9月19日(3日目)


   

3日目の朝はちょっとゆっくり6時起床。朝風呂はやっぱり気持ちいい〜。

チェックアウトを早めに済ませて、
三沢駅に向かいます。

三沢駅にはJRの他に
十和田観光電鉄という電車が乗り入れています。

十和田観光電鉄という名前の割には十和田湖まで行かないし、

途中にこれといって観光スポットはないので、

地元の人がほとんどみたい。十和田湖まで伸びればみんな乗るのになぁ〜。
十和田観光電鉄の三沢駅の中はローカル線のムードたっぷり。

ちゃんと駅そばの店まであって、中では地元の高校生集団が、

そばをすすっていました。

三沢駅から白鳥71号に乗って、青森を目指します。

3連休パスも最終日になるとみんな行動パターンがバラけてくるので、

この日の白鳥は
ガラガラでした。

青森まで約45分。昨日の古牧しゃとるバスでは青森から2時間半も

かかったというのに、さすがは特急電車、あっという間でした。

青森駅からは、3分乗り換えで
「かもしか3号」に乗り継ぎです。

ガラガラかと思ったらアテが外れて、けっこう混んでいました。

しかもずっと広い座席ばかり乗ってきたので、狭いシートで
超窮屈・・・

早く鷹ノ巣駅に着いてくれ〜って感じでした(^^ゞ
かもしか号の車内には、いまどき珍しく冷水機が付いていました。

それにしても
飲みにくい紙コップですなぁ・・・。
大館駅にて、花輪線に接続。

昔ながらの国鉄色ディーゼルカーが止まっていて、

思わず向こうに乗りたくなってしまいました・・・。
青森から1時間ちょっと。目的の鷹ノ巣駅に着きました。

初めて降り立つ駅です。

太鼓の里らしく、駅のホームには立派な太鼓が飾られていました。
JR鷹ノ巣駅舎。ここで降り立ったのは、

「秋田内陸縦貫鉄道」に乗るためです。

どんな列車なんだろう・・・。わくわく♪
列車の時間まで40分ぐらいあるので、駅前通を歩いてみました。

見事なまでのシャッター通り・・・。「銀座通り」の名がかわいそうなぐらい。

ここ鷹ノ巣駅がある鷹巣町は周囲の町村と合併して
「北秋田市」となり、

その中心地となっているはずの町なのですが、歩いているのは

学生とお年寄りがほとんど。

過疎化が確実に進んでいる感じの寂しい町でした。
列車の時間が近づいてきたので、駅に戻ってきました。

秋田内陸縦貫鉄道の駅はJR線の鷹ノ巣駅の
すぐ隣にあります。

駅舎の写真を撮り忘れてしまいましたが、

木で作られた温かみのある駅です。

終点の角館まで
1,620円の乗車券を購入して、ホームに向かいます。
ホームに行くと、黄色い1両のディーゼルカー

ひっそりと止まっていました。

僕たちの乗る、12時ちょうど発の阿仁合(あにあい)ゆきです。
車内はボックスシートが並ぶ昔ながらのタイプ。

乗っているのも、観光客は僕たちぐらいで、あとは地元の人ばかりです。

ここは3連休パスでは乗れない路線なので、

観光客があまり来ないのでしょう。その方がローカル線らしくていいです(^^)
12時、定刻どおり鷹ノ巣駅を発車しました。

初めて乗る路線なのでわくわくしてしまいます。

さっそく一番前の運転席のわきから
かぶりつきです(笑)。

山の中をぐんぐん上っていきます。
最初の大きな駅、合川駅に着きました。

ちゃんと駅員さんもいます。
女子高生が一人だけ降りていきました。
車窓にはのんびりした田舎の風景画のような景色が広がります。

窓を全開にして、秋の風を感じながら、

列車はゆっくりゆっくり進んでいきます。
線路のすぐわきには畑があったりして、

農作業中のおじいちゃんやおばあちゃんが手を休めて

列車を眺めていました。
田んぼと畑と山と川、そしてほんのちょっとの家。

車窓にはこれといって何もない、まさに
田舎の風景ですが、

都会からやってきた僕にはこんな風景がとっても素敵に映るのでした。
おばあちゃん、ひとり下車。

鷹ノ巣までお買い物に行ってきた帰りのようです。
1時間足らずで終点の阿仁合駅に到着。

左から右へ、
角館ゆきの青い列車に乗り込みます。

空いているので余裕でボックス席ゲットです(^^)
阿仁合駅は三角屋根のとっても立派な駅舎でした。

駅の中には駅そばならぬ
駅ラーメン屋さんがあって、

地元の子供たちで大盛況でした(^^)

田舎っ子って感じで、なんだかとってもほほえましい光景だったなぁ。
阿仁合駅は、この秋田内陸線の車両基地にもなっているらしく、

構内にはいろんな色をした車両が止まっていて、とっても賑やかです。

これは桜のシーズンになると走る車両なのでしょうか。
急行「もりよし」がやってきました!

この秋田内陸縦貫鉄道線の看板列車で、

角館と鷹ノ巣を1日1往復しています。

地元のローカル線で、こんなカッコいい車両を走らせてるなんて

頑張ってるな〜と思いました。

車両も
2両編成で、女性の車掌さんが乗っていました。

角館行きなら迷わず乗るところですが、残念ながら鷹ノ巣行きだったので、

見送るだけになってしまいましたが、その勇姿を見れただけでもよかった!
急行もりよしに描かれた「MORIYOSHI EXPRESS」の文字。

車内には
サロンカーのような場所もあり、

かなりゆったりくつろげそうな感じでした。

これで急行料金320円(阿仁合〜鷹ノ巣なら160円)ですから安いですよね。
阿仁合を過ぎると、さらに山奥に入っていきます。

川がまだ後ろ向きに流れているので、坂を登っているということですね。
旅も最終日になってようやくスッキリ青空が広がってくれました(^^)

車両の青い色が、青空にとっても映えます。
阿仁マタギ・・・。変わった駅名だったので、撮ってみました(笑)。

しかもこの阿仁マタギ駅、駅前にこの小屋のような一軒しか建物がないのに、

なんと
急行「もりよし」が停車する駅なのです。

いったい何があるのでしょう。そしてマタギとはいったい何ぞや??

謎が多い駅です。

阿仁マタギを過ぎると、とっても
長〜いトンネルに入っていきます。

この路線で一番の峠を越えるのです。
峠を越えました。川も列車と同じ方向に向かって流れています。

列車はガタンゴトンと軽快に山を下り始めました。

途中、
上桧木内駅にて6分間停車。

今度は普通列車との待ち合わせがありました。

ローカル線らしい写真が撮れてちょっと満足。
終点の角館までラストスパート。窓から吹き込む風が気持ちいい〜。

終点に近づくにしたがって、少しだけ乗客が増えました。

鷹ノ巣から乗ってきた人も僕達の他に2組ぐらいいたみたいです。
14時38分、終点の角館に到着しました。

2時間半のローカル列車の旅は大満足。

別料金を払ってでも、また乗りに来たいと心に誓いました。

こういう田舎のローカル線がいつまでも残っていて欲しいものです。
秋田内陸縦貫鉄道の駅を出ると、すぐにJRの角館駅がありました。

こちらは小京都の名にふさわしい立派な駅舎でした。

観光客の姿も一気に増えてきました。

僕たちも
レンタサイクルを借りて、

さっそく散策に出かけることにしましょう!
「駅前蔵」

駅前に立つ、
観光案内所です。
駅前通りを抜けて、町の中心街に入ってきました。

秋田新幹線が開通してから整備したのか、

電柱がない、すっきりとした街並みに白壁の建物が立ち並んでいて、

とっても落ち着きのある街並みが続いていました。
角館といえば、やっぱりここ「武家屋敷通り」

黒塗りの塀が延々と続いていて、両側には立派なお屋敷が立ち並んでいます。

道の真ん中に向かって、しだれざくらの木々が垂れていて、

とっても風情のある、しっとりとした通りで大のお気に入りになりました(^^)

桜のシーズンはさぞかしきれいなのでしょうが、こういう静かなオフシーズンに

静かにそぞろ歩きするのも悪くないですね。
武家屋敷通りの一角にあった「猫の店」

ネコの置物や雑貨がたくさん軒先に並んでいて見ていて楽しいのでした(^^)
ほんもののネコちゃんもいましたよ(^^)

よく慣れていて、なでてあげると気持ちよさそうに目を細めていました。
お昼ごはんは比内地鶏の親子丼をいただきました。

値段は
1,500円とちょっとお高いのですが、

卵を3個も贅沢に使ってるとのことなので、食べてみることにしました。

さすがは比内地鶏!うまい!

けど、親子丼なら何でもうまいかも・・・(←食べる資格なし)
腹も満たされたところで、「くら吉」さんでお茶をすることに。

甘いお団子とお抹茶をいただきました(^^)

玄関から吹き込む風が気持ちいい〜。

風に乗って、
オニヤンマが入ってきました。久しぶりに見たなぁ。

すぐ目の前は桜並木だったので、きっと春はものすごい人なのでしょう。

静かなひとときを過ごして、すっかり角館が気に入りました(^^)
桧木内川の桜並木

角館の桜の名所のひとつで2kmに渡って河川敷に桜の木が立っている。

ゴールデンウィークには毎年全国各地からたくさんの観光客が

ここでお花見を楽しんでいるのでしょう。
町の中心街には「かくのだて温泉」なるものもありました。

どうやら源泉掛け流しのようなので、今度来たら入ってみたいです。
ついに帰る時間がやってきてしまいました。

17時15分発の
「こまち94号」東京行きでグリーン車も乗り収めです。

あんなに楽しみにしていた3連休も始まってしまえばあっという間。

今回は天気が初日二日目と崩れてしまったのが残念でしたが

三日目に秋田内陸縦貫鉄道と角館という初めてのスポットづくしで、

最後には大満足して帰ってくることができました(^^)

グリーン車の旅はとっても優雅で素晴らしいひとときを過ごすことができました。

ここまで旅日記を読んでくださって、ありがとうございました!


  
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