おはようございます。
今回の旅は十勝旅行です。帯広駅は降りたことがあるけど、
十勝地方をじっくり観光するのは今回が初めて。
友達が朝一番(羽田6:30発)の飛行機で来るというので、
僕も新千歳空港まで快速エアポートで迎えに行きました。
僕が家を出る時間と、友達が羽田を出発する時間がほぼ一緒なのが、
なんだか飛行機のものすごさを思い知らされます(^^ゞ
新千歳空港行き快速「エアポート」72号に乗って、新千歳空港へ。
朝の早い時間帯の列車は白石駅にも停車するので、
通常、札幌−新千歳36分のところを、38分掛かって到着します。
快速「エアポート」はおなじみ721系。
ほとんどの快速「エアポート」はこの車両が使われています。
空港に向かっていると、南千歳で友達からメールが来て、
もう着いたよーとのこと。まだ7時55分頃のことでした。
飛行機は定刻より7分ほど早く到着したそうです。東京から札幌に、
朝7時台に到着できるというのはすごいですね。
その後、無事に新千歳空港駅で友人と会い、一緒に折り返しの列車で
南千歳駅へ。約10分ほどの待ち合わせ時間で、
特急「スーパーとかち」1号に乗車しました。振り子機能搭載の283系です。
今回は「得割きっぷ」というのを利用したので、新千歳空港〜帯広間が
指定席往復で、8,500円という大変お得なものでした。
南千歳を出ると、すぐに千歳線(苫小牧・函館方面)と分かれて、
一気に山の中へと入っていきます。
お天気がイマイチなのが残念なところ。。。
いくつものスノーシェルターをくぐりぬけて、
最高時速130kmの自慢の俊足で、次の駅へと疾走します。
最初の停車駅、追分駅で札幌ゆきの特急「とかち」と行き違い。
南千歳からは単線なので、どちらかの列車が待たされます。
283系の魅力の1つとして挙げられるのは、
やっぱりこの一番前の展望窓でしょう。
カーブでは車体をぐいっと傾かせて、直線ではエンジン全開で走り、
その迫力は一番前の窓から見ていると、何倍もすごく実感できます。
雨が降ってきた時は、こんな感じで自分でワイパーを動かします(^^ゞ
JR北海道の粋な計らいという感じですね。
追分を出て、新夕張に停車すると次は占冠(しむかっぷ)です。
新夕張〜占冠は駅間が34.3kmもある日本一駅間の長い区間です。
冬は−30℃以下まで冷え込む日もあるという極寒の地です。
勇払郡占冠村という一つの立派な村で、人口は1,800人ほどですが、
トマムリゾートがあったり、富良野・美瑛キャンペーンに参加していたりと、
観光に力を入れている村でもあります。
新夕張から、占冠・トマム・新得の間は、普通列車が1本もなく、
特急列車しか走っていないので、この区間だけなら特急券なしで
乗れるというちょっとお得な区間です。
占冠からトマムへ。さらに坂をぐいぐい上がっていきます。
石勝線は日高山脈を貫く、新しい路線なので線形もよく、
列車はエンジン音をとどろかせ、一気に山を駆け上がっていきます。
このあたりは駅間がどこもケタ違いに長く、人はほとんど住んでいません。
トマムを過ぎると、次は新得。
駅間がこちらも33.8kmと、日本3位の長さです。
この区間が石勝線の最大のハイライトで、狩勝峠を下る時の車窓は、
日本3大車窓のひとつにも数えられるほどの絶景と言われています。
・・・が、この日は峠付近から雨が降り出し、霧も出てきちゃいました。
というわけで、何も見えず。。。残念。帰りに期待かな。
写真は信号所での列車行き違い。
札幌ゆきのスーパーおおぞら2号とすれ違いました。
狩勝峠を下っているときの写真ですが、霧がすごくて何も見えませんね(^^ゞ
両側には広大な牧場や原野、まっすぐに並ぶ防風林など、
北海道らしい雄大な景色が広がっています。
その景色の中を、線路はぐねぐねとすごいカーブを描きながら、
新得の街へ向かって降りていきます。
新得から先は、「道東」と呼ばれる地方に入り、
同じ北海道でも札幌などとは気候がまったく異なるところです。
新得を出ると、ふたたび駅の間隔が狭くなり、
比較的、人気(ひとけ)のある場所を走るようになります。
特急「スーパーおおぞら」は停車駅が少ないタイプですが、
僕が乗っている「スーパーとかち」などの「とかち」系列は停車駅が多く、
十勝清水駅や芽室駅などにもこまめに停車し、
すぐに停車駅の自動アナウンスが流れます。
写真は車内のインフォメーションボードですが、
列車が今、駅間のどの辺を走っているのかが分かるようになっています。
これまで山脈や牧場みたいなところばかり走っていたのに、
急にビル街が迫ってきて、ついに帯広駅に到着。
南千歳駅から約2時間の楽しい旅でした(^^)
帯広駅の駅舎はとっても大きくて立派な駅です。
帯広は十勝地方最大の都市で人口は17万人ほど。
駅前はホテルやビルが立ち並んでいて、とても都会的な街です。
本当はゆっくり帯広の街を散策して、六花亭の本店とか行って
甘味をしたりしたりしたかったのですが、残念ながら、
雨が降っていたので、さっそく駅レンタカーを借りることにしました。
駅レンタカーは今回使用した「得割きっぷ」利用者は、
24時間利用でわずか3,000円というものすごい安さ。
車種の指定などはできないのですが、それでも十分満足。
車種は日産の「NOTE」でした。
僕はいつもの指定席「助手席」に座って、のんびりドライブです(^^ゞ
ひとまず然別湖方面を目指して、北へ向かって走りました。
途中には、こんな白樺の道があったり。
白樺の道をぐいぐい走っていって、なんかおかしいな〜と思ったら、
十勝牧場という牧場の頂上で行き止まりでした(^^ゞ
天気がよければ、十勝平野一望なんでしょうけど、
今日はあいにく霧が出てしまっていて、牧場しか見えませんでした。
然別湖へ行く前に、ちょっと寄り道して「鹿の湯露天風呂」へ。
ガイドブックなどで見ていて、ぜひ行ってみたかった秘湯中の秘湯です。
その露天風呂はキャンプ場の中にあるようで、
キャンプ場がまだ営業前だったので、車では中まで入れず、
キャンプ場の入口に車を置いて、そこから300mぐらい歩いて行きました。
そしたら、なんと本当にシカが!(笑)。
野生のシカに驚きつつも、キャンプ場の中を先へ先へと歩いていきます。
あと100mの看板が出ているところからは、
川沿いに出て、歩いていくようになっていました。
どんな湯船が待ってるんだろう・・・と期待に胸が膨らみます(^^)
「鹿の湯露天風呂」に到着。
さっきシカを目撃したばっかりだったので、
まさにその名の通りの露天風呂となりました。
すぐ隣をユーヤンベツ川という渓流が流れていて、
まさに秘湯ムード満点の野趣あふれるお風呂。
キャンプ場が営業する7月からは脱衣所なども設置されて、
入りやすくなるようですが、まだ6月だったので脱衣所も何もなく、
雨も降っていたので、濡れないように服を脱ぐのが大変でした(^^ゞ
あぁ〜。極楽。極楽。
川の流れる音と、鳥のさえずりが非常に心地よい温泉でした。
ふたたびドライブ再開。
北海道で一番高いところにある湖、然別湖へやってきました。
今日は雨降りで、霧も出ていたので、ほとんど何も見えず。。残念。
それでも周囲は見事な原生林で
とても神秘的な湖という感じがしました。
湖畔には足湯もありました。
さっき入ってきた鹿の湯と似たような泉質のお湯でしたよ。
この足湯の隣には、立派な温泉宿が2軒建っています。
然別湖沿いの狭い道をさらに北へ走って、今度は糠平湖方面へ。
糠平湖の付近は「士幌線」という線路が帯広から三国峠方面に向かって、
伸びていました。今でもその跡が残っている場所があり、
コンクリートの橋が有名な「ひがし大雪アーチ橋」も割と近くです。
ここは旧糠平駅。今は資料館になっているようで、
中にはいろんな写真が飾ってありました。
中に係りのオバチャンがいたので、「アーチ橋はどの辺ですか?」と聞くと、
「もう沈んじゃってるよ」というので、そんなわけないじゃんと思いつつ、
この場を後にしました。ほんと適当なこと言いおって!
昔の路線図。
帯広駅から北へ南へ線路が延びていて、
帯広は鉄道の一大ターミナルだったことが分かります。
今では池田駅から伸びていた「ふるさと銀河線」も廃線となり、
この路線図の線路は、一番太い根室本線だけを残して、
全て消え去ってしまったことになります。なんか寂しいですね。
線路が森の中へ向かって延びていました。
まだ現役の時に乗ってみたかったなぁ。
それももう叶わぬ夢です。
糠平湖からは国道273号線をひたすら南下。
途中から、カーナビの国道誘導を無視して、十勝平原広域農道へ。
どこまでもまっすぐな道を爽快に走り抜けます。
両側に広がるのは十勝平野の広大な畑。
まさに北海道を実感できる道でした。
そして、今日の宿泊先「北海道ホテル」に到着。
名前が「北海道ホテル」とは、また思い切った名前ですよね(^^ゞ
けど、口コミランキングなどでも常に上位にランクインしているホテルなので
どんなホテルなのか非常に楽しみでした。
北海道ホテル全体。
独特の色使いで、市街地にありながら、とても目立つ存在です。
ロビーに入ると、目の前に広がるのは見事な洋風な庭と、
コーヒーラウンジ「ダイヤモンドダスト」。
結婚式も挙げられるみたいです。
チェックインを済ませて、さっそく部屋へ。
北海道ホテルには庭の見える「ガーデンウィング」と、
日高山脈の見える「日高ウィング」の2種類の棟があり、
それぞれさらに数種類のランクの部屋が用意されています。
人気が高いのはこのホテル自慢の庭が見えるガーデンウィングの方。
特にテラスの付いた「ガーデンテラス」が一番人気のようで、
僕たちもずっとキャンセル待ちしていたのですが、ダメでした。
おとなしく日高ウィングへ。
日高ウィング行きのエレベーターで部屋へ。部屋は7Fでした。
エレベーターホールにもふんだんに木が使用されていて、
とても落ち着きのある雰囲気です。
僕たちの宿泊した「デラックスツイン」。
日高ウィングの中では一番ランクの高い部屋になります。
(荷物がすでに散乱していてすみません・・・^^;)
足元も落ち着いたフローリングになっていて、
部屋の広さも十分広く、33m2あります。
今回、このデラックスツインを予約したのは、
実はこのテラス席を満喫するため。
しかし・・・あいにくの雨となってしまい、テラス席には
座ることすらできません(泣)。
日高ウィングなのに、日高山脈ももちろんぜんぜん見えないし、
テラス席代分、返金してくれーって感じですよね(^^ゞ
1Fに降りて館内散策。
ラウンジ「ダイヤモンドダスト」で庭を見ながら、ケーキをいただきました。
今回の宿泊プランには1人1,500円分の館内利用券が付いていたので、
それを利用しての優雅なティータイムです(^^)
ケーキを食べて、ようやく少し落ち着いた(お昼ご飯食べてない・・・)ところで
自慢のモール温泉とやらに入ってみることにしました。
北海道遺産にも指定されているそうです。
お湯は肌にまとわりつくような柔らかいお湯でした。
この泉質はここ十勝とドイツの世界で2箇所しかなく、
大変貴重な泉質だそうです。お肌もつるつるになりました(^^)
市街地にあるので、露天風呂の開放感はイマイチですが、
庭の緑が少しだけ見えて、心を癒してくれました。
ちなみに石垣を登ってみたら(女湯でした)、ラウンジが見えました。
お風呂から出て、身体もすっかり温まったところでお庭を散策。
雨もすっかり止んで、ひんやりした風が心地よかったです。
庭は大きくはありませんが、きれいに手入れされ、気持ちのいい庭です。
写真で中央、斜めに屋根が出ている棟が「日高ウィング」、
写真の右側、庭が見える方向に窓がある棟が「ガーデンウィング」です。
ガーデンウィングの2Fと3Fがテラスのついた部屋になっているようです。
夕食・朝食会場の「バードウォッチング・カフェ」。
天気がいい日は、外のテラス席でも食事ができるみたいです。
僕たちもそろそろ夕食の時間が近付いてきたので、
服を着替えて(食事の時は浴衣はNGだそうです)、
「バードウォッチング・カフェ」に向かいました。
夕食はどれも北海道の食材を利用し、
とっても手の凝った洋食フルコースディナー。
食べるのが勿体無いぐらい、きれいに盛り付けられていて、
思わず1品1品写真を撮ってしまいました(^^ゞ
どれもとっても美味しくて、特に十勝牛フィレステーキは絶品でした(^^)
普通に食事だけ利用すると、4700円のコースだそうです。
ライトアップされた緑の庭を見ながら食べる夕食も
なかなかロマンチックでした。
こんなフルコースの料理をゆっくりと頂くのは、
おそらく初なような気がします。
優雅な時間がゆったりと流れる。
そんな楽しい約1時間半のディナータイムでした。
部屋に帰ると、雨が止んでテラスに出られるようになってました(^^)
すでに日高山脈は見えませんが、
椅子にバスタオルを敷いて、なんとかテラスに「座る」という念願達成!
明日、天気が回復してくれることを祈って、早めに床に就きました。

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