帰省いちいち遠回り旅行(中)
byJR全線乗り放題きっぷ
(10月9日(後半) 信越本線、上越線、只見線、磐越西線、東北本線)



10月9日
乗車路線、時間、距離(後半)
  • 長野12:18→(信越本線)→直江津13:49 (64.2km)
  • 直江津14:00→(信越本線)→宮内15:19 (70.0km)
  • 宮内15:29→(上越線)→小出16:02 (30.4km)
  • 小出16:08→(只見線)→会津若松20:37 (135.2km)
  • 会津若松20:46→(磐越西線)→郡山21:59 (64.6km)
  • 郡山22:04→(東北本線)→本宮22:18 (14.0km)
乗車距離、換算運賃(前後半)
  • 629.1km (10190円分)
実際の交通費(前後半)
  • 3290円 (鉄道の日記念切符 3060円、京王線東府中→京王八王子 230円)

日本海の荒波
長野を出発し、90分で新潟県直江津駅に到着。
ガラガラの当駅始発信越本線新潟行きの電車に乗り換える。
電車は珍しく6両もあり、どの車両も乗客は5〜10人ほど...
余裕で海側のボックス席GETである!
電車は柿崎付近までは海が見えない所を走るが、柿崎以降は柏崎までず〜っと日本海が見渡せる。
岸壁にそそり出たごつごつした岩肌がまた日本海らしい!
天気が良かったので佐渡島も遠方にうっすらと見えた。
途中の駅は降りればすぐそこが海という感じで、なかなか楽しい路線だった。
およそ20分間、こうして電車は海沿いを走る。
只見線最終列車に接続
柏崎を過ぎると電車は内陸に入り、海は見えなくなってきた。
長岡の1つ手前の宮内駅で下車し、上越線に乗り換え、小出駅へと向かった。
小出駅は上越線と只見線がぶつかる駅。僕は電車を降りると、すぐに只見線ホームへと向かった。
ホームに向かう連絡通路に只見線の時刻表が書いてあった。一日に5本・・・
しかも終点の会津若松まで行けるのは、1日3本しかない。その最終列車が16:08発である。
ギリギリで全く待つ事もなく、只見線に乗れたのは奇跡のようだ(^0^)!
そして僕が電車に乗りこむとすぐ、列車はディーゼル独特の大きな音と煙を吐いて、小出駅を出発した。
無人駅のオンパレード
小出駅を出た列車はゆっくりゆっくり山里のなかを通り抜けて行った。
豪雪地帯だけあって、多くの家は2階が玄関になっていて、1階は物置小屋に使っているようだった。
この時期はまだ玄関には階段を使って登るが、冬には1階が雪で埋まってしまうのだろう。
列車はどんどん山奥へと入っていった。駅はほとんど無人駅。異様に寂しい路線だ。
はじめは2両の列車に20人ほどいた乗客も次々に下車し、どんどん人がいなくなってくる。
途中、大白川駅と田子倉駅の間で異常に長いトンネル「六十里越トンネル」に列車が入った。
僕はずっと列車の最前部からトンネルの先を見ていたが全く出口が見えなかった。
結局なんとトンネルの中に15分間。一駅間で20分もかかってしまった。
この頃には列車には1両に5人程しか乗っていなかった。
僕の車両は僕、中年夫婦、若いカップルの5人だった。ちょっと僕だけ寂しい・・・(^^;
ここも福島県なのね・・・
列車は只見駅に到着。一応、久々の有人駅のようだ。
運転手や車掌が駅舎の方に入っていく。ここでしばし12分間の停車。
僕も駅前に出てみたが駅前には、何も見当たらなかった・・・店も、人も、車も。
ホントにこの只見線というのは、ローカル線らしいローカル線である。あまりに寂しすぎる!!
列車は再び只見を出発。ここで中年夫婦が下車し、僕とカップルだけになった。
はじめはイチャイチャしてやな感じ!って思ったが、彼らも途中の無人駅で下車。
なんと一人ぼっちになってしまったのだ^^;そのまま電車は次なる有人駅会津川口へ。
ここでしばし20分ほど停車。ここでも駅舎を出てみた。ここは只見よりは店があった。
腹が減ったので、近くにある怪しげなスーパーに入ってパンを買おうとして手に取った。
その時、僕は見てしまった...ほとんど賞味期限が切れているのだ(>_<)
それを値引きもせずに平気で定価で売っている...さすが田舎だ。
僕はやっとの事で今日で期限切れのパンを見つけ出し、買った。東京ならこんなパン半額なのに・・・
恐るべし、福島県・・・。同じ県でもここまで違うんだなあ。ああ、本宮でまだ良かった(^^)!
貸しきり列車
買い物を終え列車に戻ると、後ろの車両に乗っていた人もいなくなっていた...
そう、なんとこの只見線を利用してる人間が僕たった一人になってしまったのだ。なんていう路線だ。
車掌が「君はどこまで行くんだい」なんて聞いてきた。「会津若松ですけど・・・」と答えはしたが、
「次の駅までです」って言ったら、このまま運転を中止でもしてしまおうとでも思ったのだろうか(笑)
しかし一人ぼっちの只見線はまもなく終了した。会津若松に近づくにしたがって
再び人が乗り始めてきたのだ。といっても1人、2人と、乗ってくるのみ。
結局終点会津若松で下車したのはたったの5人でした(^^; 末恐ろしい路線ですわ...
やっとこさ帰省^^;
会津若松で磐越西線に乗り換え郡山へ。郡山の明かりを見てなんだかホッとしてしまった(^^)
只見線の沿線はあまりにも暗く、寂しく、冷たく感じた。やはり僕にはこんな中途半端な田舎で十分だと思った。
あそこまで田舎を極めると、さすがに付いて行けない。あれならまだ東京のほうがマシだと思った。
そして電車は郡山に到着。すぐさま22:04分発の福島行きに乗り込んだ。
郡山から本宮はたったの14分。今まで相当乗っていただけにあっという間でした。
そして、その日、次の日と僕は本宮でゆっくりとふるさとを満喫したのでした。




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