明智平からは再び路線バスに乗り込みます。
ただ、その肝心のバスがぜんぜん来ない・・・。
いろは坂の道路はスムーズに流れているのですが、
やはり日光駅付近での乗り降りにかなり時間を要しているようで、
バスは結局20分も遅れてようやくやってきました。
バスの車内は相変わらずパンパンの状態で到着。
数人が降り、明智平から再び僕たちを含む10人ほどが乗車。
もちろん座れず、いろは坂の最後のグネグネに
身体を大きく揺さぶられながら、ようやく中禅寺湖に到着しました。
ほとんどの乗客は、ここ中禅寺温泉で下車しました。
華厳の滝やお土産屋さんがある中禅寺温泉バス停を過ぎると、
バスの車内も一気にガラガラになりました。
賑わう中禅寺温泉周辺も観光したかったのですが、
今回はとりあえずもうちょっと先まで行ってみることに。
中禅寺温泉フリーパスの券には「大崎」というバス停までが、
フリーエリア内に入っているようだったので、「大崎」で降りました。
降りたのは僕たち、2人だけでした。
バスが行ってしまうと、さっきまでの賑わいがウソのように
静かな中禅寺湖がすぐそばに広がり、道路とは別に、
木道の散策路が設けられていました^^ 
これなら車を気にせず、ゆっくりと湖畔散歩が楽しめます。
この散策路は、中禅寺温泉街からずっと延びているようです。
湖畔散策にはピッタリの気持ちのいい道ですが、
さすがにこのあたりまで来るとだいぶ距離があるため、
ほとんど人が歩いていません。
時折、釣り人が静かに釣りを楽しんでいるぐらいで、
本当に静かです。新緑はまだでしたが、鳥のさえずりが聴こえてきて
中禅寺湖にこんな気持ちのいい道があるとは初めて知りました^^
散策路から外れて、ちょっと湖畔に下りてみました。
火山湖なので、砂浜ではなく、荒々しい岩がゴロゴロ。
歩きにくかったですが、湖の水もとってもきれいだし、
青空もきれいだし、山の残雪もきれい!うーん、爽快♪
(カメラのレンズにゴミが入ってるので、写真は汚いですが^^;)
湖畔沿いをゆっくり50分ほど歩いてきました。
途中、ほとんどアップダウンもなく気持ちのいい散歩でした。
到着したのは中禅寺湖畔ボートハウス。
ここからの眺めは後ほど紹介することにして、
とりあえず散歩の疲れを癒しに、温泉に入ることにしました。
やってきたのは、中禅寺金谷ホテル。
日光金谷ホテルと並んで、この辺りでは最も格式高いホテルです。
上のボートハウスから、道路を挟んですぐの
ちょっとした小高い丘の上にひっそりと建っています。
入口は意外とシンプル。
それでは、さっそく入ってみましょう^^
エントランスを入ると、
ホテルの従業員の方々が笑顔で迎えてくれました。
それだけで、さすがは金谷ホテル!と思いながら、
まずは温泉の前にちょっとだけ館内散策。
フロントの先にあるロビーには、
このようにソファーが並んで、いかにも高級ホテルの雰囲気。
大きな窓からは明るい日差しが差し込み、中禅寺湖がよく見えます。
ロビーから、1階の部屋が見えます。
仕切りがあるので、ここからは見えませんが、
1部屋1部屋にきれいなバルコニーがあって、
椅子に座って、ゆっくりと目の前に広がる中禅寺湖の景色を
楽しめるようになっています。
ロビーをウロウロしたところで、改めてフロントへ。
日帰り入浴は1人1,000円。2人分なので、2,000円です。
少し高いですが、格式がお高いホテルなんで仕方ないですね^^;
一応、タオルを持っていったのですが、バスタオル・フェイスタオル、
両方とも、ホテルマンの方が丁寧に「行ってらっしゃいませ」と
渡してくださいました。接客がとても丁寧なホテルだと思いました。
ここのお風呂は別棟でかなり開放的な造りになっており、、
誰でも外から入れてしまうので、
このような当日限りの暗証番号が書かれた用紙が渡され、
これが脱衣所へ入る鍵を開けるときに必要になります。
タオルとバスタオルを持って、外の回廊を通ります。
こういうちょっとしたお風呂へのアプローチが、
ワクワク感を誘ってくれますね^^
ちなみにすぐ脇は、ホテルへ至る道路になっているため、
確かに暗証番号付きじゃないと、誰でも入れる構造になっています。
暗証番号を入力して、いよいよ温泉へ。
ちゃんと一発で、鍵は開きました。(ホッ)
お風呂は「空(そら)ぶろ」というだけあって、天井までガラス張りの
とっても開放的なお風呂でした^^ しかも硫黄たっぷりの濁り湯。
日光湯元温泉から引いているそうですが、源泉掛け流しで、
惜しげなく源泉が掛け流されています。
ちょっと熱かったので、自分で加水をして入りました。
すぐ向こう側には露天風呂もあり、中禅寺湖が一望できます。
ただ、露天風呂は濁っていなかったので温泉ではないのかも・・・。
内湯も十分開放的、かつ貸切状態だったので、ゆっくりできました^^
湯上がりは、無料のマッサージ機でくつろぎタイム^^
ソファーがふかふかでとても気持ちよかったです。
ここにだいぶ長い時間、ゆっくりしていたような気がします。
ぐっすりとこのまま昼寝をして行きたい気分でした。
温泉のあとはお腹も減ってきたので、ランチタイム。
中禅寺金谷ホテルから徒歩4分。ホテルの敷地内にある、
コーヒーレストラン「ユーコン」で頂くことにしました。
ちょうどお昼1時ごろだったので、混雑のピークだったらしく
僕たちの前に3組ぐらい並んでいました。
並んでいる人が寒くないように、毛布が置かれています。
さすが、ホテルの経営するレストランという感じです。
こういうささやかな心配りが嬉しいですね^^
僕はクロワッサンサンドを食べました。
かなりボリュームがあって、美味しかったです^^
友達はホテル名物の「100年カレー」を食べました。
「辛さの中にも甘さがある、中辛口のカレーです」と、
紹介されていました。結局、辛口なのか甘口なのか分かりません^^;
実際、友達が食べたところによると、普通に甘口だったみたいです。
食事はこんな感じのテラス席でいただきました^^
やっぱりこれからの季節はテラスで食べたいお年頃です。
テラスからは、この時期、まだ新緑が芽を出していないので、
木々の間から中禅寺湖がよく見えました。
また緑の季節に訪れてみると違った風景でいいのかもしれませんね。
食事も食べ終え、バスの時間まで少し時間があったので、
先ほどの中禅寺湖畔散策の終着点だった、
「中禅寺湖畔ボートハウス」に行ってみることにしました。
ここの2階ウッドデッキからの眺めは、爽快でした。
中禅寺湖を独り占めしたような気分にさせてくれるような、
そんな静かで雄大な眺めが広がっていました^^
セルフでお茶の無料サービスもあり、
暖かいお茶を飲みながら、バスの時間までゆっくりとしたひとときを
過ごすことができました。ここは、なかなかオススメスポットです。
日差しが湖面に反射して、キラキラしてました^^
遊覧船がゆっくりと遠くの方を進んでいくのが見えました。
日光はもっともっと混雑しているイメージが強かったのですが、
(確かに東照宮や中禅寺温泉周辺はすごい観光客ですが)
こんなにゆっくりとくつろげる場所もあって、
改めて日光って、いいところだなぁ〜と思いました。
帰りも大崎バス停まで歩くのは面倒だったので、
230円の追加料金を払って、日光駅ゆきのバスに乗りました。
あとはバスに揺られて駅まで寝て帰るだけです。
帰りはこの時点ではまだ座席もガラガラ。
余裕で湖側の席に座ることができました。
友達と「今日はレンタカーじゃなくてよかったねー」と話してました。
路線バスもこれだけ日光の奥まで来ても30分間隔で走っているので、
日光観光も十分、車なしで歩いて回れることが分かりました。
途中からはやっぱり渋滞。
華厳の滝の駐車場に入る車が混雑しているようでした。
寝てればいいのでこの辺は楽チンです^^
中禅寺温泉バス停で、大量の乗車があり車内は満席に。
帰りのいろは坂は危険なため、全員が着席ということで、
そこから先のバス停で待っていた乗客は乗せてもらえませんでした。
と言っても、そこから先のバス停には、
中禅寺温泉始発のバス便もあり、本数が倍増するので、
すぐにバスが来る感じです。
帰りのいろは坂。いろは坂には第一いろは坂と第二いろは坂があり、
現在、登りは第二、下りが第一となっています。
1966年に第二いろは坂が完成するまでは、この第一いろは坂が
対面通行で1本開通していただけだったらしく、
その当時はバスはどうやって通っていたのかなとか思ったりしました。
それにしてもものすごいカーブの連続。
古い方のいろは坂なので、登りよりカーブが急な感じがします。
ちゃんと最後のカーブは「ん」で終わっており、
いろは坂を往復して48個のカーブを通ってきたことになります。
市街地に近付くにしたがって、再び木々が新緑に染まりだします。
桜の花もあちこちで満開になっており、
桜を楽しむなら、まだまだ日光市街地で十分と言ったところです。
坂を降り切ると、いよいよ日光市街地へ。
ここからは補助席に座っている人は全員立たされ、
東照宮から乗り込んでくる膨大な数の観光客に
押し込まれるように、車内はぎゅうぎゅう詰めになりました。
東照宮からはお客さんを分ければいいのに・・・と思うほど、
車内は大変な混雑でした。僕たちが一番前に座っているので、
なんだか申し訳ないぐらいです^^;
バスは1つ1つの停留所に停車して、客を無理やり拾っていきます。
さすが観光地のバスだけあって、車内の案内画面が丁寧で、
全てのバス停がナンバリング表示されています。
バス停番号「7番」の"神橋"です。
奥に見えるアーチ型の橋が神橋のようで、
新緑をバックに、たくさんの観光客が写真を撮っていました。
そしてようやく東武日光駅に到着。
行きはあっという間に坂を登りましたが、
帰りは渋滞やら車内の混雑により、2時間近く掛かりました。
帰りも僕たちは特急を利用しないので、
ホームにいる列車に乗れば良く、時間に余裕がありましたが、
特急列車を利用する人たちは少し焦ったかもしれませんね^^;
帰りは臨時快速の東武動物公園ゆきが、
たまたまホームに停車していたので、ラッキー♪でした。
夕方時間帯は本来「快速」はなく、
途中の東武動物公園まで各駅停車タイプの「区間快速」しか
時刻表には載っていなかったので、
帰りはけっこうしんどいなぁと思っていました。
臨時列車のおかげで、車内はガラガラ。
途中、下今市・新鹿沼・新栃木・栃木・新大平下・板倉東洋大前
と6駅のみに停車し、他の18駅をかっ飛ばして、
快適に東武動物公園駅まで到着しました。
快速列車は東武動物公園駅が終点なので、ここで乗り換え。
接続は、区間急行の浅草行きが先発でしたが、
ここは次発の急行長津田行きの方が絶対に速い!と思い、
急行に乗りました。それにしても種別がたくさんあるなぁ・・・^^;
急行は南栗橋駅が始発の列車で、
車内はまだガラガラ。余裕で着席できました^^
予想通り、先ほど先に東武動物公園駅を発車した、
区間急行は北春日部で、この急行に抜かれました。
急行というだけあって、さすがに速いです。
時速100kmほどで順調に飛ばしていきます。
行きの「快速」よりは、少し停車駅が多く、
春日部と北千住の間に、せんげん台、越谷、新越谷、草加、西新井と
主要な駅には停車して行き、次第に街並みも都会になってきます。
現実に引き戻される瞬間ですね。
東武鉄道の最後の駅、押上で下車。
ここから、この列車は地下鉄半蔵門線、東急田園都市線と
まだまだ長旅です。お疲れさまな列車です。
押上からは都営浅草線⇒乗り入れ⇒京浜急行線で京急蒲田へ。
帰りも「ルルル〜♪」の列車ではなく、行きと同じ1600形でした^^;
蒲田に帰ってきた頃には、2人ともすっかりお疲れ。
けど、充実した日帰り旅でした。
日光に人々が押し寄せるわけがなんとなく分かった、
そんな楽しい1日を過ごせてよかったです。
また季節を変えて、行ってみたいですね。秋は無理だけど(笑)。
旅日記は以上で終わりです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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