「おーろら2号」に乗り込みました。
航路は「湾内」・「二ツ岩」・「能取岬」・「沖合」の4コースあり、
その日に最も流氷のあるコースを航行するようです。
僕が乗るときはたいてい「沖合」航路ですが、
以前、流氷の密度が高すぎて港の外に出られなかったときがあり、
その時は、港の中をぐるぐる回るだけの「湾内」航路でした。
ちなみに沖合航路は1時間3,000円ですが、
「湾内航路」だと30分1,500円と時間半分、料金半額になります。
おじさんが綱を離して、いよいよ出航です。
わくわくするな〜(^^)
最初はガラガラだった船内も、
出航の時間にはけっこうな人が乗り込みました。
さようなら〜。
港の中の時点で、すでに流氷でいっぱいです。
灯台を過ぎて、港の外に出てきました。
大きな流氷群が次第に登場するようになります。
外海に出ると、一気に大流氷群に囲まれました。
ここが海か・・・と目を疑ってしまうような風景が広がり、
船内ではあちこちから大歓声が上がっていました。
船もどんどん氷を裂いて進んでいるので、
グラグラと大きく揺れました。迫力満点です(^^)
たくさんのカモメが船のあとを追いかけてきます。
手を伸ばすと、餌をもらえると思っているのか、
すぐ目の前まで寄って来て、キョロキョロしていました。
今回は、沖合航路とは言え、流氷の密度が大変高いようで、
3週間前に両親と乗船したときのように遠くまでは行きませんでした。
よく見ていると、ぐるぐるとあまり港から離れない所を回ってます。
まぁ、これだけ近くで大きな流氷群が見られれば、大満足です(^^)
船がどんどん砕いていく氷が、船の後ろでは、
ふたたび両側から押し寄せてくっつきあいます。
「みなさま、左手にアザラシが見えます!」とのアナウンス。
自分も含め、みんなが船の左にダッシュ!!
船がグラリと左に傾くほど、みんな我先にとカメラを片手に、
左側にお客さんが集中しました。
船はここでいったん、ストップしました。
そして見えたのが・・・というか、撮れたのがこれ(笑)。
中央、少し下に影のように見えているのがアザラシです。
自分のコンパクトデジカメでは、3倍までしかズームできないので
ぜんぜん「アザラシ」の表情まで撮る事はできませんでした。
実際にはこれ以上に離れているので、
本当に「あ〜、あれかな〜?」みたいな感じです^^;
見渡す限りの大氷原。岸から200km以上先まで続いています。
この氷たち、ロシアのアムール川というところから、
赤ちゃんがハイハイするぐらいのスピードで、
約2ヶ月の期間をかけて、網走までやってくるようです。
網走は世界最南端で流氷が見られる街といわれています。
向こうが「おーろら号」です。僕が乗ってるのは「おーろら2号」。
両方の船とも、港のちょっと外側をぐるぐる回っているので、
常に「おーろら号」が視界の中にいる感じでした。
それにしても、この風景・・・何度見ても圧巻です。
船があそこにいるのが不思議なほど、
ものすごい流氷の多さでした。自然ってすごいなぁ・・・。
3Fから1Fに降りてきました。
3Fが最上階で、左右どちらの景色も眺められるのですが、
1Fは流氷が目の前に見えて、これはこれで大迫力!
ゴゴゴゴーッと大きな音を立てて、
氷の中を突き進んで行く様子は、爽快ですらあります(^^)
船が大きく縦に揺れて、その先では氷が盛り上がっていました。
流氷も分厚いものでは1mもあるそうで、
そこを転覆もせず、どんどん進んでいくんだから、
この船もよほど特殊な構造をしてるんでしょうね。
「みなさま、右手にオオワシが見えます」のアナウンス。
ふたたび、船はストップして、しばしオオワシ見物の時間。
今度はすごく間近に見えて、感激しました(^^)
このすぐあとに、大きな翼を羽ばたかせて飛んでいったのですが
とても大きくて、すごい迫力がありました。
めっちゃ寒いけど、めっちゃ楽しい砕氷船!
手も耳も真っ赤になってしまいましたが、
それでもみんな外に出て流氷の迫力を満喫しています。
3,000円も払ってるんだもん、しっかり外で見なくちゃね(^^)v
大きな島のような氷も、難なく乗り越えていきます。
裂かれた巨大な氷たちが、
目の前でぐるんぐるん回転していて面白いです(^^)
やっぱりこの感覚は、砕氷船に乗らないと分からないです。
今回は列車から見るだけでなく、船に乗ってよかったです。
灯台へ向かって、ラストラン!
楽しかった流氷砕氷船のクルーズもまもなく終わりです。
寒さも限界に近くなってきたので、中に入ってきました。
中はとってもあったかいです。けど、やっぱり空いてます。
船内からでも、窓の外にはすぐ流氷を見ることができます。
寒いのが苦手な人は、船内からゆっくり楽しめますね(^^)
ただ、船内からだと氷を裂く「音」が聞こえてこないんです。
だから僕は、やっぱり外から「身体中で」流氷を楽しみます。
猛烈に寒いのも、これまた冬の北海道のいい体験です。
1時間の楽しい航海を終えて、おーろらターミナルに帰ってきました。
次の14時発の便に乗る人たちが長蛇の列を作っていました。
ちなみに札幌から朝一番の列車で来ると、網走到着が12時半すぎ。
よって14時の便に乗ることになります。混雑しやすい時間帯ですね。
ここで僕たちはバス待ちです。
少し時間があったので、埠頭の方に行ってみることにしました。
埠頭に出ると、ちょうど1便目の「おーろら号」が出航していきました。
灯台には「流氷の天使」と呼ばれるクリオネが描かれています。
こちらにもびっしりと流氷が押し寄せていました。
北風が氷の上を吹いて来るので、とっても寒いです。
「ここから落ちたら助かりません」だそうです・・・^^;
おー、怖い怖い・・・(汗)。
最後はオオワシの石像と「おーろら号」をバックに記念撮影!
今回は予想以上に流氷を堪能できた旅となりました(^^)
また来年もきっと来るんだろうな〜。
しっかり身体を冷やした後はいよいよ温泉です^^
「ひがし北海道エクスプレスバス」というバスに乗って、
今日の宿のある川湯温泉へと向かいます。
昼の時間帯は、網走駅から川湯温泉駅へと行ける列車がなく、
10時の次が16時という、あまりにひどい時刻設定・・・(-_-;)
16時まで待っていたのでは、温泉到着が夜になってしまうので、
ここだけ別途1,700円を払って、バスを利用することにしました。
そのバスも1日1本です。けど、12時半〜13時半まで船に乗って、
50分ほど待った14時20分に、砕氷船乗り場から
そのまま温泉街まで連れて行ってくれるバスは、とっても便利♪
バスは定刻より早くやってきました。
14時20分発ですが、網走駅が始発で、駅を14時に出ているので、
出発時刻の10分ぐらい早く到着します。
乗客は僕たち2人も入れて、わずか4人・・・^^;
観光シーズン真っ盛りの土曜日に、この人数では、
普段はどんだけ空いてるんだろう・・・と心配になるほどでした。
わずか4人の乗客のために、
ガイドのおばちゃんが一生懸命話してくれました。
一番前の席から眺望を楽しみたいので、
最前列に座ったわけですが、おばちゃんとの距離が近っ!
景色も楽しみつつ、たまには相槌も打ってあげないと・・・^^;
ちなみに僕を除く3人は、全員寝てました(笑)。
バスはまずオホーツク海沿いをひた走ります。
左側に見えているのがさっきまで船に乗っていたオホーツク海。
ガイドさんによると、近年は地球温暖化の影響で、
流氷がこうして接岸する日は年々減っており、
2020年には流氷が来なくなるという統計もあるとのことでした。
流氷の上か、砂浜の上か分かりませんが、
観光客がいっぱい歩いているのが見えました。
自分も朝に北浜駅のそばで同じような事をしたわけですが、
ガイドさんは「ああいう事は、絶対にしてはダメですよ〜〜」と
言っていました。やはり大変危険だそうです。スミマセン・・・。
北浜駅の脇を通り過ぎると、丘陵が海側の視界を阻み、
広い原野の中を走るようになりました。
この辺りは夏には一面のお花畑になり、
臨時駅「原生花園」駅もオープンします。
まだお花が咲いている時には来た事がないので、
ぜひそういう時期にも来てみたいな〜と思いました。
網走市から小清水町へと入り、
道も海沿いから内陸へと入ります。
国道ではなく、じゃがいも街道という道を行くようです。
確かに「川湯方面」と書いてありますね。
じゃがいも街道に入ると、景色が一変しました。
まっすぐに立ち並ぶ防風林が美しい畑の風景です。
美瑛の丘の風景を思い出させるような、
北海道らしい風景の中をバスは走りました。
まっすぐまっすぐ。
バスは時々、一般車を追い越しつつ走ります。
列車だと快速でも1時間40分かかる区間を、
わずか1時間10分で到着してしまうのですから、
いかにバスが速いかが分かります。
じゃがいも街道を抜けると、いよいよ峠越え。
「野上峠」という峠を越えていきます。
次第に道路の雪がサラサラになり、
標高が高くなってきたのが分かります。
鉄道もこの峠(緑−川湯温泉間)を基点に、
網走・釧路方面にそれぞれ本数が多くなり、
なかなかこの峠を越えて直通してくれる列車はありません。
雪が風に流されてシュプールを描いています。
気温がとても低く、峠の頂上が近いことを示しています。
川湯温泉まではあと14km。
バスはこんな道でも平然と70kmで走ります。慣れってすごい。
峠の頂上。
ここから弟子屈町。同時に阿寒国立公園へと入ります。
文化圏も、この峠を境に釧路地区と北見・網走地区に分かれます。
車のナンバープレートも「釧路」と「北見」がここで分かれてます。
トップを越えると、今度は一気に下り道。
下りは乗ってる方が怖くなるほど急カーブの連続・・・(汗)。
ちょっと手に汗握る感じなほど、すごいツルツル雪道です。
峠を下って、硫黄山が見えてきました。
まもなく川湯温泉に到着です。
道路の雪もいつの間にか解けていました。
砕氷船ターミナルからわずか1時間10分で、川湯温泉到着。
列車だと、一旦バスorタクシーで網走駅に戻り、そこから1時間40分、
さらに川湯温泉駅から温泉街までバスに揺られて10分かかるので、
このバスがいかに「エクスプレス」なバスかが実感できます^^;
だてに「ひがし北海道エクスプレスバス」を名乗ってないなぁと感心。
運転手さん、ガイドさん、本当にお疲れさまでした(^^)
バスターミナルからは、各自宿泊する宿まで歩いていきます。
「よおこそ」の愉快な看板が迎えてくれました(^^)
ちなみに今回乗車していた4人全員が、
同じ「御園ホテル」という宿の宿泊客でした(笑)。
それでは、温泉街を散策しながら、御園ホテルへGo!

   
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