7回目の北海道旅行にして、初めての真冬の北海道旅行。
夏の爽やかな陽気とは打って変わって、
東北人の僕にとっても、北海道の冬はあまりに厳しかった。

だけど北海道は冬もすばらしかった。
本当に本当に寒いところだけど、人々はそんなところでも
しっかりと生活を営んでいる。厳しい冬に耐えながら、
みんなが春の訪れをじっと待っている。

本当の北海道の姿はこの冬にあるのではないか。。。
そう思った3日間の北海道旅行だった。



1月5日 旅の始まり(本宮駅〜仙台駅〜盛岡駅〜青森駅〜函館駅) 



(6:30、ようやく朝日が昇り始めた。杉田駅にて)
冬の北海道に行ってみたい。。。そんなとんでもないことを考え付いた僕は、
青春18切符を握り締め、雪で覆われるふるさと本宮駅から
各駅停車でひたすら北を目指した。

6:25、始発列車で本宮駅を出発。
次の駅、杉田駅に到着するころになってようやく朝日が顔を覗かせた。
今年は雪が多くて、一応太平洋側に位置するこのあたりでも、
あたりは一面銀世界が広がっていた。

(大雪の仙台駅)
列車に揺られること2時間、東北最大の都市、仙台に到着。
福島県内とは打って変わって、こちらはちょっと先のビルも
かすんで見えるほどのものすごい雪。仙台とは言え、ここは東北。
そんじゃそこらの百万都市とは違って、大雪は降るんです。

仙台からは岩手県の一ノ関行きの列車に乗車しました。
ここからは東京などでよく見られるオールロングシートと呼ばれる
長い座席だけが整然と並んだ列車が延々と続く、非常につらい列車です。
途中の小牛田で後ろ2両を切り離して、ワンマン列車となります。
次第に岩手県に近づくにしたがって雪深さが増し、
いよいよ列車は雪国へと入っていきます。

(岩手県の南の玄関口、一ノ関駅)
仙台から約1時間半、列車は定刻通りに一ノ関に到着しました。
ちょっとやそっとの雪ではびくともしないあたりが頼もしい(笑)

一ノ関駅前は大雪の影響もあってか、とても静かでした。

(花輪線沿線の風景。まさに一面の銀世界)
一ノ関駅で盛岡行きのワンマン列車に乗り換え1時間半、
ようやく盛岡駅に到着です。岩手県はこれで半分。やっぱりデカイ・・・(^_^;)

さらに盛岡駅からは東北本線を離れて、花輪線というローカル線で、
一旦秋田県方面へ抜けて、奥羽本線経由で青森を目指すことにしました。
実は東北本線は乗り継ぎが非常に悪くて、この花輪線経由の方が
30分も早く青森に到着できるのであります(^^)v

しかし花輪線は秋田=日本海側に抜けるルートのため、
車窓は一面の銀世界!なんか北海道に行くのが怖くなってしまいました(笑)

(2両編成の花輪線大館行き。十和田南駅にて)
花輪線は途中の「十和田南」という駅で、進行方向を変えます。
この駅だけカタカナの「ト」の字のように、枝分かれしているためです。
座る位置を反対側に変えるのも、地元の皆さんには慣れたもんですね(^-^)

この駅で多くの人が下車したため、だいぶ車内は寂しくなってしまいました。
まさに「北国の寂しい寂しいローカル線」です。

(青森駅と青森ベイブリッジ)
花輪線の終着駅、秋田県の大館駅から奥羽本線に乗り換え、
日本海側経由で走ること1時間半、ようやく青森駅に到着しました。

本州最北の青森。新幹線も走っておらず、外は目線の高さほどの豪雪。
同じ東北でも青森だけはなんとなく北国の寂しさを残している気がします。

青森ベイブリッジがやぱりここでは一番目立ってました。

(ドラえもんに征服されてしまった快速「海峡」函館行き)
青森からはいよいよ北海道の玄関口、函館へ向かう列車に乗ります!
青春18切符で乗れる、函館行きの快速「海峡」は、
数年前からドラえもんに完全に征服されています(笑)

車両のボディのみならず、車内にもたくさんのドラえもんシールが張ってあり、
普通の大人が乗っている姿は、ある意味異常なものを感じます(笑)

青森駅を発車すると、停車駅などの案内をドラえもんがしてくれます。
もちろん普通の車掌さんも案内しますけどね。

さあ、いよいよ青函トンネルを抜けると、北海道だ!!

(函館駅駅舎)
青森から2時間半、青函トンネルを抜け、ついに函館に到着!!
まず第一声、「寒い!!」。−3℃だったのですが、
風がとても冷たく、すでに函館にして北海道の厳しさを痛感した感じです・・・。

駅舎は歴史のある、けどメルヘンチックで可愛らしい感じですね。

(ライトアップされた函館の赤レンガ倉庫群)
函館では札幌行きの夜行列車に乗車するまでに3時間あったので、
函館のメール友達と一緒に、ちょっとだけ街を散策することにしました。

まず出かけたのが函館名物「赤レンガ倉庫群(写真)」です。
きれいにライトアップされていて、異国情緒あふれる函館らしい雰囲気だね。
だけど、あまりに寒くてゆっくり見てる余裕はなく、
すぐ近くにある「ハセガワストア ベイエリア店」というコンビニで、
最近、函館の名物となっている「焼き鳥弁当」を2人で食べることにしました。
大(\580)・中(\480)・小(\380)の大きさと、タレ・塩の味付けが選べる上に、
なんと頼んでから作ってくれるという親切さ!もちろん最高に旨いっす!!

(ミッドナイトの電光掲示板。あと35分で発車です)
焼き鳥弁当に舌鼓を打っていると、あっという間に夜行列車の時間が
迫ってきてしまい、メール友達とはここでお別れです。

今回は指定席を一応は取っていたのですが、
指定席だと自分の座席の所一席分しか使えません。
なので空いているときは、かならず自由席を利用します!
自由席は少なくとも二席分、ガラガラなら椅子を回転させて4席分使えます!

発車まではあと30分ほどあるので、車両の写真を撮ったり、
コンタクトをはずしたりして、発車に備えました。いよいよ札幌です。

(次の日に備えて早く寝よう)
ミッドナイトの車内はこんな感じで、特急列車のような座席が並んでいます。
自由席の場合は、二席分を使って横になって寝る人が一般的です。
ちなみに一番手前で寝てる(フリ)のが、僕です。(笑)

深夜帯に走るので、青春18切符などの車内改札が終わり次第、
車内の照明はかなり暗くなります。
途中、長万部や東室蘭、苫小牧などに停車しながら、
7時間掛けてゆっくり札幌を目指します。



    

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