おはようございます。。。朝5時です。まだ真っ暗です。
これから冬の富良野・美瑛へ一人旅に行ってきます。
今回は金券ショップで札幌駅から深川駅まで乗れる特急乗車券が
期限切れ間近で、なんと1,000円で売っていたので、
急きょ、その方面への旅に出かけることに決めました。
旅の支度を整えて、朝6時ちょうどに家を出発しました。
まだ外は真っ暗。幌平橋もシーンと静まり返っていました。
約5分で地下鉄幌平橋駅に到着。
通勤の時はギリギリまで家にいるので、やや駆け込み気味ですが、
地下鉄の始発は6時11分なので、今日は余裕があります。
定刻どおりに始発の麻生行きが入線してきました。
「麻生」は「あざぶ」でも「あそう」でも「あさお」でもなく、
“あさぶ”と読みます。
観光客は当たり前のように「あざぶ」と読み違えていますが、
札幌の人でも「あざぶ」と読んでいる人はけっこういたりします。
幌平橋駅からさっぽろ駅までは6分。あっという間です。
始発列車なので、朝まで飲んでいた人たちがすすきのから大量に乗り、
車内は酔っ払った人たちで一気に賑やかになりました^^;
地下鉄さっぽろ駅からまっすぐJR札幌駅に向かったのですが、
まだ特急列車の時間まではだいぶ時間があるので、
外に出て駅舎の写真だけ撮ってから、ふたたび中に入りました。
券売機で「一日散歩きっぷ」を購入します。
普通と快速列車しか乗れませんが、
2,040円で道央圏の相当広い範囲が乗れて、
青春18きっぷ1回分より安いので、非常にお得な乗車券です。
ただし、購入できるエリアが札幌近郊に限られているので、
逆に地方から札幌へ遊びに来たい人は買うことができません。
以前、日高本線の旅に出たときに、苫小牧の人の話を聞いたのですが、
日高本線に乗るときは、このきっぷを売っている南千歳まで行って、
それから再び苫小牧に戻って日高本線に乗った方が安いんです、
と話していました。もっと発売エリアを広げてくれたらいいのにね。
いよいよホームに上がります。
今回の旅のスタートはいきなり特急です。
まぁ、+1,000円で乗れるのだからたまにはね^^
(といいつつ、しょっちゅう乗っていますが・・・)。
6時35分ごろ、ゆっくり列車が入線してきました。
785系、L特急「スーパーホワイトアロー」1号です。
メタリックなボディがいかにも速そうな雰囲気を出しています。
車内に乗り込みました。
けっこう前もって並んでいたのですが、ガラガラでした^^;
最近の785系は、座席がリニューアルされていて、テーブルも大きく、
足回りもスッキリし、普通席でもとっても座り心地がいいです。
指定席券を追加購入すれば、グリーン車並みのシートを備えた、
「Uシート」に乗車できますが、この時期、JR北海道は繁忙期料金で、
指定席券が普段より200円高い710円となるため、
旭川までの80分ほどなら、この普通車で十分という感じがします。
ちなみにお古のシートは、特急「オホーツク」などに回されるようです。
札幌駅を定刻に出発しました。
あっという間にぐんぐんスピードを上げて、千歳線に別れを告げ、
雪を巻き上げながら、札幌近郊の駅を軽快に飛ばしていきます。
郊外に出ると、雪が一気に強く降ってきました。写真は豊幌駅。
785系は振り子特急のような展望窓はありませんが、
一番前に行けば、このように前方の車窓を見ることができます。
札幌近郊でも、江別から岩見沢周辺にかけては特に雪が多く、
都心部が晴れていても、このように天気が急変することがあります。
25分ほどで岩見沢に到着しました。
途中、雪がかなり強かったので定刻より2分ほど遅れ気味。
1駅目の停車駅ですが、ここで早くも半分ぐらいの人が降りてしまい、
車内は一気にガラガラになりました。
岩見沢を出ると、札幌の通勤圏を外れ、一気に家も少なくなります。
雪も降っていっそう街並みが寂しく見えます。
茶志内(ちゃしない)駅で、前を走っていた普通列車を追い抜きます。
僕が乗車している特急より、51分も前に札幌を出ているのですが、
札幌から61.8kmの地点にある、この駅ですでに抜かされてしまいます。
速度計を見に行くと・・・やっぱりかなり飛ばしてます。
128kmになると、加速をやめて惰性走行に入るようです。
岩見沢から先はカーブもなく線路もほぼ一直線なので、
ほぼ常時120km以上で走行できます。
茶志内駅と奈井江駅の間で、上りのホワイトアローとすれ違い。
お互い激しく雪を巻き上げながら走っているので、
すれ違って数秒間は、前方が全く見えなくなってしまいました。
砂川駅近くになってくると、ようやく雪も止み、
太陽が少しだけ顔を覗かせてくれました^^
砂川駅に到着。待合用の椅子がいかにも寒そうです・・・。
数年前までは朝晩のみの停車でしたが、
ダイヤ改正により、全ての特急スーパーホワイトアローと、
特急ライラックが停車するようになりました。
以前はここから上砂川線と歌志内線の2路線が発着していましたが、
現在はいずれも廃線となっています。
砂川から4分で最初の乗換駅、滝川に到着しました。
札幌から83.5kmの距離をわずか49分で走破。
停車時間も含めた表定速度は、102.2km/hにも達します。
途中、3駅に停車しながらのこの速度は驚異的です。
滝川でもたくさんの乗客を降ろし、旭川へ向かうホワイトアロー。
後ろ側はすごい雪をかぶっていました。
跨線橋を渡って、普通列車に乗り換えます。
屋根に積もった大量の雪が、このあたりの雪の多さを物語っています。
富良野行き、快速列車。快速ですが、1両です。バスみたい。
すでに車両には雪がビッシリと付いていて、
雪国のローカル列車のムード満点です。
車内の自動アナウンスでは「快速 狩勝です」と流れていますが、
富良野止まりなので、実際は狩勝峠は超えません。
「富良野⇔滝川」のサボ。
下にはキハ40系の表示もあります。
北海道の普通列車の標準スタイルです。
後ろ側に回ってみました。
こちら側も車両からつららが伸びるほど凍りついています。
車内に入って、とりあえずボックス席を確保しました。
これで富良野までの1時間、快適な空間を利用できます^^
さっき、茶志内駅で抜いてきた普通列車が到着すると、
そこから乗り換える人も何人かいて、車内はほどよい混雑となりました。
それでもボックス席はそれぞれ1人か2人。1両で十分という感じです。
外はとっても寒いですが、中はこのように窓が二重になっていて、
とっても暖かく、ボックス席にゆったりと足を延ばせば、
いかにもローカル線の旅という感じで、最高の気分です^^
定刻どおり、滝川駅を発車しました。
富良野までは1時間ちょっとです。
滝川を出ると、すぐに函館本線の線路とわかれ、単線の根室本線へ。
南千歳からの石勝線が開通する前は、帯広や釧路へ向かう列車が、
すべてこの区間を通っていましたが、今は本線とは名ばかりで、
特に滝川から富良野を経由して新得までの区間は、
普通列車が1日に数本しか走らない、
非常に閑散とした路線です。車窓にも家が少なく、寂しい限り。。。
最近は「ラベンダーエクスプレス」や「スキーエクスプレス」が走るので、
少しは盛り返して来たのかな。
根室本線は空知川と寄り添うように走ります。
途中、何度か橋を渡っていきます。
茂尻駅。快速停車駅のひとつです。
列車の行き違いがありました。
降りる人はほとんどいません。(←写真では一人降りてるけど)。
星の降る街、芦別に到着。
特急も停車する、沿線随一の大きな街です。
ホームにはたっぷりと雪が積もっていました。
列車が止まらない部分は雪かきもされないので、
駅名の看板が埋まっているところもありました。
とっても長い、島ノ下トンネルをくぐると、富良野盆地へ。
夏に特急に乗ると、このあたりで「北の国から」のテーマが車内に流れ、
あぁ、富良野に来たなぁという感じがする場所です。
最後に空知川を渡って、富良野の町へと入っていきます。
富良野駅に到着。
すごい雪の量でした。当たり前だけど、夏に来るのとは大違い。
駅ではひたすら除雪作業が行われており、
雪国に来たなぁという感じです。
背後には、夜に行く予定の富良野スキー場のゲレンデが見えます。
富良野は北海道の中心にあるので、「へその街」を名乗っています。
駅のホームや駅の外にはへそ人形が飾られています。
北海道のヘソにあるということは、それだけ海が遠いということ。
夏は暑く、冬は寒く、いざ住むとなると大変そうです。
富良野駅の駅舎。「愛される ふらの駅」と書かれています。
北海道を代表する観光地の中心駅のわりには、駅舎は小さく、
昔ながらの駅の雰囲気が残されている感じで、なかなか好きです^^
次に乗り換える富良野線まで1時間近くあるので、
駅前の「ふらのバスターミナル」で、
夕方に上富良野から乗るバス「快速 ラベンダー号」の、
上富良野での乗り場を聞きに行きました。
中ではオバチャンが上富良野での乗り場を教えてくれました。
どうやら上富良野駅前からではなく、
駅から国道に出たところにバス停があるようです。
やっぱり聞きに行ってよかった(^^)
富良野駅前通り。
富良野は駅周辺には見どころはあまりありません。
特にまだ朝早いので、どの店も開いていないし、行くところもなし。
それにしても、やっぱり雪がたくさん積もってるなぁ。
写真だけ撮って、駅に戻りました。
座席を確保すべく、ちょっと早めに改札を入ってホームに向かいます。
旭川ゆきの富良野線が待っていました。もちろん1両です。
発車の20分以上前には座席を確保しました。さすがに一番乗り(笑)
富良野線の車内は、真ん中の通路を挟んで、
4人掛けのボックス席と、2人掛けのお見合い席が続く構造です。
1人旅の時は、やっぱり2人掛けの席がいいですね^^
混んでいる時は話は別ですが、2人掛けのシートなら、
足をゆったりと延ばしても、隣に誰も来ないので、
プライベート感があって、ゆっくりと車窓の風景を楽しめます。
富良野線は定刻どおりに富良野駅を発車。
今度は各駅停車なので、1駅1駅、こまめに止まっていきます。
特に富良野線は一部の区間を除いては駅間が短いので、
2、3分おきに停車していきます。
写真は最初の大きな駅、中富良野駅。
あの有名な「ファーム富田」がある、中富良野町の中心となる駅です。
ちょうど、子供が手を振っていて微笑ましかったです^^
中富良野から上富良野にかけては、
富良野盆地の真ん中を一直線に線路が伸び、
両側に交差する道もまっすぐ。いかにも北海道らしい風景です。
雪原の上には、雪をかぶった牧草ロールが転がっていました。
以前、一度下車したことのある西中駅。
普通列車でもときとき停車しない時があるほど、小さな駅ですが、
駅前の道は、本当にまっすぐすぎるぐらいまっすぐで、見ごたえがあります。
「ラベンダー畑」駅が営業していない時は、
中富良野駅とともに、この西中駅もファーム富田の最寄り駅となります。
まぁ、この駅で下車する人はほとんどいませんけどね^_^;
上富良野を過ぎると、列車は高度を上げ始め、峠へと差し掛かります。
ずっと曇り空でしたが、ようやく青空が見え始めました。
雪原を歩くには、ちょうどいい感じの天気です。
そして峠を登りきると、目的地の美馬牛駅に到着。
雪で覆われた田舎の駅に降り立てるかと思うと、すでにわくわくです。
ホームでは3、4人の人が列車を待っているようでした。
さぁ、いよいよ冬の美瑛の丘めぐりの始まりです。

[ →Vol.2に進む ]

[ トップページに戻る ] [ 旅日記トップページに戻る ]

inserted by FC2 system