6月24日(2日目)


   

朝6時。稚内駅に到着。

今日はここからフェリーに乗って
礼文島を目指します。

フェリーの出航時刻まで20分しかないので、

眠い目をこすりながら、フェリーターミナルまでダッシュ!

フェリーに乗るのは記憶にある限り初めてのことなので、

受付で自分の名前と住所と年齢を書くのにはビックリしました。

乗船の受付はすでに始まっていて、次々に観光客の人が乗り込んでいました。
礼文島行きのフェリーの中の様子です。

中にはイスはなく、カーペットと簡単な背もたれがついている程度で、

あまり落ち着かない感じです。
2等室だから仕方ないか。

しかも平日なのに人がいっぱいでした。礼文島って人気あるんだなぁ。

おじいちゃん、おばあちゃんばっかりだけどね(笑)。

中は人でいっぱいなので、デッキに出てみました。

6月とはいえ、風が冷たくてとっても寒い!!

だけど、天気は文句なしの快晴で絶好の旅日和になりそうです。
いよいよ船は稚内フェリーターミナルを出航!

ここから礼文島の
香深まで約2時間の船旅です。

船内で
カモメのえさが売られているので、

みんな暇つぶしにそれを買って、カモメと戯れていました。

僕はというと・・・船の揺れにやや具合が悪くなり、

船内の
カーペットでダウン(*_*) やっぱり船は苦手です・・・。
稚内を出て2時間、ようやく礼文島の香深の街が見えてきました。

香深は礼文島で最大の街で、フェリー乗り場の他、

ホテルや町役場、郵便局、銀行など一通りのものがそろっていました。

こんなに北へ北へやってきても、まだ家があることが

なんだかとても不思議な感じでした。
船が礼文島に到着すると、

ほとんどの乗客は団体の人たちだったらしく、

バスを使ってどっかに行ってしまいました。一緒に連れて行ってくれ〜(笑)。

僕は礼文島が初めてなので、とりあえず初心者散策コースである、

「桃岩展望台コース」というのを歩いてみることにしました。

コースの入口まではバスで行くようなのですが、

バス代がもったいないので
歩くことにしました。見事なまでに誰もこない・・・。

コースの入口までの海沿いの道は利尻島の
利尻富士も見えて、

なかなかきれいでした。バスで行っちゃうなんてもったいない!
途中でバスに抜かされながらも、ひたすら歩くこと40分

なんとか「桃岩展望台コース」の入口までやってきました。

僕の他にも何人か先にバスで到着していた観光客の人たちがいて、

地図を広げていましたが、僕はとりあえず一気に行ってみることにしました(笑)。

最初から
坂道がキツイ〜。。。あっという間に高台まで登ってきました。

後ろを振り返ってビックリ!
利尻富士が真正面に見えるじゃありませんか。

あまりの景色の美しさに思わずしばし立ち止まってしまいました。
さらにぐんぐん登っていきます。

一面が
笹の原になっていて、とても開放感あふれる雄大な景色でした。

元地小学校の児童たちが作ってくれた案内板があって、

かわいいイラストと一緒に「ここから灯台まで○○km」というのが、

あちこちに書かれているので、それを見ながら楽しく登っていけました。

また、後ろを振り返るといつも利尻富士が眺められるので、

後ろ向きのまま登ったりもしてみました。
笹の原を登っていくこと30分。ようやく香深と反対側の海に出ました。

見えているのは
元地灯台です。下は断崖絶壁になっていて、

エゾニュウという白い花があちこちに咲き誇っています。

ここからは礼文島の尾根を渡るように遊歩道が整備され、

桃岩展望台を目指してひたすら歩いていきます。

遊歩道の左手にはひたすら断崖絶壁の海岸線が続き、かなりの絶景です。

そこにたくさんの
高山植物が咲き誇っています。

本州では高い山でしか見られない植物ですが、

ここでは島のいたるところでいろんな高山植物に出会うことが出来ます。

それだけ気象条件が厳しいっていうことなんでしょうね。

だけど、今日は抜けるような青空で本当に爽快な気分♪
今にも吸い込まれていってしまいそうなきれいで真っ青な海です。
遊歩道が尾根に沿ってひたすら遠くまで続いているのが分かります。

右にも左にも海が見え、

足元には
色とりどりの高山植物が咲き乱れ、

ここは
天国か?と思ってしまうような美しい風景でした。

まさに日本の果てまできた感じのする風景です。
細い遊歩道が本当にどこまでも続いているのがわかります。

普通なら
気が遠くなりそうな感じですが、

この絶景を実際に目の当たりにすると、

あそこには
一体どんな風景が広がっているんだろうと、

好奇心が沸いてきて、どんどん先に進みたくなっている自分がいました。
白・青・黄・ピンク・・・いろんな花が咲き乱れています。

遊歩道の内側に入り込んで咲いている花もたくさんあるので、

踏まないようにゆっくり登っていきました。
緩やかな上り下りを繰り返しながら、道はどこまでも続いていきます。

少し汗ばんできた身体を涼しい海風がサーっと吹き抜けて、

とても爽快な気分でした。本当に天国みたいでした。
遊歩道から西側の海を望みます。

高山植物と海の青のコントラストがとってもきれいでした。

ここから下の画像は、
遊歩道で見つけた高山植物たちです。
ようやく桃岩展望台コースのゴールが見えてきました。

ゴール地点にはたくさんの観光客が見えます。
ついに桃岩展望台に到着しました!

礼文島の西海岸はそのほとんどが断崖絶壁ですが、

桃岩もその一つで、自然の力によってこのような形になったそうです。

あまり
桃の形には見えないような気もするけど・・・。
桃岩展望台コースを歩ききって、まだフェリーの時間に余裕があったので、

西海岸の方に出てみることにしました。

フェリーターミナルや町役場など、町の中心が集まる東海岸に比べ、

こちらの西海岸は日本海からの厳しい季節風が直接吹きつけるため、

平地がほとんどなく、「元地」という地区にごく小さな集落と港があるだけです。

小さい集落ながらちゃんとお店も自動販売機もありましたよ!

ちょうどのどが渇いていたので、自動販売機でお茶を買いました。

なんだか久しぶりに文明に触れた感じ(笑)。
西海岸にある元地海岸の有名な岩、「猫岩」です。

さっきの桃岩に比べると、こちらはかなり
リアルな感じがしますね。

自然が作り出したっていうんだからすごいなぁって思います。
元地海岸沿いのとってものんびりした小さな集落を歩いているときに、

そんな町に似つかわしくない
大型観光バスが何台も通っていくので、

何があるのかなぁ〜?と思って歩いていくと、

あるところでたくさんのバスが停まっていて、人がたくさんいました。

礼文島にきて以来、こんなにたくさんの人を見たのは、

フェリーを降りて以来だったので、ちょっとビックリ。。。

ここは
「メノー海岸」と呼ばれ、天然の宝石「メノウ」が散らばっています。

おばちゃんたちは
かなり本気で探していたみたいです(笑)。
メノー海岸は観光名所なので、お土産屋さんも10軒ぐらい並んでいて、

ウニやイカ、イクラ、ホタテなど海の幸がたくさん売られていました。

珍しいのには
「トド肉」もありましたが、

他の観光客が
「臭い」て言ってたのを耳にしてしまったので、

トド肉はやめて、普通にホタテ焼きを頂くことにしました。

やっぱり焼きたてはうまいなー。
メノー海岸から先は完全に断崖絶壁になっていて、

道そのものがなく、これ以上北に進むことはできません。

メノー海岸の一番北まで行くと、中央に見える三角の岩が
「地蔵岩」です。

お地蔵さんの形に見えるでしょうか。僕はよく分かりませんでした(笑)。

さて、実はここから帰りが大変でした。。。フェリーターミナル行きのバスが、

2時間後だったので、1時間は砂浜でひたすら昼寝して待ったのですが、

さすがに途中で待ちきれなくなり、
歩いて帰ることにしました・・・。

フェリーターミナルのある香深までは
7キロ・・・。しかも山越え

途中、ものすごい数の観光バスに抜かされながら、頑張って歩きました。
1時間半ほどで無事、香深に到着。ぜいぜい・・・。

稚内行きのフェリーの時間にもまだ1時間ほどあったので、

フェリーターミナルから
利尻富士を撮ってみました。

今度は向こうの利尻島にも行ってみたいなぁ。
稚内行きのフェリーで礼文島をあとにしました。

花の浮島とよばれるだけあって、本当にきれいな島で、

こころが洗われる様な感じがしました。また来たいなぁ。

帰りのフェリーは風が強くてなかなかの揺れ心地でした。ぐえぇ〜(*_*)

稚内に戻った後は、バスで
稚内温泉「童夢」に向かい、

今日1日の汗を流しました。ここの画像はないんだけど、

露天風呂から
夕焼けに染まる利尻富士が眺められて最高でした!

最終の稚内駅行きのバスで、稚内駅に向かい、

稚内駅から、札幌行きの
夜行特急「利尻」で札幌に帰りました。



    
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