夜行列車に揺られることおよそ7時間。終点の釧路駅に到着です。 改札口はしっかり自動改札化されていて、さすが道東最大の街って感じです。 朝6時前なので、駅前はまだひっそりとしていました。 今回は市内観光はせずにそのまま網走行きの列車に乗り換えです。 |
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釧路駅5時59分発、網走行きの普通列車です。 朝日に照らされた1両編成の車両が頼もしくも見えます。 始発列車ですが、夜行列車からの接続を受けて発車するので、 車内は立ち客もでるほど混みあっていました。 この列車、普通列車ですが、座席が軽くリクライニングするため、 なかなかの乗り心地です。 |
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列車後方からの車窓風景です。ちょうど釧路湿原を走っています。 1両編成のため、車両の後ろ側ももちろん運転席。ワンマンなので車掌がいません。 というわけで車掌が本来いるべきところに乗客が立てるんです♪ この列車、途中、何度か野生のシカに進路を遮られてみたり、 信号機故障による足止めを喰らったりで、1時間以上遅れてしまいました。 知床斜里で乗り換えるはずだった「流氷ノロッコ号」は、 いつ発車できるか分からないとのことだったので、 結局終点の網走まで延々とこの列車を利用することになってしまいました(泣) |
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何を撮っているのかよく分からないと思いますが、 北浜駅に停車中の車窓から撮った、オホーツク海の様子です。 プカプカと流氷が浮いていると思いきや、 海が完全に流氷で埋め尽くされています・・・。唖然。 |
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10時15分、1時間ほど遅れてようやく網走駅に到着です。 列車が遅れ、またノロッコに乗れなかった組も乗車していたので、 かなりの人が下車しました。釧路よりかなり寒いです・・・。 |
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駅のホームの様子です。雪だらけ・・・。 網走があるオホーツク地方は本来は雪の少ない地域ですが、 1シーズンに何度かドカ雪が降り、このようになるそうです。 めちゃくちゃ寒いから1度降ったら解けないだろうしね(汗)。 |
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網走駅舎です。みどりの窓口や観光案内所があります。 「網走駅」と縦に書かれた表札(?)みたいなやつが、 いかにも刑務所の街、“網走”って感じです(意味不明・・・)。 ふらりとあてもなく観光案内所に入ったら、もともと行く予定だった、 流氷館の割引券をもらっちゃいました。ラッキー♪ 駅前にはローソンとファミレスがありました。 |
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網走に着いて、最初は流氷観光砕氷船に乗ろうと決めてました。 駅前から循環バスに乗って10分。 「おーろらターミナル」という乗り場に到着です。 平日にも関わらず、30分おき運行の循環バスは満員・・・。 流氷ってすごい人気なんだね。 |
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東京を出てくる前に、砕氷船の乗車予約をあらかじめしていたので、 受付で「予約番号9番で予約をしていた○○と申しますが」というと、 さっそく乗船券を発券してもらえました。 しかし乗船料3000円のはずが半額の1500円。 なんと流氷が厚すぎて、港の外には出られないため、 港の中を回る30分の短縮コースになるとのこと。う〜ん、残念! |
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しかしせっかく来たのだから乗らない手はありません! あまり出航まで時間がないのでさっそく乗船です。 船は3階建ての「おーろら号」。船内には別料金の特別席と、 自由に着席できる自由席がありますが、やはり一番人気はデッキ! 今日の網走は最高気温で氷点下6℃という猛烈な寒さでしたが、 それでも出航前にはデッキの上は満員状態でした。 僕もせっかくなのでデッキに出て、流氷を眺めることにしました。 |
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ゴゴゴ〜・・・ゴゴゴ〜・・・いよいよ出港です。 いっせいにデッキにいる乗客から歓声が沸きあがりました。 流氷を裂いて進む、「ズズズ〜・・・」という重い音が船に響き渡ります。 船が通ったあと、後ろのほうを見ると、どんどん流氷が両側から押し寄せ、 あっという間にまた海を覆いつくしてしまいます。 いざ出航してしまえば、港の中だからとか小さなことは全然気にならなくなりました。 |
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海が凍ってるって本当にすごいことです。 寒さも忘れて見入ってしまいました。 天気もよくて、最高にいい気分♪ |
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船のあとをカモメが追いかけてきます。 寒くないのかなぁ。 |
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デッキの上は観光客でいっぱいです。船内もほぼいっぱいです。 帰ってきてからテレビで見たのですが、 今シーズンの流氷観光船の乗船客数は過去最多だそうです。 乗船料決して安くないのに、こんなに寒いのに、すごいことです。 |
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本来ならあの灯台の向こうまで行けるはずでした。 だけどこの流氷の厚さではさすがに無理でした。 砕氷船なのに、船が砕けたらヤバイもんね。 ほんとうにどこまでも真っ白な海。幻を見てるみたいな不思議な感覚でした。 |
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大迫力の流氷船に乗った後は、ふたたび循環バスに乗り込み、 「流氷館」に向かうことにしました。 バスは途中、網走刑務所や網走監獄博物館を通り、 いかにも網走に来てるなぁ〜(しみじみ)という感じでした。 刑務所前で多くの観光客が下車したので、誘惑に駆られましたが、 僕は最初から行こうと思ってた「流氷館」を目指してバスに乗り続けました。 流氷船乗り場からおよそ20分で「天都山・流氷館前」に到着です。 流氷館は「天都山」という網走市を見下ろす山の頂上付近にあります。 |
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流氷館には氷点下15℃の寒さを体験するコーナーがあり、 その入口でお姉さんが濡れタオルを配っていました。 「中に入ったら振り回してみてください」と言われたので、 極寒体験ルームに入るやいなや、タオルを振り回してみます。 すぐに凍るかと思いきや、なかなか凍らない・・・(汗) 他の観光客もいる中で、タオルを振ってるのは自分だけ・・・。 く〜っ、恥ずかしい・・・。なんかバカみたいじゃん(汗)。 極寒ルームのはずなのに、冷や汗出てたかもね(笑) 左の画像は、展望台からみた網走市内とオホーツク海です。海は真っ白ですね。 |
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展望台はほぼ360度視界が開けていて、 オホーツク海の反対側を見ると、完全に凍結した網走湖がよく見えます。 展望台は極寒だったので、そそくさと室内へ。 時計を見るとちょうどバスの時間だったので、 循環バスに乗ってふたたび網走駅前に戻ってきました。 まだ次の列車まで時間があったので、駅前のファミレスで昼食を食べました。 ハンバーグにライス、スープバー、サラダバーが付いて750円という なかなかナイスなお値段設定。旅先での野菜不足を補えました(笑) たまには網走まで来てファミレスでもいいよね。 |
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腹が満たされたところで、いよいよ駅に向かいます。 ここから乗る列車は特急「オホーツク流氷号」というリゾート特急です。 すべての車両がハイデッカーになっていて、眺めがとてもいいです。 自由席もガラガラでしたが、指定席をあらかじめ取っていたので、 指定席に座ることにしました。 |
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おお〜っ、テレビがあるよ、テレビが! 車内の様子はこんな感じになっています。 頭上にも窓があり、車内は大変明るい雰囲気です。 テレビモニターもたくさんあり、かなり優雅な空間です。 テレビを見たい人だけ、イヤホンをつけて音声を聞きます。 網走から札幌まで5時間半という超長旅ですが、 この車両ならゆったりくつろげそうです♪ |
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1両だけは2階建てになっていて、その1階がラウンジになっています。 ここは主に喫煙所として利用されているようです。 |
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オホーツク流氷号は14時17分、定刻どおりに網走駅を発車しました。 さっそく車窓にはさっき流氷館の展望台からも眺めた、 網走湖が付き添ってくれます。 網走湖を過ぎると、ぐんぐん山の中に入っていきます。 と、同時に睡魔がぐんぐん押し寄せてきました。 途中、北見や遠軽のような大きな駅では目を覚ましましたが、 あとはほぼ爆睡状態・・・。気付くとまもなく旭川というところまで来ていました。 |
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網走駅から約5時間半。19時43分、ようやく終点の札幌駅に到着です。 さすがに豪華な車両といえど、疲れてしまいました・・・。 札幌の街はちょうど帰宅ラッシュの時間帯で駅構内はかなり混み合っていました。 今日の夜は、夜行列車ではなく、この旅唯一のホテル宿泊の日♪ 札幌駅に新しくオープンしたデパート「大丸」の地下で、お弁当を買い込み、 地下鉄南北線でホテルのある中島公園駅を目指しました。 弁当片手にリュックという、ラッシュの時間帯ではとってもご迷惑な格好でしたが、 さすがに東京ほど地下鉄も混んでいなかったので、余裕でした(笑)。 |
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本日の宿、「アートホテルズ札幌」です。 インターネットから特別プランで予約したので、 通常1泊9000円(税・サ別)のところを、1泊7000円(サ込・税別)で 宿泊することが出来ました。しかも朝食付です♪ 7000円でも学生が泊まるにはちょっと高いけど、 ここのホテル、なんと大浴場が天然温泉なんです! 札幌で温泉付きのホテルに泊まれるなんて、いいじゃないですかぁ。 しかもこの日はシングルが満室とのことで、なんとツインに。広っ! |
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お部屋からのゴージャスな夜景です。 インターネットから予約した貧乏人のくせに、 事前にホテルに「高層階でお願いします!」ってメールを送っておいたら、 なんと20階に案内してもらっちゃいました(笑) この日の夜は温泉に浸かって、湯上りラウンジで優雅に新聞を読んで、 デパ地下のお弁当を夜景を見ながら食べて、 なんだかものすごくお金持ちになったようなひとときでした。 おやすみなさい。 |