おはようございます。
夜はふわふわのベッドでぐっすりと眠れました(^^)
起きてまず向かったのが大浴場&露天風呂。
ここのホテルには、この地方独特の泉質である、
モール温泉の大きなお風呂があります。
植物性の黒いお湯は、とろんとしていて、肌がつるつるになり、
朝からとても気持ちのいい思いをしました(^^)
お風呂から上がったら、次は朝食。
昨日、夕食を頂いた「バード・ウォッチ・カフェ」での朝食です。
写真を見ても分かるとおり、ビジネスマンにも強く支持されています。
朝食はバイキング形式ではなく、
「和食」か「洋食」を選択して、従業員の方が、
テーブルまで食事を運んでくれる形式になっています。
僕は洋食のオムレツをオーダーしました。
玉子料理はオムレツ・目玉焼き・スクランブルエッグから選べます。
卵や、その付け合せのベーコンやジャガイモは、もちろん十勝産。
ふんわりとしたオムレツは、とっても美味しかったです(^^)
毎朝ホテルで焼く、焼きたてパン。
パンの入ったカゴを持った従業員の方が
レストラン内を回って、好きなパンを選ぶことができます。
皿の上のパンがなくなれば、
すぐに「おかわりはいかがですか?」と聞いてきてくれるので
気兼ねなくどんどん食べることができます。
とても美味しかったので2回、おかわりしました(^^)
このパンはホテルの売店でも購入することができます。
パンを作る厨房の様子です。
次々に焼きたてのパンが出来上がっていきます。
レストランの入口に、この厨房があるので、
パンが作られていく工程を、見学することもできます。
朝食を食べた後は、少し早めのチェックアウト。
昨日は狩勝峠を経由してきたので、
今日は三国峠を経由して旭川まで帰ることに。
帯広の市街地を抜けて、ひたすら北へ進むと、
ふたたび広大な畑が広がってきます。
どこまでもまっすぐな道。
碁盤の目に走る道路は、どこを走ってもまっすぐ。
10km以上続いているので、先が見えません。
美瑛の丘の風景も素晴らしいですが、
十勝地方のこの広大な畑とまっすぐな道も、
その雄大さでは引けを取りません。
道路の両側は小麦畑。
こちらもどこまで続いてるのかっていうぐらい、
とにかく広いです。さすが北海道、規模が違います。
北の方へ走っていくと、少し霧が出てきました。
畑が広大なので、防風林もあちこちに見られます。
その防風林もまっすぐに植えられていて、
とても絵になる風景です。
十勝地方は穀倉地帯である一方、
酪農もとても盛んに行われています。
牛たちの姿もあちこちで見ることができました。
十勝平原を抜けて、糠平温泉までやってきました。
ここまで来ると、完全に山の中で、
正面には大雪山系の山並みがそびえています。
まだ雪をたっぷりとまとって、迫力がありました。
糠平温泉の駐車場に車を停めて、
散策路をちょっと歩いてみることにしました。
きれいな糠平川が流れていて、
新緑と共に心が癒されます^^
散策路を300mほど進むと、糠平川橋梁という
旧国鉄士幌線のアーチ橋を発見しました(^^)
糠平温泉に隣接する糠平湖の周辺には、
旧国鉄士幌線のコンクリートアーチ橋がたくさんあります。
糠平温泉はかなり山奥にある温泉地ですが、
帯広からここまで鉄道が来ていたというのだから、
今、考えると「よく走っていたな〜」と思ってしまいます。
一度廃線になってしまった路線は、
二度と戻ることはないと思うと、ちょっと寂しいですね。
上の写真の「糠平川橋梁」は、上を歩けるように
きれいに整備されていました。
糠平温泉に来たなら、やっぱり温泉に入らなきゃ。
「元祖・湯元館」という旅館で日帰り入浴です。
この旅館では、そば打ち実演をしていて、
打ち立てのそばと日帰り入浴のセットが1,000円とお得です^^
露天風呂は混浴。
前回もそうでしたが、今回も貸切でした(^^)
お湯はもちろん源泉掛け流し。うたせ湯もあります。
大きな露天風呂には、次々に源泉が注がれ、
そのまま下を流れる糠平川に流れ落ちていきます。
飲泉もできるようになっていました(^^)
露天風呂とうたせ湯をつなぐ階段。
すぐ脇を清流・糠平川が流れていて、
とても気持ちのいい露天風呂です(^^)
周囲の木々も緑が出始めたばかりで、
新緑がまぶしいほどきれいでした。
昨年、同じ時期に来たときは雪が少し降ったので、
今日は気温13℃ほどでだいぶ暖かい方です^^
お風呂から上がると、そばが打ち終わっていました。
宿主のおじさんが自ら打つ、美味しい打ち立てのそばと、
おじさんの笑顔は、この旅館の何よりの宝物だと思いました。
元祖・糠平館をあとにして、
いよいよ糠平観光のメインでもある、
「タウシュベツ橋梁」へと向かいます。
国道から外れた林道を4kmほど走った先に
その橋梁はあります。
何か動物が出てきそうなほど森は深いです。
車で行けるのは、タウシュベツ橋梁の200m手前まで。
駐車場があるので、そこに車を停めて歩いていきます。
タウシュベツ橋梁へ向かう道。
かなり足元はぬかるんでいて歩きにくいのですが、
意外とたくさんの観光客が歩いています。
この森を抜けると正面に「ドーン」とタウシュベツ橋梁があり、
明らかにこの森を線路が走っていたというのが分かります。
森を抜けた先にあるタウシュベツ橋梁。
旧国鉄士幌線の数あるアーチ橋の中でも、
もっとも有名で、もっとも大きいものです。
糠平湖の水位によっては、完全に沈んでしまう時もあり、
幻の橋とも呼ばれています。
今日は湖の水位がかなり低く、橋梁の全てを見ることができました。
近付いてみると、やはり迫力があります。
すでに中央部分はコンクリートが崩れ落ち、
ここを列車が走ることが、もう二度とないことを示しています。
このタウシュベツ橋梁は、修復などは一切行われず、
このまま完全に崩壊してしまうまで、放置だそうです。
そう思うと、こうしてまだその姿をとどめている風景は、
とても貴重なものであるとも言えるわけです。
中央部分が崩れてしまっているので、
もちろん渡ることもできません。
コンクリートを支える支柱も、
ぐねぐねに曲がってしまって、すでにその役割を終えています。
糠平湖。
ダム湖ですが、周囲は大雪山国立公園であり、
雄大な自然に囲まれています。
もう少し天気がいいと、山がたくさん見えて、
まるで外国に来たような風景が広がります。
個人的には、中国の雲南省のイメージ??
(↑行ったことないくせに・・・^^;)
タウシュベツ橋梁をあとにして、
いよいよ旭川に向けて、帰り道です。
北海道で最も標高の高い峠である三国峠を通ります。
途中、旧国鉄士幌線の幌加駅・十勝三股駅の跡地が見えます。
以前はそれぞれの駅前に人が住みつき、
350人ほどが住む集落があったそうですが
今ではその形跡もなく、幌加駅に至っては、
以前訪れたときには、ホームにエゾシカがいるほどでした^^;
だいぶ標高を上げてきました。
三国峠の頂上の標高は1,139m。
本州ではそれほど極端に高い部類には入りませんが、
さすがは北海道。
頂上付近は、5月下旬だというのに、
まだ一切木々の芽が出ていません。
前回、同時期に来たときは道の両側に雪が積もってたぐらい
非常に気候の厳しい峠です。
それでも通年走れるのだから、冬はとても怖そうですね^^;
トンネルを抜けると、十勝地方から上川地方へ。
今度は一気に下っていきます。
冬なんて、ここをどうやって下るんだろう・・・と
心配になってしまうほど、長くカーブの続く坂道。
層雲峡まで下ってきました。
切り立った断崖が車道のすぐそばまで迫ります。
途中で北見方面からの国道と合流し、
国道重複区間となるため、交通量も増えます。
けど、層雲峡を抜けると、
無料の高速道路、「旭川紋別自動車道」のICがあるので、
そこから旭川までは高速で一気で帰れます。
まだ飛行機の時間まではだいぶ時間があったので、
愛別ICで降りて、ふたたび美瑛に向かいました。
美瑛から旭川空港までは車だと10分で行けるので、
ギリギリまで美瑛に滞在することができます(^^)
天気はあいにくの雨模様でしたが、丘の景色はやっぱりきれい。
こんなに急勾配の丘なのに、牛たちがたくさんいました。
「Land Cafe」。
マイルドセブンの丘の近くにある可愛らしいカフェです(^^)
ここで飛行機の時間まで少しゆっくりしていくことにしました。
お店の周りには、たんぽぽがいっぱい咲いていました。
天気のいい日は、外のテラス席もよさそうです。
周囲はこのカフェの畑や丘になっていて、
たんぽぽが丘を埋め尽くすように咲いていました。
ちゃんと散歩が楽しめるように道も整備されています。
ほんと、天気がよかったらなぁ〜。
ちょっとだけカフェの予定でしたが、
ランチメニューで朝採りアスパラガスのバターソースがけを
見たとたん、一気に食欲が沸いてきて、これを注文しました^^;
東京に帰ったら、もう食べられないものだしね。
すぐ脇の農園で採れたてのアスパラ。
そりゃ美味しいに決まってます(^^)
野菜たっぷりのランチは、とても健康的で、
じゃがいもなどもあったので、結構お腹いっぱいになりました。
食事のあと、雨降ってますが、外を少し歩きました。
このように畑の向こうには、
マイルドセブンの丘が広がっていて、
晴れた日にはとても気持ちのいい散歩ができそうです^^
今度また晴れた日に遊びに来てみたいな〜。
飛行機の時間が迫ってきました。
いよいよ帰る時間。カーナビを旭川空港に設定し、
最後の美瑛ドライブを楽しみながら空港に向かいました。
ついに旭川空港にやってきてしまいました。
3日間の旅行も、本当にあっという間に終わり、
ついに自分が2年半住んだ北海道を離れる瞬間が来ました。
5月中はスカイマークが旭川空港に初就航したということで、
普通運賃が10,000円だったため、スカイマークを利用しました。
離陸の瞬間は、いろんな思い出が交錯しました。
そのほとんどは楽しい思い出だった気がします。
北海道に住んだ2年半はあっという間でした。
けど、かけがえないのない2年半でした。
今は仕事がなくて仕方なく東京へ戻るけど、
また住む機会がいつか訪れることを信じて、
雲に覆われた北海道の大地をひたすら眺めていました。
さようなら、北海道。

旅日記は以上で終わりです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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