聞いていざ出発!!
雨の中を3人は延々と教えられた道を歩いた(^_^;)奥さんがビニールのふろしきを貸してくれたので
それを被って3人は歩いた。そして歩くこと20分、ようやく「かんのファーム」に到着!!
そこは美瑛のような丘陵地帯が広がるとても広々したところで、ラベンダーをはじめとして
さまざまな種類の花が咲いていた。まだラベンダーは見頃ではなかったが去年は枯れ始めに見たので
それよりはつぼみの方がいくらかマシだ(^_^;)僕たち3人は、お互いの写真を撮りながら花畑の中を歩いた。
 

JR美瑛駅
沿線最大の駅。重厚な石造りの駅舎が印象的だ。
ここで多くの人の乗り降りがあった。

かんのファーム
雨の中、ようやくたどり着いた花畑。
これからいろんな花々が咲き誇りそうな雰囲気だ。

ラベンダー畑
よく本に載る風景。どこまでも広がるラベンダー畑。
かんのファームにて。実はそんなに広くない(-_-;)

かんのファームを満喫した僕たちは、次にくるノロッコ号に乗るために、美馬牛駅へと戻る事にした。
美馬牛駅まではショートカットで美馬牛中学校の校庭を思いっきり横切り、あっという間に着く(笑)。
まだ時間があったので、僕だけ美馬牛で一番有名な建造物である「美馬牛小学校」に向かった。
かんのファームの高台から眺めた時はだいぶ駅の近くのように見えたが、実際は遠くて焦った(;^_^A アセアセ
息を思いっきり荒げながら、美馬牛小学校に到着。教会風のきれいな建物だった。
小学校の写真を撮って、僕はすぐさま美馬牛駅へ。もう時間がない!!僕は必死で走った。
最後は富良野線の線路に入りこんで直接美馬牛駅のホームまでダッシュした。そしてなんとか間に合う。
2人は余裕でノロッコ号の到着を待っていた。まもなくノロッコ号が到着。すぐさま写真を撮ろうとしたら、
奥さんも記念写真を撮るとか言って、ノロッコ号の前に立ってしまった・・・(^_^;)
ああ・・・これじゃHPには載せれないや・・・。ノロッコ号は1両が指定席、もう1両が自由席だった。
僕はもちろん自由席に。老夫婦は指定席まで乗り放題の切符を持っていたのに、僕に合わせて自由席に
乗ってくれた。ノロッコ号の車内は木で作られていて、木のベンチがたくさん並んでいていた。
明るい照明に照らされて、雨にもかかわらず車内はとても明るい雰囲気だった。ノロッコ号は美瑛の丘の風景から
富良野の広々とした風景に移った。まもなく上富良野到着。どーっと地元の中学生が乗りこんできた。
列車の本数が少ないこの辺りではノロッコ号も立派な通学列車としての役割を果たしているようだ。
上富良野の次はいよいよ臨時駅の「ラベンダー畑」。中学生で込み合う車内をかき分けてようやく3人は降りる。
駅を降りると、富良野一有名な「ファーム富田」までは徒歩5分ほど。すぐに着いた。
さすがに一大観光地だけあって、雨にもかかわらず大型バスがたくさんやってきていた。
ここで僕たちはまず解散して、おたがいの見たいものを見る事にした。僕はさっそくラベンダー畑へ。
あまり咲いていないんじゃないかと思っていたが、だいぶ咲いていていて淡い紫色に花畑が染まっていた。
他にもいろんな花が少しづつ咲いていて、期待していなかった僕はちょっとビックリ!
写真をたくさん撮ってしまった。それから再び僕たちは3人で集まり、
なんとコーヒーとウィンナーをご馳走になってしまった。
いやー、今日は雨だったけどイイ出会いのおかげですばらしい富良野観光になってるなーσ(^◇^;)
  

美馬牛小学校
かわいい教会風の小学校だった。
少子化の影響で児童数は30人を割っているらしい。

ノロッコ号車内
4人掛けのテーブル席と2人掛けのベンチがある
ゆっくり車窓の風景を楽しめるかわいい列車だ。

ファーム富田
ラベンダーは見頃とまでは行かないものの
だいぶ紫色に色付いていてきれいだった。

ファーム冨田
冷たい雨の中、頑張って撮影しています(笑)
ここはみんなが記念撮影をする人気ポイントです。

ファーム富田
まだ色付かない花のじゅうたん
7月には色とりどりの花で埋め尽くされる。

ラベンダー畑駅
ファーム富田を訪れる観光客のために作られた駅。
ここからは600mほどでファーム富田だ。

富良野観光を満喫した3人はラベンダー畑駅から再びノロッコ号で旭川に戻る事にした。
帰りの車内は割と空いていたが、上富良野で一気に観光客が乗りこんできた。
のんびり走っていたノロッコ号も美瑛をでると次は終点旭川までノンストップ。一気に走り抜ける。
そして旭川到着!!ここから僕は札幌に戻り、ホテルに宿泊する予定だった。
でも老夫婦が、今日富良野をいろいろと案内してもらったお礼にということで、
旭川でいくら丼をご馳走になることになった。その金額なんと2200円!!!!!!
さすが社長なだけあると思った(;^_^A アセアセ 最後はお互い楽しい旅を!と言うことでお別れ。
僕は札幌までスーパーホワイトアローで戻り、夜10時、ようやくホテルにチェックイン。
シングルで予約したのに、案内された部屋はなんとツインだった(笑)
でも浴衣が一つしかなかったから、きっとシングルとしては認識してくれているのだろう(^_^;)
僕はデジカメの充電だけセットして、すぐに倒れこむように寝た。

泊まったホテル
シングルなのになぜかツインルーム(^_^;)一泊4200円。
風呂は大浴場で、部屋にはトイレも洗面所もない。


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